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豪華商船サービニア、暁光を望んだ落魄者編
28.逃れる術はどこにもない
しおりを挟む「なに……あれ……」
無意識に、声が漏れる。
立ち止まりそうになる足が逃げようとする足と縺れ、倒れそうになったが、そんな俺の体をブラックが抱き留めた。いつの間にか、ブラック達と合流していたようだ。
だが、そのことに気を取られる暇も無い。
何故なら俺の目の前では、あの巨大な【術式機械】が想像もしていなかった異様な動きを見せていたのだから。
「チッ……あいつは【皓珠】の【アルスノートリア】か……まずいことになった……」
「ど、どういうこと?!」
「アイツは金の属性を操る【アルスノートリア】だ。さっきの詠唱の事も考えたら、もう既にアイツはこの船の全ての金の曜気を掌握している可能性が高い」
「えっ、ぇ……」
「ともかく今は逃げるよ! アイツ、なんだかヤバい……ここじゃあ不利だ!」
そう言うなり、ブラックは俺を小脇に抱えて踵を返す。
ブラックが「不利だ」というなんて、この状況はよほどヤバいのか。ブラックとクロウだけでは乗り切れない状況なのだとしたら、かなりヤバいのでは。
だけど、どういうことなのか俺には理解出来ない。
ブラックは理解しているみたいだったけど、全ての金の曜気を掌握しているってのは、一体どういう事なのだろう。船って……そういえば、この船は金属で固められた従業員用の裏通路や金庫室があったけど……。
「っ……!! う、うそっ……この船全体の金属をリメインが操れるってこと!?」
「ツカサ君ったら今更すぎる! 混乱してるの!? ああもうっ、だからキミを他人に近付けたくないんだよこうやって心を乱しちゃうからあああ!!」
「言っている場合か! ブラック、あの鉄の扉はどうするんだ!」
背後から例えようのない、ゴリゴリと硬い何かを合わせて捏ねるような奇怪な轟音が聞こえてくる。頭の中がぐちゃぐちゃになってる俺だって、あの音がヤバいものだと言う事は理解出来る。この状況は、非常にまずい。
ブラック達が今の状態で対抗できないほどの事態なのだ。確かに、仮にリメインが「船の全ての金の曜気」を掌握していたとしたら、この場所は俺達には不利だ。
ブラックが周囲から曜気を取り込む事も出来ないし、それどころかリメインの操作で周囲の金属がどう動いて来るかもわからない。いわば四面楚歌だ。
戦うにしても、俺みたいなのがいる状況で守りながら戦うことは不可能だろう。
だから、いったんこの場所から抜け出して体勢を整えようとしているのだ。
それは、わかる。俺も手伝うべきなのだろう。だけど、まだ感情が追いつかない。
曜術を使おうとしても、色んなことで混乱していてイメージが霧散してしまう。……いや……たぶん、俺は……まだ、戦いたくないと思ってるんだ。
あの人が【アルスノートリア】のデジレ・モルドールだと理解していても、色んな人を不幸にしてアコール卿国で贋金を作っていた事を知っていても、どうしても。
どうしても……リメインだった時の、気難しいけど魅力的だった姿が頭にちらついてしまう。俺に対して面と向かって怒って、謝って、気安くしてくれた記憶をたくさん思い出してしまう。たった数日の縁だったのに、リメインの戸惑ったような嬉しそうな顔が、頭から離れない。俺が持って来た料理を生真面目に全部食べていた彼の優しさが、どうしても忘れられなかった。
なんで、こんな風になっちゃったんだろう。
どうしてリメインがモルドールでなくちゃいけなかったんだろう。
出会わなければこんな風に情けない事になる事も無かったんだろうか。俺がこの船で仕事なんてしなけりゃリメインと仲良くならず、素直に戦えたんだろうか。
そんな事を考えてる場合じゃないのに、後悔とどうしようもない苦しさが消えない。
今のこの状況は危険だ。リメインは俺を「殺す」と言った。彼は敵だ。
【アルスノートリア】は、色んな人を不幸にした危険な奴らなんだ。
倒さなきゃ、いけないのに。
「くそっ……! ブローチに貯めこんだ金の曜気だけで持つか分からんが、とにかく鉄扉は少しだけでもなんとか開かせる! お前は開いた隙間を馬鹿力で止めろ!」
「天井をやぶって逃げた方が早いのではないか!?」
「何考えてんだクソ熊!! 上は客室だ余計なザコ増やしてたまるか!!」
目の前に巨大な鉄扉が迫ってくる。
あの扉を抜けたら、リメインから逃げられるのか。そう考えて頭を上げたが。
――――――にがす、ものか。
「……ッ!!」
頭に響くような声に振り返った刹那。
数えきれないくらいの金属管とコードで繋がれていた【術式機械】が、その金属管を槍のようにこちらへ突き伸ばしてきた。
「チイッ!! あの野郎っ、好き勝手やりやがって……!!」
「立ち止まるな、地面の金属もおかしいぞ!」
目の前に迫って来ていた金属管が、掠めた。
いや違う。俺を脇に抱えているブラックが間一髪で避けたんだ。その事を把握している間にもブラック達は扉を目指して走っていている。
クロウが「地面がおかしい」と叫んだことにつられ、金属の網を張ったような通路を見やると……確かに、網の目が歪みそれぞれ波のようにうねっていた。
まるで、植物の細胞のようにそれぞれ動くその金属の網の目は、本能的な怖気を感じさせる。だがそれだけではない。ここまで沢山のものを動かせること自体が異常なのだ。しかも、こんなに細かく蠢かせるなんて……本当に、デタラメだ。
リメインが【皓珠】の【アルスノートリア】というのは、もう疑いようのない事実。
アコール卿国の王城【ゾリオン城】で俺達を襲ったのも、彼だ。偽名を使い何度も顔を変えて逃れてきた【皓珠のアルスノートリア】なのだ。
「キュウウッ! キュウッ、キュウウーッ!」
俺達の横を並走……いや並行していたロクが、危険を知らせる声を上げる。
振り返ると、リメインが俺達の方へ手を向けているのが見えた。
瞬間、背後の【術式機械】から伸びた金属管が再び動き出し、絡まり重なって巨大な腕のように変化し、こちらへ再び伸びて来た。
「ブラック、お前の金の曜術でなんとかならんのか!」
「無茶言うな! あんな膨大な金属を動かす“要”なんて、この状況じゃ把握出来んし、相手が悪すぎる……半端な僕の曜術じゃ、金の属性を極めた術に対抗できない!」
そうだ、ブラックは炎と金の属性を使えるとは言っても、炎の属性を極めた【紅炎のグリモア】には威力では敵わないと言っていたではないか。
つまり、ブラックは器用に使いこなせたとしても、威力の面で一点突破の曜術師には劣るのだ。恐らく、金の曜術に対してもそれは同じこと。
相手が金の曜術師では炎も金の曜術も敵わないのだ。
だったら、どうすれば。
「ギュゥウッ! ギュオ゛ッ、オ゛、グオォオオ!!」
「ロク!?」
可愛い鳴き声が大竜の咆哮に変化した、と思ったと同時、ロクが俺達の背後を守るように動き――――その小さな口から、青い炎を金属の腕に向かって放った。
「オ゛オ゛オォオオ!!」
めいっぱいに開いた蛇の口から噴き出す青い炎は、放たれた瞬間に大縄のように巨大化し、小さな炎の螺旋を纏って敵の手に肉薄する。
刹那、どん、と鼓膜を破らんばかりの音がして、金属の腕が爆炎で吹っ飛んだ。
準飛竜の炎が金属の腕を弾き返したんだ!
「す、すごいよロク!!」
「ギャオォッ!」
「よくやったロクショウ君、まだ打てるか!?」
「ガォォッ!」
頼もしい答えに、険しい顔ながらもブラックは薄らと笑って頷く。
この状況では格好つけてなんていられない。脱出するのが先決なのだ。
ロクもブラックも、それを分かっているからいち早く動いたのだろう。
「脱出するまで背後をよろしく頼む! それとツカサ君……あんまり使いたくなかったんだけど、君から曜気を引き出すけどいいよね!?」
「う、うん、俺で良かったら……」
「良かったらも何も、曜気を他人に分けられるのは君しかいないんだってば!」
そ、そうだった。他人に曜気を分けられる能力もこの世界じゃ“チート”なんだ。
ああもう、俺ばっかり情けなくていやになる。どうして俺は米俵みたいに脇に抱えられて移動するしか能が無いんだろう。そうじゃない。違うだろう。
俺だって曜術師として修業したじゃないか。
ブラック達の後ろで戦っていても、こいつらが背中を安心して任せられるような男になりたいって思ったはずだろう。だったら、ショックを受けている場合じゃない。
このままでは、ブラックもクロウも、ロクショウも危険だ。
リメインに…………――――いや……
俺達の敵である【皓珠のアルスノートリア】であるモルドールに、殺されてしまう。
……ショックを受けている暇なんて、ないんだ。
「ッ……ブラック、今から使って! 出し惜しみしなきゃどうにかなるよな!?」
「でも、ツカサ君いまは……」
「いいから! とにかく金属だらけのココから出なきゃダメなんだろ!? そうしないとみんな……ギーノスコーや乗客の冒険者たち、リーブ君達も危ないんだろ!? なら俺の事なんていいから、ブラックの【グリモア】の力であるだけ持って行ってくれよ!」
今の俺の体は、グリモアに都合が良いように造りかえられている。
曜気を奪われても痛みは感じない。体がおかしい事になって、は、恥ずかしいけど。でも、痛みで動けなくなるよりマシだ。どのみちまだ心が静まっていない俺じゃ二人の力になれない。だったら、こうするしかないじゃないか。
ブラックが求める曜気が足りないなら、俺が補う。
【グリモア】に対する【黒曜の使者】はそういう存在だ。この能力だって、元々は自分と共に戦ってくれる古代のグリモア達に力を与えるための能力だったんだ。
だったら、俺が迷う事なんて何もない。
ブラックなら、きっと使いこなしてくれる。良い方向へ導いてくれる。
だから、俺はどんなことになろうが構わない。
自分の恥を優先して誰かが殺されてしまうのなんて、絶対に嫌だった。
そんな俺の覚悟を見取ってくれたのか、ブラックは何故か嬉しそうに顔を歪めた。
「ツカサ君……きみって子は、ほんとにもう……っ」
笑顔になり切れていない緩んだ表情のブラックを見上げると、その大きな体から、湯気のように白い光……金の曜気が立ち上り始める。
同時に、俺の体を強い光が包み、それが次々にブラックの体が纏う白い光に吸い取られていった。俺を包む光がブラックの方へ移動し、相手が強く輝いて行く。
「ッ、ん……んぅ……っく……!」
あまりに自然に、素早く行われていく。
だがそのたびに体の中が熱く、自分でも声を抑えられないくらいになってきて、白い光が自分から抜けて行くたびに体がビクビクと痙攣した。
抱えられていなければ、もう立っても居られなかっただろう。
こんなに乱暴に、急激に曜気を奪われることなんてなかったからか、体からどっと汗が噴き出して堪え切れない下腹部の衝動に俺は体を曲げてしまった。
だが、それでもブラックは俺を脇に抱えて落とさず、曜気を吸い取って行く。
頭の中すら真っ白になりそうなほど、視界には白い光が湯気のように沸き立ち、俺の体から何かが引きずり出されるような感覚が湧きおこる度におかしくなっていく。
顔を俯けて必死に耐えるが、到底耐えきれるものじゃない。
こんな状況なのに、自分じゃ制御出来ない衝動に身悶えるなんて情けない。
悔しい、だけど、どうしても逆らえなくて。
「っあ、ぐっ……もっ、ぁっ、あぁああっ! ぅ、あっ、あぁあ゛ッ、ぅ、うぅう……っ!」
「つ、ツカサ大丈夫か!? ブラック吸い過ぎだ、もうやめろ!」
「まだだ……ッ、あの扉を突破するまでは供給し続けて貰わないと……っ!}
ブラックの焦ったような声が聞こえる。まだ、なのか。
だったら我慢しなきゃと思うのに、既に暴発寸前の熱を蓄えた体は、俺の我慢する意思とは裏腹に恐ろしいほどに敏感になり過ぎていて、俺を抱えているブラックの腕や体が触れている部分すらもう、体に食い込む感触が俺を刺激してしまっていた。
我慢しているのに、足で押さえつけているのに、どうしようもない。
むしろ力を入れているせいで、余計に熱くなって今にも達しそうになっている。
体の中のなにかを吸い取られているとしか言いようのない言い知れぬ感覚が、俺のナカ全部をぞくぞくさせて、今にも気を失いそうだった。
気を失えば、今より悪い状況になる。だけど、耐えていると気が狂いそうになる。
これは、ブラックとの……え、えっちじゃ、ない。
だから今は本当に気絶してしまうかも知れないのだ。そんな事になったら、今度は本当の意味で「お荷物」になってしまう。こんな、こんなことで……っ。
「は…っ、はや、く……っ!」
「もうちょっとで扉だよっ、ツカサ君がんばって堪えて!」
ブラックの真剣な声に、なんとか持ち直す。
だが、目の前が涙で霞んで、耳も轟音ばかりが聞こえて来て、何もかも分からなくなりそうなくらい、頭が刺激でぼやけてしまっている。
もう長く持ちそうにない。必死に唾を飲み込んだ。
ごくり、という音がして。
「小賢しい。そう焦るな。お前達を殺すのは私の悲願が果たされた後だ」
背後からの、邪悪な言葉以外の音が聞こえなくなった。
その、瞬間。
「――――――!!」
耳を劈くような音と共に、床が、いや、機関部と言う場所全てが歪み始める。
だがこれは幻覚じゃない。これは。この、異変は。
「悪しき七星【グリモア】と哀れな【黒曜の使者】よ、お前達も“燃料”と同じように……この【術式機械】の中で糧となる。ならばすり潰されるか溶けて消されるか、どちらか選ばせてやろう。私は名誉と地位を重んじる貴族なのだからな」
鉄扉が、周囲の装置が、ぐねぐねと歪んで俺達を取り囲む。
そうして――――俺達は、巨大な鉄の塊の中に閉じ込められてしまった。
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