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007 : バラの村
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クロワは歩いて来た道程を、戻っていた。
一時は回復していた気力も、町が近付いてくるにつれて、だんだんと萎えてくる。
(あの時、私はさんざん町の人達には話を聞いてまわったわ。
一体、何を見落としているっていうの?
これ以上、どこを探せば良いっていうの?)
クロワは、心細さから、アマンダの所に立ち寄ろうかと考えたが、今、あそこへ行ってしまうとますます落ち込んでしまうような気がして躊躇した。
もうマルタンのことは諦めて、アマンダの店を手伝いながら心静かに暮らしていきたいと思う気持ちが強くなりそうな気がして、結局は立ち寄らず、町のはずれを通って行った。
そこから先は、もちろん山道は通らない。
あれほど危険で大変な山道を通っていく必要は、もうないのだから。
ミシェルの言った言葉も、クロワの心の片隅にひっかかっていた。
『考えられる可能性としたら、その人は谷底に落ちた…ってことなんじゃないかな…』
思い出すだけで、クロワの胸に不安が大きく広がった。
(マルタンさんは死んでなんかいないわ!
絶対に大丈夫よ!)
クロワは自分に言い聞かせるように、心の中で何度もそう呟いた。
やがて、クロワは町に着いた。
夏至祭の終わった町は、のどかさを取り戻していた。
あの時の賑わいがまるで嘘のようで、まるで違う町のようにも感じられた。
今夜はもう遅い。
マルタンを探すのは明日からにしよう。
そう考え、クロワは、目に付いた一軒の宿屋に入って行った。
クロワは歩いて来た道程を、戻っていた。
一時は回復していた気力も、町が近付いてくるにつれて、だんだんと萎えてくる。
(あの時、私はさんざん町の人達には話を聞いてまわったわ。
一体、何を見落としているっていうの?
これ以上、どこを探せば良いっていうの?)
クロワは、心細さから、アマンダの所に立ち寄ろうかと考えたが、今、あそこへ行ってしまうとますます落ち込んでしまうような気がして躊躇した。
もうマルタンのことは諦めて、アマンダの店を手伝いながら心静かに暮らしていきたいと思う気持ちが強くなりそうな気がして、結局は立ち寄らず、町のはずれを通って行った。
そこから先は、もちろん山道は通らない。
あれほど危険で大変な山道を通っていく必要は、もうないのだから。
ミシェルの言った言葉も、クロワの心の片隅にひっかかっていた。
『考えられる可能性としたら、その人は谷底に落ちた…ってことなんじゃないかな…』
思い出すだけで、クロワの胸に不安が大きく広がった。
(マルタンさんは死んでなんかいないわ!
絶対に大丈夫よ!)
クロワは自分に言い聞かせるように、心の中で何度もそう呟いた。
やがて、クロワは町に着いた。
夏至祭の終わった町は、のどかさを取り戻していた。
あの時の賑わいがまるで嘘のようで、まるで違う町のようにも感じられた。
今夜はもう遅い。
マルタンを探すのは明日からにしよう。
そう考え、クロワは、目に付いた一軒の宿屋に入って行った。
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