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幸せな日々① (美咲ver)
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次の日先輩の家で先輩とたくさんお話をした。
これまでのこと。
お父さんとお母さんのこと。
「恨んだことなんて1度も無かったよ。ていうか、私自分のことで精一杯だったからそんなこと考える余裕が無くてさ。」
「でも、今、考えてみても怒って無いですか?ムカついたりしないんですか?」
「うーん…。なんかさ、お父さんのことも顔は覚えてるけど出て行って以来、全く関わらなかったしお母さんもそういうの表に出さないからさー。もはや、他人様すぎてなんとも思えない。」
「そうなんですね…。うちとは全然違いますね。」
「そーなの?」
「私のお母さん先輩のことめっちゃ意識してて。先輩がなんでも出来るから対抗心すごくて…。」
本当に嫌になる。恥ずかしい。どう考えても悪いのはこちらの方なのに…。
「そうだったんだ。テストの件とかで厳しいのもそれのせい?」
「多分そうだと思います。」
「ごめんね。」
「へ?いやいやいや、先輩は何も悪く無いです!!」
「だって美咲泣いてたじゃん。テスト前。間接的にでも私のせいだと思ったらなんか悲しくて。」
「いや!あれは、厳しいから泣いてたんじゃなくてバスケ部辞めさせられたら先輩と関われなくなっちゃうのが悲しくて…。」
「そ、そっかぁ。」
そう言って先輩が顔を赤くする。
それを見て私もなんだか恥ずかしくて熱くなった。
しばらく見つめあって先輩と唇が重なった。
それから何度か繰り返し先輩が私をベッドに寝かせるように優しく倒して抱きしめる。
すると先輩が少し離れて私を腕に寝かせながら大きくため息をついた。
「はぁ…。ホントに妹なんだよね。」
「すみません…。」
先輩が何も言わずに私の頭を触りながらじっと見つめてくる。
そして、いつものふざける時のような顔になった。
「ねえ、お姉ちゃんって言ってみて?」
「ええ!?いや、恥ずかしい…です。」
「なんでよー、いーじゃん1回ぐらいー!」
こうなった先輩は本当にしつこい。
「ええ?本気で言ってます?」
「本気本気!ねえねえ、はやく!」
これは本当に諦めてくれないやつだ。
仕方がない。
「お、おねえ…ちゃん。」
恥ずかしさでとても小さな声しか出なかった。
「………。」
先輩が言わせておいて何も言ってこない。
声が小さすぎて聞こえなかったのだろうか。
しかし、先輩の顔を見ると今まで見たことがないくらいに真っ赤になっていたのできっと聞こえていたのだ。
「先輩…。先輩が言わせたのにその顔はやめてください…。」
「ごめん。なんか破壊力やばくて。それしばらく禁止ね。」
「い、言われなくても言いませんよ!」
「え?ホントは言いたかったりしない?」
「しないです。」
「前間違えて呼んでたのに?」
「あれは忘れてください!!」
「あの時にはもう知ってたんだよね?」
「はい、ずっと知ってました。」
「そっか。大変だったよね。今までごめんね。」
さっきまでいたずらする様に話していた先輩が急に優しい声になる。
そして、頭を撫でてくれる。
あいかわらずこれには慣れない。
心臓がギュッと反応する。
「かわいい…。」
そして、先輩が私の上になってキスをしてくる。
それは段々と激しくなって舌を絡ませながら明らかに次の行為を感じさせる。
ガチャっと玄関のドアが開く音がした。
「あー、弟だ。」
その後、先輩がジーと私を見つめて何かを考えている。
何となく検討がつく。
「先輩?流石に聞こえたりしたらまずいんじゃ?」
「そうかなー。」
「そうですよ!」
「でも、アイツ何となく勘づいてるから邪魔なんてしてこないと思うよ。」
「ええ!?」
「いや、美咲とっていうか。ほら、私めっちゃ連れ込んでたから。」
「だ、大丈夫なんですか。それ。」
「大丈夫でしょー。姉の恋愛事情なんて突っ込んで来れないよー。」
先輩がそう言って呑気に笑う。
「先輩って時々とんでもないくらい呑気ですよね。」
「そう?」
「はい…。」
「えへへ。ごめんね?」
先輩が顔を近づける。
「だめ?」
「だ、だめです。絶対に。」
「えー。じゃあ、次するとき私のことお姉ちゃんって呼んでくれるなら我慢する。」
「は!?いや、無理です無理です!それにさっき禁止って。」
「無理なら我慢できない。」
私の胸に先輩の手が伸びる。
勉強やら、姉妹問題やらで久しぶりだったので体がいつもより反応してしまう。
「そんな顔されたらホントに我慢できなくなっちゃう。」
そして先輩が服に手を入れ、下着をずらして直接刺激をしてくる。
「あっ…んんっ…ダメで…す……ああっ…先輩。」
「声聞こえちゃう。」
わかっているけど久しぶりの快感に我慢ができない。
それに、そんなことを言われると余計に反応してしまう。
「先輩…あっ…んっ…わか…り……ましたから…んあっ…次……言います…から…あっ…ん…」
先輩が手を止めた。
「うん、わかった。」
とてもいたずらな笑みを浮かべる。
やってしまった。とんでもない恥ずかしいことを。でも、これは仕方がない。こうするしかなかった。
ティロン
母からLINEが入った。
「先輩、私そろそろ…。」
「あ、そうだね、そんな時間か。」
あっという間の時間だった。
お別れがとても寂しかった。
早く明日になって欲しい。
そしたら先輩と会えるから。
こんなに明日が楽しみになったのは初めてだ。
これからは毎日こうやって過ごせるのかと思うと本当に幸せだ。
こんな日が来るなんて思いもしなかった。
これまでのこと。
お父さんとお母さんのこと。
「恨んだことなんて1度も無かったよ。ていうか、私自分のことで精一杯だったからそんなこと考える余裕が無くてさ。」
「でも、今、考えてみても怒って無いですか?ムカついたりしないんですか?」
「うーん…。なんかさ、お父さんのことも顔は覚えてるけど出て行って以来、全く関わらなかったしお母さんもそういうの表に出さないからさー。もはや、他人様すぎてなんとも思えない。」
「そうなんですね…。うちとは全然違いますね。」
「そーなの?」
「私のお母さん先輩のことめっちゃ意識してて。先輩がなんでも出来るから対抗心すごくて…。」
本当に嫌になる。恥ずかしい。どう考えても悪いのはこちらの方なのに…。
「そうだったんだ。テストの件とかで厳しいのもそれのせい?」
「多分そうだと思います。」
「ごめんね。」
「へ?いやいやいや、先輩は何も悪く無いです!!」
「だって美咲泣いてたじゃん。テスト前。間接的にでも私のせいだと思ったらなんか悲しくて。」
「いや!あれは、厳しいから泣いてたんじゃなくてバスケ部辞めさせられたら先輩と関われなくなっちゃうのが悲しくて…。」
「そ、そっかぁ。」
そう言って先輩が顔を赤くする。
それを見て私もなんだか恥ずかしくて熱くなった。
しばらく見つめあって先輩と唇が重なった。
それから何度か繰り返し先輩が私をベッドに寝かせるように優しく倒して抱きしめる。
すると先輩が少し離れて私を腕に寝かせながら大きくため息をついた。
「はぁ…。ホントに妹なんだよね。」
「すみません…。」
先輩が何も言わずに私の頭を触りながらじっと見つめてくる。
そして、いつものふざける時のような顔になった。
「ねえ、お姉ちゃんって言ってみて?」
「ええ!?いや、恥ずかしい…です。」
「なんでよー、いーじゃん1回ぐらいー!」
こうなった先輩は本当にしつこい。
「ええ?本気で言ってます?」
「本気本気!ねえねえ、はやく!」
これは本当に諦めてくれないやつだ。
仕方がない。
「お、おねえ…ちゃん。」
恥ずかしさでとても小さな声しか出なかった。
「………。」
先輩が言わせておいて何も言ってこない。
声が小さすぎて聞こえなかったのだろうか。
しかし、先輩の顔を見ると今まで見たことがないくらいに真っ赤になっていたのできっと聞こえていたのだ。
「先輩…。先輩が言わせたのにその顔はやめてください…。」
「ごめん。なんか破壊力やばくて。それしばらく禁止ね。」
「い、言われなくても言いませんよ!」
「え?ホントは言いたかったりしない?」
「しないです。」
「前間違えて呼んでたのに?」
「あれは忘れてください!!」
「あの時にはもう知ってたんだよね?」
「はい、ずっと知ってました。」
「そっか。大変だったよね。今までごめんね。」
さっきまでいたずらする様に話していた先輩が急に優しい声になる。
そして、頭を撫でてくれる。
あいかわらずこれには慣れない。
心臓がギュッと反応する。
「かわいい…。」
そして、先輩が私の上になってキスをしてくる。
それは段々と激しくなって舌を絡ませながら明らかに次の行為を感じさせる。
ガチャっと玄関のドアが開く音がした。
「あー、弟だ。」
その後、先輩がジーと私を見つめて何かを考えている。
何となく検討がつく。
「先輩?流石に聞こえたりしたらまずいんじゃ?」
「そうかなー。」
「そうですよ!」
「でも、アイツ何となく勘づいてるから邪魔なんてしてこないと思うよ。」
「ええ!?」
「いや、美咲とっていうか。ほら、私めっちゃ連れ込んでたから。」
「だ、大丈夫なんですか。それ。」
「大丈夫でしょー。姉の恋愛事情なんて突っ込んで来れないよー。」
先輩がそう言って呑気に笑う。
「先輩って時々とんでもないくらい呑気ですよね。」
「そう?」
「はい…。」
「えへへ。ごめんね?」
先輩が顔を近づける。
「だめ?」
「だ、だめです。絶対に。」
「えー。じゃあ、次するとき私のことお姉ちゃんって呼んでくれるなら我慢する。」
「は!?いや、無理です無理です!それにさっき禁止って。」
「無理なら我慢できない。」
私の胸に先輩の手が伸びる。
勉強やら、姉妹問題やらで久しぶりだったので体がいつもより反応してしまう。
「そんな顔されたらホントに我慢できなくなっちゃう。」
そして先輩が服に手を入れ、下着をずらして直接刺激をしてくる。
「あっ…んんっ…ダメで…す……ああっ…先輩。」
「声聞こえちゃう。」
わかっているけど久しぶりの快感に我慢ができない。
それに、そんなことを言われると余計に反応してしまう。
「先輩…あっ…んっ…わか…り……ましたから…んあっ…次……言います…から…あっ…ん…」
先輩が手を止めた。
「うん、わかった。」
とてもいたずらな笑みを浮かべる。
やってしまった。とんでもない恥ずかしいことを。でも、これは仕方がない。こうするしかなかった。
ティロン
母からLINEが入った。
「先輩、私そろそろ…。」
「あ、そうだね、そんな時間か。」
あっという間の時間だった。
お別れがとても寂しかった。
早く明日になって欲しい。
そしたら先輩と会えるから。
こんなに明日が楽しみになったのは初めてだ。
これからは毎日こうやって過ごせるのかと思うと本当に幸せだ。
こんな日が来るなんて思いもしなかった。
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