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さらなる復讐

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「それで、ベルナール、トレルとランディはいつ殺るんだ?
何か作戦はあるのか?」

「オルジェス、今朝も言っただろう?
トレルが悪魔の身体を手に入れたのだ…
人数は減ったが、あの三人の中で最も残忍で非情な男が最強の肉体を手に入れた。
ここは慎重にいかねばならん…
さぁ、二人共…ここを発つぞ…」

「えっ!?」

ベルナールの口から出た言葉は、二人が予想もしていない言葉だった。



「なんでだよ。
ここを離れてどうしようって言うんだ?
いや、どこへ行こうっていうんだ?」

ベルナールはその問いかけには答えず、不敵な薄笑いを浮かべ、ルークの方に視線を移した。



「ルーク…おまえはこれからも私達と一緒に行動したい…そうだな?」

「も、もちろんさ!
僕は、これからもずっと君達と一緒にいたい!」

ベルナールは、真っ直ぐにみつめるルークから視線を逸らし、何かを考えているように俯いて瞳を閉じた。
暫しの沈黙の後、その青い瞳が今度はオルジェスを捉えた。



「オルジェス…
おまえはどうなんだ?
これからも、ルークと一緒に行動したいか?それとも…」

「ベルナール!頼む!
ルークも一緒に連れて行ってくれ!
ルークは俺の兄弟みたいなもんなんだ。
こいつも、もうあの家には戻れない…
頼むよ、ベルナール!
ルークのことは俺は面倒をみるから…
絶対に迷惑はかけない!」

「……それでは駄目だ…」

「……駄目ってどういうことなんだ?」

ベルナールは、二人の顔を交互にみつめる。
二人は息を飲んで次に発せられる言葉を待った。



「良いか…奴らを倒すために、今日から一年の時間をかける。
その間に、ルークが使い物にならないようだったら…その時は諦めるんだ。
良いな。」

「い、一年!?
そんなに時間をかけて、一体、何をしようって言うんだ?」

ベルナールは、僅かに口端をあげた。



「一年なんてあっと言う間だぞ。
それまでに私達がどれだけの力を得られるか…
どれだけ、うまく計画を進められるか…
それによって来年の今日の結果が決まると思え。
まずは……」

ベルナールの視線が、ルークに停まる。



「ルーク…まずはおまえの出番だ…」
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