となりのソータロー

daisysacky

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第15章

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 神林君は、真っ黒な瞳を宗太郎に向けると、
「それは、わからない」
キッパリと、そう言い切る。
「ただ…少なくとも、その人物のことを、キミのじいさんは、
 探していたんだろうなぁ」
先生が二人に向かって、そう言い切る。

「てことは…その人を、探さないといけないの?」
(先生は…何か、知っているのだろうか?)
二人に割って入るようにして、清子が黄色い声を上げる。
 なんで、そうなるの?
何だか段々…話が大きくなってきているようだ。
「いや、生きているかどうか、わからないな」
ここにきて初めて、先生は言葉を濁す。
「そうかぁ~」
 確かに、今ガラスのケースで寝かされている、姉さんの手は、指が
全部そろっている。
(ほかにも、誰か…いるってこと?)
だがじいちゃんは、もう、ここにはいない。
「それよりも!」
いきなり清子が、声を上げる。
「この指輪、普通の指輪じゃあないみたいよ」
二人に、声をかけた。

「ユビワ?」
 そう言われば…小指の骨のことで、すっかり頭がいっぱいいっぱいに
なっている。
「さすが、女の子だなぁ」
先生は、妙な関心の仕方をする。
「そんなんじゃあないってば!」
何気なく、清子は目についたのだ。
「この指輪、ただの指輪じゃあないみたいよ」
ポツンとそう告げる。
「えっ、ホント?」
早速神林君が、清子の手のひらをのぞき込んだ。
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