62 / 355
再会
7
しおりを挟む
「世話になったな、ランディ。」
「何言ってんだ、またいつでも遊びに来てくれよ!」
「ルーク、元気でな…」
「はい、アズラエルさんもお元気で!」
「小人さん、バイバーイ!」
ランディの家族が笑顔で手を振る中、アズラエル達は旅立った。
トレル達の住む町は、ランディの住む村から二日程歩いた場所にあった。
*
「確か、この町だな。」
「町外れって言ってたから、もっと先じゃないのか?」
アズラエルは、町の中を通り過ぎ、しばらく進んだ山の麓に一軒の小さな家をみつけた。
「アズラエルさん!!」
畑の中で手を振る男がいた。
「イアンだ!!」
「おぉ~~!リンク達も来てくれたんですね。」
アズラエル達のもとにイアンが駆け寄る。
「お久しぶりですね!
もう何年になるでしょう…15年…いや、もっとになりますか。」
「18年だよ。
でも、ボク達は、皆、まったく変わらないけどな。
イアン、ところでトレルはどこなんだ?」
「家にいますよ。
さぁさぁ、早く顔を見せてやって下さい!
トレルも喜びますよ。」
イアンに促され、アズラエル達はイアンとトレルの家に向かった。
「ちょっと待ってて下さいね。」
イアンは、アズラエル達をリビングに通し、奥の部屋へ向かって行った。
「ずいぶん静かだな。」
「そうだな。」
しばらくすると、ゆっくりとした足音が聞こえ、トレルを連れたイアンが戻って来た。
「トレル…!ど、どうしたんだ?」
「久しぶりに会うというのに、どうしたとは酷いな…
俺はそんなに変わったか?」
リンク達の目の前にいるのは、痩せて青白い顔をした老人だった。
髪は真っ白になり、落ち窪んだ瞳の眼光だけが妙に鋭い。
「トレル…」
その変わり果てた姿にアズラエルやアルグも言葉を失った。
「トレルは病気なのです。
数年前から急に悪くなりましてね…」
「トレル、横になってろ。」
「大丈夫だ。心配するな。」
アズラエルの気遣いを拒絶し、トレルは長椅子に腰掛けた。
「そ、そういえば、オルジェスはどこです?
いないんですか?」
アルグの言葉に、イアンとトレルは急に顔を曇らせた。
「何言ってんだ、またいつでも遊びに来てくれよ!」
「ルーク、元気でな…」
「はい、アズラエルさんもお元気で!」
「小人さん、バイバーイ!」
ランディの家族が笑顔で手を振る中、アズラエル達は旅立った。
トレル達の住む町は、ランディの住む村から二日程歩いた場所にあった。
*
「確か、この町だな。」
「町外れって言ってたから、もっと先じゃないのか?」
アズラエルは、町の中を通り過ぎ、しばらく進んだ山の麓に一軒の小さな家をみつけた。
「アズラエルさん!!」
畑の中で手を振る男がいた。
「イアンだ!!」
「おぉ~~!リンク達も来てくれたんですね。」
アズラエル達のもとにイアンが駆け寄る。
「お久しぶりですね!
もう何年になるでしょう…15年…いや、もっとになりますか。」
「18年だよ。
でも、ボク達は、皆、まったく変わらないけどな。
イアン、ところでトレルはどこなんだ?」
「家にいますよ。
さぁさぁ、早く顔を見せてやって下さい!
トレルも喜びますよ。」
イアンに促され、アズラエル達はイアンとトレルの家に向かった。
「ちょっと待ってて下さいね。」
イアンは、アズラエル達をリビングに通し、奥の部屋へ向かって行った。
「ずいぶん静かだな。」
「そうだな。」
しばらくすると、ゆっくりとした足音が聞こえ、トレルを連れたイアンが戻って来た。
「トレル…!ど、どうしたんだ?」
「久しぶりに会うというのに、どうしたとは酷いな…
俺はそんなに変わったか?」
リンク達の目の前にいるのは、痩せて青白い顔をした老人だった。
髪は真っ白になり、落ち窪んだ瞳の眼光だけが妙に鋭い。
「トレル…」
その変わり果てた姿にアズラエルやアルグも言葉を失った。
「トレルは病気なのです。
数年前から急に悪くなりましてね…」
「トレル、横になってろ。」
「大丈夫だ。心配するな。」
アズラエルの気遣いを拒絶し、トレルは長椅子に腰掛けた。
「そ、そういえば、オルジェスはどこです?
いないんですか?」
アルグの言葉に、イアンとトレルは急に顔を曇らせた。
0
あなたにおすすめの小説
いつまでもドアマットと思うなよ
あんど もあ
ファンタジー
二年前に母を亡くしたミレーネは、後妻と妹が家にやって来てからすっかり使用人以下の扱いをされている。王宮で舞踏会が開催されるが、用意されたのは妹のドレスだけ。そんなミレーネに手を差し伸べる人が……。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
【完結】これはきっと運命の赤い糸
夏目若葉
恋愛
大手商社㈱オッティモで受付の仕事をしている浅木美桜(あさぎ みお)。
医師の三雲や、経産省のエリート官僚である仁科から付き合ってもいないのに何故かプロポーズを受け、引いてしまう。
自社の創立30周年記念パーティーで、同じビルの大企業・㈱志田ケミカルプロダクツの青砥桔平(あおと きっぺい)と出会う。
一目惚れに近い形で、自然と互いに惹かれ合うふたりだったが、川井という探偵から「あの男は辞めておけ」と忠告が入る。
桔平は志田ケミカルの会長の孫で、御曹司だった。
志田ケミカルの会社の内情を調べていた川井から、青砥家のお家事情を聞いてしまう。
会長の娘婿である桔平の父・一馬は、地盤固めのために銀行頭取の娘との見合い話を桔平に勧めているらしいと聞いて、美桜はショックを受ける。
その上、自分の母が青砥家と因縁があると知り……
━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
大手商社・㈱オッティモの受付で働く
浅木 美桜(あさぎ みお) 24歳
×
大手化粧品メーカー・㈱志田ケミカルプロダクツの若き常務
青砥 桔平(あおと きっぺい) 30歳
×
オフィスビル内を探っている探偵
川井 智親(かわい ともちか) 32歳
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、先行者利益を得られたら〜
一日千秋
ファンタジー
昨今、話題の現実にダンジョンができる系の作品です。
高校生達のダンジョン攻略と日常の学校生活、ビジネス活動を書いていきます。
舞台は2025年、
高校2年生の主人公の千夏将人(チナツマサト)は
異世界漫画研究部の部長をしています。
同じ部活の友人たちとある日突然できたダンジョンに
できてすぐ侵入します。
オタクは知っている、ダンジョンには先行者利益があることを。
そして、得たスキルでこつこつダンジョンを攻略していき、日本で影響力をつけていった先に待ち受ける困難とは!?
ダンジョンの設定はステータス、レベル、スキルあり、ダンジョン内のモンスターの死体はしっかり消えます。
一話につき1000〜2500文字くらいの読みやすい量になっているので初心者には読みやすい仕様になっております。
キャラクターはところどころ新キャラが出てきますがメインストーリーは主に3人なので複雑になりすぎないように心がけています。
「いいね」頂けるととても嬉しいです!
「お気に入り」登録も最高に嬉しいです!
よろしくお願いします!
※契約書、経済システムの書式、掲示板テンプレはAI生成を活用して制作しております。修正、加筆は行っております。ご了承下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる