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最終章 最強コンビ解散!? ~最後のおにぎりはビビンバ風?~
⑤
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「とはいってもなぁ……お父さんも仕事が大事だからなぁ……」
頭を抱えるお父さん。
そうだよね……お父さんの仕事のおかげで、私たちは生活できてるんだもんね……。
すると、その一部始終を見ていたおじさんが、こっちに近づいてきた。
おじさんっていうより、おじいさん?
左腕につけている金の時計が輝いていて……白いヒゲを生やしている。髪も白髪だ。
ドッシリとした体型のこのおじいさん、一体何者なの?
「六原君、どうしたんだ? お子さんか?」
「社長! すいません……こっちが娘で、こちらが娘の友達です」
社長はニコッと微笑み、しゃがんで私の方を見てくれた。
「どうも、お父さんにはいつもお世話になっているよ」
「こ、こちらこそ、お父さんがお世話になっております」
私が頭を下げると、社長さんはガハハと豪快に笑った。
すると隼斗君が社長に「六原さんの転校、なしにならないかなぁ」と空気を読まずに聞いた。
お父さんは苦笑いをしながら「あ、社長……すいません」と小声で謝る。
「ん? 君、どういうことだ?」
社長が隼斗君を見て、その言葉の真相に迫る。
「俺、日本一のおにぎりを作りたいんだ。それには六原さんが必要で……北海道に行ってほしくない!」
隼斗君の言葉を理解した社長は、私とお父さんを見ながら「そういうことか」と頷く。
真顔になった社長は、隼斗君に聞いた。
「君の目指す日本一のおにぎりとは、どんなおにぎりだ?」
隼斗君は自信満々な表情で答える。
「食べたら自然と笑顔になるおにぎりさ!」
……隼斗君の目指すおにぎりは、いつだってみんなを笑顔にしてくれる。
クラスのみんなを、隼斗君のおにぎりで救ってきたんだもん。
もう十分役割は果たしていると言いたげな私に気づいた隼斗君は、「まだまだこれからなんだよ!」と付け足して言った。
社長は「うーむ、なるほど……」とじっくり考え込む。
さすが社長……この状況を理解できるって、結構すごいことだと思う。
何を考えているのかな……。
「よし、じゃあ君の作ったおにぎりを食べてみよう! ちょうどお昼前に小腹が空いていたところだ!」
隼斗君はキリッとした目で「もちろん!」と返した。
社長は「そうこなくっちゃな!」とまた豪快に笑う。
お父さんは苦笑いを崩さないまま、「いいんですか……?」と聞いた。
「ああ! 六原君、部のみんなを集めて社員食堂に集合だ!」
なんか、すごいことになってきたな……。
こんなところで、隼斗君はおにぎりを作るの?
私たち全員は、フロアの奥の方にある大きな食堂に移動した。
頭を抱えるお父さん。
そうだよね……お父さんの仕事のおかげで、私たちは生活できてるんだもんね……。
すると、その一部始終を見ていたおじさんが、こっちに近づいてきた。
おじさんっていうより、おじいさん?
左腕につけている金の時計が輝いていて……白いヒゲを生やしている。髪も白髪だ。
ドッシリとした体型のこのおじいさん、一体何者なの?
「六原君、どうしたんだ? お子さんか?」
「社長! すいません……こっちが娘で、こちらが娘の友達です」
社長はニコッと微笑み、しゃがんで私の方を見てくれた。
「どうも、お父さんにはいつもお世話になっているよ」
「こ、こちらこそ、お父さんがお世話になっております」
私が頭を下げると、社長さんはガハハと豪快に笑った。
すると隼斗君が社長に「六原さんの転校、なしにならないかなぁ」と空気を読まずに聞いた。
お父さんは苦笑いをしながら「あ、社長……すいません」と小声で謝る。
「ん? 君、どういうことだ?」
社長が隼斗君を見て、その言葉の真相に迫る。
「俺、日本一のおにぎりを作りたいんだ。それには六原さんが必要で……北海道に行ってほしくない!」
隼斗君の言葉を理解した社長は、私とお父さんを見ながら「そういうことか」と頷く。
真顔になった社長は、隼斗君に聞いた。
「君の目指す日本一のおにぎりとは、どんなおにぎりだ?」
隼斗君は自信満々な表情で答える。
「食べたら自然と笑顔になるおにぎりさ!」
……隼斗君の目指すおにぎりは、いつだってみんなを笑顔にしてくれる。
クラスのみんなを、隼斗君のおにぎりで救ってきたんだもん。
もう十分役割は果たしていると言いたげな私に気づいた隼斗君は、「まだまだこれからなんだよ!」と付け足して言った。
社長は「うーむ、なるほど……」とじっくり考え込む。
さすが社長……この状況を理解できるって、結構すごいことだと思う。
何を考えているのかな……。
「よし、じゃあ君の作ったおにぎりを食べてみよう! ちょうどお昼前に小腹が空いていたところだ!」
隼斗君はキリッとした目で「もちろん!」と返した。
社長は「そうこなくっちゃな!」とまた豪快に笑う。
お父さんは苦笑いを崩さないまま、「いいんですか……?」と聞いた。
「ああ! 六原君、部のみんなを集めて社員食堂に集合だ!」
なんか、すごいことになってきたな……。
こんなところで、隼斗君はおにぎりを作るの?
私たち全員は、フロアの奥の方にある大きな食堂に移動した。
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