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2-2.毒を消す方法
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午後からは、メリエラの工房を訪れていた。
メリエラはミラに伝える。
「今日は毒消しのポーションを調合するわ」
「毒消しって、中級ポーションですか?」
「そう、低級ポーションはすでに材料さえあれば作れるようになったから、1つ上を目指すのよ」
回復と麻痺が作れれば、後は材料と知識があれば他も作れるという。後は経験を積むだけ。それは後からでもできる。
ミラの場合、知識の詰め込みが必要ないため、低級ポーションの調合はすでに卒業となった。低級ポーションならすでに、品質向上の訓練も十分であるとの判断だ。
普通はこんなに早く中級ポーションに進める見習いはいないという。
「はい、がんばります。ところで、毒消しというと、あの?」
ミラは『調合基礎』から毒消しの記述を思い返す。
毒消しは、複数の薬草を調合する少し製作難度の高いポーションである。
「毒消しのポーションは、調合を間違えると全く効果がなかったり、逆に効果が出すぎて中毒になったりするのよ」
ミラはそれを聞いて気を引き締め直す。
「わかりました」
***
さっそく、メリエラは、毒消しに必要な薬草を複数種類、台の上に置いた。
いつもと違うのは種類の多さだけではない。
溶液に触媒を混ぜ、抽出に時間のかかるものから順に入れて調合した。
ポーション液が完成すれば、後は仕上げだが、低級ポーションを作るときよりも慎重だ。魔法を使っているのにすこし時間がかかっていた。
魔法の精度を慎重にコントロールする必要があるらしい。
「はい、完成よ」
毒消しのポーションは濃い青色をしていた。
「これが……」
不思議な色だった。なぜなら、使った薬草の中にこのような色の薬草はなかったからだ。
「どう? 変わった色でしょ?」
「はい」
「ちなみにだけど、この毒消しのポーションは、人に害のある毒のほぼ全てに効くのよ」「本にもそう書いてあったのですが、なぜでしょうか?」
本の記述には、選択的に効能を絞る、とだけあって『調合基礎』や『調合応用』の本にも「選択的」の意味は詳しく書かれていなかった。
「毒消しって『毒を消す薬を作る』って、漠然としているでしょ? どの毒を消すかもわからないのに。でも、全ての毒に効果があるなら、毒消しになるわよね?」
「たしかにそうですけど……」
メリエラは、説明した。
「これは、毒消し全ての効果の中から選択的に効能を絞れるポーションなのよ」
どうやら、毒消しのポーションは、ほぼ全ての「人害」毒に効果があるように調合されており、どの毒だったとしても効くのだという。
「でも、そんなにたくさん薬草を混ぜ合わせたポーションを飲んで、人の安全は大丈夫なのでしょうか?」
普通、毒消しの薬は毒症状のある人には健康を害さない。毒と効果が打ち消し合うからだ。
しかし、健康な人が毒を受けてないのに飲んでも安全なのか、それが気になったミラ。
「そこが調合の難しさなのよ。失敗すると、毒のない人にも別の効果が出て健康を害するわ。でも、このポーションは調合がきちんとしていれば、その心配はないの」
メリエラによると、健康な人が飲んでも大丈夫な量に調整されていて、安全だという。
毒に効いて、しかし、健康を害さない。
毒症状があれば、その毒にだけ効果が出る。この要件を満たしたポーションだという。
ミラは感心したようにうなずいた。
たしかに即死性のある毒を受けた場合、どの毒か特定して、その毒に効く薬をいまから調合していたのでは、間に合わない。
なるほど、とミラは話を聞き入った。
そうなると、気になるのは摂取量だ。
「飲ませる量は1本を全部ですか?」
「毒消しのポーションだけは、飲ませる量にも気をつけたいわね。子供なら1/3~半分の量、大人なら女性が2/3で平均的な男性は1本よ」
メリエラはただし、と付け加える。多少、その人の体格が大きくても同じ1本でいいという。だが、効果が足りなそうならば、少し追加して対処するらしい。
「作り方もですけど、中級ポーションはそういう注意点もあるんですね……覚えておきます」
「ええ、一人前の薬師になるためには、中級ポーションの調合と処方の知識をクリアしないといけないわ」
「そうなんですね。いまから工房で早速作ってみます」
この街では毒消しの使用機会が少なく、あまり作られない。だが、王都の王宮専属薬師にはよく作られているらしい。
毒はどの時代も暗殺などよからぬ目的に使われるためだ。そのターゲットは政争や継承争いの起こりやすい王族や貴族まわりだという。
この街で毒消しのポーションのお世話になる人は、酒飲みで重度の毒症状が出た時と、冒険者が原因不明の毒を受けた時だった。
だが、中級ポーションは高いため、冒険者は採算に合わず、酒飲みはポーション代が大きな出費になるらしい。
***
ミラは、自分の工房に向かった。
出迎えたシルクを少し撫でた後、工房で毒消しのポーションを作り始めることにする。
手順を記憶したとおりに調合するが、何度か失敗してしまう。
だが、正しい調合の手順とタイミングは記憶にある。
そのため、回数を重ねて薬草が複数の調合に慣れればできる工程が増えていった。
とはいえ、仕上げ部分は少し難しく、失敗が続いた。
メリエラは仕上げにも魔法を使っているため、ミラには同じようにできない。
そこで、ルーベックに仕上げの部分は見せてもらうことにした。
明日調合を見せてもらう予定だったこともあり、それまでに中盤までの調合魔法の精度を高める練習をしておく。
***
次の日、久しぶりにルーベックの工房をミラは訪れていた。
「今日は毒消しのポーションの調合手順と仕上げを教えていただけますか?」
「構わないよ。でもさ、もう中級ポーションって、かなり順調みたいだね」
「はい。けれど私は、メリエラ様とルーベック様の技術を真似して、それに近づけているに過ぎないです」
「そんなことはないさ。僕はまだ回復ポーションのことしか教えてないからね。魔法使えないのに麻痺ポーションまで作れているのだから、十分努力しているんだと思うよ」
「そう言っていただけると嬉しいです」
ミラは見たものを完全に覚えてしまうため、自分だけの力で何かを成し遂げている気がしない。そんなことはミラしかできないと聞いたときからそう思うようになった。
だが、人は真似をして学び、それを自分の力に変える。それなしに、突然、発明を作り出すようなことはできない。
「基礎を学び、その努力の方向を間違えずに研鑽した人だけが、優れたものを生み出すんだ。君の努力はきっと正しい方向に向かっているんだよ」
魔法を使えずに、技術だけで優れたポーションを製造してきた経験からか、ルーベックはミラに正しい道を指し示すのだった。
ルーベックの指導は、メリエラとはまた違うポイントで調合が学べる。2人の弟子で良かったと思った。
***
ルーベックの工房を後にして、再び終盤から仕上げの手順を繰り返した。
魔法の再現よりも、技術の再現のほうが難しく、毒消しポーションは一筋縄ではいかなかったのだ。
ミラは時間を忘れて調合に没頭し、ついに最低限求められる仕上げのレベルに達して、ポーションが完成した。
その頃には辺りが暗くなっていた。
「完成だわ」
きちんと濃い青色になっている。
ミラは、まさかここまで中級ポーションの調合が難しいとは想像もしなかった。
さっそく、メリエラに鑑定をしてもらい、ポーションのできを調べてもらった。
「うん、問題なしよ。品質も中~少し高い程度。これであなたは中級ポーションを作るだけの調合技術を身につけたことになるわ。薬師としては見習い卒業ね」
「本当ですか?」
毒消しポーションは、作るのが難しく、最初の完成品が品質で中を超えたのは、かなりすごいらしい。もし、国家所属の他の薬師が聞いたら卒倒するレベルらしい。
「ええ、まだまだ教えることはあるけれど、その都度学べばいいわ。とりあえず、ギルドの依頼を受けて、経験を積むべきね。ミラ、あなたならそれができるはず」
「わかりました。ギルドの依頼をこれからたくさん受けてみます」
「頑張ってちょうだい。まだ、教えることは山ほどあるし、どのポーションを作成するか決まったら伝えに来て頂戴。その都度、教えるわ」
「はい!」
ミラは、ギルドからの依頼を受けることに決めた。
明日は、指名の護衛依頼があるという。
その人物や護衛の詳細について知らないという不安はある。ミラは、依頼人として実家の関係者だけは来ませんようにとだけ祈った。
メリエラはミラに伝える。
「今日は毒消しのポーションを調合するわ」
「毒消しって、中級ポーションですか?」
「そう、低級ポーションはすでに材料さえあれば作れるようになったから、1つ上を目指すのよ」
回復と麻痺が作れれば、後は材料と知識があれば他も作れるという。後は経験を積むだけ。それは後からでもできる。
ミラの場合、知識の詰め込みが必要ないため、低級ポーションの調合はすでに卒業となった。低級ポーションならすでに、品質向上の訓練も十分であるとの判断だ。
普通はこんなに早く中級ポーションに進める見習いはいないという。
「はい、がんばります。ところで、毒消しというと、あの?」
ミラは『調合基礎』から毒消しの記述を思い返す。
毒消しは、複数の薬草を調合する少し製作難度の高いポーションである。
「毒消しのポーションは、調合を間違えると全く効果がなかったり、逆に効果が出すぎて中毒になったりするのよ」
ミラはそれを聞いて気を引き締め直す。
「わかりました」
***
さっそく、メリエラは、毒消しに必要な薬草を複数種類、台の上に置いた。
いつもと違うのは種類の多さだけではない。
溶液に触媒を混ぜ、抽出に時間のかかるものから順に入れて調合した。
ポーション液が完成すれば、後は仕上げだが、低級ポーションを作るときよりも慎重だ。魔法を使っているのにすこし時間がかかっていた。
魔法の精度を慎重にコントロールする必要があるらしい。
「はい、完成よ」
毒消しのポーションは濃い青色をしていた。
「これが……」
不思議な色だった。なぜなら、使った薬草の中にこのような色の薬草はなかったからだ。
「どう? 変わった色でしょ?」
「はい」
「ちなみにだけど、この毒消しのポーションは、人に害のある毒のほぼ全てに効くのよ」「本にもそう書いてあったのですが、なぜでしょうか?」
本の記述には、選択的に効能を絞る、とだけあって『調合基礎』や『調合応用』の本にも「選択的」の意味は詳しく書かれていなかった。
「毒消しって『毒を消す薬を作る』って、漠然としているでしょ? どの毒を消すかもわからないのに。でも、全ての毒に効果があるなら、毒消しになるわよね?」
「たしかにそうですけど……」
メリエラは、説明した。
「これは、毒消し全ての効果の中から選択的に効能を絞れるポーションなのよ」
どうやら、毒消しのポーションは、ほぼ全ての「人害」毒に効果があるように調合されており、どの毒だったとしても効くのだという。
「でも、そんなにたくさん薬草を混ぜ合わせたポーションを飲んで、人の安全は大丈夫なのでしょうか?」
普通、毒消しの薬は毒症状のある人には健康を害さない。毒と効果が打ち消し合うからだ。
しかし、健康な人が毒を受けてないのに飲んでも安全なのか、それが気になったミラ。
「そこが調合の難しさなのよ。失敗すると、毒のない人にも別の効果が出て健康を害するわ。でも、このポーションは調合がきちんとしていれば、その心配はないの」
メリエラによると、健康な人が飲んでも大丈夫な量に調整されていて、安全だという。
毒に効いて、しかし、健康を害さない。
毒症状があれば、その毒にだけ効果が出る。この要件を満たしたポーションだという。
ミラは感心したようにうなずいた。
たしかに即死性のある毒を受けた場合、どの毒か特定して、その毒に効く薬をいまから調合していたのでは、間に合わない。
なるほど、とミラは話を聞き入った。
そうなると、気になるのは摂取量だ。
「飲ませる量は1本を全部ですか?」
「毒消しのポーションだけは、飲ませる量にも気をつけたいわね。子供なら1/3~半分の量、大人なら女性が2/3で平均的な男性は1本よ」
メリエラはただし、と付け加える。多少、その人の体格が大きくても同じ1本でいいという。だが、効果が足りなそうならば、少し追加して対処するらしい。
「作り方もですけど、中級ポーションはそういう注意点もあるんですね……覚えておきます」
「ええ、一人前の薬師になるためには、中級ポーションの調合と処方の知識をクリアしないといけないわ」
「そうなんですね。いまから工房で早速作ってみます」
この街では毒消しの使用機会が少なく、あまり作られない。だが、王都の王宮専属薬師にはよく作られているらしい。
毒はどの時代も暗殺などよからぬ目的に使われるためだ。そのターゲットは政争や継承争いの起こりやすい王族や貴族まわりだという。
この街で毒消しのポーションのお世話になる人は、酒飲みで重度の毒症状が出た時と、冒険者が原因不明の毒を受けた時だった。
だが、中級ポーションは高いため、冒険者は採算に合わず、酒飲みはポーション代が大きな出費になるらしい。
***
ミラは、自分の工房に向かった。
出迎えたシルクを少し撫でた後、工房で毒消しのポーションを作り始めることにする。
手順を記憶したとおりに調合するが、何度か失敗してしまう。
だが、正しい調合の手順とタイミングは記憶にある。
そのため、回数を重ねて薬草が複数の調合に慣れればできる工程が増えていった。
とはいえ、仕上げ部分は少し難しく、失敗が続いた。
メリエラは仕上げにも魔法を使っているため、ミラには同じようにできない。
そこで、ルーベックに仕上げの部分は見せてもらうことにした。
明日調合を見せてもらう予定だったこともあり、それまでに中盤までの調合魔法の精度を高める練習をしておく。
***
次の日、久しぶりにルーベックの工房をミラは訪れていた。
「今日は毒消しのポーションの調合手順と仕上げを教えていただけますか?」
「構わないよ。でもさ、もう中級ポーションって、かなり順調みたいだね」
「はい。けれど私は、メリエラ様とルーベック様の技術を真似して、それに近づけているに過ぎないです」
「そんなことはないさ。僕はまだ回復ポーションのことしか教えてないからね。魔法使えないのに麻痺ポーションまで作れているのだから、十分努力しているんだと思うよ」
「そう言っていただけると嬉しいです」
ミラは見たものを完全に覚えてしまうため、自分だけの力で何かを成し遂げている気がしない。そんなことはミラしかできないと聞いたときからそう思うようになった。
だが、人は真似をして学び、それを自分の力に変える。それなしに、突然、発明を作り出すようなことはできない。
「基礎を学び、その努力の方向を間違えずに研鑽した人だけが、優れたものを生み出すんだ。君の努力はきっと正しい方向に向かっているんだよ」
魔法を使えずに、技術だけで優れたポーションを製造してきた経験からか、ルーベックはミラに正しい道を指し示すのだった。
ルーベックの指導は、メリエラとはまた違うポイントで調合が学べる。2人の弟子で良かったと思った。
***
ルーベックの工房を後にして、再び終盤から仕上げの手順を繰り返した。
魔法の再現よりも、技術の再現のほうが難しく、毒消しポーションは一筋縄ではいかなかったのだ。
ミラは時間を忘れて調合に没頭し、ついに最低限求められる仕上げのレベルに達して、ポーションが完成した。
その頃には辺りが暗くなっていた。
「完成だわ」
きちんと濃い青色になっている。
ミラは、まさかここまで中級ポーションの調合が難しいとは想像もしなかった。
さっそく、メリエラに鑑定をしてもらい、ポーションのできを調べてもらった。
「うん、問題なしよ。品質も中~少し高い程度。これであなたは中級ポーションを作るだけの調合技術を身につけたことになるわ。薬師としては見習い卒業ね」
「本当ですか?」
毒消しポーションは、作るのが難しく、最初の完成品が品質で中を超えたのは、かなりすごいらしい。もし、国家所属の他の薬師が聞いたら卒倒するレベルらしい。
「ええ、まだまだ教えることはあるけれど、その都度学べばいいわ。とりあえず、ギルドの依頼を受けて、経験を積むべきね。ミラ、あなたならそれができるはず」
「わかりました。ギルドの依頼をこれからたくさん受けてみます」
「頑張ってちょうだい。まだ、教えることは山ほどあるし、どのポーションを作成するか決まったら伝えに来て頂戴。その都度、教えるわ」
「はい!」
ミラは、ギルドからの依頼を受けることに決めた。
明日は、指名の護衛依頼があるという。
その人物や護衛の詳細について知らないという不安はある。ミラは、依頼人として実家の関係者だけは来ませんようにとだけ祈った。
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