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第七章:決戦は土曜0時
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それは、切れ切れの断片的な記憶だった。
日本では見た事のない南方の森林を抜け、無国籍風の、それでも若干のなじみを感じる北東アジアのテイストに溢れた町並みに至り、都会に入る。
不安と、それを上回る期待と希望。そして、恐らくもう二度と、故郷には帰れないだろうという、わずかばかりの後悔と悲しみ。それらが綯い交ぜになった感情が、五月の心を揺さぶる。
――ちがう。私は、帰れないんじゃない――
五月は、そこで違和感を感じる。
――だって、私には、故郷と言える場所が、ないのだから――
はっとして、気付く。これは、自分の記憶ではない。
――やっと気付いた?――
どこかから、円の声が聞こえる、気がする。
――あんまり親和性が高いんで、どうしようかと思ったわよ。どう、自我は保ててる?――
「……大丈夫、だと思います」
五月は、出所のはっきりしないその声に、答える。気が付けば、その間、回りの景色が静止している。
そうか。ここは夢、夢の中。だから、時間も距離も、見ている主体の私の思うままになる、そういう事か。
――その通りよ。ついでに言うと、そこは莉莉の夢の断片を、五月ちゃんの経験と記憶で補完した夢の世界よ。莉莉の記憶や意識なんて、ほっとんど残ってなかったから……――
なるほど、だから微妙に見覚えがあったり、懐かしい感じがしたりするのか。五月は、納得する。
――正直言うとね、あたしから見ても、もうそれが莉莉の記憶なんだか五月ちゃんの記憶なんだか見分けがつかないの。だから、もしかしたら、五月ちゃんが見られたくない記憶も見えちゃうかも知れないけど、勘弁してね――
それがどういう意味か、もう一つ深く理解しないまま、五月は円の声に頷き、夢の時間を進める。
途切れ途切れに進む時間の中で、五月は莉莉の生活を追体験する。それは、恐ろしく断片的ではあるが、それに近い経験をして来た五月は、その間にあった事を自分の体験として補完し、感じる事が出来てしまう。
酒場の女給として働きつつ、南方から来た女占い師としても酒場の片隅で仕事をする莉莉の毎日。上手くいく事もあれば、失敗する事も、酷い目に合う事もあった。気を許した男に抱かれる事も、金のために慰み物にされる事すらあった。それらの全てが莉莉と五月で同じではないが、苦労の質という意味では大筋で同じだった。
やがて、五月は円の言った事がどういう事かを理解した。これは莉莉の記憶のはず、そう思っているし、実際自分の記憶とは違う部分ばかりのはずなのだが、たまに自分の記憶と整合してしまう部分がある。例えば、酒場の女給仲間が見覚えのある昔の嫌な女であったり、タチの悪い客の顔に見覚えがあったり、果ては、莉莉を抱く男の顔が過去に五月を抱いた男の顔であったり。
私の記憶で補完するって、こういう事か。
仕方がないと思ってはいつつも、それを一人称の視点で見ざるを得ない五月は、どうにもやるせない思いになる。
だが、記憶では補完出来ない部分もあった。そして、やがて、それがだんだん大きくなっていった。
それは、阿片だった。
阿片戦争、と言う単語は、転校がちであり、勤労学生と言えば聞こえは良いが実際は生活のため働かざるを得ず、まともに学校に行けていなかった五月であっても、知識としては知っている。莉莉はその時代のその地域の人間だという事だし、実際阿片で死んだと張果が言っていたから、覚悟はしていたが、実際に寂しさ、やるせなさがつのって阿片に手を出す様を見てしまうと、なんとも辛い。当時のこの場所では、その敷居も低かったからなおさらだ。五月自身も割と酒で憂さを晴らす事が多かった口ではあるが、依存症になるような呑み方はしなかったし、今でもしていない。だが、莉莉はそうではなかった。五月から見れば安易に阿片に手を出し、溺れていった。それは、阿片を使っている時の莉莉の占いが、素面でいるときに比べて冴え渡っていたからかも知れない。阿片を決めているときの莉莉の占いは評判になり、莉莉は阿片を止めるに止められなくなっていった。
五月は、その過程を見ているのが辛かった。つらさを、寂しさを紛らわすために始めた阿片が占いの評判を呼び、評判になればなるほど金回りはよくなるが、人の心は自分から離れていく。便利な道具としてしか思われなくなっていく。その寂しさに、また阿片を重ねる。そうして落ちていく姿が、見ていて、いや、自分の事として感じられるだけに辛かった。
そんなときに、ある男が現れた。小柄で、スリーピースを着こなす、その当時としては最先端であろう男。その男は田舎育ちの莉莉の心を瞬く間に掴み、莉莉は男の言いなりに占いをし、男に手ほどきを受ける形で占いを発展させ、人の心を操る術を開花させた。莉莉の上達に男はたいそう喜び、莉莉もまた男を喜ばせる事に悦びを感じていた。だが同時に、術を使うために、阿片を止める事も出来なくなってもいた。
次第に、莉莉が使う阿片の量は増え、しかし、術は精緻を極めていった。男の求めるがままに莉莉は術を使い、しかし、莉莉はその目的にも、結果にもほとんど興味を持たなかった。ただ、男が喜ぶから、それだけが莉莉の行動原理だった。その為に、他の男に抱かれ、抱かれながら術を使い、相手を操る事すらいとわなかった。
やがて、莉莉が子を身ごもる頃には、莉莉は明らかに阿片中毒となっていた。その頃には、男は何かしらの大仕事をしており、莉莉の元に来るのも間が空くようになっていた。だが、決して男が莉莉を見限ったのではない、莉莉はそう思い込んでもいた。実際、男は会う度に莉莉をいたわり、激しく求めてもいた。だが、であるからこそ、会えない間の寂しさを埋め合わせるために阿片を求め、莉莉の体は衰えていった。
そして、子が流れた。
玲子は、その、子が流れた瞬間の莉莉を、第三者の視点から見ていた。
――あれが、茉茉ね……――
どこかで、鰍の声がする。茉茉の側から莉莉の、五月の夢にアクセスしようとすれば、茉茉が存在するその最初の時点からしか立ち会えない。それはつまり、茉茉が死産としてこの世に出た瞬間を意味した。
玲子の中で、色々な感情が渦巻いていた。すぐ側には、柾木がいる、存在自体は感じる。だが、柾木は息を呑み、凍り付いてしまっている。当然だと、玲子は思う。男は、こういった修羅場には耐えられないと聞いているから。
そして、玲子は、子を産んだ事などない自分であっても、やはり莉莉に感情移入している自分に気付く。胸の奥が締め付けられるように痛み、涙が溢れる。
そして玲子は、柾木と五月も、その後の顛末を知る。半ば半狂乱となった莉莉に、男はある人形を渡す。それは、男が、男の法術を用いて、死んで生まれた赤子を土人形に封じ込めたもの。
それこそが茉茉であり、男はつまり張果であった。
その後は、莉莉は片時も茉茉を、土人形を離さず、張果は人形が傷む度に修繕し、またかいがいしく莉莉の世話をしていた。その姿は、あの盲た老人とは似ても似付かない、別人としか思えない慈愛に満ちていた。莉莉も、茉茉を抱き、張果に抱かれているときは、心底満足そうであった。そして、何時しか、莉莉は茉茉を通じて、己の法術、人を操る術を数倍にもして使う事が出来るようになっていた。
軍が、その力に目を付けた。表立ってこそ使えないが、味方の士気を上げるにも、敵の士気を落とすにも使える。敵の将校を操る事も出来る。張果と莉莉は、その都度その都度依頼主を替えながら、請われる度に仕事をなし、いつしか軍閥から一目置かれる存在になっていた。と同時に、張果は、かねてから進めていたのだろう研究実験、莉莉が身ごもっていた時期に側を離れる原因でもあった実験の成果がいよいよ形になろうとしている事で、浮き足だってもいた。
そして、悲劇が起きた。
日本では見た事のない南方の森林を抜け、無国籍風の、それでも若干のなじみを感じる北東アジアのテイストに溢れた町並みに至り、都会に入る。
不安と、それを上回る期待と希望。そして、恐らくもう二度と、故郷には帰れないだろうという、わずかばかりの後悔と悲しみ。それらが綯い交ぜになった感情が、五月の心を揺さぶる。
――ちがう。私は、帰れないんじゃない――
五月は、そこで違和感を感じる。
――だって、私には、故郷と言える場所が、ないのだから――
はっとして、気付く。これは、自分の記憶ではない。
――やっと気付いた?――
どこかから、円の声が聞こえる、気がする。
――あんまり親和性が高いんで、どうしようかと思ったわよ。どう、自我は保ててる?――
「……大丈夫、だと思います」
五月は、出所のはっきりしないその声に、答える。気が付けば、その間、回りの景色が静止している。
そうか。ここは夢、夢の中。だから、時間も距離も、見ている主体の私の思うままになる、そういう事か。
――その通りよ。ついでに言うと、そこは莉莉の夢の断片を、五月ちゃんの経験と記憶で補完した夢の世界よ。莉莉の記憶や意識なんて、ほっとんど残ってなかったから……――
なるほど、だから微妙に見覚えがあったり、懐かしい感じがしたりするのか。五月は、納得する。
――正直言うとね、あたしから見ても、もうそれが莉莉の記憶なんだか五月ちゃんの記憶なんだか見分けがつかないの。だから、もしかしたら、五月ちゃんが見られたくない記憶も見えちゃうかも知れないけど、勘弁してね――
それがどういう意味か、もう一つ深く理解しないまま、五月は円の声に頷き、夢の時間を進める。
途切れ途切れに進む時間の中で、五月は莉莉の生活を追体験する。それは、恐ろしく断片的ではあるが、それに近い経験をして来た五月は、その間にあった事を自分の体験として補完し、感じる事が出来てしまう。
酒場の女給として働きつつ、南方から来た女占い師としても酒場の片隅で仕事をする莉莉の毎日。上手くいく事もあれば、失敗する事も、酷い目に合う事もあった。気を許した男に抱かれる事も、金のために慰み物にされる事すらあった。それらの全てが莉莉と五月で同じではないが、苦労の質という意味では大筋で同じだった。
やがて、五月は円の言った事がどういう事かを理解した。これは莉莉の記憶のはず、そう思っているし、実際自分の記憶とは違う部分ばかりのはずなのだが、たまに自分の記憶と整合してしまう部分がある。例えば、酒場の女給仲間が見覚えのある昔の嫌な女であったり、タチの悪い客の顔に見覚えがあったり、果ては、莉莉を抱く男の顔が過去に五月を抱いた男の顔であったり。
私の記憶で補完するって、こういう事か。
仕方がないと思ってはいつつも、それを一人称の視点で見ざるを得ない五月は、どうにもやるせない思いになる。
だが、記憶では補完出来ない部分もあった。そして、やがて、それがだんだん大きくなっていった。
それは、阿片だった。
阿片戦争、と言う単語は、転校がちであり、勤労学生と言えば聞こえは良いが実際は生活のため働かざるを得ず、まともに学校に行けていなかった五月であっても、知識としては知っている。莉莉はその時代のその地域の人間だという事だし、実際阿片で死んだと張果が言っていたから、覚悟はしていたが、実際に寂しさ、やるせなさがつのって阿片に手を出す様を見てしまうと、なんとも辛い。当時のこの場所では、その敷居も低かったからなおさらだ。五月自身も割と酒で憂さを晴らす事が多かった口ではあるが、依存症になるような呑み方はしなかったし、今でもしていない。だが、莉莉はそうではなかった。五月から見れば安易に阿片に手を出し、溺れていった。それは、阿片を使っている時の莉莉の占いが、素面でいるときに比べて冴え渡っていたからかも知れない。阿片を決めているときの莉莉の占いは評判になり、莉莉は阿片を止めるに止められなくなっていった。
五月は、その過程を見ているのが辛かった。つらさを、寂しさを紛らわすために始めた阿片が占いの評判を呼び、評判になればなるほど金回りはよくなるが、人の心は自分から離れていく。便利な道具としてしか思われなくなっていく。その寂しさに、また阿片を重ねる。そうして落ちていく姿が、見ていて、いや、自分の事として感じられるだけに辛かった。
そんなときに、ある男が現れた。小柄で、スリーピースを着こなす、その当時としては最先端であろう男。その男は田舎育ちの莉莉の心を瞬く間に掴み、莉莉は男の言いなりに占いをし、男に手ほどきを受ける形で占いを発展させ、人の心を操る術を開花させた。莉莉の上達に男はたいそう喜び、莉莉もまた男を喜ばせる事に悦びを感じていた。だが同時に、術を使うために、阿片を止める事も出来なくなってもいた。
次第に、莉莉が使う阿片の量は増え、しかし、術は精緻を極めていった。男の求めるがままに莉莉は術を使い、しかし、莉莉はその目的にも、結果にもほとんど興味を持たなかった。ただ、男が喜ぶから、それだけが莉莉の行動原理だった。その為に、他の男に抱かれ、抱かれながら術を使い、相手を操る事すらいとわなかった。
やがて、莉莉が子を身ごもる頃には、莉莉は明らかに阿片中毒となっていた。その頃には、男は何かしらの大仕事をしており、莉莉の元に来るのも間が空くようになっていた。だが、決して男が莉莉を見限ったのではない、莉莉はそう思い込んでもいた。実際、男は会う度に莉莉をいたわり、激しく求めてもいた。だが、であるからこそ、会えない間の寂しさを埋め合わせるために阿片を求め、莉莉の体は衰えていった。
そして、子が流れた。
玲子は、その、子が流れた瞬間の莉莉を、第三者の視点から見ていた。
――あれが、茉茉ね……――
どこかで、鰍の声がする。茉茉の側から莉莉の、五月の夢にアクセスしようとすれば、茉茉が存在するその最初の時点からしか立ち会えない。それはつまり、茉茉が死産としてこの世に出た瞬間を意味した。
玲子の中で、色々な感情が渦巻いていた。すぐ側には、柾木がいる、存在自体は感じる。だが、柾木は息を呑み、凍り付いてしまっている。当然だと、玲子は思う。男は、こういった修羅場には耐えられないと聞いているから。
そして、玲子は、子を産んだ事などない自分であっても、やはり莉莉に感情移入している自分に気付く。胸の奥が締め付けられるように痛み、涙が溢れる。
そして玲子は、柾木と五月も、その後の顛末を知る。半ば半狂乱となった莉莉に、男はある人形を渡す。それは、男が、男の法術を用いて、死んで生まれた赤子を土人形に封じ込めたもの。
それこそが茉茉であり、男はつまり張果であった。
その後は、莉莉は片時も茉茉を、土人形を離さず、張果は人形が傷む度に修繕し、またかいがいしく莉莉の世話をしていた。その姿は、あの盲た老人とは似ても似付かない、別人としか思えない慈愛に満ちていた。莉莉も、茉茉を抱き、張果に抱かれているときは、心底満足そうであった。そして、何時しか、莉莉は茉茉を通じて、己の法術、人を操る術を数倍にもして使う事が出来るようになっていた。
軍が、その力に目を付けた。表立ってこそ使えないが、味方の士気を上げるにも、敵の士気を落とすにも使える。敵の将校を操る事も出来る。張果と莉莉は、その都度その都度依頼主を替えながら、請われる度に仕事をなし、いつしか軍閥から一目置かれる存在になっていた。と同時に、張果は、かねてから進めていたのだろう研究実験、莉莉が身ごもっていた時期に側を離れる原因でもあった実験の成果がいよいよ形になろうとしている事で、浮き足だってもいた。
そして、悲劇が起きた。
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