深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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 「アズラエル!
 戻ったのか!」

ある朝早く、扉を開けて入って来たのは、両肩にリュタンを乗せたアズラエルだった。



 「ランディ、今から畑仕事か…
トレルはどうした?」

 「トレルはまだ……あ、トレル!」

 町から戻ったばかりのトレルも、アズラエルの姿を見て少し驚いたような表情を浮かべる。



 「アズラエル、戻ったのか!」

 「今、同じ言葉をランディから聞かされた所だよ。」

アズラエルは、そう言って小さく微笑んだ。



 「とにかく、久しぶりだ。
ランディ、今日は畑は良いだろ?
 一緒に朝飯でも食おう。」

 「俺はもう食ったよ。
アズラエル、それでルークとオルジェスのこと、なにかわかったのか?」

 「だから、こんな所に突っ立ってても仕方ないだろ…
ランディ、俺、腹が減ってるんだ。
アズラエルやリンク達も減ってるだろ?」

 「私は、別に…」

 「……わかったよ。
 作りゃ良いんだろ。」

 「あ、これ、昨夜の収穫。
 上等の肉だぜ。」

トレルはランディに包みを渡し、ランディは渋々キッチンに向かった。



 「アズラエル、ランディは最近ますます料理がうまくなったんだぜ。
あっちで待ってようぜ。」

トレルはアズラエルを伴い、リビングの長椅子に腰を降ろした。
そして、腰を降ろすと同時に煙草に火をつけた。



 「トレル…相変わらず、あんたはランディにいろんなことを任せっきりで遊び放題みたいだな。」

アズラエルの隣に腰を降ろしたリンクが、そう言ってにやにやと笑う。



 「人聞きの悪い事を言うな。
 俺は、食料や衣類の調達係りなんだよ。」

 「どんな調達方法なんだか…」

 「トレルさん、何かお仕事を始められたんですね。」

アルグの言葉に、リンクは想わず噴き出した。



 「おまえはそんなだから、いまだに嫁の来てがないんだよ!」

 「おじさん、どういうことです!
 僕はアズラエルさんとこうして旅に出てるから、女性とつきあう時間がないだけです!」

アルグはそう言いきると口をとがらせ、厳しい視線でリンクを睨みつけた。
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