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バレた秘密④ (葵ver)
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次の日の部活で美咲と顔を合わせることになった。
でも、私は美咲の顔が怖くて見れなかった。
ちゃんと話をしようと決めたけど心の整理がまだついてない。
中々話せないまま時間が過ぎて部活が終わった。
私がいつものように顧問に報告が終わると美咲が部室で待っていた。
約束をしていたわけでは無い。
「先輩…。」
「美咲、おつかれ様。」
「お疲れ様です。この間の話をしたいです。」
「うん。そうだね。」
声が、体が震える。怖い。何もかもが怖い。
姉妹だったという事実とこれからの関係がどうなってしまうのか。私はこれから美咲を傷つけるのではないか。
本当に怖い。
「ずっと隠しててすみませんでした。」
「それで、美咲は私とこれからどうしたいと思ってるの?」
「私は先輩のことが大好きです。だから、先輩とこれからもお付き合いがしたいです。」
それを聞いた時とても怖くなった。
これを受け入れてしまったら普通に考えてダメだから。間違っている。普通じゃない。
「無理でしょ。姉妹だよ。あり得ないでしょ。」
怖くなって思ってもないことを口走ってしまう。でも、思ってもみない事だけどこれは正しい。
「わかってます!でも、私先輩がそんな辛そうな顔してる所見たくありません!先輩が私といて笑顔になれるなら私は一緒にいたいです!」
「無理だよ…。普通に考えて…。やっぱ、ごめん。今日は帰る。また話そう。」
怖かったこれ以上自分が美咲を傷つけてしまうことが。
すると腕を掴まれる。
「離して…。」
「嫌です。離しません。」
その腕は力強く握られていた。
「離してよ。これ以上美咲のこと傷つけたくない。」
「傷つけてくださって結構です
美咲の声がだんだんと震えていく。美咲の目から涙が流れていた。
「私のことはいくらでも傷つけてください。先輩が私と別れて笑顔になれるならそうします。先輩が私の顔を見たくないならそうします。先輩が私の声なんて聞きたくないなら2度と目の前に現れたりしません。先輩が傷つく所をもう見たくありません。もうこれ以上傷つかないで先輩。」
そう、きっとそうすることが正しい。そうしなければならない。
なのに、それを考えるだけでとても悲しくて寂しい気持ちになる。
自分の気持ちが抑えられない。
「嫌だよそんなの…。」
そして、私は美咲の体を引き寄せて少し強引にキスをした。
私の目からも自然と涙が溢れていた。
「先輩…。」
「なんでなの…。なんで今更こんな事になるの。こんなことならもっと前に言っといてよ。そしたらやめれたのに。こんな好きになる前に言ってくれたらやめれたのに。」
美咲のことを抱きしめた。
「すみません…。」
「普通におかしいじゃん。こんなの。」
「はい。すみません。」
「やだよ美咲、いかないで。2度と目の前に現れないとか言わないで。別れるなんて言わないで。ずっとそばに居て。」
「はい。ずっと先輩のそばに居ます。どこにもいきません。」
美咲はとても優しい笑顔でそう言った。
「大好きだよ美咲。」
「私も大好きです葵先輩。」
そのままゆっくりと唇を重ねて抱き合う。
「美咲。ごめんね。いっぱい傷つけるようなこと言って。こんなことずっと1人で背負わせて。辛かったよね。これからは私にも背負わせて。半分こしよう。」
「先輩…。」
それから、美咲が強く抱きしめてきて号泣する。
「すみませんでした。私怖くて…。」
「うん。私だって怖い。怖くて当たり前だよこんな事。だから、謝らないで。」
「はい…。」
美咲が泣き止むまで抱きしめながら頭を撫でた。
落ち着いた美咲が顔を上げる。
もう一度キスをした。
少し長めのキスをした。
唇を離すのが寂しくなって中々離せなかった。
これから先何が起こるのかわからない。
でも、美咲が隣にいてくれるなら何があっても大丈夫な気がした。
私は今何よりも美咲を失うことが1番悲しい。
美咲が傷つくことが1番悲しい。
だから、ずっと一緒にいたい。
だから、ずっと一緒にいよう美咲。
でも、私は美咲の顔が怖くて見れなかった。
ちゃんと話をしようと決めたけど心の整理がまだついてない。
中々話せないまま時間が過ぎて部活が終わった。
私がいつものように顧問に報告が終わると美咲が部室で待っていた。
約束をしていたわけでは無い。
「先輩…。」
「美咲、おつかれ様。」
「お疲れ様です。この間の話をしたいです。」
「うん。そうだね。」
声が、体が震える。怖い。何もかもが怖い。
姉妹だったという事実とこれからの関係がどうなってしまうのか。私はこれから美咲を傷つけるのではないか。
本当に怖い。
「ずっと隠しててすみませんでした。」
「それで、美咲は私とこれからどうしたいと思ってるの?」
「私は先輩のことが大好きです。だから、先輩とこれからもお付き合いがしたいです。」
それを聞いた時とても怖くなった。
これを受け入れてしまったら普通に考えてダメだから。間違っている。普通じゃない。
「無理でしょ。姉妹だよ。あり得ないでしょ。」
怖くなって思ってもないことを口走ってしまう。でも、思ってもみない事だけどこれは正しい。
「わかってます!でも、私先輩がそんな辛そうな顔してる所見たくありません!先輩が私といて笑顔になれるなら私は一緒にいたいです!」
「無理だよ…。普通に考えて…。やっぱ、ごめん。今日は帰る。また話そう。」
怖かったこれ以上自分が美咲を傷つけてしまうことが。
すると腕を掴まれる。
「離して…。」
「嫌です。離しません。」
その腕は力強く握られていた。
「離してよ。これ以上美咲のこと傷つけたくない。」
「傷つけてくださって結構です
美咲の声がだんだんと震えていく。美咲の目から涙が流れていた。
「私のことはいくらでも傷つけてください。先輩が私と別れて笑顔になれるならそうします。先輩が私の顔を見たくないならそうします。先輩が私の声なんて聞きたくないなら2度と目の前に現れたりしません。先輩が傷つく所をもう見たくありません。もうこれ以上傷つかないで先輩。」
そう、きっとそうすることが正しい。そうしなければならない。
なのに、それを考えるだけでとても悲しくて寂しい気持ちになる。
自分の気持ちが抑えられない。
「嫌だよそんなの…。」
そして、私は美咲の体を引き寄せて少し強引にキスをした。
私の目からも自然と涙が溢れていた。
「先輩…。」
「なんでなの…。なんで今更こんな事になるの。こんなことならもっと前に言っといてよ。そしたらやめれたのに。こんな好きになる前に言ってくれたらやめれたのに。」
美咲のことを抱きしめた。
「すみません…。」
「普通におかしいじゃん。こんなの。」
「はい。すみません。」
「やだよ美咲、いかないで。2度と目の前に現れないとか言わないで。別れるなんて言わないで。ずっとそばに居て。」
「はい。ずっと先輩のそばに居ます。どこにもいきません。」
美咲はとても優しい笑顔でそう言った。
「大好きだよ美咲。」
「私も大好きです葵先輩。」
そのままゆっくりと唇を重ねて抱き合う。
「美咲。ごめんね。いっぱい傷つけるようなこと言って。こんなことずっと1人で背負わせて。辛かったよね。これからは私にも背負わせて。半分こしよう。」
「先輩…。」
それから、美咲が強く抱きしめてきて号泣する。
「すみませんでした。私怖くて…。」
「うん。私だって怖い。怖くて当たり前だよこんな事。だから、謝らないで。」
「はい…。」
美咲が泣き止むまで抱きしめながら頭を撫でた。
落ち着いた美咲が顔を上げる。
もう一度キスをした。
少し長めのキスをした。
唇を離すのが寂しくなって中々離せなかった。
これから先何が起こるのかわからない。
でも、美咲が隣にいてくれるなら何があっても大丈夫な気がした。
私は今何よりも美咲を失うことが1番悲しい。
美咲が傷つくことが1番悲しい。
だから、ずっと一緒にいたい。
だから、ずっと一緒にいよう美咲。
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