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*弐ー②
第四集:野望
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呪文を唱え終えたお義父さんの手には、赤紫の鞘の立派な刀が握られていた。その鞘には、銀色の桔梗紋が彫られている。しかも、その剣はお義父さんの霊力に共鳴し、光を放っていた。
紫苑「あの独特の気...もしかしてあれは武式なの?」
増輝「ふっ、武式を持っているのは清秋と紫苑だけだと油断していたようだな。」
増輝「覚えておくといい。剣というのは、こう使うんだ。」
お義父さんは刀で清秋に斬りかかる。が、清秋はそれを結界を張って咄嗟に防いだ。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
清秋は九字を切り終えると同時にお義父さんに斬りかかった。が、それもお義父さんの張った結界で防がれてしまった。
清秋「式神招来。」
清秋は雷虎を喚ぶと式ではない剣を出現させ、雷虎の雷をその剣に宿らせた。
光留(雷と剣、両方で攻撃するのか?だが、お義父さん周りには強力な結界がある。まずはそれを壊さなければ...)
様子を見ていると、清秋はその剣で結界を攻撃し始めた。すると、いくら強力な結界でも雷獣の雷には耐えきれなかったようで、見事に結界が粉々になって壊されていた。
さらに、清秋は剣を畳に挿すと、その周りに五六星型に符を貼りはじめた。
増輝「何をするつもりだ?...っ!
苦痛の表情を浮かべたお義父さんは、その後刀印を組む事さえ出来ないでいた。 清秋が最強度の金縛り術を発動させたのか。
清秋「剣にはこうゆう使い方もあるんだよ。覚えとけ。」
増輝「なるほど。剣を術の寄り代にしたのか。流石、歴代当主の中でも晴明公にならぶ実力を持つだけある。だが甘いな。」
増輝「火気をもって金気を制す。火剋金。」
お父さんの発した火気で清秋の符が燃やされていく。全ての符が燃やされ、清秋の術で残ったのは剣だけだった。
清秋は剣を抜き取ると、再びお義父さんを攻撃し始めた。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
お義父さんに向かって攻撃するも、その攻撃はまたも防がれてしまう。
光留(清秋の霊力が限界に近い...)
自分の限界を感じたであろう清秋が離戦すると、晴明公の師であった賀茂忠行公の末裔の青年が再び闘いに加わった。
唯雪「式神招来。」
唯幸「白虎。あの方を攻撃なさい。」
白虎「承知いたしました。」
白虎はかまいたちを起こすとそれでお義父さんを攻撃した。が、お義父さんはそれをも防ぐ。
唯幸「白虎の舞。」
かまいたちが効かなかった為、忠行公の末裔の青年は式神に次の命を下した。
白虎の発した竜巻の威力はかなり強く、竜巻の渦中にいるお義父さんはおそらく、息をしたり足を踏ん張るのがやっとであろう。そう思ったが...
光留(なっ...!?)
お父さんは白虎の竜巻を自身の持つ武式の刀で斬り裂いた。
芦屋「式神招来。」
晴明公のライバルであった芦屋 道満の末裔の青年が、自身の式神を召喚した。
光留(それにしても...不思議な光景だ。芦屋道満の末裔と安倍の末裔が晴明公の子孫であるお義父さんを倒す為に協力しているなんて。)
紫苑「あの独特の気...もしかしてあれは武式なの?」
増輝「ふっ、武式を持っているのは清秋と紫苑だけだと油断していたようだな。」
増輝「覚えておくといい。剣というのは、こう使うんだ。」
お義父さんは刀で清秋に斬りかかる。が、清秋はそれを結界を張って咄嗟に防いだ。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
清秋は九字を切り終えると同時にお義父さんに斬りかかった。が、それもお義父さんの張った結界で防がれてしまった。
清秋「式神招来。」
清秋は雷虎を喚ぶと式ではない剣を出現させ、雷虎の雷をその剣に宿らせた。
光留(雷と剣、両方で攻撃するのか?だが、お義父さん周りには強力な結界がある。まずはそれを壊さなければ...)
様子を見ていると、清秋はその剣で結界を攻撃し始めた。すると、いくら強力な結界でも雷獣の雷には耐えきれなかったようで、見事に結界が粉々になって壊されていた。
さらに、清秋は剣を畳に挿すと、その周りに五六星型に符を貼りはじめた。
増輝「何をするつもりだ?...っ!
苦痛の表情を浮かべたお義父さんは、その後刀印を組む事さえ出来ないでいた。 清秋が最強度の金縛り術を発動させたのか。
清秋「剣にはこうゆう使い方もあるんだよ。覚えとけ。」
増輝「なるほど。剣を術の寄り代にしたのか。流石、歴代当主の中でも晴明公にならぶ実力を持つだけある。だが甘いな。」
増輝「火気をもって金気を制す。火剋金。」
お父さんの発した火気で清秋の符が燃やされていく。全ての符が燃やされ、清秋の術で残ったのは剣だけだった。
清秋は剣を抜き取ると、再びお義父さんを攻撃し始めた。
清秋「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
お義父さんに向かって攻撃するも、その攻撃はまたも防がれてしまう。
光留(清秋の霊力が限界に近い...)
自分の限界を感じたであろう清秋が離戦すると、晴明公の師であった賀茂忠行公の末裔の青年が再び闘いに加わった。
唯雪「式神招来。」
唯幸「白虎。あの方を攻撃なさい。」
白虎「承知いたしました。」
白虎はかまいたちを起こすとそれでお義父さんを攻撃した。が、お義父さんはそれをも防ぐ。
唯幸「白虎の舞。」
かまいたちが効かなかった為、忠行公の末裔の青年は式神に次の命を下した。
白虎の発した竜巻の威力はかなり強く、竜巻の渦中にいるお義父さんはおそらく、息をしたり足を踏ん張るのがやっとであろう。そう思ったが...
光留(なっ...!?)
お父さんは白虎の竜巻を自身の持つ武式の刀で斬り裂いた。
芦屋「式神招来。」
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光留(それにしても...不思議な光景だ。芦屋道満の末裔と安倍の末裔が晴明公の子孫であるお義父さんを倒す為に協力しているなんて。)
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