深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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 「もう少し食べておいた方が良いぞ。」

 「……もう十分だよ。
ありがとう、ベルナール。」

あれからしばらくして、オルジェスはやっと落ちつきを取り戻した。




 「ベルナール…あいつは本当に恐ろしい奴だ。
 俺の力なんて、まったく歯が立たなかった…」

オルジェスは悔しそうに眉をひそめ、顔を背ける。



 「あいつは上級悪魔でも特に高位の者だ。
 体格も素晴らしい。
それだけに、力も強くて当然だ。」

 「俺…実は力にはけっこう自信があったんだ。
 相手が人間なら束になってかかって来られても勝てると思ってた。
 下級悪魔でも、数人なら倒せる自信はあった。
だが……あいつは俺が今まで戦った奴らとは格が違い過ぎた…
あんたは俺より強いが、それでも歯が立つ相手じゃないぜ。
 俺とあんたが組んでも、到底敵わない…」

オルジェスは、そう言って唇を噛んだ。



 「……そうか、やはりそれほどの力を持っているか…
しかし、オルジェス……いくら力が強かろうが、私達はそれらを上回る知恵を使えば良い。
 力があるに越したことはないが、力がすべてではないのだ。」

 「知恵を…?
 何か策があるのか?」

 「残念ながら、今はまだ情報不足だ。
だが、心配するな。
 必ず、なにかみつけだす。
おまえはとにかく身体を治すことだけを考えるんだ。
すべて私に任せておけば良い。」

そう言いながら、子供にするように優しく髪を撫でるベルナールに、オルジェスは揺るぎのない信頼を寄せるのだった。


 
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