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07 知らない場所の生活
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「あぁ、あぁ…
もしかしたら、あんた、ディディエさんの知り合いかね!!」
「ディ、ディディエを知っているのか!
いえ…知っているのですでございますか?
それで、ディディエはどこに行ったか、教えてくれでございますわ~」
「……あんた、なんだか言葉がおかしいようだが、あんたも異国から来たのかね?」
「そ…そうなんですでございますわ~
それで、ディディエは…」
「ディディエさんにあんたみたいなべっぴんの知り合いがおったとは…
知りあいっていうか…もしかしたら恋人同士なのか?!」
にやつく老人に、ギャブリエは、ちぎれるほどの勢いで首を振った。
「と、とんでもないでございますわ~
あんなやつ…ただの知り合いでございますですわ。」
「そういえば、ディディエさんはすごく恐ろしい想いをして、頭をどこかで強くぶつけたとかで少しばかり頭のねじが緩んでいたようだが、一体なにがあったんだい?」
「奴の頭のねじは生まれつき…いえ…
えっと、ものすごく高い所から突き落とされたので…きっとその時におかしくなったんでございますわ。
それで、ディディエは…」
「そういえば邪悪な者に力やアイテムを奪われたとかなんとか言ってたが…
あんたはその時、どうしておったんじゃ?」
(邪悪な奴だと?ディディエの奴、なんてでたらめな作り話をしてるんだ?!)
「えっとですね。
その邪悪な者はとても強い奴で…
私は、物陰でじっとしてるしかなかったんでございますです。」
「そうか…そんな強い奴じゃったら当然じゃな。
あんたのようなか弱い女が立ち向かえるはずもない…」
「その通りでございますです。
それで、ディディエは…」
「そうか、大変じゃったんだな…
どうじゃ、うちで晩飯でも食べて行かんか?」
老人は、ギャブリエににっこり微笑む。
「いや!!
私は、ディディエを探さねばならんのだ!
ディディエがどこに行ったか、早く申せ!!」
「え…あ、あの人なら…」
ギャブリエの剣幕に驚いた老人は、ディディエが町の仲間探しの酒場に向かったことを話した。
*
『ギャブリエ様、もっとお言葉には注意なさらないと。』
「やかましい!
今、練習したからこの次は大丈夫だ。
そんなことより、時間を食ってしまったな。
急がねば、隣町に着く前に暗くなってしまう…
馬車が来たら乗って行こう。」
『こんな狭い道に馬車が来ますかねぇ…』
瑠璃石の予想通り、ギャブリエがあてにした馬車は通ることはなかった。
やがて、あたりはあっという間に漆黒の闇に包まれた。
もしかしたら、あんた、ディディエさんの知り合いかね!!」
「ディ、ディディエを知っているのか!
いえ…知っているのですでございますか?
それで、ディディエはどこに行ったか、教えてくれでございますわ~」
「……あんた、なんだか言葉がおかしいようだが、あんたも異国から来たのかね?」
「そ…そうなんですでございますわ~
それで、ディディエは…」
「ディディエさんにあんたみたいなべっぴんの知り合いがおったとは…
知りあいっていうか…もしかしたら恋人同士なのか?!」
にやつく老人に、ギャブリエは、ちぎれるほどの勢いで首を振った。
「と、とんでもないでございますわ~
あんなやつ…ただの知り合いでございますですわ。」
「そういえば、ディディエさんはすごく恐ろしい想いをして、頭をどこかで強くぶつけたとかで少しばかり頭のねじが緩んでいたようだが、一体なにがあったんだい?」
「奴の頭のねじは生まれつき…いえ…
えっと、ものすごく高い所から突き落とされたので…きっとその時におかしくなったんでございますわ。
それで、ディディエは…」
「そういえば邪悪な者に力やアイテムを奪われたとかなんとか言ってたが…
あんたはその時、どうしておったんじゃ?」
(邪悪な奴だと?ディディエの奴、なんてでたらめな作り話をしてるんだ?!)
「えっとですね。
その邪悪な者はとても強い奴で…
私は、物陰でじっとしてるしかなかったんでございますです。」
「そうか…そんな強い奴じゃったら当然じゃな。
あんたのようなか弱い女が立ち向かえるはずもない…」
「その通りでございますです。
それで、ディディエは…」
「そうか、大変じゃったんだな…
どうじゃ、うちで晩飯でも食べて行かんか?」
老人は、ギャブリエににっこり微笑む。
「いや!!
私は、ディディエを探さねばならんのだ!
ディディエがどこに行ったか、早く申せ!!」
「え…あ、あの人なら…」
ギャブリエの剣幕に驚いた老人は、ディディエが町の仲間探しの酒場に向かったことを話した。
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馬車が来たら乗って行こう。」
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瑠璃石の予想通り、ギャブリエがあてにした馬車は通ることはなかった。
やがて、あたりはあっという間に漆黒の闇に包まれた。
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