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第一章 降龍の谷と盗賊王
第九話 盗賊師亜
しおりを挟む「奉先、お前…やっぱり、生きていたんだな!」
扉の向こうから聞こえる声に、奉先はゆっくりと首を回して、肩越しに振り返った。
「れ、麗蘭殿…!どうして、こんな所に…?!」
奉先の声は震えた。
「将軍に、お前は死んだと言われたが…俺は、生きていると信じていた…!一緒に故郷へ帰ろう…!父上も、お前を行かせた事を後悔している。虎淵も一緒に、迎えに来たんだぞ…!」
孟徳は、門扉に体をぴたりと付け、中へ呼び掛ける。
「俺の為に…こんな所まで…!」
思わず扉に駆け寄り、奉先は閂を外そうと手を伸ばした。が、奉先は扉を開く事を躊躇った。
「俺は…もう、あなたの臣下では無い…!」
そう呟くと、伸ばした手を止める。
「あなたを裏切り、今は呂興将軍の配下となったのだ…あなたと帰る事は出来ぬ…!」
奉先は、扉に額を押し付けながら、呻くように言った
「何を言っている!お前が、誰の配下だろうと構わぬ!ここを開けろ…!」
孟徳は、拳で門扉を激しく叩いた。
奉先は顔を上げ、扉に右手を当てる。
「麗蘭殿…右腕をどうした…?」
孟徳は、はっとした。右肩に怪我をしている為、無意識に左腕で扉を叩いていた。
「怪我をしているのか…?どこで…」
「そんな事は、どうだって良いであろう!扉を開けろ!開けたら、教えてやる…!」
扉の向こうへ、孟徳は必死に叫んだ。
奉先の頭の中は、混乱していた。
あの時、森で出会った少年の顔を思い出そうとしたが、思い出せない。
震える手で、閂を掴み、扉を開けようとした。
だが、奉先の腕は動かない。
後悔の念が、頭を過ぎった。
やはり、あれは麗蘭殿だったのか…!それに気付かず、俺は…
奉先は、強く瞼を閉じた。
自分の愚かさを、改めて思い知った。
俺には、目に見えぬ物は信じられぬが、麗蘭殿は違う…
自分の目に見えぬ物でも、信じられる慧眼を持っているのだ…
「…おい!こっちから、声がしたぞ!」
やがて、盗賊を探していた将軍の配下たちが、こちらへ近付いて来る足音が聞こえて来た。
「麗蘭殿…もう行った方が良い…!今、屋敷では盗賊探しに皆、躍起になっている…あなたも、見付かれば、ただでは済むまい…!」
力無く肩を落とし、そう言い残すと、閂からさっと手を離して、奉先は屋敷の方へ走った。
「奉先…!!行くな!」
孟徳は叫んだが、扉の向こうから返事は返って来なかった。
やがて、盗賊探しの追っ手が孟徳のいる門の付近までやって来た。
前方を阻む、草木を押し退けながら、追っ手から逃れる為、孟徳は茂みの中を走った。
やがて木に寄り掛かり、呼吸を整えながら、孟徳は顔を上げた。
空には、淡い雲が掛かり、ぼんやりと月の影が映って見える。
「俺は…諦めぬ、絶対に…!」
そう呟いた時、上空の木々の間を、大きな鳥が飛んだ。
孟徳は、はっとして、その影を目で追った。
その大きな鳥と見えた物は、次の瞬間、頭上から地面にひらりと舞い降りる。
装飾品を身に着けているのか、辺りに、きいんと鋭い金属音が鳴り響いた。
そこに立っているのは、大きな人影だった。
かなりの長身と言って良い。長い髪を靡かせ、長い裾の外套を身に着けているように見える。
顔を布で覆っている為、表情はよく読み取れぬが、切れ長の鋭い目を光らせて、横目でこちらを睨んでいるようだ。
思わず孟徳の足は竦んだ。
蛇に睨まれた気分になり、息を殺して、その場に固まる。
やがて、その人影は無言のまま、衣の長い裾を翻して、その場から走り去った。
あれは…盗賊か…?!
孟徳は、人影が立ち去った闇の向こうを凝視した。
「すみません…!女の子を…このぐらいの背丈の、女の子を見ませんでしたか?!」
虎淵は宿屋の入り口で、中年の男主人を捕まえて言った。
「少し目を離した隙に、いなくなってしまって…!」
「さあ?知らんな。」
主人は素っ気なく返す。
「玉白殿…まさか、孟徳様の後を追って…?!」
虎淵は通りへ出ると、薄暗い夜道の先を、途方に暮れながら見つめた。
夕暮れの頃、玉白は宿の窓辺から、通りを行き交う人々を眺めていた。
何処へ行くかも告げぬまま、孟徳の姿は既に宿には無く、待ちぼうけの玉白は、ぼんやりとしながら、孟徳の帰りを待っていた。
その時、昼間出会った将軍の配下たちが、通りを行くのを見掛けた。
孟徳は、きっとあの人の屋敷へ行ったんだ…
そう思うと、何故か少し玉白の心は弾んだ。宿からそっと抜け出し、将軍の配下たちの後を追って行った。
やがて将軍の一行は屋敷へ辿り着いたが、そこで何やら騒ぎが起こっているらしい。
玉白は胸騒ぎを感じながら、屋敷へ入って行く将軍と配下たちを、物陰から見つめていた。
将軍の配下たちが屋敷の門を潜り、全員が中へ入って行くと、やがて門は閉じられてしまった。
玉白は、門の前を暫く行き来していたが、やがて通りの向かい側の、草むらの中へ腰を下ろした。
きっと屋敷の中に孟徳が居る、と確信している玉白は、膝を抱えて、彼が現れるのを待つ事にした。
突然、屋敷の門が激しく開かれた。
その音に、玉白は目を覚ました。
いつの間にか草むらに蹲り、眠ってしまったらしい。辺りはすっかり、夜の闇に包まれていた。
門から将軍の配下らしい、男たちが数人飛びだして来て、何やら叫びながら、通りを走って行く。
玉白は、四つん這いになりながら、草むらから出ると、男たちが走って行った方を見た。
その時、何者かが屋敷の塀を飛び越え、通りを横切って、草むらへ飛び込んだ。
開かれた表門から、数人の男たちが出て来ると、その影を追って行く。
「あ…!」
玉白には、その影が孟徳であったと見えた。
急いで後を追おうとした時、いつの間にか背後に迫っている人影に、玉白は気付かなかった。
黒い人影はぬっと腕を伸ばし、一瞬にして彼女の顔を手で覆い、口を塞ぐと体を抱え上げる。
「?!」
玉白は、悲鳴を上げる間もなく、その場から連れ去られた。
邑の片隅にある、一軒の空き家へ連れて来られた玉白は、狭く薄暗い部屋の中へ放り込まれた。
床へ倒れた玉白は青い顔で、目の前に仁王立ちになっている男を見上げた。
「この野郎!よくも、わしを裏切りおったな…!」
男は、松明を燈して、その火を玉白の顔に近付ける。
松明の赤い炎に照らし出されたのは、趙泌の顔であった。
「お前ぇはわしの物だ…!いいか、わしに逆らえばどんな目に遭うか、分かっていやがるだろう?!」
趙泌は忌々し気に玉白を睨むと、その細い腕を強く掴み、松明の炎でその腕を炙った。
玉白は、趙泌から逃れようと必死に抵抗したが、余りの熱さに、激しく悲鳴を上げた。
ようやく玉白の腕を離した趙泌は、今度は、玉白の頬を手で掴む。
玉白は涙で潤んだ目を上げて、趙泌を睨んだ。
「何だ、その目は…!痛い思いをしたくなければ、わしの言う通りにしろ!」
そう言うと趙泌は、玉白を突き放した。
「あの餓鬼共が、わしの箱と書簡を持ってやがる筈だ…それを取り戻す。あれが無えと、将軍から報酬金が貰えねえからな…!」
玉白は俯いて、火傷を負った右腕を押さえていた。
「いいか、餓鬼共から書簡を取り戻して来い!お前えがやらねえなら、わしがあいつらを殺してでも、取り戻す!」
趙泌が言うと、床に倒れた玉白は腕を押さえ、涙で潤んだ瞳を上げ、紅潮した顔を趙泌に向けた。
「孟徳様…!ご無事で…!」
「虎淵、お前に良い知らせが出来る…」
そう言うと、孟徳は虎淵に笑顔を向ける。
「奉先は生きている…!」
「え?!では、先生にお会い出来たのですね…?!」
「ああ…だが…」
孟徳が言い終わらない内に、虎淵は孟徳に飛び付いた。
「良かった…!本当に…!」
声を震わせ、涙を流す虎淵を肩に抱きながら、孟徳は少し目を伏せた。
「………」
奉先に戻る気が無い事を、虎淵に伝えるべきか悩んだ。
部屋の片隅に、玉白の白い子猫が蹲って眠っている。
ふと、孟徳は部屋の中に玉白の姿が無い事に気付いた。
その時、部屋の入り口の後ろで物音が聞こえ、孟徳は素早く戸の前へ行くと、勢い良く開いた。
「?!」
そこに立っていたのは、玉白だった。
「玉白、お前何処へ行っていた?!」
孟徳が問い掛けたが、俯いたままの玉白は、何も答えなかった。
盗賊騒ぎがあった翌日、将軍の屋敷では、警備が更に強化された。
結局、屋敷からは数点の装飾品が盗まれただけで、甚大な被害は出なかった。
だが、広間に部下たちを集めた呂興将軍は、不機嫌そのものだった。
「これだけ人数が居ながら、誰一人、師亜を捕らえられぬとは…!」
十数名集められた配下たちは、皆居心地が悪そうに下を向いている。
将軍は鋭い目で、俯く配下たちを見回した。
やがて列の後方に、頭を包帯で巻いた陵牙と、その隣に立つ奉先に目を留め、二人の前に立つ。
「お前たち、師亜と接触があったようだな。奴の姿を見たか?」
「は、はい…!いえ…はっきりとは…」
陵牙は言葉を濁す。
奉先は黙っていたが、将軍は、彼が何かを発するのを待っているように、じっと見つめている。
「…俺は、何も…」
それを聞くと、将軍は、「ふんっ…」と呆れたように、二人に背を向けた。
「もう良い…!予定通り、これから州境へ暁塊殿を迎えに行け。盗賊なんぞに邪魔をされぬ様にせよ!わしの名誉に関わるからな…!」
将軍は、不機嫌に配下たちへ言い渡すと、数名の護衛を従えて、広間から出て行った。
「奉先、お前一緒に行かなくて良かったのか…?」
陵牙は、厩舎の床に広がる秣を掻き集めながら、奉先の方を振り返った。
厩舎の中には、将軍の愛馬が十数頭養われており、どの馬も素晴らしい毛並みを持っている。
奉先は、柄の長い馬鍬を手に、同じ様に秣を集めていた。
「俺は、この有様だからな…護衛班から外されたのは、仕方ないが…お前は、外された訳ではあるまい?手柄を上げる好機だぞ。」
陵牙は、包帯を巻いた自分の頭を撫でながら言った。
「別に、構わぬ。」
奉先は短く答えただけだった。
「変な奴だな、お前…折角将軍の配下に加わったのだ、出世欲が無いのか?」
「口ばかり動かさず、働いてはどうだ?」
奉先は、秣の上に腰を下ろして話し掛けて来る陵牙を、煩わしそうに横目で見た。
「へえ、へえ、分かったよ!仕事熱心で何よりだ…!」
陵牙は皮肉って、渋い表情をすると、また秣を集め始めた。
奉先は既に、将軍の事も盗賊団の事などにも、関心を失っていた。
麗蘭殿…無事に逃げ切れただろうか…
その事だけが気に掛かっていた。
厩舎の入り口から外を見ると、空は穏やかに晴れ渡っていた。
賑やかに飾られた街の通りを、虎淵は玉白の手を引いて歩いていた。
二人の後ろから、遅れて孟徳も付いて歩いている。
「玉白殿、ほら見て下さい。あの飾り、何の動物ですかね?可愛いですよ!」
虎淵が、店先に吊された白黒の飾りを指差した。
玉白は俯いて歩いていたが、徐に顔をあげ、小首を傾げた。
「あれは、熊猫だろ?この辺りじゃ珍しいか…」
孟徳が二人に追い付いて、同じ様に飾りを見上げた。
玉白は、昨夜宿へ戻って来てから、すっかり塞ぎ込んでいる様子だった。
「何があったのでしょうか…?」
虎淵は、部屋の隅で子猫を抱いて眠っている玉白を見つめた。
「さあな…だが、俺たちには関係の無い事だ…」
孟徳は、無関心を装った。
「孟徳様、そんな言い方は無いでしょう…!」
憮然とする虎淵を、孟徳は軽く睨んだ。
「では、何と言えば良い?お前、玉白を自分の妹か、嫁にでもするつもりか?目的地には到着した。もう玉白を連れている理由は無いだろう…!」
「それは…そうですが…」
虎淵は暫く俯いたが、止むを得ぬといった面持ちで顔を上げた。
「分かりました。宿の主に頼んで、どこか玉白殿が奉公出来る先を、聞いて来ます…」
「ああ、それが良い。」
その後、虎淵は、玉白の気を晴らす為、街を散策に行く事を、孟徳に提案した。
奉先の事で、打つ手が見当たらず、八方塞がりだった事もあり、大きく溜息をつきながらも、孟徳はそれを承諾した。
邑内では、昨夜盗賊騒ぎがあったにも関わらず、相変わらず祭りで賑わっている。
何事も無いようにはしゃいでいる、子供たちの姿もある。
「この邑の住人は、まるで盗賊など気に掛けておらぬ様だな…」
孟徳は、すれ違って行く子供たちの姿を見つめた。
「師亜様は、わしらの希望…!誰も恐れたりはせぬわい!」
突然背後に現れた老人に、腰が抜ける程驚いた虎淵は、思わず孟徳の背中に縋り付いた。
「も、孟徳さま…!び…びっくりした…」
「じいさん、それはどういう意味だい?」
孟徳は、虎淵の姿に苦笑しながら、その身窄らしい老人に問い掛けた。
「師亜様が狙うのは、貪官汚吏だけじゃ。わしら民に被害を及ぼす事は、決して無い…!」
長い白髯《はくぜん》白髪を持ったその老人は、曲がった杖を地面に突き、まるで仙人の様である。
「ほう、その"師亜様"ってのは、義賊という訳か…だが相手がどんなに悪人だろうと、盗みは関心しないな…」
「ほほほ…お前さんは、まだ若いのう…正義感旺盛じゃ。だが、善と悪とは、一つの物差しで簡単に計れるものでは無いじゃろう?」
老人は、垂れ下がった眉で殆ど隠れた目の奥から、孟徳をじっと凝視している様だった。
「今朝廷には、魑魅魍魎が蔓延っておるが、帝はそれすら気付いておらぬ。民は悪政に苦しめられ、逃れる術も無い…お前さんも、師亜様にお会いすれば、きっと考えが変わるじゃろう…」
「…師亜か…」
孟徳が呟くと、老人は曲がった杖に体を預けながら、ゆっくりと三人に背を向けた。
「確か、刺史の暁塊という男が、今日にでもこの城邑へやって来るとか…将軍の兵たちが、朝から州境へ向かっておるそうだ…師亜様が、現れるかも知れぬな…」
独り言の様にそう呟きながら、老人は歩き去った。
「虎淵、聞いたか?将軍の兵たちが州境へ向かっている…奉先に会えるかも知れぬぞ…!」
孟徳は、去って行く老人の後ろ姿を見送りながら、俄に気色を良くした。
「孟徳様、本当ですか?!でも…どうやって…?」
虎淵は喜びの声を上げたが、同時に戸惑った表情で、孟徳を振り返った。
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