となりのソータロー

daisysacky

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第8章

   2

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 ジィッと見つめるその瞳の奥で、何かが煙るように揺らめいている。
「だから…言ってるだろ?
 ボクは、キミたちのことを、知っているんだ」
記憶がない…というのに、相手が勝手に知っている…というのは、
あまり気持ちのいいものではないものだ。
 清子は、何と思っているのだろう?
「あっ、キヨコ!」
先ほどの悲鳴を思い出して、あわてて、隣の部屋に飛び込んだ。

 壁材が下に砕け散った所で、
いたたたたた…
ようやく両手をついて、立ち上がる。
「ソータロー、おそーい!」
早速とんだお出迎えだ。
「すまん、すまん」
急いで宗太郎は、手を差し出す。
「何があったんだ?」
あらためて、清子を助け起こす。
「わかんない。
 いきなり壁が倒れてきて、ビックリしたぁ」
そう言った後、清子はビクンと肩をこわばらせると
「あっ、誰か、いる」
後ろを振り向き、声を上げた。

「えっ?」
 ここにいるのは、自分たちだけではないのか?
宗太郎は驚く。
神林君は、清子の側に近付くと
「紹介するよ。
 これが…ボクの祖父だ」
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