クローゼット番外編~愛する君への贈り物

ルカ(聖夜月ルカ)

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 (ミシェル……)



 寝台に横たわるミシェルは、まるで死人のようだった。
 痩せて、作り物の人形みたいに青白いく、唇も真っ白だった。
 彼女の長い金髪もすっかり艶をなくしていた。
その姿に、俺の胸は酷く傷んだ。
 本当に生きているのだろうか?
それを確認するのが怖い程だった。



 彼女を見ながら、俺は考えた。
 何もなかったんだろうか?
ミシェルのために、あの時、俺に出来ることは…
俺は、自分が楽になりたいがため、逃げ出しただけだったんじゃないだろうか?
そんな罪悪感に、心の中が埋め尽くされた。



 「ミシェル…ミシェル…お客さんだよ…」



シュミットさんが優しく声をかけると、力なく彼女の眼が開いた。
 彼女は生きていた。
そう思っただけで、涙が込み上げて来て…俺はその涙を懸命に堪えた。



 「お父様……」

ミシェルの声はかすれていた。



 「なんだい?」

 「私……夢を見ているみたい。
……ジョシュアがそこにいるの。」

 「ミシェル、夢じゃないんだ。
ジョシュアが会いに来てくれたんだよ。」

 「え……」

ミシェルの目が少し大きくなり、俺をじっとみつめた。



 「ミシェル、久しぶりだね。」

 俺は、彼女の細い手を握った。
その手は氷のように冷たく、そのことがとても哀しかった。
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