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放したくない
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ライリーが連れてきたのは裏庭だった。
「イザベラ。僕と離れてた間、楽しく過ごせたかい?」
ライリーは不敵に笑う。
「・・・」
「まともな言葉が話せなくなったのかい?そんなに僕が怖い?」
「会いに来ないでと言ったはずよ。それと、その手を離して」
何とか言葉を相手にぶつけるが、ところどころ震えてしまう。
「それは無理な相談だよ。君が好きなんだから」
「私の気持ちは分かってるはずよ」
そう言うと、ライリーは視線を外し少し黙った。
そして再び視線を私に戻す。
「そんなに、あの男・・・アレクサンドル・モンフォールがいいのか」
アレクサンドルの名前を聞いて、目を見開いた。そして、今日1番の大きな声が出た。
「彼に何かするつもりなの!?やめて!!!手を出さないで!!!」
「そんなに必死になって・・・まあ君次第かな」
「私に、どうしろというの」
「僕と結婚してくれ。その後も従順にしてくれれば、誰にも危害は加えない」
満面の笑みを浮かべる、ライリーに吐き気がする。
と言うより、吐きそうだ・・・。
「そこで何をしている」
視線を向ければ、皇太子殿下、アレクサンドル、エミリーがいる。
皇太子殿下の言葉に、ライリーは手を離して頭を下げる。
私も同様に頭を下げようとしたが、ついに限界がきて、その場で嘔吐してしまった。
失態だ・・・。皇太子殿下の前で・・・。
私は口元をハンカチで抑えた。
「イザベラが最近会ってくれないので、この舞踏会なら来ると思いました。そして彼女を見つけたので、静かな場所で話をしたかったのです。どうやら、イザベラは殿下を目の前にして緊張で嘔吐してしまったようですね」
ライリーの言葉に私は首を振る。
「殿下。お見苦しいところを見せて大変申し訳ありません。ライリーと会わないのは理由があるのです。私はライリーを拒絶しています」
「アレクサンドル、どちらの言葉を信じる?」
「俺は、イザベラの言葉を信じます」
アレクサンドルは間髪入れずに答えた。
「それは、幼なじみだからか?」
「いえ、それだけではありません。イザベラは今も顔色が悪く、ライリーと言う男を見る目は恐怖を宿してます。それに、息遣いも先程より荒いです。体調に影響が出る男と会わないようにするのは、当然の対処です」
「そうだな、私も同意見だ。イザベラ嬢。まずは体調を整えろ。アレクサンドル、彼女に付き添え」
「はい」
殿下の命を受けて、私の所にやってきたアレクサンドル。
その時には、私は過呼吸になっていて、アレクサンドルが背中を擦りながら「ゆっくり息を吐いて」と伝える。言われた通りにすると呼吸が落ち着きはじめた。そして立ち上がって私を支え移動しようとした。
そこで、ライリーが殿下に問いかける。
「待って下さい!彼女の体調だけで判断されるのですか?」
「見苦しいぞ、ライリー・ヴァリアントン」
「しかし「もう、イザベラ嬢がお前に会った後どうなるか、お前に対する気持ちは、すでに知っている」」
ライリーの言葉を遮り、殿下が話した。
ライリーは舌打ちをして、エミリーを睨んだ。
「あの女か!」
「ライリー・ヴァリアントン。今後、イザベラ、エミリー、その関係者に会う事、危害を加える事を禁ずる」
「殿下。さすがに横暴ではありませんか。私の家が、どうゆう影響があるかご存知ですよね」
「もちろん知っている。だが、いくら政界に発言力がある家だからといって、王室が何もできないと思ったら大間違いだぞ。私の命に逆らうのが、どうゆうことか分かっているだろう」
ライリーは何も言えずにいたが、視線は私に向けられ、冷や汗が流れる。
「行こう、イザベラ」
アレクサンドルの言葉に頷く。
殿下は、エミリーにも付いてくるように伝えた。
殿下が歩き出すと、その後ろを私とアレクサンドルか歩き、さらにその後ろをエミリーが歩いた。
ライリーは1人残され、歯ぎしりして私達を見送っていた。
今後、ライリーが、さらに恐ろしい事をしようとするとは思ってもみなかった。
「イザベラ。僕と離れてた間、楽しく過ごせたかい?」
ライリーは不敵に笑う。
「・・・」
「まともな言葉が話せなくなったのかい?そんなに僕が怖い?」
「会いに来ないでと言ったはずよ。それと、その手を離して」
何とか言葉を相手にぶつけるが、ところどころ震えてしまう。
「それは無理な相談だよ。君が好きなんだから」
「私の気持ちは分かってるはずよ」
そう言うと、ライリーは視線を外し少し黙った。
そして再び視線を私に戻す。
「そんなに、あの男・・・アレクサンドル・モンフォールがいいのか」
アレクサンドルの名前を聞いて、目を見開いた。そして、今日1番の大きな声が出た。
「彼に何かするつもりなの!?やめて!!!手を出さないで!!!」
「そんなに必死になって・・・まあ君次第かな」
「私に、どうしろというの」
「僕と結婚してくれ。その後も従順にしてくれれば、誰にも危害は加えない」
満面の笑みを浮かべる、ライリーに吐き気がする。
と言うより、吐きそうだ・・・。
「そこで何をしている」
視線を向ければ、皇太子殿下、アレクサンドル、エミリーがいる。
皇太子殿下の言葉に、ライリーは手を離して頭を下げる。
私も同様に頭を下げようとしたが、ついに限界がきて、その場で嘔吐してしまった。
失態だ・・・。皇太子殿下の前で・・・。
私は口元をハンカチで抑えた。
「イザベラが最近会ってくれないので、この舞踏会なら来ると思いました。そして彼女を見つけたので、静かな場所で話をしたかったのです。どうやら、イザベラは殿下を目の前にして緊張で嘔吐してしまったようですね」
ライリーの言葉に私は首を振る。
「殿下。お見苦しいところを見せて大変申し訳ありません。ライリーと会わないのは理由があるのです。私はライリーを拒絶しています」
「アレクサンドル、どちらの言葉を信じる?」
「俺は、イザベラの言葉を信じます」
アレクサンドルは間髪入れずに答えた。
「それは、幼なじみだからか?」
「いえ、それだけではありません。イザベラは今も顔色が悪く、ライリーと言う男を見る目は恐怖を宿してます。それに、息遣いも先程より荒いです。体調に影響が出る男と会わないようにするのは、当然の対処です」
「そうだな、私も同意見だ。イザベラ嬢。まずは体調を整えろ。アレクサンドル、彼女に付き添え」
「はい」
殿下の命を受けて、私の所にやってきたアレクサンドル。
その時には、私は過呼吸になっていて、アレクサンドルが背中を擦りながら「ゆっくり息を吐いて」と伝える。言われた通りにすると呼吸が落ち着きはじめた。そして立ち上がって私を支え移動しようとした。
そこで、ライリーが殿下に問いかける。
「待って下さい!彼女の体調だけで判断されるのですか?」
「見苦しいぞ、ライリー・ヴァリアントン」
「しかし「もう、イザベラ嬢がお前に会った後どうなるか、お前に対する気持ちは、すでに知っている」」
ライリーの言葉を遮り、殿下が話した。
ライリーは舌打ちをして、エミリーを睨んだ。
「あの女か!」
「ライリー・ヴァリアントン。今後、イザベラ、エミリー、その関係者に会う事、危害を加える事を禁ずる」
「殿下。さすがに横暴ではありませんか。私の家が、どうゆう影響があるかご存知ですよね」
「もちろん知っている。だが、いくら政界に発言力がある家だからといって、王室が何もできないと思ったら大間違いだぞ。私の命に逆らうのが、どうゆうことか分かっているだろう」
ライリーは何も言えずにいたが、視線は私に向けられ、冷や汗が流れる。
「行こう、イザベラ」
アレクサンドルの言葉に頷く。
殿下は、エミリーにも付いてくるように伝えた。
殿下が歩き出すと、その後ろを私とアレクサンドルか歩き、さらにその後ろをエミリーが歩いた。
ライリーは1人残され、歯ぎしりして私達を見送っていた。
今後、ライリーが、さらに恐ろしい事をしようとするとは思ってもみなかった。
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