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第二十九章 新しい町を作ろう!
九百八十二話 カノープス男爵を調査その五
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午後からルーカスお兄様たちも来てくれたので、財務監査の立ち会いをお願いすることにしました。
因みに、明日の午前中にルーカスお兄様のクラスが見学に来ることになりました。
「財務監査を見る機会はないし、どうやって復興すればいいか考える機会になる。もちろん学園の授業としてくるから、施設使用料的なものも支払う予定だ」
軍も食料は自前で持ってきていたけど、長期になったので村から購入しています。
冒険者ギルドに卸したたくさんの魔物も、税金が入ってきます。
短期的にも、お金はたくさん入るでしょう。
そういう税収は、普通に統治に使っていいことになっています。
アイビー様とルーシーお姉様は、赤ちゃんを愛でつつ時間を見てミカエルのところに合流するそうです。
では、僕は薬草採取ができる森の害獣駆除に参加します。
このときは、久々に体を動かせるなと思っていました。
「とー!」
ズバズバ!
現実は、リズとスラちゃんが愛剣を手に無双しているのをただ眺めているだけでした。
他の冒険者だけでなく、近衛騎士も杖を構えたエレノアも、身体能力強化をフルに使って魔法剣を使いまくる一人と一匹をただ見守っていました。
うん、これは良くない。
僕は、無双状態を続けるものに声を掛けました。
「リズ、スラちゃん、今度は他の人たちが前面に出るから、みんなを守ってあげてね」
「お兄ちゃん、分かった!」
リズもスラちゃんも、動いてスッキリとしたのかだいぶいい表情です。
引き続き役割を与えられて、まだやる気満々ですね。
「その、ありがとうございます。私が話をしても、もっと頑張ると言っていまして……」
ノエルさんが苦笑しながら話しかけてきたけど、本当にリズとスラちゃんがご迷惑をおかけしました。
きっと、他の人が安全に動けるようにと張り切っていたのかもしれません。
うん、そう思いたい。
その間に、いくつか薬草を集めておこう。
鑑定魔法を使いながら、珍しい薬草を集めてっと。
「ノエルさん、いくつかサンプルが採れたので、辺境伯領の治療研究所に持っていきます」
「事前に話をしてありますので、そのまま行かれて大丈夫です」
ということで、サンプルを治療研究所に持っていったのだが、ここから予想外の展開に発展してしまった。
それは、僕が研究員にかごに入った薬草を見せた瞬間だった。
「あ、アレク様、この薬草はどこで手に入りましたか?」
なんと、研究員が僕の肩を掴みながら大興奮していたのだ。
うん、研究員の目がやばいぞ。
「あの、ノエルさんも行っているカノープス男爵領です……」
「おお、あの珍しい薬草が採れるかもと言っていたところですな。是非とも私を連れて行って下さい!」
僕に顔を近づける程興奮しているので、なんとか落ち着いてもらいました。
他にも興味を持った研究員と共に、まだ戦闘が行われている森の中にゲートで向かいました。
「おおおお、これは凄い! 凄すぎる!」
「貴重な薬草が、ところ狭しと生えているぞ!」
「アカデミー、いや王国史に残る大発見だ!」
周囲で魔物との戦闘が行われる中、研究員は一心不乱にサンプル採取をしていた。
流石に危ないので僕とプリンが護衛をしていたけど、ものすごい熱の入れようだ。
こうして何回か研究員を辺境伯領の治療研究所に送りながら、今日の害獣駆除は完了です。
スラちゃんがまとめて冒険者ギルドに魔物を卸してくれることになったのだけど、研究員の興奮は収まらなかった。
「薬草だけでなく、貴重な植物もありましたぞ。私としては、治療研究所だけでなくアカデミーの別室も作りたいです!」
なんというか、熱弁の仕方が凄いなあ。
ということで、明日はアカデミーからも調査隊をカノープス男爵領に送る事になった。
学園担当副宰相の僕がいるから、面倒な手続きは不要らしいです。
ジンさんも帰ってきたけど、こちらも収穫ありみたいです。
「適度に寒さもあるから、材質の良い木材がとれるな。建築にはぴったりだろう」
「加工場も、掃除をすれば直ぐに動くわ。これなら、直ぐに収入を得ることが出来るわね」
レイナさんたちが木材加工場も見てくれたので、とっても助かりました。
木材は、王国のどこの領地でも欲しいので、きっと良いお金になるはずです。
極めつけが、ニコニコ顔のミカエルたちによってもたらされた。
「「「温泉あるって!」」」
「「「温泉だって!?」」」
特に女性陣が、ミカエルたちの発言に食いついてきた。
村から歩いて五分のところにある川沿いに、小さな温泉があるそうです。
マロード男爵領の温泉に何回も入っているので、ミカエルたちは温泉が大好きです。
「貴重な薬草、良質な木材、それに温泉……」
「カノープス男爵は、キチンと開発をしていれば大金持ちになったのでは?」
僕とルーカスお兄様は、思わず顔を見合わせてしまいました。
しかも、まだまだ何か見つかるかもしれない。
「まさか、この領地にそんなものがあるなんて……」
カノープス男爵夫人も、驚きを隠せないでいた。
すると、カーセント公爵が極論を言ってきた。
「目の前の利益を追い求めて、周囲を見なかった結果といえよう。明日学園生にも伝えるが、これからの人生においても大切なことだ」
歴代のカノープス男爵は、お金が入ることだけしか考えていなかった。
投資することを思いつかなかったんだ。
この話を捕まっているカノープス男爵に話したら、一体どういう反応を示すのかな。
因みに、明日の午前中にルーカスお兄様のクラスが見学に来ることになりました。
「財務監査を見る機会はないし、どうやって復興すればいいか考える機会になる。もちろん学園の授業としてくるから、施設使用料的なものも支払う予定だ」
軍も食料は自前で持ってきていたけど、長期になったので村から購入しています。
冒険者ギルドに卸したたくさんの魔物も、税金が入ってきます。
短期的にも、お金はたくさん入るでしょう。
そういう税収は、普通に統治に使っていいことになっています。
アイビー様とルーシーお姉様は、赤ちゃんを愛でつつ時間を見てミカエルのところに合流するそうです。
では、僕は薬草採取ができる森の害獣駆除に参加します。
このときは、久々に体を動かせるなと思っていました。
「とー!」
ズバズバ!
現実は、リズとスラちゃんが愛剣を手に無双しているのをただ眺めているだけでした。
他の冒険者だけでなく、近衛騎士も杖を構えたエレノアも、身体能力強化をフルに使って魔法剣を使いまくる一人と一匹をただ見守っていました。
うん、これは良くない。
僕は、無双状態を続けるものに声を掛けました。
「リズ、スラちゃん、今度は他の人たちが前面に出るから、みんなを守ってあげてね」
「お兄ちゃん、分かった!」
リズもスラちゃんも、動いてスッキリとしたのかだいぶいい表情です。
引き続き役割を与えられて、まだやる気満々ですね。
「その、ありがとうございます。私が話をしても、もっと頑張ると言っていまして……」
ノエルさんが苦笑しながら話しかけてきたけど、本当にリズとスラちゃんがご迷惑をおかけしました。
きっと、他の人が安全に動けるようにと張り切っていたのかもしれません。
うん、そう思いたい。
その間に、いくつか薬草を集めておこう。
鑑定魔法を使いながら、珍しい薬草を集めてっと。
「ノエルさん、いくつかサンプルが採れたので、辺境伯領の治療研究所に持っていきます」
「事前に話をしてありますので、そのまま行かれて大丈夫です」
ということで、サンプルを治療研究所に持っていったのだが、ここから予想外の展開に発展してしまった。
それは、僕が研究員にかごに入った薬草を見せた瞬間だった。
「あ、アレク様、この薬草はどこで手に入りましたか?」
なんと、研究員が僕の肩を掴みながら大興奮していたのだ。
うん、研究員の目がやばいぞ。
「あの、ノエルさんも行っているカノープス男爵領です……」
「おお、あの珍しい薬草が採れるかもと言っていたところですな。是非とも私を連れて行って下さい!」
僕に顔を近づける程興奮しているので、なんとか落ち着いてもらいました。
他にも興味を持った研究員と共に、まだ戦闘が行われている森の中にゲートで向かいました。
「おおおお、これは凄い! 凄すぎる!」
「貴重な薬草が、ところ狭しと生えているぞ!」
「アカデミー、いや王国史に残る大発見だ!」
周囲で魔物との戦闘が行われる中、研究員は一心不乱にサンプル採取をしていた。
流石に危ないので僕とプリンが護衛をしていたけど、ものすごい熱の入れようだ。
こうして何回か研究員を辺境伯領の治療研究所に送りながら、今日の害獣駆除は完了です。
スラちゃんがまとめて冒険者ギルドに魔物を卸してくれることになったのだけど、研究員の興奮は収まらなかった。
「薬草だけでなく、貴重な植物もありましたぞ。私としては、治療研究所だけでなくアカデミーの別室も作りたいです!」
なんというか、熱弁の仕方が凄いなあ。
ということで、明日はアカデミーからも調査隊をカノープス男爵領に送る事になった。
学園担当副宰相の僕がいるから、面倒な手続きは不要らしいです。
ジンさんも帰ってきたけど、こちらも収穫ありみたいです。
「適度に寒さもあるから、材質の良い木材がとれるな。建築にはぴったりだろう」
「加工場も、掃除をすれば直ぐに動くわ。これなら、直ぐに収入を得ることが出来るわね」
レイナさんたちが木材加工場も見てくれたので、とっても助かりました。
木材は、王国のどこの領地でも欲しいので、きっと良いお金になるはずです。
極めつけが、ニコニコ顔のミカエルたちによってもたらされた。
「「「温泉あるって!」」」
「「「温泉だって!?」」」
特に女性陣が、ミカエルたちの発言に食いついてきた。
村から歩いて五分のところにある川沿いに、小さな温泉があるそうです。
マロード男爵領の温泉に何回も入っているので、ミカエルたちは温泉が大好きです。
「貴重な薬草、良質な木材、それに温泉……」
「カノープス男爵は、キチンと開発をしていれば大金持ちになったのでは?」
僕とルーカスお兄様は、思わず顔を見合わせてしまいました。
しかも、まだまだ何か見つかるかもしれない。
「まさか、この領地にそんなものがあるなんて……」
カノープス男爵夫人も、驚きを隠せないでいた。
すると、カーセント公爵が極論を言ってきた。
「目の前の利益を追い求めて、周囲を見なかった結果といえよう。明日学園生にも伝えるが、これからの人生においても大切なことだ」
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