4 / 22
期末テスト その3
しおりを挟む
さて、本題に入ろう。本来の目的を忘れた訳では無い。彼女の中間テストをみて、中間テストを受けれなかった分の各教科の傾向と範囲を確認する計画を実行するか。
この時……この人にテストを見せてもらうことを考えた自分を後悔することとなるとは思ってもいなかった。
「まずは現代文から見せてもらってもいいかしら」
「もちろんだろ!」
意外にも丁寧にしっかりとファイリングされたテストを受け取って一瞬思考が止まった。
20点……だと!?
これはいわゆる赤点と呼ばれるものでは無いのか?
赤点って実際に存在することに驚きを隠せなくなってしまった。
さらに解答欄を見てさらに驚きを隠すことは不可能となってしまった。
例えばこの問題。
幻滅をひらがなで答えろという問題。
正解は『げんめつ』なのだが……賀川さんの回答は……
『セカイを滅ぼせ!ダークホールエンペルト』
いやいや……この人は問題を見ていないのか?
読み仮名を書けと言っているのに漢字を使ってる時点でアウトだ。
そして何よりカタカナだらけだ。
流石にこの訳の分からない回答には採点をした先生も困ったようではてなマークが赤い字で書かれていた。
この問題もそうだ。
現代文あるあるの長文を読んで回答に値する文字を当てはめる問題……なのだが。
『我が隠し続けていた封印されしき目を解放した時が来たようだな。我が封印されしき目は千里眼を持っている我が目、ダーク・レクルトモーションを使用すればこの問題など問題ではなくなるのだ』
と回答されていたが、そもそも関心の回答が書かれていない上に自分視点の回答となっている。長文読解の問題の回答ではまずありえない視点だ。
まさかこんな回答用紙だったとは……。
正直問題傾向は読めたがそれ以上に回答の方に目がいってしまい集中できるわけが無い。
きっと……現代文はたまたま苦手だったから少しでも穴を埋めようとしたのでしょう。きっとそうだ。
そう考えることにしたが正直に言うとそう自分に暗示をかけることしか今の自分には対応することが出来なかった。
とりあえず全部は目を通し、その教科の傾向は見えたので気持ちを切り替えて次の教科を見せてもらうことにしよう。
「次は数学を見せてもらえる?同じ問題を出すことはきっとないと思うけど先生の癖はやっぱり問題に現れるから」
え?98点!?
さっきの20点とは打って変わってなかなかの高得点。
壊滅的に現代文が出来なかっただけなのかと内心ほっとした。
彼女もそこそこに数学は強いらしくよく引っ掛かりがちな長文系の回答も完璧と言うほどに答えている。
むしろ残りの2点は一体どこで落としたのか気になるくらいだ。
赤チェックのついた所を見つけた時つい
「はあ?」
と声が漏れてしまった。
それもそのはず。
なぜならチェックのついた問題の答えが
6分のルート6を有理化しなさいという問題でしっかりとルート6に出したのにそれをわざわざ答えを消して、
この世にはいくつもの理論では回答できない物が存在する。よりこの問題もわざわざ答える必要があるのだろうか。
と急に哲学の問いをして間違いとなっていた。
逆にこれを出来ることが天才なのかもしれないが本音は現実を見てほしいものだ。
これを出された採点の先生が少し可哀想に思えた。
その後も英語、日本史、化学…と見ていったがまともな答えも点数もなく厨二病感が溢れていた。
しかもテストを見て判明したのが厨二病のセリフの時にそこそこに英単語を使っている割に肝心の英単語の意味を理解していないということにも気づいてしまった。
「ねぇ……一応全部のテストを見てだいたい傾向や内容は理解出来たのだけれども、この試験の時追試とか受けたりしなかったの?」
「あぁ、したさ。だが我が力を解放する時は今ではないと思い全力を出さなかったのさ」
「そしたら次のテストで点取らなかったら1年持たないと言われたぜ!」
とドヤ顔で言うものだから……。
「ドヤ顔で言うところじゃないでしょ!ついでに賀川さんの傾向も見えてしまったから……特別勉強会するわよ!」
もうここまでいったらもうどうだって良くなっていたのであろう。
自分の勉強に関しては教えるついでに試験勉強に活かせばいいと思った。
幸い賀川さんは頭はいいがついつい厨二病に変換してしまう癖があることがわかった。
覚えられないのだと思われる英単語については逆にそれを活用してやろうではないか。
まずは彼女のよく使う単語を使い例題を出してみた。
すると思った通りに彼女は正解を出していった。それと同時に単語の意味をリンクつけて頭に叩きつける作戦に出た。
次に彼女が食いつきそうなところで言うと化学であろう。
化学は正直組み合わせと効果を覚えてしまえば勝ち確だ。慣れはしないが厨二病で使われる単語を砕いてははめて変な覚え方にならないようにだけ配慮した。
そんなことをしていたら日はすっかりと落ちてしまっていたらしい。
自分達は気づけば3時間ほど店にいたということだ。
流石に居すぎたと我に返る。
「今日はこの辺りでお開きにしませんか?」
「だな!助かったぜ。さすが、我の使い魔が選んだだけあるぜ!」
長居してしまった店には少し申し訳なさが残ってしまったが少し……少しだけ高校生ぽいことが出来たことは嬉しい収穫だった。
期末テストには実技教科も入ることに気づいたのは賀川さんと別れたあとだった……。
この時……この人にテストを見せてもらうことを考えた自分を後悔することとなるとは思ってもいなかった。
「まずは現代文から見せてもらってもいいかしら」
「もちろんだろ!」
意外にも丁寧にしっかりとファイリングされたテストを受け取って一瞬思考が止まった。
20点……だと!?
これはいわゆる赤点と呼ばれるものでは無いのか?
赤点って実際に存在することに驚きを隠せなくなってしまった。
さらに解答欄を見てさらに驚きを隠すことは不可能となってしまった。
例えばこの問題。
幻滅をひらがなで答えろという問題。
正解は『げんめつ』なのだが……賀川さんの回答は……
『セカイを滅ぼせ!ダークホールエンペルト』
いやいや……この人は問題を見ていないのか?
読み仮名を書けと言っているのに漢字を使ってる時点でアウトだ。
そして何よりカタカナだらけだ。
流石にこの訳の分からない回答には採点をした先生も困ったようではてなマークが赤い字で書かれていた。
この問題もそうだ。
現代文あるあるの長文を読んで回答に値する文字を当てはめる問題……なのだが。
『我が隠し続けていた封印されしき目を解放した時が来たようだな。我が封印されしき目は千里眼を持っている我が目、ダーク・レクルトモーションを使用すればこの問題など問題ではなくなるのだ』
と回答されていたが、そもそも関心の回答が書かれていない上に自分視点の回答となっている。長文読解の問題の回答ではまずありえない視点だ。
まさかこんな回答用紙だったとは……。
正直問題傾向は読めたがそれ以上に回答の方に目がいってしまい集中できるわけが無い。
きっと……現代文はたまたま苦手だったから少しでも穴を埋めようとしたのでしょう。きっとそうだ。
そう考えることにしたが正直に言うとそう自分に暗示をかけることしか今の自分には対応することが出来なかった。
とりあえず全部は目を通し、その教科の傾向は見えたので気持ちを切り替えて次の教科を見せてもらうことにしよう。
「次は数学を見せてもらえる?同じ問題を出すことはきっとないと思うけど先生の癖はやっぱり問題に現れるから」
え?98点!?
さっきの20点とは打って変わってなかなかの高得点。
壊滅的に現代文が出来なかっただけなのかと内心ほっとした。
彼女もそこそこに数学は強いらしくよく引っ掛かりがちな長文系の回答も完璧と言うほどに答えている。
むしろ残りの2点は一体どこで落としたのか気になるくらいだ。
赤チェックのついた所を見つけた時つい
「はあ?」
と声が漏れてしまった。
それもそのはず。
なぜならチェックのついた問題の答えが
6分のルート6を有理化しなさいという問題でしっかりとルート6に出したのにそれをわざわざ答えを消して、
この世にはいくつもの理論では回答できない物が存在する。よりこの問題もわざわざ答える必要があるのだろうか。
と急に哲学の問いをして間違いとなっていた。
逆にこれを出来ることが天才なのかもしれないが本音は現実を見てほしいものだ。
これを出された採点の先生が少し可哀想に思えた。
その後も英語、日本史、化学…と見ていったがまともな答えも点数もなく厨二病感が溢れていた。
しかもテストを見て判明したのが厨二病のセリフの時にそこそこに英単語を使っている割に肝心の英単語の意味を理解していないということにも気づいてしまった。
「ねぇ……一応全部のテストを見てだいたい傾向や内容は理解出来たのだけれども、この試験の時追試とか受けたりしなかったの?」
「あぁ、したさ。だが我が力を解放する時は今ではないと思い全力を出さなかったのさ」
「そしたら次のテストで点取らなかったら1年持たないと言われたぜ!」
とドヤ顔で言うものだから……。
「ドヤ顔で言うところじゃないでしょ!ついでに賀川さんの傾向も見えてしまったから……特別勉強会するわよ!」
もうここまでいったらもうどうだって良くなっていたのであろう。
自分の勉強に関しては教えるついでに試験勉強に活かせばいいと思った。
幸い賀川さんは頭はいいがついつい厨二病に変換してしまう癖があることがわかった。
覚えられないのだと思われる英単語については逆にそれを活用してやろうではないか。
まずは彼女のよく使う単語を使い例題を出してみた。
すると思った通りに彼女は正解を出していった。それと同時に単語の意味をリンクつけて頭に叩きつける作戦に出た。
次に彼女が食いつきそうなところで言うと化学であろう。
化学は正直組み合わせと効果を覚えてしまえば勝ち確だ。慣れはしないが厨二病で使われる単語を砕いてははめて変な覚え方にならないようにだけ配慮した。
そんなことをしていたら日はすっかりと落ちてしまっていたらしい。
自分達は気づけば3時間ほど店にいたということだ。
流石に居すぎたと我に返る。
「今日はこの辺りでお開きにしませんか?」
「だな!助かったぜ。さすが、我の使い魔が選んだだけあるぜ!」
長居してしまった店には少し申し訳なさが残ってしまったが少し……少しだけ高校生ぽいことが出来たことは嬉しい収穫だった。
期末テストには実技教科も入ることに気づいたのは賀川さんと別れたあとだった……。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる