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第百三十八話 幕の内弁当を作ろう!
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エンサの町から帰ると私は他の材料を入手した。幸い、必要な肉と野菜はヨダの町で揃えることができた。
以前、ショウがせっせと私に貢いでくれていたクランリー農場の農作物を食品庫にたくさんストックしていたお蔭もある。
さて、いよいよ幕の内弁当作りを始めたいと思う。
今日は朝早くからショウが手伝いに来てくれた。
楽しみで仕方がないと言うように瞳をキラキラさせたエプロン姿のお料理男子が私の隣に立っている。
そんなに料理を作るのが好きなのだろうか?
うん、たぶん、出来た料理を食べるのが好きなんだよね。カウンターからキラキラした瞳で覗いている白猫のように。
幕の内弁当のメニューは前世でも定番のものにしようと思う。
海老フライ……この世界ではブラックシュリフライ、鶏の唐揚げ、肉団子、ポテトサラダ、金平ゴボウ、野菜の煮物、漬け物……でいいかな?
先ずは野菜の皮をむいていく。以前よりもスムーズに皮をむくショウに感心した。
よくよく聞いてみると「いつでもカリンの手伝いが出来る様に練習した」とのことだ。
もしもし、ショウさん? 貴方の本業は冒険者でしたよね。
とついつい突っ込みたくなったが、喜々として野菜の皮をむくショウを見て何も言えなくなった。
楽しそうだからまあいいか。
皮をむいたジャガイモと人参を魔導レンジでチンしているうちにタマネギをスライスして水にさらし、キュウリは薄い輪切りにして塩をまぶしておく。
柔らかくなったジャガイモをショウに潰して貰い、私は人参とハムを小さく切ってショウが潰したジャガイモに入れ、塩胡椒とマヨネーズで混ぜた。
これでポテトサラダが完成だ。
味見をしたそうにしているグレンとショウに小さなお皿に盛ってあげると二人とも満足そうに頷いて顔を綻ばせている。
「カリン、後はどうするんだ?」
味見が終わるとショウが私に尋ねた。
「あっ、じゃあこのブラックシュリの殻をむいてくれる?」
そう言ったらショウは
「ウェッ……」
と言いながら黙って作業を始めた。
「なぁ、カリン。本当にコレ食うの?」
なんて最初は言っていたショウだったが
「食うも何もショウはもう既にピエトロさんのレストランで食べたじゃない」
と言う私の言葉を聞いてブラックシュリフライの正体を思い出したのか「おお、これがあれになるのか」と作業する手が早まった。
私はショウが殻をむいたブラックシュリに次々と下処理を施していく。前世の海老とすっかり同じなので迷わずに処理することが出来る。
細い串を背中に刺し、抉る様に背わたを取ったら、火を通したときに丸まらないように腹の部分に切り込みを入れてブチブチと伸ばしていく。
尻尾の先を切り落としてから塩胡椒で下味を付けてから小麦粉、卵、パン粉の順に衣をまぶす。
ブラックシュリンプの殻をむき終わったショウも私の指示通りに嬉しそうに衣をまぶしている。
どんどん衣をつけた物を油で揚げていくと、作業台の上にはあっという間にブラックシュリフライの山盛りができた。
「じゃあ、次にタルタルソース作るわよ」
私はブラックシュリフライを揚げている間に茹でておいた卵をショウに渡して殻をむいて貰うように渡した。
何の為の卵か説明するとショウは
「へぇ、あの白いソースに使うんだぁ」
と瞳をキラキラさせて喜々として卵の殻をむきだした。
私はその様子にショウがピエトロさんのレストランで食べたブラックシュリフライにかかっていたタルタルソースをとても気に入っていたことを思い出した。
そんな事を想いながら私はマヨネーズを作る為に卵をかき混ぜる。
男子、好きだよねぇ。タルタルソース。
今度、鶏南蛮でも作ろうかしら?
ショウが嬉しそうに食べる様子を想像すると自然と顔が緩んでくる。
ブラックシュリフライの調理が終わるともう夕飯の時間だったので、海老フライ定食ならぬブラックシュリフライ定食を今日の夕食として食べた。
もちろん、ショウもグレンも喜々として食べ、あっという間に完食した。
千切りキャベツの脇にポテトサラダを添えて揚げたてのブラックシュリフライに、それにご飯と味噌汁を付けたら私が前世で働いていた洋食レストランの海老フライセットを思い出した。
あのレストランは洋食レストランなのにセットメニューには必ず味噌汁が付いていた。でも、却ってそれが評判になって繁盛していたように思う。
私のお店にも洋食と和食をうまく融合させて提供しようかしら? そもそもこの世界では洋食とか和食とかの概念がないので特に違和感をもたれることはないだろう。
以前、ショウがせっせと私に貢いでくれていたクランリー農場の農作物を食品庫にたくさんストックしていたお蔭もある。
さて、いよいよ幕の内弁当作りを始めたいと思う。
今日は朝早くからショウが手伝いに来てくれた。
楽しみで仕方がないと言うように瞳をキラキラさせたエプロン姿のお料理男子が私の隣に立っている。
そんなに料理を作るのが好きなのだろうか?
うん、たぶん、出来た料理を食べるのが好きなんだよね。カウンターからキラキラした瞳で覗いている白猫のように。
幕の内弁当のメニューは前世でも定番のものにしようと思う。
海老フライ……この世界ではブラックシュリフライ、鶏の唐揚げ、肉団子、ポテトサラダ、金平ゴボウ、野菜の煮物、漬け物……でいいかな?
先ずは野菜の皮をむいていく。以前よりもスムーズに皮をむくショウに感心した。
よくよく聞いてみると「いつでもカリンの手伝いが出来る様に練習した」とのことだ。
もしもし、ショウさん? 貴方の本業は冒険者でしたよね。
とついつい突っ込みたくなったが、喜々として野菜の皮をむくショウを見て何も言えなくなった。
楽しそうだからまあいいか。
皮をむいたジャガイモと人参を魔導レンジでチンしているうちにタマネギをスライスして水にさらし、キュウリは薄い輪切りにして塩をまぶしておく。
柔らかくなったジャガイモをショウに潰して貰い、私は人参とハムを小さく切ってショウが潰したジャガイモに入れ、塩胡椒とマヨネーズで混ぜた。
これでポテトサラダが完成だ。
味見をしたそうにしているグレンとショウに小さなお皿に盛ってあげると二人とも満足そうに頷いて顔を綻ばせている。
「カリン、後はどうするんだ?」
味見が終わるとショウが私に尋ねた。
「あっ、じゃあこのブラックシュリの殻をむいてくれる?」
そう言ったらショウは
「ウェッ……」
と言いながら黙って作業を始めた。
「なぁ、カリン。本当にコレ食うの?」
なんて最初は言っていたショウだったが
「食うも何もショウはもう既にピエトロさんのレストランで食べたじゃない」
と言う私の言葉を聞いてブラックシュリフライの正体を思い出したのか「おお、これがあれになるのか」と作業する手が早まった。
私はショウが殻をむいたブラックシュリに次々と下処理を施していく。前世の海老とすっかり同じなので迷わずに処理することが出来る。
細い串を背中に刺し、抉る様に背わたを取ったら、火を通したときに丸まらないように腹の部分に切り込みを入れてブチブチと伸ばしていく。
尻尾の先を切り落としてから塩胡椒で下味を付けてから小麦粉、卵、パン粉の順に衣をまぶす。
ブラックシュリンプの殻をむき終わったショウも私の指示通りに嬉しそうに衣をまぶしている。
どんどん衣をつけた物を油で揚げていくと、作業台の上にはあっという間にブラックシュリフライの山盛りができた。
「じゃあ、次にタルタルソース作るわよ」
私はブラックシュリフライを揚げている間に茹でておいた卵をショウに渡して殻をむいて貰うように渡した。
何の為の卵か説明するとショウは
「へぇ、あの白いソースに使うんだぁ」
と瞳をキラキラさせて喜々として卵の殻をむきだした。
私はその様子にショウがピエトロさんのレストランで食べたブラックシュリフライにかかっていたタルタルソースをとても気に入っていたことを思い出した。
そんな事を想いながら私はマヨネーズを作る為に卵をかき混ぜる。
男子、好きだよねぇ。タルタルソース。
今度、鶏南蛮でも作ろうかしら?
ショウが嬉しそうに食べる様子を想像すると自然と顔が緩んでくる。
ブラックシュリフライの調理が終わるともう夕飯の時間だったので、海老フライ定食ならぬブラックシュリフライ定食を今日の夕食として食べた。
もちろん、ショウもグレンも喜々として食べ、あっという間に完食した。
千切りキャベツの脇にポテトサラダを添えて揚げたてのブラックシュリフライに、それにご飯と味噌汁を付けたら私が前世で働いていた洋食レストランの海老フライセットを思い出した。
あのレストランは洋食レストランなのにセットメニューには必ず味噌汁が付いていた。でも、却ってそれが評判になって繁盛していたように思う。
私のお店にも洋食と和食をうまく融合させて提供しようかしら? そもそもこの世界では洋食とか和食とかの概念がないので特に違和感をもたれることはないだろう。
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