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第6章 研磨という職
41話 教会関係者の処分
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シルフォードは、教会関係者をミトンの町から永久追放として、聖教国へと強制送還とした。強制送還はとっても重い罪となる。聖教国は各地に神の教えを広める為に、他国に教会の拠点を置いているのに犯罪を犯し聖教国の信頼を陥れる行為だからだ。
今回、逮捕されたのは司教や聖騎士など上役に就いている人間達だった。ミトンの町から聖教国に強制送還されることになる上司達は、護送用馬車に乗せられる。
「待ってくれ!」
「私達が悪かった。だから、強制送還だけは勘弁してくれ!」
「お願いだ。あの街道は危険すぎる」
司教や聖騎士達が恐れるのも無理はなかった。ミトンの町から北の方向に聖教国はあるのだ。しかし聖教国にいくのには、オーランの町を通りすぎ、海岸近くまで広がる魔の森を横切らないと、聖教国にいけないのだ。
そして、その護送用の馬車を護衛して運ぶ人間は犯罪奴隷達で、死んでも構わない奴隷達だった。つまり聖教国まで到着出来たら御の字で、死地に向かう片道乗車券のようなものだった。
「黙れ!お前達の処分は聖教国から許可はもらっておる。もし、無事に聖教国に到着出来ても処刑されることになる」
「それでは、この町で処刑を行ってください!」
「それは無理だ。お前達の処分は聖教国で行われ、それほど聖教国の信頼を陥れた重罪として処刑されることになる」
「それは・・・・・・」
「まぁ、その前にあの街道を通り抜ける事は無理だと思うけどな」
この大陸の街道は、なるべく海岸沿いを通している。大陸の中心には、魔の森が広がっているからだ。そして、王国領と聖教国領の国境には、魔の森が海岸近くまではみ出ていて、安全に行き来するには、航路を使うのが普通なのだ。
しかし、犯罪者に金のかかる船等使うはずがなく海岸沿いの街道を使うのだ。
その街道は大陸でも一二を争うほど危険な街道であり、まず生きては帰れなくて、魔物に生きたまま喰われる事になる。
「だったら!」
「そうだ!この手錠や足枷を解いてくれ!」
「こんなの魔物の餌になるのが・・・・・・」
「ああ。それで処刑執行のようなものだ。聖教国も無駄な時間はかけたくないのが本音なんだよ」
「「「「「そんな!」」」」」
「お前達のせいでこの町では聖教国の拠点がなくなったのだ」
「そんなはずはあるまい!あんなばかでかい教会が建っているのに拠点がなくなるはずがないではないか!」
「だから、お前達は愚かなのだ。これから聖教国所属の教会は、誰もお祈りには来ない」
「くっ」
「それはそうだろう。子供達を保護していたと思っていたのに、実際のところ子供は奴隷のような扱いを受けていて、補助金目当てで私腹を肥やしていたんだからな。そんな教会に誰がお祈りにいくのだ?」
「それは・・・・・・」
「これから聖教国所属の教会のお前達の部下達は、お前達のせいで針のむしろなんだぞ?」
「「「「「うぐっ」」」」」
「ある意味お前達は、責任をとらず魔物の餌になる事は幸せなのかもしれないな」
「「「「「「死ぬのはいやだぁ」」」」」」
「頼む。俺達の手錠や足枷だけは!」
「お前達さっさと連れていけ!」
犯罪奴隷は、奴隷紋のせいで主人の言うことに大人しく従って護送車の馭者をしたのだ。
この犯罪奴隷は、盗賊だった者で死刑が決まっている人間である。危険な街道までは、ミトンの町に出張している王国騎士団が請け負う事になる。
危険な街道からは、王国騎士団の護衛もなくなり犯罪奴隷が馭者をつとめて、街道という魔の森をつ聖教国領を目指してつききるのだ。
この街道を安全に旅が出来るのは、ヒロトシだけであり強制送還されることになる犯罪者達は、30分も持たず魔物に襲われる事になる。
一方、シルフォードに子供達の保護を頼まれたヒロトシは、子供達にここでのルールを教えていた。
最初、子供達はヒロトシに反抗していたが、シアンとセレンの声を聞いた時に、自分達を救ってくれたのが、ヒロトシだと気づいたのだ。
「「あなた達を保護したのは、ヒロトシ様なのですよ」」
「その声は・・・・・・」
「はい。あたし達がご主人様の言いつけであなた達とコンタクトをとっていました」
「あなた達は、町の人達に迷惑をかけていたので、これからは町の人達の役に立てるように心がけてください!」
「だけど大人達は、俺達の事なんて考えてもくれなかったのに、なんで俺達が役に立てるように心がけないといけないんだよ」
「たしかに、君たちの両親は君たちを捨てたのかもしれない。だからと言って人様の物を盗んでもいいってことにはならないだろ?」
「だけど俺達も生きるのに精一杯だったんだ」
「君はもう12才なんだろ?ギルドに登録は出来るはずだろ?町の雑用をこなせば、町の人達だって君たちをぞんざいには扱わないよ。君たちが迷惑をかけていたので考えてくれないんだ」
「だが、大人達は俺達を・・・・・・」
「君たちの言い分もわかるよ。だから、俺が君たちを保護してやる。ここで小さい子達の面倒みて、鶏の世話をしたら、成人まで食わせてやる」
「本当か?」
「ああ!ここの生活は、教会孤児院のような扱いはしない。小さい子達を見てわかるはずたろ?」
「それはわかるけど、ここを出る時にかかったお金を請求するんじゃないのか?」
「そんなことはしないよ。君たちはここで働いてもらうんだからな。一日八時間働いて、その対価としてご飯を食べるんだ。だから、ここを出る時請求等出来る訳がない」
「わかったよ。シアンの主の事を信じるよ」
そう言った子供達のリーダーは、ライと名乗って頭を下げた。
今回、逮捕されたのは司教や聖騎士など上役に就いている人間達だった。ミトンの町から聖教国に強制送還されることになる上司達は、護送用馬車に乗せられる。
「待ってくれ!」
「私達が悪かった。だから、強制送還だけは勘弁してくれ!」
「お願いだ。あの街道は危険すぎる」
司教や聖騎士達が恐れるのも無理はなかった。ミトンの町から北の方向に聖教国はあるのだ。しかし聖教国にいくのには、オーランの町を通りすぎ、海岸近くまで広がる魔の森を横切らないと、聖教国にいけないのだ。
そして、その護送用の馬車を護衛して運ぶ人間は犯罪奴隷達で、死んでも構わない奴隷達だった。つまり聖教国まで到着出来たら御の字で、死地に向かう片道乗車券のようなものだった。
「黙れ!お前達の処分は聖教国から許可はもらっておる。もし、無事に聖教国に到着出来ても処刑されることになる」
「それでは、この町で処刑を行ってください!」
「それは無理だ。お前達の処分は聖教国で行われ、それほど聖教国の信頼を陥れた重罪として処刑されることになる」
「それは・・・・・・」
「まぁ、その前にあの街道を通り抜ける事は無理だと思うけどな」
この大陸の街道は、なるべく海岸沿いを通している。大陸の中心には、魔の森が広がっているからだ。そして、王国領と聖教国領の国境には、魔の森が海岸近くまではみ出ていて、安全に行き来するには、航路を使うのが普通なのだ。
しかし、犯罪者に金のかかる船等使うはずがなく海岸沿いの街道を使うのだ。
その街道は大陸でも一二を争うほど危険な街道であり、まず生きては帰れなくて、魔物に生きたまま喰われる事になる。
「だったら!」
「そうだ!この手錠や足枷を解いてくれ!」
「こんなの魔物の餌になるのが・・・・・・」
「ああ。それで処刑執行のようなものだ。聖教国も無駄な時間はかけたくないのが本音なんだよ」
「「「「「そんな!」」」」」
「お前達のせいでこの町では聖教国の拠点がなくなったのだ」
「そんなはずはあるまい!あんなばかでかい教会が建っているのに拠点がなくなるはずがないではないか!」
「だから、お前達は愚かなのだ。これから聖教国所属の教会は、誰もお祈りには来ない」
「くっ」
「それはそうだろう。子供達を保護していたと思っていたのに、実際のところ子供は奴隷のような扱いを受けていて、補助金目当てで私腹を肥やしていたんだからな。そんな教会に誰がお祈りにいくのだ?」
「それは・・・・・・」
「これから聖教国所属の教会のお前達の部下達は、お前達のせいで針のむしろなんだぞ?」
「「「「「うぐっ」」」」」
「ある意味お前達は、責任をとらず魔物の餌になる事は幸せなのかもしれないな」
「「「「「「死ぬのはいやだぁ」」」」」」
「頼む。俺達の手錠や足枷だけは!」
「お前達さっさと連れていけ!」
犯罪奴隷は、奴隷紋のせいで主人の言うことに大人しく従って護送車の馭者をしたのだ。
この犯罪奴隷は、盗賊だった者で死刑が決まっている人間である。危険な街道までは、ミトンの町に出張している王国騎士団が請け負う事になる。
危険な街道からは、王国騎士団の護衛もなくなり犯罪奴隷が馭者をつとめて、街道という魔の森をつ聖教国領を目指してつききるのだ。
この街道を安全に旅が出来るのは、ヒロトシだけであり強制送還されることになる犯罪者達は、30分も持たず魔物に襲われる事になる。
一方、シルフォードに子供達の保護を頼まれたヒロトシは、子供達にここでのルールを教えていた。
最初、子供達はヒロトシに反抗していたが、シアンとセレンの声を聞いた時に、自分達を救ってくれたのが、ヒロトシだと気づいたのだ。
「「あなた達を保護したのは、ヒロトシ様なのですよ」」
「その声は・・・・・・」
「はい。あたし達がご主人様の言いつけであなた達とコンタクトをとっていました」
「あなた達は、町の人達に迷惑をかけていたので、これからは町の人達の役に立てるように心がけてください!」
「だけど大人達は、俺達の事なんて考えてもくれなかったのに、なんで俺達が役に立てるように心がけないといけないんだよ」
「たしかに、君たちの両親は君たちを捨てたのかもしれない。だからと言って人様の物を盗んでもいいってことにはならないだろ?」
「だけど俺達も生きるのに精一杯だったんだ」
「君はもう12才なんだろ?ギルドに登録は出来るはずだろ?町の雑用をこなせば、町の人達だって君たちをぞんざいには扱わないよ。君たちが迷惑をかけていたので考えてくれないんだ」
「だが、大人達は俺達を・・・・・・」
「君たちの言い分もわかるよ。だから、俺が君たちを保護してやる。ここで小さい子達の面倒みて、鶏の世話をしたら、成人まで食わせてやる」
「本当か?」
「ああ!ここの生活は、教会孤児院のような扱いはしない。小さい子達を見てわかるはずたろ?」
「それはわかるけど、ここを出る時にかかったお金を請求するんじゃないのか?」
「そんなことはしないよ。君たちはここで働いてもらうんだからな。一日八時間働いて、その対価としてご飯を食べるんだ。だから、ここを出る時請求等出来る訳がない」
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