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帝都ノーヴェポーチカ、神の見捨てし理想郷編
緑の番人は異質の賢者2
しおりを挟む「さあ、御覧下さい。ここが特定の方にしかお見せしていない特別区域です」
さほど特別感も無くさらりと言い切ったゲルトさんが、身を引いて扉の先の光景を見せてくれる。しかし、俺達にはそこが……特別な場所だとは思えなかった。
だって、その特別区域って……。
「…………ここ……」
「もしかして……ライクネスの【捕食者の森】か……?」
ブラックの言葉に、俺はただ頷く。
そう、そうなんだよ。
この特別区域は、まるっきりライクネス王国の森にそっくりだったんだ。
常春の気候で緑は青々としていて、草木は力いっぱいに芽吹いている。
ライクネスでは当たり前のように見かけたロエルやモギも、草花を掻き分けてちょくちょく生えているし、何なら柿の味がする希少なツタニンジン……パシビーも大盤振る舞いでそこかしこの木々に絡まっていた。
パシビーは確かに珍しい食材だが、しかしそれだけじゃここが特別区域であるという理由がない。一体どうしてここが特別区域なのだろうか。そう思いゲルトさんを振り返ると、彼は俺達の疑問に答えるように話しだした。
「そう、ここはライクネス王国の気候を再現し、ライクネスにのみ存在する植物を揃えている区域です。冒険者の方々から見れば、なんてことない風景に見えるかもしれませんねえ。……でも、この国とかの国の関係を考えて頂けると……何故この場所が“特別区域”なのかご理解いただけるかと」
ゲルトさんのその言葉に、俺達はようやくある事を思いだした。
そうだ、オーデル皇国とライクネス王国は、現在国交を断絶しているんだ。
しかもこの二つの国はお互いを良く思っておらず、交流も無い。と言うことは、この特別区域の植物は……かの国からこっそり持ち込んだって事になる。
何にせよ、ここがバレたら関係は今以上に悪化するだろう。
……そりゃ、確かに特別区域だよな……。
「要するに、盗んで来たのか?」
クロウが滅茶苦茶はっきり言うと、ゲルトさんは口元に手を添えて苦笑した。
「まあ、そこは……何とも言えませんね。昔は交流していたので、その頃に持って来たという植物もありますし、後はロサードのように種や苗を持って来てくれる方もいらっしゃいますので」
「金と引き換えに、か。なるほどねえ。だけど、そこまでして他国の植物をここに集める理由はあるのかな。研究とはいえ、手を広げすぎじゃないのかい」
そう言われてみると……ここまで多種多様な植物を集めるってのも変だよな。普通、植物園って例えば亜熱帯縛りだとか高原植物縛りだとか、とにかくあまり他の気候の植物まで欲張って取り入れたりしないものなのでは。
まあ、交雑とか環境が違うから再現のための費用が……とか色々理由はあるんだろうけど、全世界の植物ごった煮ってのは流石にそうそう無いはずだ。
別に薬草だって一国に一種類だけみたいな物じゃないし、食べられる植物なんてこの世界には俺の世界以上に沢山あるんだろうしなあ。
わざわざ様々な環境の、あらゆる植物に手を広げて研究しなくてもいいはずだ。
どうしてここまでして世界中の植物を集めたがるのかと訊くと、ゲルトさんは「うーん」と少し唸った後、先程の迷ったかのような声が嘘のように微笑んだ。
「隠す事でもないと思ったのでお話ししますが……全てはこの国の未来のためなのですよ。……そう、この常冬の国が、数百年先まで長らえるための」
その言葉に、片眉を顰めてクロウが耳を軽く動かす。
「この植物園に他国の植物を植える事が、か?」
「いえ、そうではありません。……そもそも、この植物園は国土を緑化するための研究を行うための施設でしてね。その副産物的に市民を癒す植物園として開かれていますが……とにかく、基本はこの白の大地を塗り替える事なのです」
「と言う事は……他の国の植物を持って来てここで育てているのは、種を寒冷地用に作り変えるための研究の一環って事なのかい」
クロウから言葉を継いだように再度問いかけるブラックに、相手は「正解です」と言わんばかりに頷く。
「簡単に言えば。……しかし、今日に至るまでこの国の気候に耐えられる植物は見つかっていませんし、品種改良も成功はしていませんがね。そのせいで、植物園も大きくなり過ぎて、よそ様から持って来た土も枯れるばかり……最近は、研究のし甲斐も無くなってきましたよ」
そう言いながら、ゲルトさんは屈んで土を撫でつつ溜息を吐いた。
……確かに、どれだけ頑張っても結果が出なけりゃ落ちこんじゃうよな。
彼の姿を見てちょっと同情しつつ、俺は励ますように声を掛けた。
「で、でも、研究した事が消える訳じゃないでしょう? だから、俺達に説明して下さいよ。色々と……なっ、ブラック、クロウ!」
「え? え、まあ」
「眠くなるから簡潔に頼む」
だーもーこのオッサン達はもう!
今のは冗談ですからね、落ちこまないで下さいねゲルトさん……と取り繕おうとしたが……相手は以外にもケロッとした顔ですぐに立ち直ってしまった。
「ははは、そうですよねえ。さ、では先に進みましょうか」
なんて軽く嘯きながらテコテコ歩いて行く青年に、なんだかどっと疲れが出た。
ああ、駄目だ。この人はまともに相手をしてはダメな方の人なんだ。
今後は適度に心配する事にして、軽い気持ちで付いて行こう。
こらブラック、怒っちゃ駄目。
怒りのオーラを放つブラックの背中を撫でながら、俺達はゲルトさんから一通り特別区域の説明をして貰う事にした。……とは言ってもわりと知っている植物だったし、教わると言うよりは植物を題材にした会話のようなものになってしまったが、自分の中の知識を自分よりも知識がある人に確認するのは中々有意義だった。
なんか久しぶりに授業受けてるみたいで楽しかったんだけど……しかし、ゲルトさんとの話の中で、一つ気付かされた事があった。
それは……携帯百科事典の内容についてだ。
ゲルトさんと話して分かった事だが、どうやら俺が貰った携帯百科事典は数百年前の情報を記したものらしく、現在の知識とはかなり齟齬があるらしかった。
ゲルトさんは「次々に新しい植物や性質が発見されてますから、ひとつ前の版と異なるのは仕方ないでしょう」と言ってくれたが、正直驚いたよ。どうりで見つからない植物があるはずだ。
それで不自由かと言われれば実際そうでもないが、でもちゃんと使うならそれも頭に入れておかないとな。にしても、ゲルトさんが携帯百科事典の事を知っているのには驚いた。彼も同じ物(あっちの方がだいぶ新しいが)を持っているらしいが、どうやって手に入れたんだろう……すっごい高いんだよなこれたしか。
やっぱロサード経由かな。
まあそれはともかく。
そんなんこんなで順路を進んでいくと……またもや壁が現れて今度は二つの扉が現れた。一方はまた鉄の扉、一方は普通のガラスの扉だ。
どちらへ行くのかと戸惑った俺達に、ゲルトさんは笑うと鉄の扉に近付いた。
「貴方達は特別ですよ。……ああ、でも、この中で見た事は絶対に誰かに喋らないで下さいね……」
「ロサードにもですか?」
「彼は知っているので話して大丈夫ですよ。……っと、さあどうぞ」
うーむ、ロサードってホント凄そうに見えないのに凄い奴だな。
特別な場所の更に特別なエリアまで知ってるとは……人は見かけによらない。
失礼な事を考えつつ、中に入ると……今度は、鬱蒼とした針葉樹が並ぶ深く蒼い森が現れた。……ほんとこの植物園デタラメだな……。
驚いていると、ガシャンと背後から鉄の扉が閉じる音が聞こえる。
その音が何故だか少し恐ろしいように思えて振り返ろうとした俺の後ろで――
どしん、と、何かが地面を揺らす音が聞こえた。
「え……なに?」
「何かがこっちに来るみたいだね」
「ツカサ、下がっていろ」
どしん、どしんと地を揺らしながら近付いて来る音に、ブラックとクロウが俺を庇うように前に出る。まさか、こんな所で敵に出会う訳がないが……しかし、この巨大な地響きはどうにも不安をあおる。
せめてブラック達の邪魔はしないようにと思いながらも、万が一に備えて構えていると――――
「ムー!」
鳴き声のようなものが聞こえて、ブラックとクロウの間から何かが俺に向かって飛び込んできた。
「うわっ!?」
「ムムム~! ムー!」
むー? むー……って……まさか……。
胸に飛び込んできてもぞもぞと動く物体を両手で掴み、引き上げると。
「ムー!」
「お、お前……もしかして、ピクシーマシルム!?」
「ムゥー!」
そうだよと言わんばかりに黒豆の様な丸い目をニッコリと歪めて、俺の頬にグイグイと茶色のカサを擦りつけて来るのは、間違いなくアコール卿国で出会ったあの可愛いキノコだ。
て言うか初対面でこんなに懐くキノコなんて他にいませんて。
「つ、ツカサ君……それ本当にあのピクシーマシルムなのかい?」
「なんだと……キノコが動いて喋っている……」
俺に擦りつくキノコにポカンとしているオッサン二人の後ろに、畳み掛けるかのようにどすんと大きな音が響いて巨大な幹が現れた。
いや、この流れだと、多分この幹は……。
そう思って見上げて、俺ははるか上空にヒゲを蓄えた大きなカサを見止めて、やっぱりそうだったかと声を上げた。
「そのヒゲ……チェチェノさんですか!?」
「おお、やはりツカサさんでしたか……! ちょっとお待ち下され」
そう言うなり、チェチェノさんはいきなりぶるぶると震えだして、あっという間にブラック達より一回り小さいくらいのキノコになってしまった。
いやまあそれはそれでデカいんだけど、しかしいつの間にこんな技を。
「ホッホッホ、ここに連れて来てもらえたお蔭で、いままで力不足で使えなかった術がまた使えるようになりましてな……それはともかく、本当にお久しぶりですな。こんな所でまた会えるとは思いもしなかった」
「おや、ツカサさんと神茸老はお知り合いだったんですか?」
俺達の後ろで事の行く末を見守っていたゲルトさんが割って入る。
チェチェノさんは相変わらず髭を揺らして笑いながらカサを傾けた。
「左様。ツカサさんとブラックさんには、子供達ともども助けて頂きましてな……我々の命の恩人なのです。なあ、息子よ」
「ムムムー! ムゥウ~」
「あははっこらこら、くすぐったいだろー! でも、どうしてチェチェノさん達はこのオーデルの植物園に……?」
あの後保護されたとは聞いていたけど、彼らを保護したのはアコール卿国の騎士団だったはずだ。なのにどうしてオーデルに居るんだろう。
眉根を寄せる俺とブラックに、チェチェのさんは笑って髭を動かそうとしたが――何かを思い出したかのようにハッと目を瞬かせ、ゲルトさんを見てから慎重に話し出した。
「ああ、それは……この国の “とある高名な木の曜術師”の方が、我々家族が気兼ねなく過ごせる場所をとここを提供して下さったのですよ。自然に戻ろうにも他の長老神茸の縄張りが有り、色々と難儀しておりましてな……話し合いで我々の棲家が決まるまでの間、こちらにお世話になっているのです」
「そうだったんですか……。その木の曜術師って、確かあの危険な【桃源郷】を解析した人なんですよね? この国の人だったんですね。……てか、それってもしかして、受付の人が言っていたパブロワって人ですか?」
俺の言葉に、ゲルトさんとチェチェノさんは顔を見合わせる。
な、なんだ? 何か怪しいな。
訝しむ俺に、ゲルトさんは相変わらずの笑みで答える。
「ええ……。確かに、そのパブロワという曜術師が、神茸老達をここに連れて来たのですよ。アコールでは彼らが暮らせる温室や庭園が有りませんでしたから」
「そ、そうなんじゃよ。……いや、それにしても嬉しいのう……あの時は君達に何も礼が出来なかったがゆえ、申し訳なく思っておったが……縁と言うものは本当に在るのだのう……」
「ムゥー」
嬉しそうに言い、髭をふさふさと動かすチェチェノさんと、俺の胸に懐くピクシーマシルム。そんな事、気にしなくて良かったのに。あの時は本当にほんの少しの間だけの交流だったけど、俺達だって彼らには色々と助けて貰ったんだ。
なのに、こんなに感謝してくれてるだなんて……本当にピクシーマシルムって種族は優しいモンスター達だよな。
それを思うとなんだか胸にじんわりと込み上げて来るものが有って、俺は小さくて可愛いキノコをぎゅっと抱きしめた。
しかし、ブラック達は感動にも浸っていられないようで。
「それにしても……そのパブロワっていう曜術師は何者なんだい? あまり友好的ではないアコールに出張して、そのうえ長老神茸なんて大御所を運び込ませる許可すら通るだなんて……」
「相手は仲が悪い国の子分と言うのに、随分と信頼されているようだな」
確かに、二人の言う通りちょっと変な感じがするけど……でも、高名な曜術師だってんだから、国単位じゃなく一人の人を信用してチェチェノさん達を託したって事も考えられると思うんだがなあ。
そう考えるのは俺が子供だからなのだろうか、とピクシーマシルムと一緒に首を傾げていると、疑問に答えるかのようにゲルトさんが軽く手を上げた。
「まあ……パブロワはオーデル皇国の名誉臣民という前に、限定解除級の曜術師であり、様々な薬学に精通した存在ですから……。超法規的存在……そうですねえ、世界協定のように、国に縛られない存在と言えばいいでしょうか。ですから、彼は他の国にも自由に旅ができるし、ライクネスですら要請を受ければ向かう事が出来る。そんな存在だからこそ、アコールの国主卿も神茸老をこの国でお守りする事を許可したのでしょう」
「……そうじゃな。現にワシらも平和に暮らしておるし、パブロワ殿は信頼できるお方じゃよ。安心して下され」
「別に心配はしてないけど……ま、いいか」
一応は筋が通っていると思ったのか、それともこれ以上話すのも面倒だと思ったのか、ブラックはあっけなく会話を放り出すと肩を竦めた。
俺には解るぞ、ブラック。お前、納得してないけどゲルトさんと話すのが面倒だから、もう早く帰りたくて話を切り上げたんだろう。
決してチェチェノさんが無事で安心したからとかじゃない。
まあでも、ブラックの気持ちは解る。
結構な時間一緒にいたんだし、そろそろ限界かもな……。
ちょうどパブロワという人の話題が出たし、ここらが話の切り出し時だろう。
そう思い、俺は思い切って訊いて見る事にした。
「あの……ゲルトさん、そのパブロワって人なんですけど……どうにかして会えませんか? ……実は俺、その人にある薬の解析とか、色々教えて貰いたい事がありまして……」
「薬の解析……ですか。教えて貰いたい事と言うのは、そこのクロウさんのお父上の消息の事ですね」
「はい、色々な国を旅しているなら、何か知ってるんじゃないかと思って」
ゲルトさんにもクロウの父親の事を話していたんだけど、やっぱり彼も熊族は見た事がないと言っていた。ここでもう植物園に来てない事は確定してガックリ来ていたのだが、かの名誉臣民が諸国漫遊の高名な木の曜術師となれば話は別だ。
もしかしたら彼なら何か知っているかもしれん。
そう思って懇願するようにゲルトさんを見上げる俺に、相手は何かを考えるように視線を空に泳がせていたが――何かを心に決めたのか、再びあの穏やかな笑みを顔に浮かべて、俺の肩にポンと手を置いた。
「分かりました。何とかしてみましょう。そうですね……許可が取れるかどうかはお約束できませんが、とにかく明後日の開園前にまたここに来て下さい」
「ゲルトさん……!」
「ただし、パブロワと会うのは、ツカサさんだけです」
「えっ」
お、おれ一人だけ?
瞠目する俺の言葉を継ぐように、ブラックとクロウが俺達の間に割って入る。
「ちょ、ちょっと待て、それはどういうことだ」
「何故オレ達が一緒ではいけないんだ?」
「お父様達の心配はごもっともですが、仕方がない事なのです」
だから僕はお父様じゃない……と続けようとするブラックを遮って、ゲルトさんは続ける。
「パブロワはこの国における重要な存在……ですので、本来はこの国の住民以外には姿を見せないようにしているんです。姿が知られてしまえば、何が起こるか解らないでしょう? 貴族や王族と違って、市井には柵を気にせず罪を犯せる人間が沢山いるのですから。……どうか、ご理解ください」
パブロワは、そこまで姿を隠さねばならない程の国の要人なのだ。
ゲルトさんに真剣な顔でそう言われてしまうと、さすがに大人である二人は何も言い返せなかったようで、しぶしぶと言った体で身を引いた。
心配してくれるのはありがたいけど……こればっかりはどうしようもない。
「ブラック、クロウ、あとで埋め合わせするから……な?」
「……まあ、今回はツカサ君のためだしね……仕方ないか」
「わかった。だが、オレ達も外で待たせて貰うぞ」
「ええ、構いませんとも。なにも締め出そうと言うのではありませんので、どうかご安心ください。……では、明後日また。この園でお待ちしております」
そう言って、ピクシーマシルムを抱く俺の手を片方引き抜いて、ゲルトさんは穏やかな笑みで笑いながら握手をする。
「ムムー」
「明後日も会えるのか、嬉しいのう! そうじゃ、お二人は我々と一緒に居ると良い。それならば、手持無沙汰にはならんだろう。研究室も近いしのう」
「そうして貰えるとありがたいです」
どうしてゲルトさんがそんな事を言うのだろうかとちょっと気になったが、彼もこの園の職員なんだし当然と言えば当然か。
何か色々と引っかかるような気はしたが、俺達のために尽力すると言ってくれるゲルトさんを疑うのも申し訳ないような気がする。うん、考えすぎだよな、多分。
俺は首を振って邪な考えを散らすと、ゲルトさんに感謝の笑顔を返した。
→
※次はサクサク進みます(`・ω・´)
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