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ライの秘書官1
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メディがエタセルに来て一ヶ月が経過し、私とメディの二人暮らしにも慣れてきた頃。エタセルの周辺諸国では、とある騒動により緊迫していた。
「……隣国でもかぁ」
私は朝食後にお茶を飲みながら配達されたばかりの新聞を眺めて呟く。
記事の内容は、エタセルの周辺諸国で増えつつある問題について。
最近、湿疹や発熱などの症状で入院する患者が増えているそうだ。
原因は新種のウイルスか? と言われているが、まだ調査中の段階なので不明。
医療大国のファルマへ調査依頼をしているので、ライ達も動いているのだろう。
――ライ、体大丈夫かな。
ライと私は手紙のやりとりをしているんだけど、執務の他にパーティーなどの関係で多忙らしく、手紙の返事が少し遅れるとかかれていた。
「なにか気になる記事でもありましたか?」
鞄を持ちながらメディが私のところにやって来たので、私は手にしていた新聞を彼女へと差し出す。
すると、メディは手に取り、視線で追った。
「症状が同一の患者さんもいれば、全く違う患者さんもですか。見たことがない動物に引っかかれたという方もいますね」
「治癒魔法で治せないのかな?」
「難しいですね。基本的に治癒魔法というのは、外傷だったり、体力を回復させるものなんですよ。人間の持っている細胞を活性化させたりするんです。病気を治す魔法もありますが、それは賢者と呼ばれるごく限られた者しか使えません」
「へー。賢者かぁ。絵本とかの世界でしか聞いたことがないや」
「えぇ、過去には存在していましたが、現在にもいらっしゃるかと言われれば……」
「そっか」
「見たことがない動物というのが気になりますね」
メディが新聞を凝視しながら呟く。
ここに来た頃は常にローブを羽織っていた彼女だったけど、今はローブは脱ぎワンピース姿だ。
ライと同じ空色の髪は一つに纏め、リボンで結ばれている。
ローブがないため、彼女の表情がはっきりと読むことができた。
「ねぇ、メディ。もしかして、やせた?」
ふっくらとしていた彼女の輪郭が、少しすっきりしているように感じる。
「はい、少しやせました。神官様と共に、森を散策しながらエタセル特有の植物の勉強をさせていただいていますので。以前よりも運動量が増え健康的になったため、体調もかなり良いんですよ」
「良かったね!」
「はい、エタセルに来て良かったです。いろいろ学ぶことがありますし。それに夢もできました。セス様にお聞きしたアルカナ薬草辞典を書物として後世に残したいです」
にこにこと嬉しそうに弾んだ声をあげているメディを見て、私も顔が自然に緩んできた。
+
+
+
私は商会に向かう前に、城へと立ち寄っていた。
商会関係の書類を届けるためと、妙に気になる今朝の新聞記事についてお兄様へお話をお伺いするために。
エタセル国内ではまだウイルスの話は聞いていないけど、隣国でも患者が発見されている。
――珍しい動物ってなにかしら? もしかして、西大陸の動物が密猟されている件と関係しているのかな。
ぼんやりとそんなことを考えながら慣れ親しんだ渡り廊下を歩いていると、ふと左側から人の話し声が聞こえてきたので顔を向ける。
少し離れたところに煉瓦づくりの長方形の建物が窺えるのだが、付近にコルタの姿が。
隣に騎士服に身を包んだ人が立っていて、コルタに書類を渡していた。
――声を掛けたら聞こえるかな?
外へと出て声をかけたいのだが、渡り廊下は腰まで壁があるため、壁を越えなければならない。
結構距離があるから私の声が届くか気がかりだったけど、大きく息を吸って彼の名を叫んだ。
「コルターっ!」
大きく手を振れば、コルタ達は気づいてくれ顔を私の方へ向ける。
二人は私の方へと来てくれた。
「ティアナ様、おはようございます。今日もめっちゃかわいいですね。今度騎士団の方にも遊びに来てくださいよー! 団長ばかりティアナ様と仲良くしているから、みんな羨ましがっているんです」
コルタと共にいた騎士の青年が朝にふさわしい笑顔を浮かべて、唇を動かしている。
「騎士団の建物って西の方でしたよね。まだ見学した事がないので、是非お邪魔させてください。差し入れをもっていきます」
「本当ですか!? すっげぇ嬉しいです」
「イズル。お前、そろそろ仕事に戻れ。じゃないと、あいつらにお小言を言われるぞ?」
コルタはそう言いながら寄宿舎へと視線を向ければ、窓から身を乗り出してこっちを見ている人たちの姿が。
「あ、やばい……俺だけ抜け駆けしてしてティアナ様としゃべってしまった……ティアナ様、絶対に遊びに来てくださいね!」
「はい」
「絶対に約束ですよー」
イズルさんは私に手を振ると、背を向けて立ち去ってしまう。
鍛えているからか足が早いなぁと思って見ていると、廊下の腰壁に両腕を添えてもたれ掛かっているコルタから話を掛けられた。
「ティアナ。今日はリストのところに?」
「それもあるけど、商会の書類を渡しにきたの」
「そうか、ご苦労。メディは例の神官様のところか?」
「うん。薬草学の勉強をしに行っているの」
「なぁ、あの神官様って妙じゃないか? 俺さ、王都で一番の古株のじーさんに神官様のことを聞きに行ったんだが、サズナ教の信者が残っていること自体驚いていたぞ。二千年前に栄華を極めていたが、廃れてしまい八百年前からエタセルではサズナ教の流れを組むミィファ教が主となったんだ。それなのに、サズナ教の信者がいるなんて……」
確かにコルタの言うとおりだと思うけど、代々神官だった家系と聞いているから、ほそぼそと信仰していたんだと思っていた。
元神官と言っているから、今は信仰していないようだけど。
「神殿関係者だというのは確かだよ。だって、神殿についてすごく詳しいもん」
「不思議な人だよな。メディは神官様とはどうなんだ?」
「先生と生徒って感じかな。アルツナ薬学事典っていう二章しか現存していない辞典について教えて貰っているよ。セス様は全部覚えているみたいだから」
「本当に何者なんだよ。まぁ、メディが慣れているなら良いんじゃないか。あいつ、人が怖いみたいで俺に対しても最初はびくびく警戒されちまったから」
「結構料理の息が合っていたよね。メディもレパートリー増やしたいから料理教えてって言っていたし」
「本来は優しくて人が好きだったのかもな。だから、その分傷が深かったんじゃないか。なにがあったかはわからないけどさ」
コルタは一見怖そうなんだけど、面倒見が良いって思う。
なんだかんだ言いながらも、手伝ってくれるし。
「なぁ、あいつレイと何かあったのか? レイに対して接するのがちょっと雰囲気が違う感じがしたから」
私だけではなく、コルタもそう感じるのならば、やっぱり……
ライから預かっている身だから、ライに一応教えた方が良いのだろうか。
いや、でも違う可能性もあるし何より部外者が言うべきことではないような。
「ティアナさ、ライナス様とはどうなんだ?」
「どうって?」
「あー、いやぁ。そのさ……」
コルタは「あーっ!」と急に大声で叫びながら、前髪をかきあげた。
「仲良くして貰っているけど」
「そういう意味じゃねーよ。まぁ、いいや。ファルマの王もウィルス問題で大変だろうし」
「新聞見たよ。エタセル国内で発症した患者は?」
「いない。だが、うちにも来るかもしれない」
「どういう意味?」
「リスト達が発症患者達の分布図を作成したんだが、エタセルに近づいているそうだ」
「近づいている……ということは、移動しているっていうことよね」
見たこともない動物に噛まれたという証言通り、やはり動物が関係しているのかもしれない。
西大陸から密猟した動物が逃げ出したなら、一刻も早く保護しなければならないだろう。
もし、ラシットならばここに暮らす人たちは免疫力を持っていないのだから。
「……隣国でもかぁ」
私は朝食後にお茶を飲みながら配達されたばかりの新聞を眺めて呟く。
記事の内容は、エタセルの周辺諸国で増えつつある問題について。
最近、湿疹や発熱などの症状で入院する患者が増えているそうだ。
原因は新種のウイルスか? と言われているが、まだ調査中の段階なので不明。
医療大国のファルマへ調査依頼をしているので、ライ達も動いているのだろう。
――ライ、体大丈夫かな。
ライと私は手紙のやりとりをしているんだけど、執務の他にパーティーなどの関係で多忙らしく、手紙の返事が少し遅れるとかかれていた。
「なにか気になる記事でもありましたか?」
鞄を持ちながらメディが私のところにやって来たので、私は手にしていた新聞を彼女へと差し出す。
すると、メディは手に取り、視線で追った。
「症状が同一の患者さんもいれば、全く違う患者さんもですか。見たことがない動物に引っかかれたという方もいますね」
「治癒魔法で治せないのかな?」
「難しいですね。基本的に治癒魔法というのは、外傷だったり、体力を回復させるものなんですよ。人間の持っている細胞を活性化させたりするんです。病気を治す魔法もありますが、それは賢者と呼ばれるごく限られた者しか使えません」
「へー。賢者かぁ。絵本とかの世界でしか聞いたことがないや」
「えぇ、過去には存在していましたが、現在にもいらっしゃるかと言われれば……」
「そっか」
「見たことがない動物というのが気になりますね」
メディが新聞を凝視しながら呟く。
ここに来た頃は常にローブを羽織っていた彼女だったけど、今はローブは脱ぎワンピース姿だ。
ライと同じ空色の髪は一つに纏め、リボンで結ばれている。
ローブがないため、彼女の表情がはっきりと読むことができた。
「ねぇ、メディ。もしかして、やせた?」
ふっくらとしていた彼女の輪郭が、少しすっきりしているように感じる。
「はい、少しやせました。神官様と共に、森を散策しながらエタセル特有の植物の勉強をさせていただいていますので。以前よりも運動量が増え健康的になったため、体調もかなり良いんですよ」
「良かったね!」
「はい、エタセルに来て良かったです。いろいろ学ぶことがありますし。それに夢もできました。セス様にお聞きしたアルカナ薬草辞典を書物として後世に残したいです」
にこにこと嬉しそうに弾んだ声をあげているメディを見て、私も顔が自然に緩んできた。
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私は商会に向かう前に、城へと立ち寄っていた。
商会関係の書類を届けるためと、妙に気になる今朝の新聞記事についてお兄様へお話をお伺いするために。
エタセル国内ではまだウイルスの話は聞いていないけど、隣国でも患者が発見されている。
――珍しい動物ってなにかしら? もしかして、西大陸の動物が密猟されている件と関係しているのかな。
ぼんやりとそんなことを考えながら慣れ親しんだ渡り廊下を歩いていると、ふと左側から人の話し声が聞こえてきたので顔を向ける。
少し離れたところに煉瓦づくりの長方形の建物が窺えるのだが、付近にコルタの姿が。
隣に騎士服に身を包んだ人が立っていて、コルタに書類を渡していた。
――声を掛けたら聞こえるかな?
外へと出て声をかけたいのだが、渡り廊下は腰まで壁があるため、壁を越えなければならない。
結構距離があるから私の声が届くか気がかりだったけど、大きく息を吸って彼の名を叫んだ。
「コルターっ!」
大きく手を振れば、コルタ達は気づいてくれ顔を私の方へ向ける。
二人は私の方へと来てくれた。
「ティアナ様、おはようございます。今日もめっちゃかわいいですね。今度騎士団の方にも遊びに来てくださいよー! 団長ばかりティアナ様と仲良くしているから、みんな羨ましがっているんです」
コルタと共にいた騎士の青年が朝にふさわしい笑顔を浮かべて、唇を動かしている。
「騎士団の建物って西の方でしたよね。まだ見学した事がないので、是非お邪魔させてください。差し入れをもっていきます」
「本当ですか!? すっげぇ嬉しいです」
「イズル。お前、そろそろ仕事に戻れ。じゃないと、あいつらにお小言を言われるぞ?」
コルタはそう言いながら寄宿舎へと視線を向ければ、窓から身を乗り出してこっちを見ている人たちの姿が。
「あ、やばい……俺だけ抜け駆けしてしてティアナ様としゃべってしまった……ティアナ様、絶対に遊びに来てくださいね!」
「はい」
「絶対に約束ですよー」
イズルさんは私に手を振ると、背を向けて立ち去ってしまう。
鍛えているからか足が早いなぁと思って見ていると、廊下の腰壁に両腕を添えてもたれ掛かっているコルタから話を掛けられた。
「ティアナ。今日はリストのところに?」
「それもあるけど、商会の書類を渡しにきたの」
「そうか、ご苦労。メディは例の神官様のところか?」
「うん。薬草学の勉強をしに行っているの」
「なぁ、あの神官様って妙じゃないか? 俺さ、王都で一番の古株のじーさんに神官様のことを聞きに行ったんだが、サズナ教の信者が残っていること自体驚いていたぞ。二千年前に栄華を極めていたが、廃れてしまい八百年前からエタセルではサズナ教の流れを組むミィファ教が主となったんだ。それなのに、サズナ教の信者がいるなんて……」
確かにコルタの言うとおりだと思うけど、代々神官だった家系と聞いているから、ほそぼそと信仰していたんだと思っていた。
元神官と言っているから、今は信仰していないようだけど。
「神殿関係者だというのは確かだよ。だって、神殿についてすごく詳しいもん」
「不思議な人だよな。メディは神官様とはどうなんだ?」
「先生と生徒って感じかな。アルツナ薬学事典っていう二章しか現存していない辞典について教えて貰っているよ。セス様は全部覚えているみたいだから」
「本当に何者なんだよ。まぁ、メディが慣れているなら良いんじゃないか。あいつ、人が怖いみたいで俺に対しても最初はびくびく警戒されちまったから」
「結構料理の息が合っていたよね。メディもレパートリー増やしたいから料理教えてって言っていたし」
「本来は優しくて人が好きだったのかもな。だから、その分傷が深かったんじゃないか。なにがあったかはわからないけどさ」
コルタは一見怖そうなんだけど、面倒見が良いって思う。
なんだかんだ言いながらも、手伝ってくれるし。
「なぁ、あいつレイと何かあったのか? レイに対して接するのがちょっと雰囲気が違う感じがしたから」
私だけではなく、コルタもそう感じるのならば、やっぱり……
ライから預かっている身だから、ライに一応教えた方が良いのだろうか。
いや、でも違う可能性もあるし何より部外者が言うべきことではないような。
「ティアナさ、ライナス様とはどうなんだ?」
「どうって?」
「あー、いやぁ。そのさ……」
コルタは「あーっ!」と急に大声で叫びながら、前髪をかきあげた。
「仲良くして貰っているけど」
「そういう意味じゃねーよ。まぁ、いいや。ファルマの王もウィルス問題で大変だろうし」
「新聞見たよ。エタセル国内で発症した患者は?」
「いない。だが、うちにも来るかもしれない」
「どういう意味?」
「リスト達が発症患者達の分布図を作成したんだが、エタセルに近づいているそうだ」
「近づいている……ということは、移動しているっていうことよね」
見たこともない動物に噛まれたという証言通り、やはり動物が関係しているのかもしれない。
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