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パルティア島、表裏一体寸歩不離編
21.シーポート炭鉱窟―猥雑―1*
しおりを挟むクラレットが俺を連れて来たのは、この男が泊まる時だけ開放される部屋。
中はやっぱり金持ちナイズされていて、ベッドやらソファやらが豪華で目に痛い。つーかこんな荒れた土地に天蓋付きベッドとか持ち込むなよちくしょー。
お前さんは夢見るお姫様か。
なんで金持ちってのは変な所にこだわるんだよもう。
「さて、お前……木の曜術師とか言っていたな」
そんな部屋の金持ちソファにどっかと座り、クラレットは改めて俺を観察する。目の前に立たされたままの俺は居た堪れなくて、目を泳がせながら頷いた。
女装して危ないおっさんの前に立つとか、どう考えても怖すぎるって。
「所属はあるのか」
「しょ、所属ですか?」
なんだそれ、と困った顔をして首を傾げると、クラレットは俺の答えが意外だったようで少し両眉を吊り上げた。
「なんだ、知らんのか。木の曜術師は商会や協会に所属するものだろう。後は宮廷や王族に仕えるが……お前はそんな感じではないな。と言う事は、曜術に目覚めてそれほど時間が経っていないのか」
「はい……。あの、俺まだ等級も低いので……」
「そうか、そうだな。木の曜術師は三級以上の術師を勧誘するのが普通だからな。しかしそうか……お前のような物を野放しにしておくとは勿体ない。いや、幸運だったと言うべきか?」
なんかブツブツ言ってるけどあまり聞き取りたくはない。
スカウトって一般的には物凄く良い事のはずなんだけど、こんなゲスい悪党に「俺んとこへ来い」とか言われても全然良いと思えないんだよな。
どう考えても地獄への片道切符じゃないですかやだー。聞きたくないー。
「……と言う事で、お前は今日から私と行動を共にするように」
「へっ!? あ、あのちょっと待って下さい、俺まだここでやる事が……」
「ほう、私に逆らうのか?」
「い、いや……そんな……」
あああやばい、話全然聞いてなかった。後悔先に立たずー!
「解っているなら良い。それで、召使の仕事だがな、ベッ」
「あっ、あれですよね、クラレット様のお部屋を綺麗にお掃除したりですよね! 今やります~!」
お前ベッドって言おうとしたな、言おうとしたな!!
でも誰が思い通りになってやるもんか。俺は備え付けの掃除用具を持つと、有無を言わさず掃除を始めた。クラレットはそんな俺の姿に面食らったようだが、意外な事に何も言わずにソファに座っている。
周囲をさっさか掃いても、背を向けて少し高い場所の額縁をはたきで叩いても、別にクラレットは何も言わない。ただじっと俺を見つめていた。
なんだ、もしかして本当に召使のやる事を教えようと思ってたのか?
だとしたら悪かったかな。悪党にもそれなりの礼儀ってのがあるらしいし……。
とかなんとか思っていると。
「ぎゃっ!?」
いきなり背後からスカートをめくられて、俺は思い切り色気のない悲鳴を上げてしまった。いやだって、あんた、俺今見せたくない下着穿いてるんだってば!
慌ててスカートを下げようとするが、クラレットは俺にそのまま続けろと命令する。抗いたかったが、クラレットの眠り薬が効いていない以上滅多な事は出来ず、俺はそのまま固まっているしかなかった。
「ほう? 下着まで女物か……ハイオンめ、中々の趣味だな」
ぐへへへとでも語尾に付きそうな気持の悪い声。その声がだんだんと下に降りて行くのを確かに聞き取って、俺は青ざめた。
これ、もしかして、じっくり観察されてる?
「あっ、あの、クラレットさま……っ」
「そのまま掃除をせい」
とか言いつつ、相手は俺の尻を触っている。
い、いや、この状態で掃除とか無理なんですけど。ていうか撫でるんじゃねえ! こっちはイメクラやってんじゃねーぞ!!
蹴り飛ばしてやりたいけど我慢。多分もうすぐ。眠り薬はもうすぐ効くはず。
我慢だ、我慢。
「それにしても男とは思えんほど柔い尻だ」
下卑た声が笑いながら俺のケツをゆっくり揉んでくる。
さすがにそれは気持ち悪くて、俺は体を震わせた。だが、相手にはこっちが気味悪がってるかどうかなんてわからない。俺の反応を「感じている」とでも思ったのか、クラレットは臀部から太腿までを撫でまわし始めた。
「ひっ……っ、ぅ……」
ちくしょう、そんなの誰だってぞわぞわして反応するだろ、ずるい。
警戒するように内股に力を入れると、そこを撫でられてまた体がびくつく。
何だかだんだん恥ずかしくなってきて、俺は首だけを動かして、背後でセクハラを続けている相手に優しく懇願した。
「あ、あの……クラレット様、掃除が……」
「続けていいぞ? おおそうだ、今度はそこのテーブルを拭け」
「う……はい……」
テーブルって、ソファの間にあるあの低いテーブルか。
綺麗な布を水に浸して拭こうとすると、クラレットが俺の足をぱんと叩いた。
「何をしておる。床に膝をつくなど汚らしい、立って拭け」
「こう、ですか……?」
立ったまま背の低いテーブルを拭くとなると、結構キツい。
上半身だけが折り曲がるとバランスがとれず、片手をテーブルについてしまう。両足を揃えてると辛いから、足も開くしかないし……あれ、これってある意味四つん這いの体勢なんじゃ……。
「どうした、掃除をせんか」
「は、はい」
嫌な予感がしつつも、その無理な体制でテーブルを拭く。
「丁寧にやるんだぞ」
そう言うと、クラレットはまた俺のスカートをめくって来た。
……え? めくってきた?
いやいやいやこの体制はヤバいですって!!
足開いてケツを突きだしてるって、どう考えても見えちゃうじゃん。
見せちゃいけない場所見えちゃってんじゃん!
「クラレット様! ちょ、それは……っ!」
「黙っておれ! 仕置をされたいのか!」
そう言われて、尻を叩かれる。
ぱん、と勢いのある音の後にじわじわと痛みを訴える臀部に、俺は肩を竦める。
「ぃっ……」
「お前は大人しく掃除をしておれ」
そう言うと、クラレットはまたもや屈み、黙り込む。
何をされてるかなんてもう想像しなくても解るよ。これって、俺のスカートの中観察してるんだろ。
普通にしてりゃ見えないはずの部分まで、こいつにしっかり見られてるんだ。
「っ…………」
恥ずかしい。こんな恰好でも我慢出来るって思ってたけど、昨日されたセクハラもギリギリ耐えられたしどうにかなるって思ってたけど、じっと観察されると居た堪れなくてどうしようもなくなる。
それに、今の俺は本当に無防備で心許ない恰好をしてるんだ。
少しでも動けば布で覆っている部分が見えてしまうかもしれない。
それにその下着だって俺が本来つける物ではない、女性向けの可愛い装飾がある奴だ。穿く事すら想像しなかったものなのに、俺は今それを穿いて、悪党にじっと股間を観察されてる。
なんだよこれ。意味が解らない。
だけど、足の間を通り抜ける相手の荒い息や、時折内腿を撫でる太くて短い指、そして何より感じないはずの視線が、俺の恥ずかしい部分をじりじりと嬲っているような感覚は確かで、俺の心を追い詰めて行った。
恥ずかしい、顔が熱くなっていく。
ちくしょう、まだなのかよ、眠り薬はまだ効かないのか。
「おや? ここに痕があるが……」
「ふぁっ!?」
右の足の付け根を指で強く押されて、俺は思わず声を出してしまった。
し、しまった。忘れてた……兵士にアホな事されてたんだった!
「これは誰に付けられたんだ? ん?」
「き、昨日……兵士の人に……」
「抱かれてやったのか?」
「ばっ……! そ、そんなわけな、ぅあっ」
じゅるり、と音を立てて、昨日痕を付けられた場所を生温い何かが這い回った。ひっ、こ、これって、舌……っ。
「や、やめて下さいっ!」
「召使の仕事を教えてやると言っただろう、大人しくしていろ!」
そう言われて、俺は無理矢理机に体を押し付けられる。
抵抗しようとしたがクラレットの力は意外と強く、そのままテーブルに仰向けの格好で押し倒されてしまった。両腕を掴まれていて、上手く起き上がれない。
うわ、ちょっと待って。このパターンって……!!
「くっ、くくく……子供に女装とは酔狂の極みだが、それもまたいいな……」
「ひゃ……あ、まって、そこ近付いたらダメです、駄目だったら……!」
クラレットでかっ鼻が、捲れたスカートから曝け出された股間に近付く。
小さい下着のせいで、興奮もしていないのに膨れ上がったように見えるそこに、軽く鼻が触れた。あまりに布が薄くい下着のせいで、その感触が何倍にも強く思えて俺は思わず身を捩る。
だけど、そんな事が抵抗になるはずもなくて。
「どれ、味を見てやろう……」
「待って、や、やだ、ばかっ、やめて下さいってば!」
本当に嫌だ。こんな恰好で悪党のモブにしゃぶられるってどんな拷問!!
俺そう言う事に興奮するような性癖じゃないし、エロ漫画の登場人物でもねーんですけど!! なんで眠り薬がきかねーんだよぉおお!!
「やめて、ほんとっ、だめっ、だめぇ……っ!!」
クラレットの顔が、息が、近づく。
震える内腿に熱のこもった息がかかり、もうダメだと思った。
その――――刹那。
「ぐぇっ」
ゴッという鈍くて強い音が聞こえて、目の前のクラレットが停止する。
が、その体は勝手に起き上がり、クラレットは白目を剥いたままフラフラと立ち上がった。え、ちょっと待って。なんでこの人いきなり白目剥いてんの。怖い。
ゾンビかと思って震える俺に構わず、クラレットは首をかくんかくんと揺らしながら、そのままゆっくり宙に浮く。
え? 飛べるの?
思わず目を丸くした俺。そんな俺の目の前で……
クラレットの体が、明後日の方向に跳んだ。
「…………え?」
思いっきり壁に体を打って、そのまま地面に崩れ落ちるオッサン。
意味が解らなくてポカーンとしていると。
「……だから言ったのに」
……あ。
この、声って。
「だから言ったのに。だから言ったのに、なのにこんな恰好させられて、ツカサ君は、ツカサ君はもおおおおお!!」
叫びながら目の前に現れたそいつは、もう誰かなんて判り切っている。
半ギレして涙を流しながら怒る、見慣れた赤髪のオッサン。ブラックだった。
「も、もおーって……お、お前が遅いからだろ!!」
「これでも走って来たさ! あのトンネルを徒歩で来たんだよ、僕の苦労も考えてくれよ! それなのにツカサ君はまたこんな危なっ、こっこんなやらしい服でっ」
「好きでやったんじゃねーよ!」
「うううう煩い煩い煩いぃ」
「ギャー!! 近寄るなあああ!」
出て来た途端これかよ!
テーブルから慌てて降りようとする俺だったが、ブラックは俺を逃さずテーブルに押し付ける。そして、俺のスカートを完全に捲ってしまった。
ブラックの目の前に曝け出された俺の下半身は、先程のクラレットの接近にまだ震えていて、なんとも情けない。
しかしそれがまたブラックを煽ってしまったようで。
「はっ、ハァ、ハァっ、か、看護婦さんっ、看護婦さん姿のツカサ君っ……そんなツカサ君がこ、こ、こんなやらしい下着を……っ」
「待ってアンタさっき怒ってたのになんで興奮してんの」
「興奮しない方がおかしいでしょこれは……クソッ、こんな姿を他の奴に見られてたなんて、も、もう……許せない……!!」
「ぶ、ブラック!?」
何を思ったかと思えば、ブラックは据わった目を見開いて、そのまま俺の股間に顔を埋めて来た。おいおいおいそれお前がぶっとばしたオッサンと同じ行動なんですけどぉ!!
「やっ、やだ、駄目だって! 今そんな場合じゃないだろ!」
「これくらいは、これくらいはさせてくれないと……っ」
「ひぁっ、そ、そこで喋るなぁ!」
我を忘れているのか、ブラックは俺の股間に顔をうずめたまま動かない。
それどころか呼吸をし始めて、あまりの想定外の行為に俺は思わずブラックの頭を足で挟んでしまった。だけど、そんな事したってこいつが退く訳がなく。
「や、柔らかいね……ハァッ……ハァ……そ、それにね、ツカサ君……っああ……ここ良い匂いがするよ……」
「バッ……するわけない、だろっ……やだ、もう、どけってば……!」
熱い息がかかるたび、息を吸われてそれが冷たくなるたびに、なんだか体がおかしくなってくる。恥ずかしい場所に鼻を押し付けられて、嗅がれたくないにおいを嗅がれているのだと思うと、どうしようもなく顔が熱くなった。
こんなこと変態のする事だ。普通、恋人にはしないだろう。
なのにこの中年は、恥ずかしげもなく興奮したとのたまって、何度も何度も自分が飽きるまで俺の股間に顔を埋めている。
鼻を押し付けて、唇をつけて、薄い布の上から俺のものの形を辿りながら、深い呼吸を繰り返していた。
「へんっ、たぃ……ブラックの、バカ……変態ぃ……いやだ、ったらぁ」
「そう言う割には、声がまた可愛くなってきてるよ……?」
言うな。気付きたくない。考えたくない。
もう今の状況の何もかもが信じられなくて、恥ずかしくてしょうがなくて、それが俺を勝手におかしくして行く。体が熱くてたまらなくなっていく。
熱くなった股間にぬるりと濡れた舌が押し付けられてしまえば、もう堪えられなかった。薄い布の上から、唾液がたっぷり乗った舌が形を確かめてくる。
鼻を使い、唇で愛撫し、舌が誘うように俺の先端をちろちろと擦って来た。
色んな感覚がする。もどかしい。もっと強く触れて貰いたい。
その柔らかい舌や唇の感覚を知っている俺は、慣らされているせいで下着越しの愛撫に余計に煽られてしまう。鎮めようと思っているのに、太腿で挟んだブラックの髭の感触が動くたび息を荒くせずにはいられなかった。
「はは……こうしてると……本当に女を悦ばせてるみたいだ……っ」
「ぅ……っ、ぁ……や、だ……も、それ、やだ……ぁ……」
「ツカサ君のペニス、もう下着からはみ出そうだね……。はぁ……ほら、やっぱりツカサ君も感じてるんじゃないか。……ねえ、本当の女の子みたいに可愛くおねだりしたら、ちゃんと触ってあげるよ」
「そ、んな……」
「僕はここでやめても良いんだよ? でも、それじゃ君が辛いんじゃないかな……それに、着替えた後もこのままじゃ、獣人達に気付かれちゃうかも。彼らは鼻が利くからね。こんな風に下着を濡らしちゃ一発だ」
だ、だめ、それは駄目だ。
何も知らない人達に、こんな事してるだなんて知られたくない。
例えこの行為がこの世界では普通であっても、今は作戦の途中だ。獣人達を助ける為にクラレット達を眠らせたのに、その間にこんな事してたなんて知られたら……もう合わせる顔がない……。
「ねえ、どうする?」
股間から顔を離して、ブラックがしたり顔で舌なめずりをする。
スケベオヤジそのままの顔をしているのに。言動だって最低で、無理矢理俺をこんな風にしたくせに。なのに。
「ツカサ君」
ブラックに触られて、いじられて、こんな風に問いかけられると……体が、熱くてどうしようもなくなって。
そんな場合じゃないと解っているのに、体の熱は高まるばかりだった。
「ばか……時間、ないんだぞ……」
「解ってる。だけど……僕もちょっと抑えが効かなくてね……あのクズはちゃんと眠らせておくから、ねえ……」
「全部失敗したら、お前のせいだ……」
テーブルに押し倒されて、歪んだ視界にブラックが顔を近付けてくる。
そうして、ブラックは笑いながら俺の耳元に囁いた。
「大丈夫。僕にもよく効いた眠り薬なんだから……三時間くらいはちゃあんと効いてるよ。僕が保証する」
ブラックに使ったの、バレてたんだ。
ああもう、本当にコイツ性格悪い。じゃあこれって、意趣返しもあるんじゃん。
眠らせてエッチする機会を奪ったから、今ここでやるって言ってんだ、きっと。
性格悪い。無理矢理煽っておいて、俺を恥ずかしがらせる為にこんな事して。
本当にコイツ最低な野郎だ。
……そうは思ったけど、もうどうしようもない。
俺は自分の体の変化に無意識に焦るけど、今の俺に何が出来るだろう。
今の俺には、唯一自由が効く顔を歪めて、そっぽを向く事しか出来なかった。
→
※エロ続きます。長くなったので途中切りすみません…(´∵`)
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