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変わりゆく日常
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まだ本格的な冬には程遠いとしても、早朝の気温は間違いなく心臓に悪い。
これ以上待っていたら、凍死するかも、と思い始めたとき、足音が聞こえてきた。
一人分の足音は、朝礼台のところで立っている夕に気がつくと、立ち止まった。
「……おはようございます」
「……お、はよう」
戸惑ったような声が、白い息と共に返ってくる。
「一緒に、走ってもいいですか?」
「べつに、構わないけど……」
まだ、日の出まで時間がある。
薄暗い中で、その表情は、はっきりとはわからない。
軽く屈伸をして、ゆっくりとしたペースで走り出す。
夕も、その横に並ぶように、速度を調節する。
トラックを一周したところで、夕は思い切って口を開いた。
「電話、かけ直せなくて、すいませんでした」
しばしの沈黙の後、返事が返って来る。
「忙しかったみたいね。こっちこそ、邪魔したんじゃない?」
それは、嫌味だろうか?
嫌味だろう。
夕が返答に詰まると、荒川は更に言葉を続けた。
「昨日、結婚式したの」
そして、速度を落として歩き出す。
夕も、それに歩調を合わせる。
「高村と那美ちゃんの結婚式、本当は来年で……元奥さんは再婚してるから、新婦の親としては、再婚した相手が出席するってことになってたし、最初から、湊少将は式には出席しないよ、といっていたんだけど……」
温めるためか、両手で白い息を包み込むようにする。
「二人とも、やっぱり湊少将にお祝いして欲しいだろうからって、特戦の同期が集まって、病室で人前式をしたの。それで、城崎准尉にも来てもらえばって、高村が言って……それで、電話したの。前もってわかってたら良かったんだけど、本当に急に決まったから」
「そう、だったんですか。すいませんでした」
夕は、本当に自分が情けなかった。
そんな大事なものをみすみす、すっぽかしたなんて。
「や、いいのよ。どっちかというと、同期でやりたいって決めたことだったし」
「それで、駅に迎えに行ったんですね」
「そう。けど、まさかあんなところを目撃するなんてね。ちょと……びっくりした」
からかうような笑みを浮かべたのが、薄明かりの中でも分かった。
「すみません」
「さっきから、謝ってばっかり。可愛い彼女じゃない。彼女いないなんて、ウソ言わなくてもいいのに」
「あれは彼女というか、そういうわけではなくて……」
「言い訳しなくてもいいよ。業務外まで、上官じゃないし。若いオトコのコは、イロイロと大変ですから。これが何もそういう気配がなかったら、むしろそっちの方が心配」
自分の同期たちが若かった頃のことを指しているのだろう。
寛大である。しかし、それが夕には逆に辛かった。
やっぱり、オトコじゃなくてオトコのコ扱いか。
「湊少将ね」
しょげ返る夕の耳に、不意に静かな声が響いた。
「はい?」
「もう、ここに戻って来られない」
不用意に吸い込んだ空気の冷たさに、鼻がツンとした。
「膵臓ガンなんだ。多分、来年まで持たない」
その声に、少しの驚きも含まれていないことに、夕は気づいた。
「………知ってたんですか?」
荒川の俯きがちに吐く息が、震えているのが、見えるようだった。
「知ってた。もちろん、初めから、知ってた。電話で頼まれたの。自分には時間がないから、新米兵士たちを叩き直して欲しいって。みんな、実感ないでしょ? いつ、自分たちが放り出されるのかわからいのに、十分に備えは出来ているとは思えない。一度兵士となったからには、例え準備不足だからって、召集を断れるものではないのに」
実際、誰もが懐疑的だった。
実際に国連軍として召集されることはあるのか、と。
国連軍とは言っても、自衛隊のようなものだという先入観がどうしても拭えないのだ。
それでも、自分たちがおそらく布石になるだろうことは、わかっていた。
日本が変わるとき、矢面に立たされるだろうことも。
そのための、変革に柔軟に耐えるために、若さが必要とされていることも。
「正直、私は面倒な派閥争いにも出世にも、興味ないんだけどね。駒は、所詮駒だし。湊少将が、なんで私に電話してきたのか、よくわかんないよ」
そうかすかに笑った。
声が、少しだけ鼻声で、夕は荒川が泣いているのかと思った。
だが、その頬に涙は見えなかった。
「でも、引き受けた以上、手加減はしない。湊少将が望んだ隊を創り上げるまでは」
きっぱりと言い切ると、再び走り出した。
その背中は、中途半端な同情や感傷を拒絶した、透き通った孤高すら感じられた。
夕は、ゆっくりと、だが確実にその背を追いかけて走りながら、確信した。
成島京香に会うことも、電話することも、もうないだろう、と。
湊少将の容態は、それから間もなく急変した。
そして、初雪が降った日の未明、娘と高村大佐に看取られて、遠い場所へと旅立った。
現役の隊長の葬儀ということで、教育隊の全員が参列したし、多くの自衛官が駆けつけた。
すべての葬儀は隊が取り仕切り、荒川は湊隊長の死から、その告別式が終わるまで、ロクに寝ていなかった。
葬儀の最後。告別式の後の出棺。
その日の光景を、夕は一生忘れないと思う。
四人の制服を纏った兵士が棺を本堂から車へと運び出すとき、荒川が凛とした声で号令をかけた。
「湊隊長に、敬礼っ!」
寺の境内、正門、さらにその外へと立ち並ぶ制服姿の自衛官らが、白手で一斉に敬礼を捧げた。
長いクラクションと共に、湊隊長を乗せた黒塗りの車がゆっくりと動き出す。
澄んだ空がまぶしくて、敬礼する白手の並木が、雪のように見える。
車が見えなくなっても、しばらくの間、誰も身動きしようとしなかった。
誰かの嗚咽が、どこからか聞こえ、それを合図に「敬礼直れ」という声がかかり、あちこちから、すすり泣く声が漏れた。
荒川は、泣きじゃくる若い兵士たちをなぐさめながら、片付けのために残す者たちに指示を出し、慌しい諸々のことが終わったのは夕方で、夕が荒川を乗せて、香典を取りまとめたものを湊司令が住んでいた官舎へ届けに行くと、高村が出てきた。
高村の目は真っ赤で、いつもの快活な笑顔はなかった。
「色々と、世話になったな」
「那美ちゃんは、大丈夫?」
「ああ。看護婦だからな。わかっていたことだし……」
「今は、疲れているだろうから、日を改めて伺うと、伝えてくれる? 官舎の片付けもあるし」
「わかった。おまえも、あんまり無理すんなよ」
「そっちこそ。私は、もうすぐ、任務は終了だから」
荒川の言葉に、高村はちょっと不思議そうな顔をしたが、何か思い当たる節があるのか、頷いた。
「そうか。じゃあ、また後でな。あんまり城崎准尉をいじめるなよ」
「人聞きの悪い。人一倍可愛がってるわよ」
「可哀想に」
その一言で、荒川が凶暴な顔をのぞかせると、高村はそそくさとドアを閉めた。
「さて」
「帰隊しますか?」
シートベルトを締めた荒川は、少し考えてから、提案した。
「海、見たいな」
「海、ですか」
「そう、海。日本海。冬の日本海」
そういえば、特殊作戦部隊は日本海側にあったなと思いながら、夕は無言で車を海へと走らせた。
これ以上待っていたら、凍死するかも、と思い始めたとき、足音が聞こえてきた。
一人分の足音は、朝礼台のところで立っている夕に気がつくと、立ち止まった。
「……おはようございます」
「……お、はよう」
戸惑ったような声が、白い息と共に返ってくる。
「一緒に、走ってもいいですか?」
「べつに、構わないけど……」
まだ、日の出まで時間がある。
薄暗い中で、その表情は、はっきりとはわからない。
軽く屈伸をして、ゆっくりとしたペースで走り出す。
夕も、その横に並ぶように、速度を調節する。
トラックを一周したところで、夕は思い切って口を開いた。
「電話、かけ直せなくて、すいませんでした」
しばしの沈黙の後、返事が返って来る。
「忙しかったみたいね。こっちこそ、邪魔したんじゃない?」
それは、嫌味だろうか?
嫌味だろう。
夕が返答に詰まると、荒川は更に言葉を続けた。
「昨日、結婚式したの」
そして、速度を落として歩き出す。
夕も、それに歩調を合わせる。
「高村と那美ちゃんの結婚式、本当は来年で……元奥さんは再婚してるから、新婦の親としては、再婚した相手が出席するってことになってたし、最初から、湊少将は式には出席しないよ、といっていたんだけど……」
温めるためか、両手で白い息を包み込むようにする。
「二人とも、やっぱり湊少将にお祝いして欲しいだろうからって、特戦の同期が集まって、病室で人前式をしたの。それで、城崎准尉にも来てもらえばって、高村が言って……それで、電話したの。前もってわかってたら良かったんだけど、本当に急に決まったから」
「そう、だったんですか。すいませんでした」
夕は、本当に自分が情けなかった。
そんな大事なものをみすみす、すっぽかしたなんて。
「や、いいのよ。どっちかというと、同期でやりたいって決めたことだったし」
「それで、駅に迎えに行ったんですね」
「そう。けど、まさかあんなところを目撃するなんてね。ちょと……びっくりした」
からかうような笑みを浮かべたのが、薄明かりの中でも分かった。
「すみません」
「さっきから、謝ってばっかり。可愛い彼女じゃない。彼女いないなんて、ウソ言わなくてもいいのに」
「あれは彼女というか、そういうわけではなくて……」
「言い訳しなくてもいいよ。業務外まで、上官じゃないし。若いオトコのコは、イロイロと大変ですから。これが何もそういう気配がなかったら、むしろそっちの方が心配」
自分の同期たちが若かった頃のことを指しているのだろう。
寛大である。しかし、それが夕には逆に辛かった。
やっぱり、オトコじゃなくてオトコのコ扱いか。
「湊少将ね」
しょげ返る夕の耳に、不意に静かな声が響いた。
「はい?」
「もう、ここに戻って来られない」
不用意に吸い込んだ空気の冷たさに、鼻がツンとした。
「膵臓ガンなんだ。多分、来年まで持たない」
その声に、少しの驚きも含まれていないことに、夕は気づいた。
「………知ってたんですか?」
荒川の俯きがちに吐く息が、震えているのが、見えるようだった。
「知ってた。もちろん、初めから、知ってた。電話で頼まれたの。自分には時間がないから、新米兵士たちを叩き直して欲しいって。みんな、実感ないでしょ? いつ、自分たちが放り出されるのかわからいのに、十分に備えは出来ているとは思えない。一度兵士となったからには、例え準備不足だからって、召集を断れるものではないのに」
実際、誰もが懐疑的だった。
実際に国連軍として召集されることはあるのか、と。
国連軍とは言っても、自衛隊のようなものだという先入観がどうしても拭えないのだ。
それでも、自分たちがおそらく布石になるだろうことは、わかっていた。
日本が変わるとき、矢面に立たされるだろうことも。
そのための、変革に柔軟に耐えるために、若さが必要とされていることも。
「正直、私は面倒な派閥争いにも出世にも、興味ないんだけどね。駒は、所詮駒だし。湊少将が、なんで私に電話してきたのか、よくわかんないよ」
そうかすかに笑った。
声が、少しだけ鼻声で、夕は荒川が泣いているのかと思った。
だが、その頬に涙は見えなかった。
「でも、引き受けた以上、手加減はしない。湊少将が望んだ隊を創り上げるまでは」
きっぱりと言い切ると、再び走り出した。
その背中は、中途半端な同情や感傷を拒絶した、透き通った孤高すら感じられた。
夕は、ゆっくりと、だが確実にその背を追いかけて走りながら、確信した。
成島京香に会うことも、電話することも、もうないだろう、と。
湊少将の容態は、それから間もなく急変した。
そして、初雪が降った日の未明、娘と高村大佐に看取られて、遠い場所へと旅立った。
現役の隊長の葬儀ということで、教育隊の全員が参列したし、多くの自衛官が駆けつけた。
すべての葬儀は隊が取り仕切り、荒川は湊隊長の死から、その告別式が終わるまで、ロクに寝ていなかった。
葬儀の最後。告別式の後の出棺。
その日の光景を、夕は一生忘れないと思う。
四人の制服を纏った兵士が棺を本堂から車へと運び出すとき、荒川が凛とした声で号令をかけた。
「湊隊長に、敬礼っ!」
寺の境内、正門、さらにその外へと立ち並ぶ制服姿の自衛官らが、白手で一斉に敬礼を捧げた。
長いクラクションと共に、湊隊長を乗せた黒塗りの車がゆっくりと動き出す。
澄んだ空がまぶしくて、敬礼する白手の並木が、雪のように見える。
車が見えなくなっても、しばらくの間、誰も身動きしようとしなかった。
誰かの嗚咽が、どこからか聞こえ、それを合図に「敬礼直れ」という声がかかり、あちこちから、すすり泣く声が漏れた。
荒川は、泣きじゃくる若い兵士たちをなぐさめながら、片付けのために残す者たちに指示を出し、慌しい諸々のことが終わったのは夕方で、夕が荒川を乗せて、香典を取りまとめたものを湊司令が住んでいた官舎へ届けに行くと、高村が出てきた。
高村の目は真っ赤で、いつもの快活な笑顔はなかった。
「色々と、世話になったな」
「那美ちゃんは、大丈夫?」
「ああ。看護婦だからな。わかっていたことだし……」
「今は、疲れているだろうから、日を改めて伺うと、伝えてくれる? 官舎の片付けもあるし」
「わかった。おまえも、あんまり無理すんなよ」
「そっちこそ。私は、もうすぐ、任務は終了だから」
荒川の言葉に、高村はちょっと不思議そうな顔をしたが、何か思い当たる節があるのか、頷いた。
「そうか。じゃあ、また後でな。あんまり城崎准尉をいじめるなよ」
「人聞きの悪い。人一倍可愛がってるわよ」
「可哀想に」
その一言で、荒川が凶暴な顔をのぞかせると、高村はそそくさとドアを閉めた。
「さて」
「帰隊しますか?」
シートベルトを締めた荒川は、少し考えてから、提案した。
「海、見たいな」
「海、ですか」
「そう、海。日本海。冬の日本海」
そういえば、特殊作戦部隊は日本海側にあったなと思いながら、夕は無言で車を海へと走らせた。
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