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003 : 障害と剣
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裏で細々とした雑用をこなしていると、会場から大きなどよめきが聞こえて来た。
どうやらリュックが登場して話をしているようだ。
何を話しているのかはわからないが、観客は大いに湧いている。
しばらくすると、今度は音楽が流れ始めた。
大道芸が始まったのだ。
この芸が終わってしばしの休憩をはさんでから、格闘が始まる。
出演者達は、見るからに力のありそうな筋骨隆々たる身体つきをした男ばかりだ。
控え室でも、待ち時間を無駄にしたくないかのようにダンベルを持ち上げたり腹筋をしている。
「よぉ、マルタン!」
振り向くとそこには目も眩むような派手なタキシードを着込んだリュックがいた。
しかも、サイズがあっていない。
リュックには一回り大き過ぎるのだ。
「リュック!
どうだった?ステージではあがらなかったか?
衣裳は間に合ったんだな…しかし、その衣裳は…」
「あぁ、これか?良いだろ?
結局、俺の衣裳は間に合わなくてハンクさんが間に合わせの衣装を持って来てくれたんだけど、それがえらく地味なやつでな。
なんかないかと探してたら、物置でこれをみつけたんだ。
なんでも以前ここに出た手品師が忘れていったものらしいんだ。
気にいったから明日からもこれを着ようと思ってるんだ。」
「しかし、そのタキシードは君には大きいじゃないか。」
「馬鹿だなぁ、マルタン、だから良いんじゃないか。
俺はかっこいいってタイプじゃないからな。
こういう間の抜けた服装の方が客にウケるんだよ。」
「なるほど…そういうことだったのか…
あいにくとさっきは仕事中で見られなかったんだが、格闘の前には見に行けると思う。
頑張ってくれよ!」
「あぁ、頑張るぜ!
……ところで、リカールは来たのか?」
「まだなんだ。
リカールの対戦相手はさっき控え室に入ったがな。」
「そうか…どんな奴か早く見てみたいもんだな。」
リュックと別れてからも私の雑用は続いた。
ジャックに聞いた所によると、リカールが出る時はいつもこんな調子になるらしい。
今回は、会場が新しくなっての柿落としという事もあり、格別に忙しいようだ。
ゴミを出しに外へ行くと、入りきれなかった者達が会場の周りにたむろし、うらめしそうに「満員」の看板をみつめていた。
どうやらリュックが登場して話をしているようだ。
何を話しているのかはわからないが、観客は大いに湧いている。
しばらくすると、今度は音楽が流れ始めた。
大道芸が始まったのだ。
この芸が終わってしばしの休憩をはさんでから、格闘が始まる。
出演者達は、見るからに力のありそうな筋骨隆々たる身体つきをした男ばかりだ。
控え室でも、待ち時間を無駄にしたくないかのようにダンベルを持ち上げたり腹筋をしている。
「よぉ、マルタン!」
振り向くとそこには目も眩むような派手なタキシードを着込んだリュックがいた。
しかも、サイズがあっていない。
リュックには一回り大き過ぎるのだ。
「リュック!
どうだった?ステージではあがらなかったか?
衣裳は間に合ったんだな…しかし、その衣裳は…」
「あぁ、これか?良いだろ?
結局、俺の衣裳は間に合わなくてハンクさんが間に合わせの衣装を持って来てくれたんだけど、それがえらく地味なやつでな。
なんかないかと探してたら、物置でこれをみつけたんだ。
なんでも以前ここに出た手品師が忘れていったものらしいんだ。
気にいったから明日からもこれを着ようと思ってるんだ。」
「しかし、そのタキシードは君には大きいじゃないか。」
「馬鹿だなぁ、マルタン、だから良いんじゃないか。
俺はかっこいいってタイプじゃないからな。
こういう間の抜けた服装の方が客にウケるんだよ。」
「なるほど…そういうことだったのか…
あいにくとさっきは仕事中で見られなかったんだが、格闘の前には見に行けると思う。
頑張ってくれよ!」
「あぁ、頑張るぜ!
……ところで、リカールは来たのか?」
「まだなんだ。
リカールの対戦相手はさっき控え室に入ったがな。」
「そうか…どんな奴か早く見てみたいもんだな。」
リュックと別れてからも私の雑用は続いた。
ジャックに聞いた所によると、リカールが出る時はいつもこんな調子になるらしい。
今回は、会場が新しくなっての柿落としという事もあり、格別に忙しいようだ。
ゴミを出しに外へ行くと、入りきれなかった者達が会場の周りにたむろし、うらめしそうに「満員」の看板をみつめていた。
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