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075 : 嘘と約束 白いネコ
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私達は、思い思いの場所でつるはしをふるっては、それらをふるいにかけた。
フランクの様子には、何か鬼気迫るものを感じた。
たとえ一分一秒でさえも無駄にしたくなさそうに、力をこめてつるはしをふるっていた。
暗くなっても彼はその作業をやめようとはしなかった。
「僕はこのままここに残りますから、お二人はお帰り下さい。」
「そんな無理をなさってはお身体にさわりますわ。」
「いえ…僕なら大丈夫です。」
「もしも、治療費のことでしたら、さしでがましいですが私達がなんとか…」
「いえ!そんなご迷惑をおかけすることは出来ません。
僕なら、本当に大丈夫ですから、ご心配なく。」
彼が自分の意思を曲げるとは思えなかったので、私達は、フランクをその場に残して立ち去った。
帰る道すがら、彼のふるうつるはしの音が耳に残った。
「フランクさん、かなり必死のようですね。
本当に大丈夫でしょうか?」
「明日は、彼に少し栄養のつくものを差し入れしてはいかがでしょう?」
「そうですね。そうしましょう。
それと、身体の疲れを取るお薬も持っていくことにします。」
私達は宿に戻り、私が風呂からあがるとちょうどリュックが診療所から戻って来た所だった。
クロワは、明日、フランクに食べさせるものを買いに出たという。
私は、早速、リュックにフランクのことを話した。
「そんなに頑張らなくても、金のことなら俺達がなんとかしてやるのにな。」
「見ず知らずの者に金を借りるのは、気がひけるのかもしれないな。
それで、ユベールの様子はどうなんだ?」
「相変わらずだ…
少し目を覚ましては、まただるそうに眠ってしまう。
相当良くないようだな。」
「病名はわからないのか?」
「オデットさんの話によると、うまれつき身体が弱いってことだったが…
あれは身体が弱いなんてもんじゃないな。
もしかして良くない病気なんじゃないだろうか?」
「良くない病気…?」
「俺には詳しい事はわからないが…
身体が弱いだけとは思えないんだ。
そういやあ、ユベールはいくつか知ってるか?」
「三つか四つあたりじゃないのか?」
「それがもう五歳らしいんだ。」
「五歳!それにしてはひどく小さいな。」
私の頭の中にはエリックの姿が思い浮かんでいた。
将来、神の楽器ミューズの奏者となるべき、あの少年だ。
あのエリックとユベールが同じ年だとは、とても信じられない。
フランクの様子には、何か鬼気迫るものを感じた。
たとえ一分一秒でさえも無駄にしたくなさそうに、力をこめてつるはしをふるっていた。
暗くなっても彼はその作業をやめようとはしなかった。
「僕はこのままここに残りますから、お二人はお帰り下さい。」
「そんな無理をなさってはお身体にさわりますわ。」
「いえ…僕なら大丈夫です。」
「もしも、治療費のことでしたら、さしでがましいですが私達がなんとか…」
「いえ!そんなご迷惑をおかけすることは出来ません。
僕なら、本当に大丈夫ですから、ご心配なく。」
彼が自分の意思を曲げるとは思えなかったので、私達は、フランクをその場に残して立ち去った。
帰る道すがら、彼のふるうつるはしの音が耳に残った。
「フランクさん、かなり必死のようですね。
本当に大丈夫でしょうか?」
「明日は、彼に少し栄養のつくものを差し入れしてはいかがでしょう?」
「そうですね。そうしましょう。
それと、身体の疲れを取るお薬も持っていくことにします。」
私達は宿に戻り、私が風呂からあがるとちょうどリュックが診療所から戻って来た所だった。
クロワは、明日、フランクに食べさせるものを買いに出たという。
私は、早速、リュックにフランクのことを話した。
「そんなに頑張らなくても、金のことなら俺達がなんとかしてやるのにな。」
「見ず知らずの者に金を借りるのは、気がひけるのかもしれないな。
それで、ユベールの様子はどうなんだ?」
「相変わらずだ…
少し目を覚ましては、まただるそうに眠ってしまう。
相当良くないようだな。」
「病名はわからないのか?」
「オデットさんの話によると、うまれつき身体が弱いってことだったが…
あれは身体が弱いなんてもんじゃないな。
もしかして良くない病気なんじゃないだろうか?」
「良くない病気…?」
「俺には詳しい事はわからないが…
身体が弱いだけとは思えないんだ。
そういやあ、ユベールはいくつか知ってるか?」
「三つか四つあたりじゃないのか?」
「それがもう五歳らしいんだ。」
「五歳!それにしてはひどく小さいな。」
私の頭の中にはエリックの姿が思い浮かんでいた。
将来、神の楽器ミューズの奏者となるべき、あの少年だ。
あのエリックとユベールが同じ年だとは、とても信じられない。
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