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湖畔村トランクル、湖の村で小休憩編
12.ルールと疑問と庭いじり
しおりを挟む「んまい。うま」
うまうま言いながら、無表情でも一心不乱にオムレツを食べるクロウ。
オッサンなんだけども、解ってんだけども、可愛く見えてキュンとしちゃうんだよなあチクショウ。ほんとピコピコ動く熊耳はずるいわ……。
しかし、ケモミミ大好きマンでもなければまあ、普通にモッサリした髪型の中年がメシ食ってるだけなワケで……何でキュンとしてるんだろうな俺……時々自分の可愛い物センサーが信じられなくなるぜ。
「それしか言う事ないのか駄熊……」
「ま、まあまあ、美味しく食べてくれるなら言う事ないから……アンタは?」
「そりゃ美味しいに決まってるじゃないか! ツカサ君が作ってくれた素晴らしい手料理だよ!? だからこそイラッと来るんじゃないか!」
そう言いながら、ぷんすか怒るブラック。
ブラックにはまさに「オッサンが煩く飯食ってる」状態にしか見えないんだろうけど、許してあげて。料理とうまうま言う人に罪は無いのよ。
「嬉しいけど、怒ってたら折角の料理も不味くなるだろ。な、だから食べてよ」
そう言いながら皿にオムレツを切り分けてやると、ブラックはちょっと口を尖らせたが、まんざらでも無かったのか軽く頷いて皿を受け取った。
そうそう、食事の時は楽しむのが一番だぞ。
「で……食べながら聞いて欲しいんだけどさ、いつまでここに逗留するかは解らないけど……住む事には変わりないんだし、ちょっとしたルールを決めないか?」
「ルール?」
スプーンを口に入れたまま顔を上げるブラックに、俺は頷く。
「えーっと、俺の世界で言う、規則とか決まり事とかって感じの事かな? 例えば『この家では靴を脱ぐこと!』とかいう約束っていうか」
「なるほど……ツカサ君の世界では、一つの言葉に沢山の意味を持たせるんだね。確かに、先に規則を決めておけば守りやすくなるかも」
「ん。賛成だ。ツカサ一人だけに家事をさせるのはどうかと思っていたしな」
そんな事を言いながら、オムレツを頬一杯に詰め込むクロウ。
く、クロウ、お前って奴は本当に良い奴だなあ……。そうか、俺が手伝いをした時に母さんが妙に嬉しがったのは、こんな気持ちになったからか。
確かに、負担を肩代わりしてくれる奴がいると嬉しくなるなあ。
「ぼっ……僕だってやるよ!? ツカサ君だけに掃除とか……っ」
「はいはい、あーもー慌てるからヒゲにタマゴ付いてんじゃん! ほんとガキかよお前は……ほら、こっち向いて」
つーか零すな。俺の作ったオムレツを零すな!
やる気になってくれたのは良いが、興奮して飯を散らかすのはいただけないぞ。
布で無精髭にくっついた卵を拭ってやると、ブラックはかなり上機嫌になって、ニコニコと笑いながら俺を見やった。
「えへへ……。あ、それで……ルール、だっけ? まずは何から決めるんだい?」
「んーと……そうだな、二人は何か要望とか有る? アレがしたいとか、あの部屋を使いたいとか、あとは……当番とかでこうしたいとか」
ルールを作ると言ったけど、その辺りはまだ曖昧だ。
何かあるかと聞くと、ブラックとクロウはそれぞれ空を見上げた。
「うーん……? 僕は……食事は絶対にツカサ君と一緒に食べたいなあ~。あと、出来れば毎晩一緒の部屋で寝」
「いやらしい事以外で」
「えぇ~……あっ、そうだツカサ君、あの遊技場使わないなら、僕が使っていい? どうせなら、剣術の訓練でもしようかなって思ってたんだ。あと……僕の当番は出来たら料理以外が良いなあ……。僕、ツカサ君の料理が食べたいし」
ブラックのその言葉に、クロウも深く頷く。
「料理に関してはオレも同意見だな。ツカサが嫌でなければ、料理をしてほしい。代わりに、洗濯や掃除などは頑張る。……とは言え、教えて貰わねば解らんが」
「そう? ……じゃあ、後で当番表でも作るかな。クロウは、何か他にやりたい事とかあるか?」
無ければ遊技場はブラックの部屋になるけどと言うと、クロウは頷いた。しかしすぐ何かを思いついたかのか、言葉を返して来た。
「そうだな……特には無いが、オレ用に一つ水を入れた壺をくれないか? 熊の姿の時だと人の姿の時より喉が渇くのでな」
「ああそっか……よし、わかった。後で用意するよ」
――――そんなこんなで、貸家でのルールが簡単にまとめられた。
まず、生活面に関しては、食事は必ず三人で食べる事や理由なく夜の外出はしないこと、外に出る時は行先を報告する事……とまあ、普通の家とあまり変わらないルールが取り決められた。
ただ、その……。
三日に一度は必ず一緒のベッドでブラックと寝るだとか、クロウは食料節約の為に口以外なら俺とキスして良いとか、意味の解らん取り決めが色々増えてたわけだが……謀られたとしか思えない。
なんなんだこの性欲前提のルールは…………早速家出したくなって来たが、まあえっちするとか明言してないので、逃げ道はあるかも知れない……。
気を取り直して次行こう。
次は部屋についてのことだ。
ブラックが遊戯室を使いたいとの事だったので、クロウにも部屋の希望はあるかと伝えた所、特に希望は無いが熊の姿で居る事を許してほしいという事だった。
人の姿でも一向に構いはしないらしいのだが、やはり青々とした草木が溢れる国では、クロウも獣の姿でのんびりしたくなるようだ。これに関しては、シアンさんから村長さんに話が伝わっているらしいので、ちゃんと「獣人です」と判るように、首飾りを付ける事を条件に熊の姿でも出歩けるようにした。
考えてみれば、クロウが熊の姿で気兼ねなく歩ける所なんて少ないもんな。
こう言ったら失礼だが、その点トランクルはそこそこ広い街なのに人が少なく、外からお客が来る事も少ない土地なので、うってつけだと言えるだろう。
……とまあ、そんなこんなで三人で話し合い様々なルールを決めて、俺達はそれぞれ夕方までやりたい事をやる事にした。
今までは団体行動ばかりだったから、たまには単独行動も良いだろう。
俺もやりたい事が有ったので、自由にさせてもらう。
ちなみに、ブラックは部屋で剣の手入れ、クロウはセイフトで買ったちょっとお高めの敷物の上で幸せそうにゴロゴロしているらしい。
二人とも束の間の休息と言った感じだが、俺はそう言う訳にはいかない。
夕食までに植えておきたいものが有るからな!
今から庭の一部だけでも整えて、早いとこ植えてしまわねば。
と言う訳で俺は道具を持ってお外に飛び出し、まずは台所の勝手口に通じている裏庭のような区域を綺麗にすることにした。
草が大量に生えているので、それらを根気よくむしっていく。
曜術を使う事も考えたんだけど、良く考えたら俺ってばまだ植物を枯らす術とか覚えてないし、そもそも草を根元から刈り取る術なんてないしな。植物を操る術の【レイン】だって、操れる植物は限られている訳だし……精神力使ってへろへろになるくらいなら、体力が尽きた方がマシってもんよ。
とりあえず今日はほんの少しのスペースを確保するだけなので、畳一畳分程度の更地が出来た所で草むしりは終わりにしておく。
このままやって広い庭に出ても、全部の草をむしるとなると丸一日はかかりそうだからな……。時間が有る時にやっていこう。
「さて、草は薬の材料になるものは分けて……と」
ロエルやモギなどの薬の材料になる野草と普通の野草は分けて、普通の野草は後で燃やして草木灰にする。
残った薬の材料だが……ちょっと試したい事が有るので、実験させて貰おう。
「よいしょっと」
ひとり言を言いながらバッグから取り出したのは、小さい金の腕輪。
――そう、俺が妖精王のウィリー爺ちゃんにプレゼントして貰った、素敵などこでも冷蔵庫……正式名称【リオート・リング】だ。
リオート・リングは、俺の精神力や力量によって、リングの大きさや内部の容量が変化する。今現在だと、内部はちょっとした冷凍倉庫ぐらいには広い。リングも、熊さんモードのクロウが簡単に入れるほどに輪を大きく出来るし、指輪以下の小ささにする事も可能だった。
つまり、今のところは自由自在って感じだ。
……と言う事なので、俺はちょっと実験をしてみたくなったのだ。
「えーっと、まずは……」
ポケットに入れていたひんやりと冷たい金の輪を取り出し、俺はリングを掴んで大きく一回振る。するとそれだけでリングは人が入れるほどに大きくなった。
そのリングを壁に掛け立てて、俺は呟く。
「そんで……大地の気を送りながら~……ひらけー、ゴマ!」
本当はそんな事を言わなくても良いんだけど、ほら、一応呪文って必要だと思うし、気分とかもあるからね!
まあ冷蔵庫への道が開けたんでなんでもよし。
俺は薬草を抱えて中に入ると、奥から等間隔で薬草を並べ始めた。
部屋が丸ごと氷なので寒いと言えば凄く寒いのだが、これはやらねばならない事なので我慢して続ける。部屋の奥から入口近くまで薬草を並べ終えた俺は、慌てて輪の中から出ると空間を閉じた。
「ひー、さぶかった……! でもこれで確かめられるな。あの冷蔵庫はどの位置でも同じ温度なのかって事と……あの中で鮮度が保てるのかどうかを……!」
そう。俺が確かめたいものは、その二つだった。
確かにリオート・リングは素晴らしいが、俺はまだあまりこの腕輪をうまく使いこなせていないし、性質も把握していない。
もし奥に行けばいくほど温度が下がる仕様だったら、冷蔵庫の奥に入れた物は凍ってしまうのでうっかり突っ込むわけにもいかない。それに、冷凍できるのなら嬉しいしな。
それと……もしリングに鮮度を保てるような仕掛けがあるとすれば、これは俺にとっては大きな手助けになる。
今後また草木が生えない土地に行く事になっても、このリングに薬の材料を入れておけば、いつでも調合する事が出来る。普通の冷蔵庫とはだいぶん性質が違うかもしれないが、俺としては魔法の力で鮮度が保てるなんて「素晴らしい!」の一言なので、思う存分使いこなしていきたい。
まあ、一日経たないと何がどうなってるかは解らないので、ちょい不安だが。
「これでリングに関してはオッケーかな。……次は~…………種まきだな!」
とは言っても、実際に種を撒く訳ではない。
俺は更地の一角を軽く掘って小さな穴を作ると、バッグからカンランの実を取り出した。そう。これをここで育てようというのである。
カンランの実は、この世界で言う椿……いや、オリーブみたいなものだ。
果実を割ると中にはとろみのある液体がたっぷり入っており、その油は食用油として非常に重宝する。天然のオリーブオイルだと俺は勝手に思っているが、とにかく本当に有用な植物なのだ。
今回は、この実を土に埋めて、木を成長させる【グロウ】をかける。
もちろんそれには俺の黒曜の使者の力を使って……な!
「カンランは本来この地帯じゃ生えない植物だけど……俺のチート能力なら、すぐに成長させられて沢山の実が取れるかもしれない」
今の俺に必要なのは、おいしい材料だ。
なので、先程更地にした場所には、俺が使いたかった食材をこそっと植える事にする。幸い、勝手口から出る裏庭は、街の道路からはまったくの死角だ。というか、裏庭と道路の間にはこの貸家が立ちはだかっているので、絶対に他人にこの木が見られる事は無い。
裏庭は路地のような小ささだが、実験するには最適な場所だった。
もしこれで木が生えてくれば、これからこの家ではカンラン油を使い放題だ。
人に見られる心配もないんだし、やらなきゃソンだよな。
と言う訳で、俺は祈りつつそっとカンランの実を植える。
そして、気合を入れ「元気な木に育ちますように」と植物を成長させる木の曜術【グロウ】をかけてみた。すると……。
「おぉお……!」
ただの木の実だったカンランはぐんぐんと伸び上がり、艶めいた深緑の葉を茂らせる。それだけではなく、枝は次々に重そうな実をつけ始めた。
その速さと言ったら、ものの数秒ほどだ。あっと言う暇もなく、俺の目の前には以前からそこに自生していたかのようにしっかりと根を張るカンランの木が大きく枝葉を広げていた。
……さすがはチート級の能力な黒曜の使者の力……。
「これで……いつ枯れちゃうかは解らないけど、とりあえず油の確保はオーケーだな。あとは……明日森を探索して野草を探してみるか。野苺とかを見つけられたらジャムとか作れそうだし」
ぷちぷちと幾つか実を収穫して、今日の所は様子見だな。
長期的に滞在できるなら、俺のチート能力で育った植物が何日で枯れるのかを観察できるし、弱点とかも判るかも知れない。
そこまで考えて、俺はふとラフターシュカの教会の子供達を思い出した。
あそこでも俺はチートを使ったわけだけど……あの畑大丈夫かな。手紙とかは送ったけども、返事はまだないんだよな。この世界じゃ郵便ものんびり届くから、焦っても仕方ないのは解ってるんだが……枯れてないと良いなあ……。
「うーん……何度も手紙を送るのも迷惑かな……」
俺の世界だとネットが発達してるから、数秒差で返事が来るのなんて当たり前だったけど……この世界は婆ちゃんの若い頃よりも更に昔の時代っぽさがあるもんな。ファンタジー世界はそう言う物だと解ってはいるけど……手紙って奴がこんなにヤキモキするもんだとは思わなかったよ。
婆ちゃんが爺ちゃんからの手紙をずっと大事に持ってた意味が解る気がする。
離れた所に居る相手の事がこんなに心配になるんじゃ、そりゃあ手紙だって大事な贈り物になるよな。
「手紙かぁ……。湖の馬亭のみんなにも会いたいなあ」
女将さん達元気かな。折りを見て手紙を送ってるけど、こっちからの一方的な物だけなんで届いてるか心配なんだよな。
ロクに一度会ったら尋ねてみるのも良いかも知れない。それに、あの後ラーミンさんとリタリアさんがどうなったのかも気になるしな。
「さすがに数ヶ月で結婚ってこたー無いだろうけど……いやあるかな? そういえばラスターもどうしてんのかなー」
今でも立派に貴族やってんだろうか。
あの傲慢さが少しは治っていれば、一回くらいは会いに行こうかなあとは思うんだが……まあでも相手は騎士団の団長だし、忙しいかもしれん。
「なんにせよ、ロクが無事に修行してるのを見てからだな」
それまではこの村の周辺から離れないようにしておこう。
うむ、今日は俺もよく働いたな。夜はお風呂を沸かす前にまたちょっと実験してみよう。などと思いつつ、カンランの実を持って勝手口をくぐる。
バスケットに実を預けて、さて今度は何をしようかと思っていると、ブラックがひょいと台所にやってきた。
「ツカサ君、何してたのー?」
「ああ、カンランを植えられないかなーと思ってちょっとな」
「へぇ~……土いじりしてたんだね。ズボンの裾が土だらけだよ」
くすくすと子供のように笑いながら俺のズボンを指さすブラックに、つい釣られてしまって俺も笑う。
くだらない話ほど気が緩んじゃうもんだよな。
「それじゃあツカサ君、喉乾いてるよね? 水注いであげるね!」
「え、そう? あ、ありがと」
昼食の時の上機嫌がまだ続いてんのかな。
俺としてはありがたいが、これはこれでなんか変な感じだなあ。
「はい、ツカサ君!」
「あ、ありがと」
木のコップに水をたっぷりと注いで貰って、俺は口を付ける。
昼に井戸から汲んで水瓶に溜めておいた水はまだ冷たく、体を動かした後の俺にはかなり美味しく思える。何だか止まらなくなって喉を鳴らしながら煽っていると、ブラックが不意に問いかけて来た。
「ところでさ、ツカサ君。勉強会するって話だけど……今からやろうか」
「ん、んん? 勉強会? ……ああ、そういやそんな事言ってたな」
でもどういう奴だったっけ……ええっと確か、俺の為にどうのこうのって言う。
確か嫌な予感がした奴だと思うんだが……。
「なあ、勉強って何の勉強だっけ?」
問うと、ブラックは人懐っこい笑みで笑った。
「ツカサ君が今後襲われないようにするための、大事なお勉強だよ!」
「は?」
なんだそれ。それの何が勉強?
ぽかんと口を開ける俺に構わず、ブラックは人差し指を振りながら続ける。
「ほら、昨日だってツカサ君は無意識のうちに野盗を誘惑してたのに、ツカサ君は何が相手を煽ったのかまるで解らなかったじゃないか」
「そりゃ、まあ……」
「ツカサ君のそう言うポカを失くして、ツカサ君自身が自衛できるように、これから僕と熊公がツカサ君にやっちゃいけないことを教えてあげるの!」
「えぇ……」
そんなの聞きたくないんですけど……と思ったが、ブラックは乗り気ではない俺に「君はこの世界の男の事を知らない」とか「僕以外の男に触られたくないだろ」とか色々な事を言って俺を懐柔しようとして来る。
しかし、ブラックの言う事も確かに一理あった。
そう言えば、俺はこの世界の常識……というか性に関係する常識を知らない。
同性愛も同性間妊娠も当たり前の世界では、当然男も性的な視線で見られる事が多い。と言う事は、俺が女性の色っぽいポーズにドキッとするように、この世界の野郎どもが男にドキッとしちゃうポーズも有るという事で……。
それを考えたら、ここらで一度勉強させて貰うのも悪くないのかも知れない。
だって、無意識にそれをやって襲われたら絶対嫌だもんな。
俺がモテるかどうかは置いといて、そう言う自衛は大事だと思う。……それに、どういう仕草がこいつらを興奮させるのかを知る事が出来れば、事前に対処できるかもしれないしな!!
「…………解った、勉強するよ」
不承不承と言った様子で頷くと、ブラックは俺の思惑を知ってか知らずか物凄く嬉しそうな顔をして、大きく頭を縦に振った。
→
※まあ普通の勉強会じゃないですよね~~~~!(´^ω^`)
というわけで次は変態性が高くてツカサが可哀想になるので
ほんとご注意ください。いやいつもか。
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