30 / 46
29 初仕事④スプライト狩り
しおりを挟む
その数時間後、俺とルディアは「外」にいた。
外――セブンスソードの外である。
「まぶしいですね」
見渡す限りの草原に、ルディアが言った。
拝剣殿の丘を反対側に降りると城壁がある。
城壁には、魔剣士用の通用門。
通用門の外には、明るい草原が広がっている。
乾いた道が、網目のように広がってる。
農民の荷馬車が踏み固めた道だ。
草原には農地や牧草地が多い。
セブンスソードの穀倉を満たす大事な地域だ。
いつもなら、農民たちが行き来してる時間帯だ。
だが、今日に限っては農民の姿が見当たらない。
堕剣が出たからだ。
七拝剣殿から、外出を控えよと通告が出てる。
(堕剣はここから離れた所に出たみたいだけどな)
でなければ、新人魔剣士には依頼を出さない。
「たしかにまぶしいな」
青葉が陽光を反射して、目に痛いほど輝いてる。
「お日様が気持ちいいですね」
ルディアが目を細めて呑気に言う。
「そういうことを言ってるんじゃない。
陽の光の他に、光ってるところがないか?」
「そういえば……」
ルディアが斜め前方を指差した。
かなり離れた場所だ。
ルディアは俺より目がいいかもしれない。
目を凝らすと、そこには光る何かが浮いている。
「うん、あれだ。
スプライトっていう、属性妖の一種だな」
「ぞくせいよう……あれがそうなんですか」
俺とルディアが受けた初仕事。
それは、属性妖の討伐である。
「属性妖は、湧出した魔力が属性化したものだ。
あの光ってるのはホーリースプライトだな」
説明しながら近づいていく。
スプライトの姿が見えてくる。
水晶をいくつかくっつけたような。
あるいは、ガラス製のシャンデリアのような。
そんな形のものが宙に浮いて光を発している。
大きさは全長1メルロってとこか。
「不思議な物体ですね。
生き物、なのでしょうか?」
「さあな。学者の間でも諸説あるらしい。
見た目は綺麗だが、うかつに近づくと危険だ。
属性に応じて火や雷を撃ってくる。
ホーリースプライトは光るだけだが」
かなりの光量なので、目を痛める恐れはある。
だが、その程度の危険しかない。
サンダースプライト辺りに比べればマシな方だ。
「スプライトを見たことはないのか?」
「お母様と暮らしていた辺りにはいませんでした」
「そうか……。
セブンスソードの周辺には異常に多いらしい。
多いだけじゃなく、常時湧く。
定期的に排除しないと、一般人には危険なんだ」
聞いてみれば、なんでもない依頼だった。
堕剣対策で拝剣殿から魔剣士が出払ってしまう。
だが、折悪しく、属性妖も増えていた。
属性妖も、放置しておいていいものではない。
そこで、メリーアンは俺のことを思い出した。
新人だが、魔物退治の勝手はわかってる。
他の新人と違って無茶もしないだろう。
そんなわけで、俺に仕事を投げることにした。
「ま、とりあえず、あいつを始末してみよう。
俺がやるから見ててくれ」
「わかりました」
真剣な顔でうなずくルディア。
右手にザカーハを、左手に盾を構え、前に出る。
(といっても、どうしたもんか)
ダークナイトとして、無数の魔物を狩ってきた。
だが、ホーリーナイトでは勝手が違う。
「そうだな……」
俺は考えをまとめると、盾を前にして歩み出る。
半身になって、盾で顔をかばう格好だ。
ザカーハには念のため螺旋光の纏をかけておく。
近づいていくと、スプライトがいきなり輝いた。
稲光のような突然の閃光だ。
雷と違って無音だが、周辺が白一色に染まった。
盾に顔を隠してた俺はもちろん無事だ。
そのまま駆け寄り、ザカーハで一撃。
ぱきぃんっ!
纏をかけた一撃が、スプライトを撃ち砕く。
スプライトは砕けると同時に地面に落ちた。
地面にぶつかりさらに砕ける。
スプライトの身体は粉々になった。
その中から、親指大の結晶を拾い上げる。
「それは、なんですか?」
近づいてきていたルディアが聞いてくる。
「スプライトの核さ。
魔剣のごく原始的な形だと言われてる。
倒した証明にこれを拝剣殿に見せるんだ。
これと引き換えに報酬がもらえる」
「大事なものなんですね」
「ああ。取り忘れたら報酬がもらえない。
スプライトの核は魔剣の修理にも使える。
拝剣殿としても引き取るメリットがあるんだ」
「自分たちで使うこともあるんですか?」
「いや、魔剣は滅多なことじゃ欠けないからな。
核をキープする魔剣士はいないんじゃないか?
拝剣殿も、使うより引き取る方が多いだろう。
一応使い道はあるが、基本的には換金用だな」
拝剣殿の目的は、スプライトの討伐である。
証明として、ついでに核を回収してるだけだ。
(もうひとつ、使い道はあるけどな)
ルディアにはあまり話したくないことだ。
それでも知っておく必要はあるだろう。
「スプライトの核にはもうひとつ用途がある。
正確には、ファイアスプライトの核だな」
「ファイアスプライトだけ、ですか?」
「ああ。さっき拝剣殿で奴隷を見ただろ?」
「……はい」
ルディアが顔を硬くしてうなずいた。
ルディアも幼い時に奴隷にされかかっている。
ハルディヤが助けなければどうなってたことか。
「ファイアスプライトの核は奴隷の烙印の材料だ。
核を砕いて、火の魔剣であぶる。
それを、奴隷の肌に焼き付ける」
「ひどいです……」
「そうだな。
そうして刻まれた烙印は、魔剣と呼応する。
魔剣に力を流すと、烙印が高熱を発するんだ。
あの奴隷商がやってただろ?」
「あの人が剣に触ると、奴隷の人が苦しみました」
あの時の流れはこうだ。
サリーが奴隷商に強い言葉を発し、魔剣を見た。
それに反応し、奴隷の魔剣士が身構えた。
斬り合いを防ぐために、俺が剣士に殺気を放つ。
結果、魔剣士は動けずじまいになった。
奴隷商は引き下がるしかなくなった。
憤懣やる方ない商人は、剣と烙印を呼応させた。
剣士の胸に刻まれた烙印が高熱を発した。
苦しむ剣士を連れて、奴隷商は去って行った。
「要するに、魔剣と核を利用した奴隷の鞭だな」
一度押された烙印は、主が死ぬまで有効だ。
酷い場合には、全身にいくつも烙印を押す。
烙印は、奴隷の体内の魔力を乱す。
烙印を押されるだけで寿命が十年は縮むという。
「ひどすぎます……」
「ああ、俺も大嫌いだよ。滅ぼしてやりたい」
俺はもともと孤児だった。
出会った相手が悪かったら。
俺もあんな立場に置かれてたかもしれない。
あの青年の、主人へ向けた憎悪の目を思い出す。
屈辱と諦念の入り混じった黒い絶望。
その深さは、奴隷ならぬ身には計り知れない。
(そういえば……)
スプライトの核は、拝剣殿では確実に余る。
魔剣の修理にはさほど量が必要ないからだ。
余った核は廃棄しているはずだが、
(ファイアスプライトの核には利用価値がある)
スプライトはこの街の周辺以外では珍しいという。
奴隷の売買が活発なのは南方だ。
あの奴隷商も、南方風の格好をしていた。
そして、南への街道はファイアナイトの管轄だ。
(今までは気にしたこともなかったが)
強さだけを追い求めていた俺は世情に疎い。
拝剣殿の政治にも疎い。
(属性の違う核は拝剣殿間で融通するんだっけ?)
俺もファイアスプライトを相当数狩ってきた。
その核がファイアナイトの拝剣殿に流れ。
そこから南方の奴隷商に流れてたとしたら?
(くそっ……考えたこともなかった)
まだそうと決まったわけじゃない。
他の拝剣殿だって目を光らせてはいるはずだ。
だが、
(想像しようともしてこなかった。
そのことは事実だ)
誰かを守るというのなら。
そんな目配りも必要になるはずだ。
「……ナイン、どうかしたんですか?」
「あ、いや」
疑うことを知らないルディアの目を。
真っ直ぐに見返すことができなかった。
外――セブンスソードの外である。
「まぶしいですね」
見渡す限りの草原に、ルディアが言った。
拝剣殿の丘を反対側に降りると城壁がある。
城壁には、魔剣士用の通用門。
通用門の外には、明るい草原が広がっている。
乾いた道が、網目のように広がってる。
農民の荷馬車が踏み固めた道だ。
草原には農地や牧草地が多い。
セブンスソードの穀倉を満たす大事な地域だ。
いつもなら、農民たちが行き来してる時間帯だ。
だが、今日に限っては農民の姿が見当たらない。
堕剣が出たからだ。
七拝剣殿から、外出を控えよと通告が出てる。
(堕剣はここから離れた所に出たみたいだけどな)
でなければ、新人魔剣士には依頼を出さない。
「たしかにまぶしいな」
青葉が陽光を反射して、目に痛いほど輝いてる。
「お日様が気持ちいいですね」
ルディアが目を細めて呑気に言う。
「そういうことを言ってるんじゃない。
陽の光の他に、光ってるところがないか?」
「そういえば……」
ルディアが斜め前方を指差した。
かなり離れた場所だ。
ルディアは俺より目がいいかもしれない。
目を凝らすと、そこには光る何かが浮いている。
「うん、あれだ。
スプライトっていう、属性妖の一種だな」
「ぞくせいよう……あれがそうなんですか」
俺とルディアが受けた初仕事。
それは、属性妖の討伐である。
「属性妖は、湧出した魔力が属性化したものだ。
あの光ってるのはホーリースプライトだな」
説明しながら近づいていく。
スプライトの姿が見えてくる。
水晶をいくつかくっつけたような。
あるいは、ガラス製のシャンデリアのような。
そんな形のものが宙に浮いて光を発している。
大きさは全長1メルロってとこか。
「不思議な物体ですね。
生き物、なのでしょうか?」
「さあな。学者の間でも諸説あるらしい。
見た目は綺麗だが、うかつに近づくと危険だ。
属性に応じて火や雷を撃ってくる。
ホーリースプライトは光るだけだが」
かなりの光量なので、目を痛める恐れはある。
だが、その程度の危険しかない。
サンダースプライト辺りに比べればマシな方だ。
「スプライトを見たことはないのか?」
「お母様と暮らしていた辺りにはいませんでした」
「そうか……。
セブンスソードの周辺には異常に多いらしい。
多いだけじゃなく、常時湧く。
定期的に排除しないと、一般人には危険なんだ」
聞いてみれば、なんでもない依頼だった。
堕剣対策で拝剣殿から魔剣士が出払ってしまう。
だが、折悪しく、属性妖も増えていた。
属性妖も、放置しておいていいものではない。
そこで、メリーアンは俺のことを思い出した。
新人だが、魔物退治の勝手はわかってる。
他の新人と違って無茶もしないだろう。
そんなわけで、俺に仕事を投げることにした。
「ま、とりあえず、あいつを始末してみよう。
俺がやるから見ててくれ」
「わかりました」
真剣な顔でうなずくルディア。
右手にザカーハを、左手に盾を構え、前に出る。
(といっても、どうしたもんか)
ダークナイトとして、無数の魔物を狩ってきた。
だが、ホーリーナイトでは勝手が違う。
「そうだな……」
俺は考えをまとめると、盾を前にして歩み出る。
半身になって、盾で顔をかばう格好だ。
ザカーハには念のため螺旋光の纏をかけておく。
近づいていくと、スプライトがいきなり輝いた。
稲光のような突然の閃光だ。
雷と違って無音だが、周辺が白一色に染まった。
盾に顔を隠してた俺はもちろん無事だ。
そのまま駆け寄り、ザカーハで一撃。
ぱきぃんっ!
纏をかけた一撃が、スプライトを撃ち砕く。
スプライトは砕けると同時に地面に落ちた。
地面にぶつかりさらに砕ける。
スプライトの身体は粉々になった。
その中から、親指大の結晶を拾い上げる。
「それは、なんですか?」
近づいてきていたルディアが聞いてくる。
「スプライトの核さ。
魔剣のごく原始的な形だと言われてる。
倒した証明にこれを拝剣殿に見せるんだ。
これと引き換えに報酬がもらえる」
「大事なものなんですね」
「ああ。取り忘れたら報酬がもらえない。
スプライトの核は魔剣の修理にも使える。
拝剣殿としても引き取るメリットがあるんだ」
「自分たちで使うこともあるんですか?」
「いや、魔剣は滅多なことじゃ欠けないからな。
核をキープする魔剣士はいないんじゃないか?
拝剣殿も、使うより引き取る方が多いだろう。
一応使い道はあるが、基本的には換金用だな」
拝剣殿の目的は、スプライトの討伐である。
証明として、ついでに核を回収してるだけだ。
(もうひとつ、使い道はあるけどな)
ルディアにはあまり話したくないことだ。
それでも知っておく必要はあるだろう。
「スプライトの核にはもうひとつ用途がある。
正確には、ファイアスプライトの核だな」
「ファイアスプライトだけ、ですか?」
「ああ。さっき拝剣殿で奴隷を見ただろ?」
「……はい」
ルディアが顔を硬くしてうなずいた。
ルディアも幼い時に奴隷にされかかっている。
ハルディヤが助けなければどうなってたことか。
「ファイアスプライトの核は奴隷の烙印の材料だ。
核を砕いて、火の魔剣であぶる。
それを、奴隷の肌に焼き付ける」
「ひどいです……」
「そうだな。
そうして刻まれた烙印は、魔剣と呼応する。
魔剣に力を流すと、烙印が高熱を発するんだ。
あの奴隷商がやってただろ?」
「あの人が剣に触ると、奴隷の人が苦しみました」
あの時の流れはこうだ。
サリーが奴隷商に強い言葉を発し、魔剣を見た。
それに反応し、奴隷の魔剣士が身構えた。
斬り合いを防ぐために、俺が剣士に殺気を放つ。
結果、魔剣士は動けずじまいになった。
奴隷商は引き下がるしかなくなった。
憤懣やる方ない商人は、剣と烙印を呼応させた。
剣士の胸に刻まれた烙印が高熱を発した。
苦しむ剣士を連れて、奴隷商は去って行った。
「要するに、魔剣と核を利用した奴隷の鞭だな」
一度押された烙印は、主が死ぬまで有効だ。
酷い場合には、全身にいくつも烙印を押す。
烙印は、奴隷の体内の魔力を乱す。
烙印を押されるだけで寿命が十年は縮むという。
「ひどすぎます……」
「ああ、俺も大嫌いだよ。滅ぼしてやりたい」
俺はもともと孤児だった。
出会った相手が悪かったら。
俺もあんな立場に置かれてたかもしれない。
あの青年の、主人へ向けた憎悪の目を思い出す。
屈辱と諦念の入り混じった黒い絶望。
その深さは、奴隷ならぬ身には計り知れない。
(そういえば……)
スプライトの核は、拝剣殿では確実に余る。
魔剣の修理にはさほど量が必要ないからだ。
余った核は廃棄しているはずだが、
(ファイアスプライトの核には利用価値がある)
スプライトはこの街の周辺以外では珍しいという。
奴隷の売買が活発なのは南方だ。
あの奴隷商も、南方風の格好をしていた。
そして、南への街道はファイアナイトの管轄だ。
(今までは気にしたこともなかったが)
強さだけを追い求めていた俺は世情に疎い。
拝剣殿の政治にも疎い。
(属性の違う核は拝剣殿間で融通するんだっけ?)
俺もファイアスプライトを相当数狩ってきた。
その核がファイアナイトの拝剣殿に流れ。
そこから南方の奴隷商に流れてたとしたら?
(くそっ……考えたこともなかった)
まだそうと決まったわけじゃない。
他の拝剣殿だって目を光らせてはいるはずだ。
だが、
(想像しようともしてこなかった。
そのことは事実だ)
誰かを守るというのなら。
そんな目配りも必要になるはずだ。
「……ナイン、どうかしたんですか?」
「あ、いや」
疑うことを知らないルディアの目を。
真っ直ぐに見返すことができなかった。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
【講談社大賞受賞作品】私を殺したのは、大魔法使い様ですか?
たんたん
ファンタジー
講談社マンガ原作賞 大賞作品🏆✨ド定番を読み飽きた方にお勧め ⚠️R15作品⚠️
⚠️過激表現は付けていませんが、エロティックな結構きわどいシーンがチラホラある作品なので15歳以下の方は読まないでください。
15%の復讐劇、5%の笑い、10%のミステリー、70%のキュンキュン💖を詰め込みました。
【あらすじ】
結婚式当日に何者かに殺された主人公は、赤ちゃんになっていた。
早く大きくなって復讐したいと願っていた矢先に――
謎のコスプレ集団に誘拐されてしまう。
でも誘拐された先は主人公の知る普通の世界ではなく、魔法が存在する世界が広がっていた。
全寮制の魔法学園に強制入学させられてしまった主人公は、父からの「この学園は表向きは魔法使いを育てる学校で、本来の目的は……」というメッセージに頭を悩ます。
本来の目的を知ることも、学園から脱出することも出来ない。
そんな中で、愛や恋を知らない主人公が成長して行くお話です。
【登場人物】
・タチバナ・シエル
黒髪
黒目
可愛くて美人
復讐に燃える
学園最弱の魔力の持ち主
・カミヅキ・ディオン
白銀
切れ長の蒼い目
この世のものとは思えない程の美しい容姿の持ち主
人を簡単に殺しそう、というか既に殺してそう
シエルが一番会いたくない奴
・サオトメ・ロレンツォ
ふわっとしたアッシュブラウンの髪に、色素薄めの茶色い目
名家の一人息子
100年に1人の凄い魔力の持ち主
中性的で美しい美貌の持ち主で、学園のアイドル的存在
誰にでも優しい
・ジョウガサキ・アラン
突然転校してきた大阪弁の派手で女慣れしてるチャラいイケメン
元T大の医学部生
見た目とは想像できない程にIQが高く賢い
・今世のシエルの両親
優しく、たっぷりと愛情を与えてくれる親の鏡のような人達
異常な程にシエルの長生きを願う
本棚追加してもらえるとやる気がみなぎります🤗
表紙はpixivにあったフリーアイコンになります。
- ̗̀ 📢💭お知らせ
完結前に加筆修正します。こちらは加筆修正前の作品です。
狂愛 すれ違い 両片想い 両片思い
私の以外の誰かを愛してしまった、って本当ですか?
樋口紗夕
恋愛
「すまない、エリザベス。どうか俺との婚約を解消して欲しい」
エリザベスは婚約者であるギルベルトから別れを切り出された。
他に好きな女ができた、と彼は言う。
でも、それって本当ですか?
エリザベス一筋なはずのギルベルトが愛した女性とは、いったい何者なのか?
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
妹に人生を狂わされた代わりに、ハイスペックな夫が出来ました
コトミ
恋愛
子爵令嬢のソフィアは成人する直前に婚約者に浮気をされ婚約破棄を告げられた。そしてその婚約者を奪ったのはソフィアの妹であるミアだった。ミアや周りの人間に散々に罵倒され、元婚約者にビンタまでされ、何も考えられなくなったソフィアは屋敷から逃げ出した。すぐに追いつかれて屋敷に連れ戻されると覚悟していたソフィアは一人の青年に助けられ、屋敷で一晩を過ごす。その後にその青年と…
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる