222 / 1,219
第十九章 懐古派の砦編
四百十八話 新たな教団設立の動き
しおりを挟む
「闇ギルドの方向性を巡っていざこざが起き始めたのは、だいたい十年位前ね。実をいうと、先代の巫女は独身で後継者がいなかったのよ」
「後継ぎを巡って、争いが起きたんですね」
「そうよ。だけど、トップである巫女は女性ではいけないの。そこで、一番巫女に近い血筋だった男が新たな教団設立の動きを見せ始めたのよ。それがピエロよ」
確かに共和国であったあのピエロは何だかおかしい雰囲気だったけど、権力欲の塊だったのか。
「そして、ピエロはどこから連れてきたか分からないけど、ドクターを側に置いていたのよ。実験と称して、色々な薬を作っていたわ」
「私の夫も、ピエロとドクターの実験で殺された訳ね。そういえば共和国で二人に会った時も、サンプルがどうだかと言っていたわね」
「ドクターの研究はピエロによって機密扱いだったから、私もよく知らないのよ」
うーん、どうもピエロがどうやってドクターと出会ったか分からないけど、ドクターと会うことでピエロは行動を起こす様になったみたいだ。
それで、実験と称してティナおばあさまの夫でありリズの実の祖父が殺害された訳か。
「ピエロは、水面下で色々と計画を練っていたらしいわ。でも、先代の巫女はとっても健康的で、いつ死ぬか全く予想できなかったのよ。それに私達もこの地で生計を立てていたので、闇ギルドから離れていく人が増えてきたのよ」
まさか、ここで元気なおばあちゃんの存在がピエロに立ちはだかったとは。
先代の姫巫女の存在が、ピエロの蓋になっていたんだ。
「でもね、いつしか人間って死ぬものなのね。化け物の様に思われていた先代の巫女が、今年の初めに死んだのよ。それで、ピエロが賛同者を連れて行動を起こす様にしたのよ」
「まさか、ピエロが先代の姫巫女を殺害したんですか?」
「いいえ、違うのよ。死因は病死になっているけど、実は急いでご飯を食べていたら食べ物で喉を詰まらせて窒息死したのよ」
「ある意味、とんでもない死因ですね」
「私としては、先代の巫女らしいわって思うわ」
この辺は、最近の懐古派の衰退と時系列がイコールだ。
スラちゃんが反応していないから、オカマさんの話は本当なんだろうね。
「ピエロは、多くの人と魔導具と共に忽然と消えたわ。私達も、先代の巫女の闇魔法から逃れられたので、普通の生活を送ろうと決めたのよ」
「という事は、ピエロが率いる組織が新しい闇ギルドなんですね」
「そういう事よ。私達も、お転婆をしなくて良いと思うと、せいせいしたわ」
問題は、ピエロが何処に行ったかだよなあ。
こればかりはオカマさんも知らないみたいだし、スラちゃんの反応からすると本当の様だぞ。
「後継ぎを巡って、争いが起きたんですね」
「そうよ。だけど、トップである巫女は女性ではいけないの。そこで、一番巫女に近い血筋だった男が新たな教団設立の動きを見せ始めたのよ。それがピエロよ」
確かに共和国であったあのピエロは何だかおかしい雰囲気だったけど、権力欲の塊だったのか。
「そして、ピエロはどこから連れてきたか分からないけど、ドクターを側に置いていたのよ。実験と称して、色々な薬を作っていたわ」
「私の夫も、ピエロとドクターの実験で殺された訳ね。そういえば共和国で二人に会った時も、サンプルがどうだかと言っていたわね」
「ドクターの研究はピエロによって機密扱いだったから、私もよく知らないのよ」
うーん、どうもピエロがどうやってドクターと出会ったか分からないけど、ドクターと会うことでピエロは行動を起こす様になったみたいだ。
それで、実験と称してティナおばあさまの夫でありリズの実の祖父が殺害された訳か。
「ピエロは、水面下で色々と計画を練っていたらしいわ。でも、先代の巫女はとっても健康的で、いつ死ぬか全く予想できなかったのよ。それに私達もこの地で生計を立てていたので、闇ギルドから離れていく人が増えてきたのよ」
まさか、ここで元気なおばあちゃんの存在がピエロに立ちはだかったとは。
先代の姫巫女の存在が、ピエロの蓋になっていたんだ。
「でもね、いつしか人間って死ぬものなのね。化け物の様に思われていた先代の巫女が、今年の初めに死んだのよ。それで、ピエロが賛同者を連れて行動を起こす様にしたのよ」
「まさか、ピエロが先代の姫巫女を殺害したんですか?」
「いいえ、違うのよ。死因は病死になっているけど、実は急いでご飯を食べていたら食べ物で喉を詰まらせて窒息死したのよ」
「ある意味、とんでもない死因ですね」
「私としては、先代の巫女らしいわって思うわ」
この辺は、最近の懐古派の衰退と時系列がイコールだ。
スラちゃんが反応していないから、オカマさんの話は本当なんだろうね。
「ピエロは、多くの人と魔導具と共に忽然と消えたわ。私達も、先代の巫女の闇魔法から逃れられたので、普通の生活を送ろうと決めたのよ」
「という事は、ピエロが率いる組織が新しい闇ギルドなんですね」
「そういう事よ。私達も、お転婆をしなくて良いと思うと、せいせいしたわ」
問題は、ピエロが何処に行ったかだよなあ。
こればかりはオカマさんも知らないみたいだし、スラちゃんの反応からすると本当の様だぞ。
534
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。