42 / 134
連載
もしかしてメディの気になる人って…?2
しおりを挟む
執務室を出て応接室へと向かう。
重厚な応接室の扉をノックし、私は中へと足を踏み入れる。
すると、ソファに座っていた二人の男性が立ちあがった。
一人は年齢的にお父様に近い方で、もう一人はお兄様に近い方だ。
「初めまして、ティアナ様」
男性から掛けられた言葉は東大陸の共通語だったので、私も彼らと同様の言語を使うことに。
「私、カルターと申します。ティアナ様のお祖父様……前伯爵殿には若い頃に大変お世話になりました」
「まぁ! お祖父様にですか」
私のお母様は西大陸のミットという国の伯爵家出身で、現在は叔父様が当主として伯爵家を纏めていらっしゃる。
「えぇ。今は隠居されて自然豊かな田舎町で暮らされているそうですね」
「はい。お祖父様は余生を大好きな絵を描いて過ごしたいとおっしゃっていましたので。お祖母様は畑仕事が楽しいとお手紙に書いてありましたわ」
祖父母が暮らしているミット国まではかなり遠く、私が訪れるのは数年に一度のみ。
そのため、顔を合せてお話をするのは滅多になく、手紙のやり取りが中心となっている。
私の結婚式には参加してくれる予定だったけれども、婚約破棄されてしまったから会えず。
「私は領地管理の他にハーブの輸入会社も経営しております。こちらにいる青年は、今回のエタセルとの取引を任せているドナと申します」
「ドナさんって、もしかしてラグーツ商会の?」
商会にハーブの取引依頼をしてくれたのが、西大陸のラグーツ商会。
担当者がドナさんという方で、書類のやり取りをしているのを思い出す。
「はい。なかなかエタセルまで赴くことが出来ませんでしたが、今回子爵様の御厚意で東大陸に連れて来ていただきました。ご挨拶出来て良かったです。噂以上にお美しい方で驚いています」
「お世辞でも嬉しいです。どうぞ、お掛け下さい」
「失礼致します」
私は彼等に促すと、自分も座った。
「突然の訪問になってしまって申し訳ありません。実は陛下の命を受けてファルマまで足を運ぶ機会がありまして」
「ファルマですか?」
「えぇ。ご存じかもしれませんが、西大陸では野生動物の密猟が問題になっているんですよ。見回りなどをして阻止しようとしているのですが、いたちごっこでして。密猟のせいで頭数も減り保護に力を入れています」
「一番狙われるのはなんですか?」
「ラッシットなどの愛玩用動物や毛皮目的のググ狼などですね」
「動物由来感染症などが心配ですね。特にラシットは」
「そうなんです。我々、西大陸の人間には生まれながらに免疫があるので、ラシットに噛まれたり引っかかれたりしても死にません。ですが免疫を持たない人間には……」
ラシットは見た目がウサギ。ふわふわとした毛並を持っていて可愛い。
だが、実際は結構凶暴で躊躇なく噛むし、触れようものならば容赦なく引っ掻く。
――ラシットってお兄様のトラウマなのよね。
私が子供の頃、東大陸にいる祖父母の屋敷に泊まりに行った時、森でラシットを見かけて捕まえようとしたら噛まれた過去がある。
幸い免疫があったため死ぬことはなかったけど、お兄様が私が噛まれたせいでラシットが駄目に。
一時期ラシットの名前を聞くだけで倒れそうになっていた。
「ラシットにはワクチンがありますよね? 四~五年前に開発されたと伺いましたけれども」
「えぇ、観光客用に開発されました。実はそのワクチンのためにファルマに赴いたんですよ。陛下より同盟国であるファルマの王・ライナス様にワクチンを届けるようにとの命を受けたんです。万が一のため十本程備蓄しておきたいそうで。密猟者の増加がを考慮してのためだそうですよ」
確かに密猟が増えた結果、運んでいる最中に動物が何らかのアクシデントで逃げ出すことがあるかもしれない。
禁止されているからこっそり飼っている人だっているだろうし。
「あっ、もしよろしかったらティア様もワクチンいりますか? 予備のワクチンが三本程ありますよ」
カルターさんは鞄からケースを取り出すと、私へと差し出してくれた。
「よろしいのですか?」
「勿論です。ティアナ様には不要かもしれませんが、万が一のために」
「ありがとうございます。密猟者は本当に迷惑ですよね」
「本当に迷惑な話ですよ。動物も我々にも。ラシットの恐ろしさも知らずに無謀な」
「えぇ、本当に」
私達の深い溜息が部屋に広がった。
+
+
+
空がオレンジ色に染まった頃。
仕事が終わった私は、肩に途中で会ったコルを乗せ神殿で合流したメディと共に家路についた。
二人と一匹でおしゃべりしながら家の敷地に到着すれば、玄関前にレイとコルタが立っているのに気付く。
コルタの手にはクロスのかけられた籠がある。
「あれ? コルタとレイがいるわ」
コルタ達に声をかけようとしたら、隣から「レ、レイ……」という裏返った声が聞こえたので、唇を動かすのを止めてしまう。
メディへと顔を向ければ、彼女の頬がうっすらと赤く染まり、視線がゆらゆらと定まっていない。
彼女は顔をゆっくり玄関先へと向けたが、すぐに視線を逸らすというのを繰り返している。
さすがにメディの反応を見て私でも気づいた。
――メディってレイのことが気になっているのかな?
重厚な応接室の扉をノックし、私は中へと足を踏み入れる。
すると、ソファに座っていた二人の男性が立ちあがった。
一人は年齢的にお父様に近い方で、もう一人はお兄様に近い方だ。
「初めまして、ティアナ様」
男性から掛けられた言葉は東大陸の共通語だったので、私も彼らと同様の言語を使うことに。
「私、カルターと申します。ティアナ様のお祖父様……前伯爵殿には若い頃に大変お世話になりました」
「まぁ! お祖父様にですか」
私のお母様は西大陸のミットという国の伯爵家出身で、現在は叔父様が当主として伯爵家を纏めていらっしゃる。
「えぇ。今は隠居されて自然豊かな田舎町で暮らされているそうですね」
「はい。お祖父様は余生を大好きな絵を描いて過ごしたいとおっしゃっていましたので。お祖母様は畑仕事が楽しいとお手紙に書いてありましたわ」
祖父母が暮らしているミット国まではかなり遠く、私が訪れるのは数年に一度のみ。
そのため、顔を合せてお話をするのは滅多になく、手紙のやり取りが中心となっている。
私の結婚式には参加してくれる予定だったけれども、婚約破棄されてしまったから会えず。
「私は領地管理の他にハーブの輸入会社も経営しております。こちらにいる青年は、今回のエタセルとの取引を任せているドナと申します」
「ドナさんって、もしかしてラグーツ商会の?」
商会にハーブの取引依頼をしてくれたのが、西大陸のラグーツ商会。
担当者がドナさんという方で、書類のやり取りをしているのを思い出す。
「はい。なかなかエタセルまで赴くことが出来ませんでしたが、今回子爵様の御厚意で東大陸に連れて来ていただきました。ご挨拶出来て良かったです。噂以上にお美しい方で驚いています」
「お世辞でも嬉しいです。どうぞ、お掛け下さい」
「失礼致します」
私は彼等に促すと、自分も座った。
「突然の訪問になってしまって申し訳ありません。実は陛下の命を受けてファルマまで足を運ぶ機会がありまして」
「ファルマですか?」
「えぇ。ご存じかもしれませんが、西大陸では野生動物の密猟が問題になっているんですよ。見回りなどをして阻止しようとしているのですが、いたちごっこでして。密猟のせいで頭数も減り保護に力を入れています」
「一番狙われるのはなんですか?」
「ラッシットなどの愛玩用動物や毛皮目的のググ狼などですね」
「動物由来感染症などが心配ですね。特にラシットは」
「そうなんです。我々、西大陸の人間には生まれながらに免疫があるので、ラシットに噛まれたり引っかかれたりしても死にません。ですが免疫を持たない人間には……」
ラシットは見た目がウサギ。ふわふわとした毛並を持っていて可愛い。
だが、実際は結構凶暴で躊躇なく噛むし、触れようものならば容赦なく引っ掻く。
――ラシットってお兄様のトラウマなのよね。
私が子供の頃、東大陸にいる祖父母の屋敷に泊まりに行った時、森でラシットを見かけて捕まえようとしたら噛まれた過去がある。
幸い免疫があったため死ぬことはなかったけど、お兄様が私が噛まれたせいでラシットが駄目に。
一時期ラシットの名前を聞くだけで倒れそうになっていた。
「ラシットにはワクチンがありますよね? 四~五年前に開発されたと伺いましたけれども」
「えぇ、観光客用に開発されました。実はそのワクチンのためにファルマに赴いたんですよ。陛下より同盟国であるファルマの王・ライナス様にワクチンを届けるようにとの命を受けたんです。万が一のため十本程備蓄しておきたいそうで。密猟者の増加がを考慮してのためだそうですよ」
確かに密猟が増えた結果、運んでいる最中に動物が何らかのアクシデントで逃げ出すことがあるかもしれない。
禁止されているからこっそり飼っている人だっているだろうし。
「あっ、もしよろしかったらティア様もワクチンいりますか? 予備のワクチンが三本程ありますよ」
カルターさんは鞄からケースを取り出すと、私へと差し出してくれた。
「よろしいのですか?」
「勿論です。ティアナ様には不要かもしれませんが、万が一のために」
「ありがとうございます。密猟者は本当に迷惑ですよね」
「本当に迷惑な話ですよ。動物も我々にも。ラシットの恐ろしさも知らずに無謀な」
「えぇ、本当に」
私達の深い溜息が部屋に広がった。
+
+
+
空がオレンジ色に染まった頃。
仕事が終わった私は、肩に途中で会ったコルを乗せ神殿で合流したメディと共に家路についた。
二人と一匹でおしゃべりしながら家の敷地に到着すれば、玄関前にレイとコルタが立っているのに気付く。
コルタの手にはクロスのかけられた籠がある。
「あれ? コルタとレイがいるわ」
コルタ達に声をかけようとしたら、隣から「レ、レイ……」という裏返った声が聞こえたので、唇を動かすのを止めてしまう。
メディへと顔を向ければ、彼女の頬がうっすらと赤く染まり、視線がゆらゆらと定まっていない。
彼女は顔をゆっくり玄関先へと向けたが、すぐに視線を逸らすというのを繰り返している。
さすがにメディの反応を見て私でも気づいた。
――メディってレイのことが気になっているのかな?
0
お気に入りに追加
2,580
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
「番外編 相変わらずな日常」
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。