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第二十九章 新しい町を作ろう!
九百八十三話 学園生の見学
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翌朝のカノープス男爵領は、たくさんの人が訪れていました。
まず、ルーカスお兄様のクラスメイトが三十人程で、引率の先生が三人来ていました。
更に、アカデミーの教授が五人に治療研究所の研究員が三人です。
特に、アカデミーと研究員がワクワクしながら準備をしていました。
そんな中、カーセント公爵が学園生を前にして色々と話をしていた。
「計画には、短期目標、中期目標、長期目標がある。領地経営だろうが、軍だろうがそれは変わらない。自己研鑽も同じだ。一番駄目なのが、目先の利益ばかり追い求めることだ。その場しのぎだけであって、これだけでは何も改善はない。諸君らは国を背負う立場である、目標を明確に立てて日々努力することだ」
「「「はい」」」
元軍務卿で現副宰相であるカーセント公爵の話を聞けて、学園生もとても満足そうにしていた。
先生もうんうんと頷いているし、既に効果があるだろうね。
因みに同じ副宰相のジンさんは、兵と冒険者と共に森に害獣駆除に行ってしまった。
人に教えるのは苦手だと、僕に押し付けてしまったよ。
でも、カーセント公爵がやる気満々でいるから、僕が何かをすることはなさそうです。
個人的にはアカデミーや研究員の人についていきたいなって思っているけど、学園担当なのでルーカスお兄様たちが帰るまではここにいないといけない。
その分、リズたちが喜々としてついていったけど。
気を取り直して、サポートを行います。
というのも、この子たちがとっても張り切っているからです。
「「「いっぱいお話聞いたよ!」」」
ミカエルたちが、今まで聞いた話を一生懸命伝えようとしていました。
お話をするのも聞くのも大好きだから、良い勉強になると今日も来ていました。
アイビー様が大体の情報を把握しているので、補足をしてくれます。
一生懸命話すミカエルたちに、特に女子生徒がニンマリとしながら話を聞いていました。
「あの、何でお姉様がここにいるんですか?」
「そりゃ、ミカちゃんたちのお世話で来ているからだよ。チーちゃんも来るって聞いたしね」
「キュー」
今日はルシアさんとポッキーも来ているんだけど、やっぱり弟のチャールズさんと並ぶと美人姉妹にしか見えないなあ。
シシリーさんなどの顔見知りもいるし、ミカエルたちもニコニコしていました。
「しかし、短期的にも長期的にも収入を得られそうなんだ。町の人の話も馬鹿にならないんだな」
「うちは法衣貴族だけど、国で働くのだったらこういう意見も貴重だな」
集めた情報を分析しながら、自分のところだったらどうするかまで考えていました。
流石、ルーカスお兄様たちのクラスメイトは優秀です。
そして、時間が空くと赤ちゃんやミカエルたちを愛でていました。
今日も王子さまであるルカちゃんとエドちゃんもいるけど、そもそもクラスメイトに王子様がいるのでそこまで気にしていません。
こうして、午前中いっぱいかけて色々な情報を集めたり財務監査の様子を見学したりしていました。
「今日は貴重な体験をしたと思うが、これからこういう場面に遭遇することもあるだろう。経済は生き物で、常に変化する。諸君らも常に情報を集め、どうすれば良いかを考えられる大人になる事を期待する」
「「「ありがとうございました」」」
最後もカーセント公爵がビシッと締めて、課外授業は終了です。
良い体験になったと、学園生も良い笑顔でした。
すると、ルーカスお兄様がある事を僕に言ってきました。
「町の人の生活を見学することにもなった。王都だけでなく辺境伯領にも行く。辺境伯には話をしているが、その際にはアレクも立ち会って欲しい」
「それは全く問題ないですが、何か特別なことをするのですか?」
「冒険者活動をして、お金を稼ぐ大変さを味わってもらう。薬草採取でも良いし、荷物運びでも問題ない。辺境伯領の冒険者にも護衛としてお金を払うことにした」
おお、これはまた中々面白そうな話ですね。
ルーカスお兄様もアイビー様も、お金を稼ぐ大変さは良く知っています。
きっと、学園生も良い体験になりそうです。
もう少し先の話なので、その頃にはカノープス男爵領のことも落ち着いていそうですね。
まず、ルーカスお兄様のクラスメイトが三十人程で、引率の先生が三人来ていました。
更に、アカデミーの教授が五人に治療研究所の研究員が三人です。
特に、アカデミーと研究員がワクワクしながら準備をしていました。
そんな中、カーセント公爵が学園生を前にして色々と話をしていた。
「計画には、短期目標、中期目標、長期目標がある。領地経営だろうが、軍だろうがそれは変わらない。自己研鑽も同じだ。一番駄目なのが、目先の利益ばかり追い求めることだ。その場しのぎだけであって、これだけでは何も改善はない。諸君らは国を背負う立場である、目標を明確に立てて日々努力することだ」
「「「はい」」」
元軍務卿で現副宰相であるカーセント公爵の話を聞けて、学園生もとても満足そうにしていた。
先生もうんうんと頷いているし、既に効果があるだろうね。
因みに同じ副宰相のジンさんは、兵と冒険者と共に森に害獣駆除に行ってしまった。
人に教えるのは苦手だと、僕に押し付けてしまったよ。
でも、カーセント公爵がやる気満々でいるから、僕が何かをすることはなさそうです。
個人的にはアカデミーや研究員の人についていきたいなって思っているけど、学園担当なのでルーカスお兄様たちが帰るまではここにいないといけない。
その分、リズたちが喜々としてついていったけど。
気を取り直して、サポートを行います。
というのも、この子たちがとっても張り切っているからです。
「「「いっぱいお話聞いたよ!」」」
ミカエルたちが、今まで聞いた話を一生懸命伝えようとしていました。
お話をするのも聞くのも大好きだから、良い勉強になると今日も来ていました。
アイビー様が大体の情報を把握しているので、補足をしてくれます。
一生懸命話すミカエルたちに、特に女子生徒がニンマリとしながら話を聞いていました。
「あの、何でお姉様がここにいるんですか?」
「そりゃ、ミカちゃんたちのお世話で来ているからだよ。チーちゃんも来るって聞いたしね」
「キュー」
今日はルシアさんとポッキーも来ているんだけど、やっぱり弟のチャールズさんと並ぶと美人姉妹にしか見えないなあ。
シシリーさんなどの顔見知りもいるし、ミカエルたちもニコニコしていました。
「しかし、短期的にも長期的にも収入を得られそうなんだ。町の人の話も馬鹿にならないんだな」
「うちは法衣貴族だけど、国で働くのだったらこういう意見も貴重だな」
集めた情報を分析しながら、自分のところだったらどうするかまで考えていました。
流石、ルーカスお兄様たちのクラスメイトは優秀です。
そして、時間が空くと赤ちゃんやミカエルたちを愛でていました。
今日も王子さまであるルカちゃんとエドちゃんもいるけど、そもそもクラスメイトに王子様がいるのでそこまで気にしていません。
こうして、午前中いっぱいかけて色々な情報を集めたり財務監査の様子を見学したりしていました。
「今日は貴重な体験をしたと思うが、これからこういう場面に遭遇することもあるだろう。経済は生き物で、常に変化する。諸君らも常に情報を集め、どうすれば良いかを考えられる大人になる事を期待する」
「「「ありがとうございました」」」
最後もカーセント公爵がビシッと締めて、課外授業は終了です。
良い体験になったと、学園生も良い笑顔でした。
すると、ルーカスお兄様がある事を僕に言ってきました。
「町の人の生活を見学することにもなった。王都だけでなく辺境伯領にも行く。辺境伯には話をしているが、その際にはアレクも立ち会って欲しい」
「それは全く問題ないですが、何か特別なことをするのですか?」
「冒険者活動をして、お金を稼ぐ大変さを味わってもらう。薬草採取でも良いし、荷物運びでも問題ない。辺境伯領の冒険者にも護衛としてお金を払うことにした」
おお、これはまた中々面白そうな話ですね。
ルーカスお兄様もアイビー様も、お金を稼ぐ大変さは良く知っています。
きっと、学園生も良い体験になりそうです。
もう少し先の話なので、その頃にはカノープス男爵領のことも落ち着いていそうですね。
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