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奇襲Part2
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***
「殿下。お久しぶりです」
ノックをせずに部屋に入ってきたのは、
ライリー・ヴァリアントン。
アレクサンドルが、すぐに警戒態勢に入り剣を抜く。
「アレクサンドル、待て」
不服そうだが、剣を下ろしてくれた。
ライリーは、本と剣を持ってるが何に使うつもりだ。
誰かが犠牲になるのは分かるが、疑問がいろいろと浮かぶ。
ライリーは、本を開き私に何か呪文のようなものを唱えた後に言った。
「殿下。僕の言うことを聞け。まずは、この剣を受け取り、アレクサンドルに向けろ」
すると、身体は自分の意志と反して、ライリーに近づき剣を受け取り、アレクサンドルに向ける。
「殿下!何をしてるんですか?!剣を離して下さい!!」
剣を離さない私を見て、アレクサンドルはライリーを剣で傷つけようとした。
「僕を守れ、殿下」
私は、アレクサンドルが向ける剣に対抗する為剣を動かす。
アレクサンドルは、すぐに攻撃を止め一定の距離を取る。
悔しげな表情を浮かべるアレクサンドルを嘲笑う、ライリーが後ろにいる。
「ライリー!どうして殿下を巻き込む?!用があるのは俺だろ!早く殿下にかけたものを解け!!!」
「そんなに生き急ぐなよ。馬鹿め。お前の為に座興を用意したんだから」
そう言った後、ライリーは私の肩に手を置き、顔を覗き込んできた。
ライリーの緑色の目が、不気味さを放っている。
「殿下、いろいろ聞きたいでしょう。どうして、ここに僕がいるのか。自分が今どうなってるのか」
フッと笑って、次にアレクサンドルを見た。
「ああ、聞きたいのはアレクサンドルも一緒だな。何もできない自分が惨めだろう。騎士として功績がいくつもあるのに・・・今は何もできない。主人が人質のようなものだからな」
「「・・・・・」」
「僕は、アレクサンドルが1番憎い。殿下は2番目。アレクサンドル、お前はイザベラと出会ったのが早く思い出も多い。だからお互い惹かれ合った。幼なじみと恋仲はよくある話。僕だって、イザベラを手に入れたいのに!最初は時間をかけて、気持ちを傾けようと思った。でも時間の無駄で最終的には殿下、あなたの命令で近づけなくなった」
「過ごした時間の問題ではない。お前が、イザベラに対する気持ちや執着が異常だ。恐怖で縛り付けても、お前に、恋情を抱くわけないだろ!」
「そうだね」
意外にも、あっさり認めるライリーに驚くが、違和感を感じる。
「僕は、転生前も今も恋は実らなかった。結局最後は同じだよ」
それを聞いて、アレクサンドルがハッとした表情になり、焦りが見える。
「まさか、イザベラを殺すつもりか!!!」
「僕の手じゃない。殺すのはクレア嬢だよ。まあ、もうイザベラは死んでるかもしれないね」
「クレア嬢が共犯?!」
「クレア嬢は、アレクサンドルが前から好きなんだよ。だけど、お前の心の中にいるのは、ずっとイザベラだ。だから、イザベラを殺せば、お前とクレア嬢を、僕の力で結婚させると言ったんだ。長年の想いが実ると思ったんだうね。結婚を手伝う気なんてないのに馬鹿な女だ」
下劣だ。
この男は、イカれている。
アレクサンドルは、今すぐにイザベラの安否を確認したいが、私のせいで動けない。
不甲斐ない。
「そろそろ、もう1つの目的を果たすとき。出番です。殿下。アレクサンドルを殺せ」
「・・・・・ック」
ライリーの言葉に、動きそうになる身体を『動くな』と自分に言い聞かせる。
私の様子に、ライリーも驚いているようだ。
「流石、殿下。この状況で自我が保てるとは」
ライリーは、本を開くと先程とは別の呪文を唱える。
「・・・ウッ」
頭の中にライリーの声が響く。
『アレクサンドルを殺せ』と。
抗う事ができず、身体が動くが、アレクサンドルは躱すだけだ。
アレクサンドルであれば、隙を突いて気絶させることができるだろうに。
彼が見せるのは悲しみ。その原因を作っているのは私だ。
「殿下!負けないで下さい!!!」
アレクサンドルの叫びも聞こえているのに、身体は想いと反対行動をする。
一筋の涙が頬を伝って落ちる。
「・・・アレクサンドル、すまない」
その時、バンッと大きな音を立ててドアが開いた。
*
クレアを部屋に残し、廊下を走り出して違和感を感じる。
騎士達が虚ろな目だ。ただ立ってるだけ。
私は、一旦立ち止まり1人の騎士に声をかける。
「あの・・・」
次は、目の前で手を振ってみる。どちらも反応なし。
騎士達とは仲が良くも悪くもないが、普段なら挨拶をするし、アレクサンドルがいないときに部屋を出れば、何事かと尋ねてくる。
ライリーが、騎士達に何かしたのは分かる。
今は、きっと殿下とアレクサンドルのところにいる。
可能性が高い殿下の部屋に急いだ。
殿下の部屋のドアを思いっきり開けた。大きな音を立てて開いたドアの向こうにはライリー。そして殿下とアレクサンドルが剣を持っている。
「な、何をしてるの?」
状況が飲み込めない私に、アレクサンドルが叫んだ。
「イザベラ逃げろ!殿下はライリーに操られている!イザベラは生き延びろ!!」
『イザベラは・・・』
どうして?
『イザベラも・・・』
じゃないの!?
アレクサンドルは!?殿下は!?
私だけなんて嫌だ!!!
「クレア嬢がしくじったか。役立たずな女だ」
ライリーは、舌打ちをして私を憎らしそうに見てる。
そんなライリーに走っていき、服を引っ張り自分に近づけると、思いっきり平手打ちをした。
向かってる時、殿下がアレクサンドルに剣を振り下ろす。それを躱すアレクサンドルを何度も見た。
「どうして他の人を巻き込むの?!過ちに気づけないの?!転生前の過ちを・・・今の世界でやり直せたかもしれない。それなのに、自分で潰しては意味がないじゃない!」
怒りをぶつけると、ライリーは歯ぎしりして、私の首に手をかけ力を込める。
・・・気道が狭まり苦しい。
「うるさい!うるさい!全部お前が悪いんだ!!前も今も、そして今後も、お前がいる限り、僕は幸せになれない!」
「・・・幸せは・・行動と気持ち・・・が大切・・・・あなたは・・・自分の・・非を・・・・・後悔したこと・・・ないの?」
ライリーは、目を見開き手の力が多少緩いだ。
「イザベラ!!」
アレクサンドルは隙を見て私に近づくと、ライリーの腕を斬り付ける。
「貴様!!」
ライリーが、アレクサンドルを睨むが、無視して私に駆け寄り声をかける。
「大丈夫か?!」
咳き込みながら頷いたが、この状況をどうすれば止めれるかで頭がいっぱいだ。
ライリーは、本を開き、殿下に何か呪文のようなものを唱えている。
クレアが言ってた。呪文の後に何か命令すると。
そんなことさせない!
ライリーの所に行き、本を奪おうとした。
しかし、ライリーも奪われまいと抵抗する。力の差で負けて振り払われた後、殿下の前に立った。
「アレクサンドルを・・・」
「殿下、大切な臣下を・・・」
「殺せ!!!」
「傷つけないで!!!」
ライリーと私の言葉が被る。
その後、殿下は動いた。
「イザベラ!」
「まさか、そんな」
殿下の動きが止まり、殿下の目とアレクサンドル、ライリーの声色で動揺していることが伝わった。
「・・・イザベラ嬢」
「殿下・・・催眠術は・・解けましたか?」
殿下は頷き、握ってた剣を離した。
私は軽く微笑むと、立つことができなくなり、後ろに重心が傾いた。
身体は床に付くことなく、アレクサンドルが受け止めてくれた。
「馬鹿か!君は!僕は、アレクサンドルを殺せと殿下に言ったのに、それに被せるように自分の言葉を言い、さらに盾になるなんて」
ライリーは、殿下が持ってた剣の傷痕を見た。
傷跡は、右の胸下から左の脇腹に向かって斬れている。
傷口から、生温かい血が流れ出ているのが感覚で分かった。
「・・やっぱり・・・後悔の顔・・・・前も・・同じ・・・かしら?」
ライリーは何も言わないが、答えは顔に書いてある。
そして手から本を落とし、その場に座り込んだ。
次に殿下が駆け寄ってきて、自分のマントで私の傷口を覆う。
「本当にすまない。イザベラ嬢。死なないでくれ!」
声が震えている。私にも泣いてくれるのですか?殿下。
「殿下が・・・アレクサンドルを・・傷つけなくて良かった・・・大切に・・・・していることは・・分かって・・・います」
殿下が何か言う前に、アレクサンドルの言葉が聞こえた。
「イザベラ!もう喋るな!出血量が多い!生きろ!!!」
両目から涙が溢れ、私の頬にも落ちる。
伝えたいことが、たくさんあるのに上手く喋れない。
「アレクサンドル」
「喋るな!!」
「・・自分を・・・責めないで・・・あなたとの・・・・・将来は暖かく幸せ・・・に・・・したいの」
「イザベラ!!!目を開けて!起きてくれ!!」
「イザベラ嬢!しっかりしろ!!!」
アレクサンドルと殿下の叫び。
応えたいのに、身体は言うことを聞かない。
瞼は閉じ意識も途切れた。
「殿下。お久しぶりです」
ノックをせずに部屋に入ってきたのは、
ライリー・ヴァリアントン。
アレクサンドルが、すぐに警戒態勢に入り剣を抜く。
「アレクサンドル、待て」
不服そうだが、剣を下ろしてくれた。
ライリーは、本と剣を持ってるが何に使うつもりだ。
誰かが犠牲になるのは分かるが、疑問がいろいろと浮かぶ。
ライリーは、本を開き私に何か呪文のようなものを唱えた後に言った。
「殿下。僕の言うことを聞け。まずは、この剣を受け取り、アレクサンドルに向けろ」
すると、身体は自分の意志と反して、ライリーに近づき剣を受け取り、アレクサンドルに向ける。
「殿下!何をしてるんですか?!剣を離して下さい!!」
剣を離さない私を見て、アレクサンドルはライリーを剣で傷つけようとした。
「僕を守れ、殿下」
私は、アレクサンドルが向ける剣に対抗する為剣を動かす。
アレクサンドルは、すぐに攻撃を止め一定の距離を取る。
悔しげな表情を浮かべるアレクサンドルを嘲笑う、ライリーが後ろにいる。
「ライリー!どうして殿下を巻き込む?!用があるのは俺だろ!早く殿下にかけたものを解け!!!」
「そんなに生き急ぐなよ。馬鹿め。お前の為に座興を用意したんだから」
そう言った後、ライリーは私の肩に手を置き、顔を覗き込んできた。
ライリーの緑色の目が、不気味さを放っている。
「殿下、いろいろ聞きたいでしょう。どうして、ここに僕がいるのか。自分が今どうなってるのか」
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「ああ、聞きたいのはアレクサンドルも一緒だな。何もできない自分が惨めだろう。騎士として功績がいくつもあるのに・・・今は何もできない。主人が人質のようなものだからな」
「「・・・・・」」
「僕は、アレクサンドルが1番憎い。殿下は2番目。アレクサンドル、お前はイザベラと出会ったのが早く思い出も多い。だからお互い惹かれ合った。幼なじみと恋仲はよくある話。僕だって、イザベラを手に入れたいのに!最初は時間をかけて、気持ちを傾けようと思った。でも時間の無駄で最終的には殿下、あなたの命令で近づけなくなった」
「過ごした時間の問題ではない。お前が、イザベラに対する気持ちや執着が異常だ。恐怖で縛り付けても、お前に、恋情を抱くわけないだろ!」
「そうだね」
意外にも、あっさり認めるライリーに驚くが、違和感を感じる。
「僕は、転生前も今も恋は実らなかった。結局最後は同じだよ」
それを聞いて、アレクサンドルがハッとした表情になり、焦りが見える。
「まさか、イザベラを殺すつもりか!!!」
「僕の手じゃない。殺すのはクレア嬢だよ。まあ、もうイザベラは死んでるかもしれないね」
「クレア嬢が共犯?!」
「クレア嬢は、アレクサンドルが前から好きなんだよ。だけど、お前の心の中にいるのは、ずっとイザベラだ。だから、イザベラを殺せば、お前とクレア嬢を、僕の力で結婚させると言ったんだ。長年の想いが実ると思ったんだうね。結婚を手伝う気なんてないのに馬鹿な女だ」
下劣だ。
この男は、イカれている。
アレクサンドルは、今すぐにイザベラの安否を確認したいが、私のせいで動けない。
不甲斐ない。
「そろそろ、もう1つの目的を果たすとき。出番です。殿下。アレクサンドルを殺せ」
「・・・・・ック」
ライリーの言葉に、動きそうになる身体を『動くな』と自分に言い聞かせる。
私の様子に、ライリーも驚いているようだ。
「流石、殿下。この状況で自我が保てるとは」
ライリーは、本を開くと先程とは別の呪文を唱える。
「・・・ウッ」
頭の中にライリーの声が響く。
『アレクサンドルを殺せ』と。
抗う事ができず、身体が動くが、アレクサンドルは躱すだけだ。
アレクサンドルであれば、隙を突いて気絶させることができるだろうに。
彼が見せるのは悲しみ。その原因を作っているのは私だ。
「殿下!負けないで下さい!!!」
アレクサンドルの叫びも聞こえているのに、身体は想いと反対行動をする。
一筋の涙が頬を伝って落ちる。
「・・・アレクサンドル、すまない」
その時、バンッと大きな音を立ててドアが開いた。
*
クレアを部屋に残し、廊下を走り出して違和感を感じる。
騎士達が虚ろな目だ。ただ立ってるだけ。
私は、一旦立ち止まり1人の騎士に声をかける。
「あの・・・」
次は、目の前で手を振ってみる。どちらも反応なし。
騎士達とは仲が良くも悪くもないが、普段なら挨拶をするし、アレクサンドルがいないときに部屋を出れば、何事かと尋ねてくる。
ライリーが、騎士達に何かしたのは分かる。
今は、きっと殿下とアレクサンドルのところにいる。
可能性が高い殿下の部屋に急いだ。
殿下の部屋のドアを思いっきり開けた。大きな音を立てて開いたドアの向こうにはライリー。そして殿下とアレクサンドルが剣を持っている。
「な、何をしてるの?」
状況が飲み込めない私に、アレクサンドルが叫んだ。
「イザベラ逃げろ!殿下はライリーに操られている!イザベラは生き延びろ!!」
『イザベラは・・・』
どうして?
『イザベラも・・・』
じゃないの!?
アレクサンドルは!?殿下は!?
私だけなんて嫌だ!!!
「クレア嬢がしくじったか。役立たずな女だ」
ライリーは、舌打ちをして私を憎らしそうに見てる。
そんなライリーに走っていき、服を引っ張り自分に近づけると、思いっきり平手打ちをした。
向かってる時、殿下がアレクサンドルに剣を振り下ろす。それを躱すアレクサンドルを何度も見た。
「どうして他の人を巻き込むの?!過ちに気づけないの?!転生前の過ちを・・・今の世界でやり直せたかもしれない。それなのに、自分で潰しては意味がないじゃない!」
怒りをぶつけると、ライリーは歯ぎしりして、私の首に手をかけ力を込める。
・・・気道が狭まり苦しい。
「うるさい!うるさい!全部お前が悪いんだ!!前も今も、そして今後も、お前がいる限り、僕は幸せになれない!」
「・・・幸せは・・行動と気持ち・・・が大切・・・・あなたは・・・自分の・・非を・・・・・後悔したこと・・・ないの?」
ライリーは、目を見開き手の力が多少緩いだ。
「イザベラ!!」
アレクサンドルは隙を見て私に近づくと、ライリーの腕を斬り付ける。
「貴様!!」
ライリーが、アレクサンドルを睨むが、無視して私に駆け寄り声をかける。
「大丈夫か?!」
咳き込みながら頷いたが、この状況をどうすれば止めれるかで頭がいっぱいだ。
ライリーは、本を開き、殿下に何か呪文のようなものを唱えている。
クレアが言ってた。呪文の後に何か命令すると。
そんなことさせない!
ライリーの所に行き、本を奪おうとした。
しかし、ライリーも奪われまいと抵抗する。力の差で負けて振り払われた後、殿下の前に立った。
「アレクサンドルを・・・」
「殿下、大切な臣下を・・・」
「殺せ!!!」
「傷つけないで!!!」
ライリーと私の言葉が被る。
その後、殿下は動いた。
「イザベラ!」
「まさか、そんな」
殿下の動きが止まり、殿下の目とアレクサンドル、ライリーの声色で動揺していることが伝わった。
「・・・イザベラ嬢」
「殿下・・・催眠術は・・解けましたか?」
殿下は頷き、握ってた剣を離した。
私は軽く微笑むと、立つことができなくなり、後ろに重心が傾いた。
身体は床に付くことなく、アレクサンドルが受け止めてくれた。
「馬鹿か!君は!僕は、アレクサンドルを殺せと殿下に言ったのに、それに被せるように自分の言葉を言い、さらに盾になるなんて」
ライリーは、殿下が持ってた剣の傷痕を見た。
傷跡は、右の胸下から左の脇腹に向かって斬れている。
傷口から、生温かい血が流れ出ているのが感覚で分かった。
「・・やっぱり・・・後悔の顔・・・・前も・・同じ・・・かしら?」
ライリーは何も言わないが、答えは顔に書いてある。
そして手から本を落とし、その場に座り込んだ。
次に殿下が駆け寄ってきて、自分のマントで私の傷口を覆う。
「本当にすまない。イザベラ嬢。死なないでくれ!」
声が震えている。私にも泣いてくれるのですか?殿下。
「殿下が・・・アレクサンドルを・・傷つけなくて良かった・・・大切に・・・・していることは・・分かって・・・います」
殿下が何か言う前に、アレクサンドルの言葉が聞こえた。
「イザベラ!もう喋るな!出血量が多い!生きろ!!!」
両目から涙が溢れ、私の頬にも落ちる。
伝えたいことが、たくさんあるのに上手く喋れない。
「アレクサンドル」
「喋るな!!」
「・・自分を・・・責めないで・・・あなたとの・・・・・将来は暖かく幸せ・・・に・・・したいの」
「イザベラ!!!目を開けて!起きてくれ!!」
「イザベラ嬢!しっかりしろ!!!」
アレクサンドルと殿下の叫び。
応えたいのに、身体は言うことを聞かない。
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