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83th それぞれの行動
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大量の素材が必要になったため、二手に別れて行動することになったエレットたち。
朝食をとっていなかったエレットは、急ぎ食糧を詰め込みつつ、ライチェの話を聞くことに。
「試験会場への案内お疲れ様。青井ちゃんだったっけ。可愛い子連れてきてくれて
ありがとね。シロちゃんも可愛いし。テンションあがるわぁ」
「アオアシラとシロッコっていうの」
「女の子につけるあだ名としては、少々可哀そうね……でも何か可愛さを感じる名前ね」
「一緒に戦ったけど、二人とも凄く強かった」
「そうらしいわね。エレヴィンさんのお眼鏡にかなったんですもの。言っておくけど
パープラー隊長指揮下に入るのって限られた人だけなのよ? 志願したって入れないんだから」
「そもそも父さんの直属の部下が務まるのなんて、パープラー隊長ともう一人くらいのものでしょ。
セイソー、水頼む」
「マスター。ドウゾ。それにマスターの仰る通り、エレヴィン様は無理難題をよく
仰いマス。憧れはあっても付いていける人物はそうイマセン」
「そうね。うちの隊は昇格も早いし実力至上主義だから、あんたなんか直ぐ私を越えて
いっちゃいそうねぇ……女としてはいまのうちから唾つけておきたいんだけど」
「唾をつけると何が起こるの」
「それはぁ……とってもいいことがおこるのよ」
「それなら私がつける。ライチェはダメ」
「あらぁ。先輩に対して呼び捨てはダメよ、レグアちゃん。訂正しないとチューしちゃうわよ?」
「チューって何」
「うそ……この子、ここまで初心なの……輝かしすぎていじりたくなるわ……」
「ふぅ……ご馳走様。ライチェ先輩、レグアをいじるのはそれくらいにして、隊長から
何でこの星にDランク以上の素材が大量にあるのがわかったのか教えてくれません?」
「ええー……もうちょっと遊びたかったんだけどな。ええとね。
あんたたちが最初に盛って来た素材を分析した結果のお陰よ。
これを公表していないのには理由があるの。何せ登録名は……」
「レグア?」
「そう。まだマテリアラーズ未所属の一般人がってことで公開すると、一般人が
貴重素材を入手して提供したからマテリアラーズに入れたって見られるでしょ?
それよりは、ちゃんとうちに所属済みのレグアちゃんが発見したことにより
素材集めが大幅に進展したって方がいいと思ってね。
つまり……レグアちゃんは入隊が決まった瞬間、階級が与えられる事になるわ。
二階級特進だと思うから、恐らく伍長ね」
「すげぇ。よかったなレグア。フラーに並ぶぞ」
「階級。よくわからない。階級があるとどうなるの」
「そうねぇ。月賦が多くもらえるかしら。後は行使できる権限も増えるし
使用していい装備も増えるわね。それに……頑張ればエレットと結婚できちゃうかも?」
「先輩!?」
「結婚って、何」
「……ここまでとは思わなかったわ。結婚っていうのはね。エレットと一つ屋根の下、幸せに一緒に暮らして
愛し合えるってことよ! キャー!」
「ダメだ、こういうモードの先輩はもう止められない……」
「エレットと……二人きりで暮らせるの。フラーたちは一緒じゃないの」
「あら。レグアちゃんはフラーちゃんも交えて結婚したいのね。大変ねぇエレット」
「はぁ……今そんな話してもしょうがないでしょう先輩。俺も結婚とかよくわからないし」
「んもう。お子様なんだから。さてからかうのはこれくらいにして……作戦、練るわよ!」
朝食をとっていなかったエレットは、急ぎ食糧を詰め込みつつ、ライチェの話を聞くことに。
「試験会場への案内お疲れ様。青井ちゃんだったっけ。可愛い子連れてきてくれて
ありがとね。シロちゃんも可愛いし。テンションあがるわぁ」
「アオアシラとシロッコっていうの」
「女の子につけるあだ名としては、少々可哀そうね……でも何か可愛さを感じる名前ね」
「一緒に戦ったけど、二人とも凄く強かった」
「そうらしいわね。エレヴィンさんのお眼鏡にかなったんですもの。言っておくけど
パープラー隊長指揮下に入るのって限られた人だけなのよ? 志願したって入れないんだから」
「そもそも父さんの直属の部下が務まるのなんて、パープラー隊長ともう一人くらいのものでしょ。
セイソー、水頼む」
「マスター。ドウゾ。それにマスターの仰る通り、エレヴィン様は無理難題をよく
仰いマス。憧れはあっても付いていける人物はそうイマセン」
「そうね。うちの隊は昇格も早いし実力至上主義だから、あんたなんか直ぐ私を越えて
いっちゃいそうねぇ……女としてはいまのうちから唾つけておきたいんだけど」
「唾をつけると何が起こるの」
「それはぁ……とってもいいことがおこるのよ」
「それなら私がつける。ライチェはダメ」
「あらぁ。先輩に対して呼び捨てはダメよ、レグアちゃん。訂正しないとチューしちゃうわよ?」
「チューって何」
「うそ……この子、ここまで初心なの……輝かしすぎていじりたくなるわ……」
「ふぅ……ご馳走様。ライチェ先輩、レグアをいじるのはそれくらいにして、隊長から
何でこの星にDランク以上の素材が大量にあるのがわかったのか教えてくれません?」
「ええー……もうちょっと遊びたかったんだけどな。ええとね。
あんたたちが最初に盛って来た素材を分析した結果のお陰よ。
これを公表していないのには理由があるの。何せ登録名は……」
「レグア?」
「そう。まだマテリアラーズ未所属の一般人がってことで公開すると、一般人が
貴重素材を入手して提供したからマテリアラーズに入れたって見られるでしょ?
それよりは、ちゃんとうちに所属済みのレグアちゃんが発見したことにより
素材集めが大幅に進展したって方がいいと思ってね。
つまり……レグアちゃんは入隊が決まった瞬間、階級が与えられる事になるわ。
二階級特進だと思うから、恐らく伍長ね」
「すげぇ。よかったなレグア。フラーに並ぶぞ」
「階級。よくわからない。階級があるとどうなるの」
「そうねぇ。月賦が多くもらえるかしら。後は行使できる権限も増えるし
使用していい装備も増えるわね。それに……頑張ればエレットと結婚できちゃうかも?」
「先輩!?」
「結婚って、何」
「……ここまでとは思わなかったわ。結婚っていうのはね。エレットと一つ屋根の下、幸せに一緒に暮らして
愛し合えるってことよ! キャー!」
「ダメだ、こういうモードの先輩はもう止められない……」
「エレットと……二人きりで暮らせるの。フラーたちは一緒じゃないの」
「あら。レグアちゃんはフラーちゃんも交えて結婚したいのね。大変ねぇエレット」
「はぁ……今そんな話してもしょうがないでしょう先輩。俺も結婚とかよくわからないし」
「んもう。お子様なんだから。さてからかうのはこれくらいにして……作戦、練るわよ!」
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