深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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運命の出会い

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「それで、私はいつから悪魔の能力を操るようになれるのだ?」

「そなたならすぐにでもそうなるだろうな…」

「なんだ、ずいぶんと曖昧なのだな。」

「悪魔に身体を乗っ取られた人間は数え切れないほどいるが、その逆はごくわずかしかおらんのだ。
私の知っている者の中にもまだ一人しかおらぬ。
だから、詳しいことはよくわからんというのが本音なのだ。」

「なるほど、そういうことか…
この先どうなっていくのか、とても楽しみだ…」









屋敷に戻ったジェロームは、使用人のフレディを呼びつけた。



「ジェローム様、ご用は何でしょうか?」

「フレディ、ベルナールのロザリオをはずせ。」

「はい、伯爵。」

ロザリオはすんなりとベルナールの身体を離れた。



「フレディ、それは、今日からおまえのものだ。」

「ほ、本当ですか、ジェローム様!」

「あぁ、本当だ。
これからはおまえが使うが良い。
ただし、私と会う時はつけてくるなよ。」

「はい、わかりました!」

「よし、では、もう下がれ。」







「どうだ?…ロザリオをはずした気分は…」

「最高だ…
身体に付けられていたおもりがすべて取り払われたような感じだ。」

「すまなかったな…長い間、不快な想いをさせて…
それにアレクシスのことも礼を言うぞ。」

「そなたなら私の手を借りずとも、一人でもやれたかもしれんな…
まったくたいした御仁だよ。」

「そんなことはない。すべては貴公のおかげだと思っている。
こんなに早く悪魔の身体を手に入れられたことは嬉しいが、しかし、貴公がいなくなるのはとても寂しい…いつ、ここを発つつもりだ?」

「準備が出来次第…」

「そうか…引き止めても無駄なのだろうな。」

ベルナールは黙って微笑み、ジェロームはその微笑の意味を悟った。



「ジェローム、明日、シャンプティエを呼び出してもらえないだろうか?」

「宝石がほしいのか?」

「そうではないが…ロクシーに少し用があってな…」

「わかった…すぐに手配しよう。」
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