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告げられる事実
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両親との朝食が終わり、部屋に戻って読書を楽しんでいた。
子供の頃から読書が好きで、いろんな種類の本がある。部屋でも楽しめるし、没頭する事もあったらしい。
今日は、どの本にしようか。本棚を眺めていると部屋がノックされ、入室を許可すると開いた扉にいる人物が視界に入り、目を見開いた。
「イザベラ」
「・・・アレクサンドル」
名前を呼ばれただけで心臓が跳ね、待ち焦がれた気持ちになる。
アレクサンドルは近づき目の前で止まる。
「・・・調子は?」
「悪くないわ。記憶はほとんど思い出せないまま」
「焦らなくていい」
顔に出てたんだろうか。
周りの人達だって早く記憶が戻った方がいいのに、どうして優しいんだろう。
アレクサンドルは優しく微笑んでいるが、瞳の奥は悲しげだ。
「ひとまず座ろう」
アレクサンドルに座るように促され、向かい合うように座った。
私は、使用人にお茶を用意するように伝え、待ってる間に尋ねる。
「あなたは、いつもその位置で座るの?」
「隣に座る時もあったが、向かい合うように座る事もあったぞ」
「そう・・・ねえ、隣に座ってほしいと言ったら?」
「イザベラが望むなら移動するが、記憶が戻ってない状態で、近くに男がずっといたら話しづらかったり、怖くないか?」
アレクサンドルなりの配慮だったのか。
どう接するのが正しいか分からないが、ただ、このテーブルを挟んだ距離さえ寂しい。
「怖くないわ。隣にいないのは寂しい」
最後は顔を見て言えなかった。言い終わった後すぐには動かなかった。
気持ちを抑えたくないと、目覚めた時に伝えたが、やっぱり迷惑なんだ・・・。
そう思った。
そしたら気配を感じて顔を上げると、アレクサンドルが隣に座っている。
「平気か?」
私は、嬉しさで口角が上がり頷く。
すると、アレクサンドルは顔を逸らしてしまう。
「アレクサンドル?何か気に触る事してしまったのかしら?」
「何もしてない」
「でも「大丈夫だから、イザベラは気にするな」」
アレクサンドルの顔は見えないが、耳が赤くなっているのが分かった。
照れてるのか。何がそうなったのか思い当たらない。
そこに使用人が、お茶と茶菓子を用意して、すぐに出て行った。
そのタイミングで、アレクサンドルが元の姿勢に戻る。
「久しぶりだな。イザベラと一緒にお茶を飲むのは」
どこか懐かしそうに話している。
「アレクサンドルと私は、幼なじみなのよね。出会いから聞きたいわ」
「そうだな。出会いは6歳の時。お互い両親に連れられて、ある花畑に集合したんだ。今度一緒に行こうとしてる場所だ」
お花畑・・・きっと綺麗なんだろう。
そういえば、アレクサンドルのご両親に、記憶を失くしてから会ってない。
言ったら会わせてくれるかしら?
「お互い初めての友人になった」
「初めての?」
不思議そうに聞くと、アレクサンドルは苦笑いした。
「お互い子供ぽくない考えをしてたからな。俺の場合は、仲良くできなさそうな人とは、会わないようにしてた。イザベラは、俺が態度を変えても接し方が変わらなかったから」
「そう。誠実そうに見えるし、今は私以外に友人はいるの?」
「・・・」
返事がないと言うことは、友人はいないと言うことか。
「ごめんなさい」
「気にするな。イザベラは、先を見てしまうからと言って友人がいなかったな。自分の身分により、近づく人やその親とかの思ってることを考えてるとか言ってたな。今はエミリーと言う友人がいる」
「そうなの?」
「今度会うといい」
それにしても、6歳の時の私は子供らしさない。普通は先の事なんて考えない。
私は前から変な人?
まるで違う人格が中にいるみたいだ。
頭の中に映像が流れる。
窓がたくさんついた高い建物。馬のついていない走る物体。たくさんの人達がいて、人の声以外の音がある。
ここは、どこ?
そして、誰かに突き飛ばされた感覚。目の前に大きな物体が近づいてくる。
次は私の屋敷の天井。
『私は、死んだんじゃなかったの?ここはどこ?』
誰の想い?私の中にいる人物?
だから、子供らしさがなかったの?
「イザベラ、どうした?」
心配そうに顔を覗き込むアレクサンドルを、しばらく見つめる。
前に、一部記憶が戻った事に関係してるの?
関係しても、してなくても、頭の中で思い出した事を伝えたら、アレクサンドルは教えてくれるだろうか。
まだ早いと言うだろうか。
でも、私は知りたい。
意を決して、アレクサンドルに伝えて教えてほしいとお願いした。
アレクサンドルは迷っていたが、落ち着いて聞いてくれと言った。
転生の事、ライリーや殿下の事、記憶を失くした経緯を教えてくれた。
言われた内容は、あまりにも衝撃的で、しばらく何も言えなかった。
***
イザベラに会いに行くと、本棚の前に立っていた。
そういえば、子供の頃から本が好きだったな。読書しているイザベラを、何度か見かけた事がある。
俺はあまり読まないが、イザベラから本の感想をよく聞かされてた。
正直、本には興味ないがイザベラが意気揚々と語っていたから黙って聞いていた。
少しでも、イザベラと過ごす時間が欲しかったから。
その思い出を胸にしまいイザベラに近づいた。
体調は見た感じ大丈夫そうだ。
ソファーに座ると、イザベラは寂しそうな表情を浮かべる。
向かい合って座る事もあったし、イザベラが1番想いを強く寄せているのは俺だが、いきなり隣に座って大丈夫なのかと戸惑いもあった。
「平気か?」
と聞けば、隣に来てくれた事が嬉しかったようで笑顔を向けられた。
久しぶりのイザベラの笑顔。記憶が失くなる前は、よく見てた笑顔。
もちろん毎回可愛いと思っていたが、不意に見せられるのは反則だ。
イザベラは、鈍感で俺の気を知らずに見当違いの事を言ってる。
目覚めた時に「お互い惹かれ合ってる」と伝えてあるから、少しは気づいてほしいと思った。
お茶を飲みながら、出会いの事を話していた。
懐かしいな。今と違う雰囲気はあるが、昔も今も好きだ。
あの花畑で花の指輪を渡したな。
俺は、何気に恥ずかしい言葉を当時から言ってたな。
イザベラは、あの指輪をどうしたんだろうか。
初対面だったし、どうしようとイザベラの自由だから、聞くのは止めよう。
そもそも覚えてないからな。
イザベラの様子がおかしくなったのは、6歳の子供にしては考えが年齢に合わないと聞いた時からだ。
また記憶の一部が蘇る。転生前の事。何故辛い記憶ばかり先に思い出すのか。
いっそ楽しい記憶だけ思い出せばいいのに。
しかし現実はそんなに甘くない。
イザベラから前の記憶の事も教えてほしいと頼まれ悩んだ。
辛い記憶で、また心を痛めるんじゃないか。まだ話さない方がいいんじゃないか。
悩んだが、転生前の記憶があり今のイザベラに繋がっている。
タイミングは大事だろうが、一部の記憶が蘇っても何の事か分からないのは、本人が1番不安だろう。
話す事に決めた俺だが、話を全て聞いたイザベラは泣いたり怯える事はなく、ただ呆然としていた。
近くにいる俺の呼びかけにも反応しないほどに。
子供の頃から読書が好きで、いろんな種類の本がある。部屋でも楽しめるし、没頭する事もあったらしい。
今日は、どの本にしようか。本棚を眺めていると部屋がノックされ、入室を許可すると開いた扉にいる人物が視界に入り、目を見開いた。
「イザベラ」
「・・・アレクサンドル」
名前を呼ばれただけで心臓が跳ね、待ち焦がれた気持ちになる。
アレクサンドルは近づき目の前で止まる。
「・・・調子は?」
「悪くないわ。記憶はほとんど思い出せないまま」
「焦らなくていい」
顔に出てたんだろうか。
周りの人達だって早く記憶が戻った方がいいのに、どうして優しいんだろう。
アレクサンドルは優しく微笑んでいるが、瞳の奥は悲しげだ。
「ひとまず座ろう」
アレクサンドルに座るように促され、向かい合うように座った。
私は、使用人にお茶を用意するように伝え、待ってる間に尋ねる。
「あなたは、いつもその位置で座るの?」
「隣に座る時もあったが、向かい合うように座る事もあったぞ」
「そう・・・ねえ、隣に座ってほしいと言ったら?」
「イザベラが望むなら移動するが、記憶が戻ってない状態で、近くに男がずっといたら話しづらかったり、怖くないか?」
アレクサンドルなりの配慮だったのか。
どう接するのが正しいか分からないが、ただ、このテーブルを挟んだ距離さえ寂しい。
「怖くないわ。隣にいないのは寂しい」
最後は顔を見て言えなかった。言い終わった後すぐには動かなかった。
気持ちを抑えたくないと、目覚めた時に伝えたが、やっぱり迷惑なんだ・・・。
そう思った。
そしたら気配を感じて顔を上げると、アレクサンドルが隣に座っている。
「平気か?」
私は、嬉しさで口角が上がり頷く。
すると、アレクサンドルは顔を逸らしてしまう。
「アレクサンドル?何か気に触る事してしまったのかしら?」
「何もしてない」
「でも「大丈夫だから、イザベラは気にするな」」
アレクサンドルの顔は見えないが、耳が赤くなっているのが分かった。
照れてるのか。何がそうなったのか思い当たらない。
そこに使用人が、お茶と茶菓子を用意して、すぐに出て行った。
そのタイミングで、アレクサンドルが元の姿勢に戻る。
「久しぶりだな。イザベラと一緒にお茶を飲むのは」
どこか懐かしそうに話している。
「アレクサンドルと私は、幼なじみなのよね。出会いから聞きたいわ」
「そうだな。出会いは6歳の時。お互い両親に連れられて、ある花畑に集合したんだ。今度一緒に行こうとしてる場所だ」
お花畑・・・きっと綺麗なんだろう。
そういえば、アレクサンドルのご両親に、記憶を失くしてから会ってない。
言ったら会わせてくれるかしら?
「お互い初めての友人になった」
「初めての?」
不思議そうに聞くと、アレクサンドルは苦笑いした。
「お互い子供ぽくない考えをしてたからな。俺の場合は、仲良くできなさそうな人とは、会わないようにしてた。イザベラは、俺が態度を変えても接し方が変わらなかったから」
「そう。誠実そうに見えるし、今は私以外に友人はいるの?」
「・・・」
返事がないと言うことは、友人はいないと言うことか。
「ごめんなさい」
「気にするな。イザベラは、先を見てしまうからと言って友人がいなかったな。自分の身分により、近づく人やその親とかの思ってることを考えてるとか言ってたな。今はエミリーと言う友人がいる」
「そうなの?」
「今度会うといい」
それにしても、6歳の時の私は子供らしさない。普通は先の事なんて考えない。
私は前から変な人?
まるで違う人格が中にいるみたいだ。
頭の中に映像が流れる。
窓がたくさんついた高い建物。馬のついていない走る物体。たくさんの人達がいて、人の声以外の音がある。
ここは、どこ?
そして、誰かに突き飛ばされた感覚。目の前に大きな物体が近づいてくる。
次は私の屋敷の天井。
『私は、死んだんじゃなかったの?ここはどこ?』
誰の想い?私の中にいる人物?
だから、子供らしさがなかったの?
「イザベラ、どうした?」
心配そうに顔を覗き込むアレクサンドルを、しばらく見つめる。
前に、一部記憶が戻った事に関係してるの?
関係しても、してなくても、頭の中で思い出した事を伝えたら、アレクサンドルは教えてくれるだろうか。
まだ早いと言うだろうか。
でも、私は知りたい。
意を決して、アレクサンドルに伝えて教えてほしいとお願いした。
アレクサンドルは迷っていたが、落ち着いて聞いてくれと言った。
転生の事、ライリーや殿下の事、記憶を失くした経緯を教えてくれた。
言われた内容は、あまりにも衝撃的で、しばらく何も言えなかった。
***
イザベラに会いに行くと、本棚の前に立っていた。
そういえば、子供の頃から本が好きだったな。読書しているイザベラを、何度か見かけた事がある。
俺はあまり読まないが、イザベラから本の感想をよく聞かされてた。
正直、本には興味ないがイザベラが意気揚々と語っていたから黙って聞いていた。
少しでも、イザベラと過ごす時間が欲しかったから。
その思い出を胸にしまいイザベラに近づいた。
体調は見た感じ大丈夫そうだ。
ソファーに座ると、イザベラは寂しそうな表情を浮かべる。
向かい合って座る事もあったし、イザベラが1番想いを強く寄せているのは俺だが、いきなり隣に座って大丈夫なのかと戸惑いもあった。
「平気か?」
と聞けば、隣に来てくれた事が嬉しかったようで笑顔を向けられた。
久しぶりのイザベラの笑顔。記憶が失くなる前は、よく見てた笑顔。
もちろん毎回可愛いと思っていたが、不意に見せられるのは反則だ。
イザベラは、鈍感で俺の気を知らずに見当違いの事を言ってる。
目覚めた時に「お互い惹かれ合ってる」と伝えてあるから、少しは気づいてほしいと思った。
お茶を飲みながら、出会いの事を話していた。
懐かしいな。今と違う雰囲気はあるが、昔も今も好きだ。
あの花畑で花の指輪を渡したな。
俺は、何気に恥ずかしい言葉を当時から言ってたな。
イザベラは、あの指輪をどうしたんだろうか。
初対面だったし、どうしようとイザベラの自由だから、聞くのは止めよう。
そもそも覚えてないからな。
イザベラの様子がおかしくなったのは、6歳の子供にしては考えが年齢に合わないと聞いた時からだ。
また記憶の一部が蘇る。転生前の事。何故辛い記憶ばかり先に思い出すのか。
いっそ楽しい記憶だけ思い出せばいいのに。
しかし現実はそんなに甘くない。
イザベラから前の記憶の事も教えてほしいと頼まれ悩んだ。
辛い記憶で、また心を痛めるんじゃないか。まだ話さない方がいいんじゃないか。
悩んだが、転生前の記憶があり今のイザベラに繋がっている。
タイミングは大事だろうが、一部の記憶が蘇っても何の事か分からないのは、本人が1番不安だろう。
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