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第1章
レオさんと街散策 1
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朝になるとマルクが俺の部屋に来て、大きな窓のカーテンを全開に開け、俺を明るい凛とした声で起こしてくれた。
俺は基本的に寝起きが悪いが、いつものうるさい目覚まし時計では無く、マルクが起こしてくれたおかげで、いつもよりスッキリと起きられた。
「おはよ、マルク」
「はい!おはようございます昴様。もう朝食の準備は済んでおりますので、お支度が整い次第食堂にお越しください」
そうマルクに言われたので、俺は急いで支度を済ませ、足早に食堂へと向かった。
そして優雅に朝食を食べていると、ドンドンと大きな足音をたてて、レオさんが食堂に入って来た。
するとすぐに俺の隣にドカッと座って、マルクにコーヒーとムックという、白いモチモチのパンの中に色々な具材が入ったこの国の定番の朝食をたのんでいた。
マルクがレオさんの朝食を用意している間に、レオさんが俺に話しかけてきた。
「昨日はよく眠れたか?」
「はい、お陰様で。レオさんは・・・朝まで飲んでました?」
「お、よく分かったな」
「だってレオさんからすごいお酒の臭いがしますし」
「そうか、そりゃ悪かったな。詫びに今日は暇だから街を案内してやるよ」
そう言われて俺は思わず目を輝かせてありがとうございますと、レオさんに言った。
するとレオさんは一瞬目をパチパチさせて驚くと、俺の反応に気を良くしたのか、鼻歌交じりで新聞を読んでいた。
そして俺はマルクに用意してもらった。変身セットの猫耳と尻尾を付けてルークに乗り、街の東側にある飛獣小屋にルークを預けた。
そこの小屋には見たことも無いような色々な種類の飛獣達がいた。
俺が物珍しそうに見ていると、レオさんが触ってみたいか?と聞いてきたが、俺は噛まれたりするのが怖いので断った。
するとレオさんは大丈夫だと言って、無理やり俺にアロコーンという、全身が真っ黒でコウモリに似た翼を持つ馬に似た動物を触らせようとしてきた。
レオさんが言うにはアロコーンは誰にでも優しいから大丈夫との事だったが、俺からしてみれば未知の生物だったので、恐怖でしかなかった。
「無理です!」
「大丈夫だって言ってんだろ。ほら、アロコーンの方がお前に興味持ってるみたいだぞ」
結局推しに弱い俺はレオさんの推しに負けて、腰が引けながら腕を伸ばして、アロコーンの鼻の上の部分を優しく撫でた。
するとアロコーンは嬉しそうに目を細めて、もっと撫でろと俺に鼻を擦らせて、催促してくるくらいだった。
「す、凄い。俺触れてる」
「だから言ったろ、平気だって」
「レオさんからすれば当たり前かもしれませんけど、俺からしたら未知の生物なんですよ」
「確かにそうだな。お前からしてみれば全く見た事もない上に、お前はビビりだからな」
俺は断固否定したかったが、こっちに来てから俺はちょっとの事でもビビってばっかりいるので否定することが出来なかった。
「と、とにかく。街にそろそろ行きませんか?」
「あぁ、そうだな」
そして俺はレオさんに連れられて、街の中心に向かって歩いて行った。
まず街の大通りを通っていて思ったのが、街がとても活気に溢れていて、そこらじゅうから商人やら買い物客やらの明るく元気な声が響いていた。
前々から思っていたが、この世界は現代に近いというよりも、中世ヨーロッパ頃の生活に近いような気がしていた。
俺は気になったので、試しにレオさんに携帯はこの世界には無いのですか?と聞いてみたが、レオさんはそんな物は無いと言っていた。
そもそも携帯みたいな通信器具など、現代の便利なものは、レオさん達の能力でカバーできるものがほとんどなので、本人達はこれといって必要としているわけではないようだった。
そして街を見渡していると、綺麗な街並みにそぐわないような、暗く独特の雰囲気を放つ店を発見した。
そして俺は気になってレオさんにあの店のことを聞いてみた。
「あの、レオさん。このお店って何ですか?」
「ん?あの店はやたら古い本や魔術道具とか扱ってるいかにも怪しい店だ」
「え?なんでそんな怪しい店がこんな大通にあるんですか?」
「あの店は元からここにあって頑固じじいが、立ち退かなかっただけだ。あぁいう店は普通西の外れにあるピネッジマーケットに集まるんだがな」
俺はそうなんですか。と言って、その店に向かおうとすると、レオさんが俺の首根っこを掴み、それ以上先へ進まないようにしてきた。
「え?どうしたんですか急に」
「お前ビビりなくせして興味ある事だけにはガンガン行くタイプのやつか?」
「確かに良く友達とかに言われますね!」
「まじかよ。すげぇーめんどくせぇタイプじゃねぇーか」
「な!ひ、酷くないですかそれ!」
「事実だろが。いいか、ここはお前が住んでた世界と違うんだぜ?お前の世界では平気だった行動が、こっちでは命取りになるかもしれないんだぞ?」
「た、確かに・・・で、でも。今はレオさんもいますし平気ですよ!」
「あのなぁーそういう問題じゃなくてよ・・・」
「あの店のじじいが苦手なんじゃろ?」
そうレオさんの言いかけた言葉を急に誰が後ろから引き継いできた。
俺とレオさんは驚いて後ろを振り向くと、そこにはボロボロの黒いマントを着た大きなフクロウが杖を着いて立っていた。
「ほほほほ、久しぃのレオよ」
「げぇ、クソじじい何でここに」
「お前の気配がしたのでな。あと面白そうなのも引き連れてるようだったしな」
「相変わらずだな。じじいの気配察知能力」
「当たり前じゃワシを誰だと思っておる。さ、そんな事より早く店に入れ」
「入るわけねぇーだろ」
「そうは言ってもお前の連れは入る気満々だぞ?」
「な!おい、昴!」
レオさんがおじいさんに気を取られている隙に、俺は店のガラス窓から中を覗き込んでいた。
「あ、すみません。つい、なんか謎の誘惑に負けて」
「そうだろそうだろ。今なら紅茶とお菓子も付いておるぞ」
そう言われた俺は、元々お菓子には目が無いので、あっさりと中に入って行った。
するとレオさんは呆れたようにため息をついていたが、結局一緒に店の中に入って来てくれた。
俺は基本的に寝起きが悪いが、いつものうるさい目覚まし時計では無く、マルクが起こしてくれたおかげで、いつもよりスッキリと起きられた。
「おはよ、マルク」
「はい!おはようございます昴様。もう朝食の準備は済んでおりますので、お支度が整い次第食堂にお越しください」
そうマルクに言われたので、俺は急いで支度を済ませ、足早に食堂へと向かった。
そして優雅に朝食を食べていると、ドンドンと大きな足音をたてて、レオさんが食堂に入って来た。
するとすぐに俺の隣にドカッと座って、マルクにコーヒーとムックという、白いモチモチのパンの中に色々な具材が入ったこの国の定番の朝食をたのんでいた。
マルクがレオさんの朝食を用意している間に、レオさんが俺に話しかけてきた。
「昨日はよく眠れたか?」
「はい、お陰様で。レオさんは・・・朝まで飲んでました?」
「お、よく分かったな」
「だってレオさんからすごいお酒の臭いがしますし」
「そうか、そりゃ悪かったな。詫びに今日は暇だから街を案内してやるよ」
そう言われて俺は思わず目を輝かせてありがとうございますと、レオさんに言った。
するとレオさんは一瞬目をパチパチさせて驚くと、俺の反応に気を良くしたのか、鼻歌交じりで新聞を読んでいた。
そして俺はマルクに用意してもらった。変身セットの猫耳と尻尾を付けてルークに乗り、街の東側にある飛獣小屋にルークを預けた。
そこの小屋には見たことも無いような色々な種類の飛獣達がいた。
俺が物珍しそうに見ていると、レオさんが触ってみたいか?と聞いてきたが、俺は噛まれたりするのが怖いので断った。
するとレオさんは大丈夫だと言って、無理やり俺にアロコーンという、全身が真っ黒でコウモリに似た翼を持つ馬に似た動物を触らせようとしてきた。
レオさんが言うにはアロコーンは誰にでも優しいから大丈夫との事だったが、俺からしてみれば未知の生物だったので、恐怖でしかなかった。
「無理です!」
「大丈夫だって言ってんだろ。ほら、アロコーンの方がお前に興味持ってるみたいだぞ」
結局推しに弱い俺はレオさんの推しに負けて、腰が引けながら腕を伸ばして、アロコーンの鼻の上の部分を優しく撫でた。
するとアロコーンは嬉しそうに目を細めて、もっと撫でろと俺に鼻を擦らせて、催促してくるくらいだった。
「す、凄い。俺触れてる」
「だから言ったろ、平気だって」
「レオさんからすれば当たり前かもしれませんけど、俺からしたら未知の生物なんですよ」
「確かにそうだな。お前からしてみれば全く見た事もない上に、お前はビビりだからな」
俺は断固否定したかったが、こっちに来てから俺はちょっとの事でもビビってばっかりいるので否定することが出来なかった。
「と、とにかく。街にそろそろ行きませんか?」
「あぁ、そうだな」
そして俺はレオさんに連れられて、街の中心に向かって歩いて行った。
まず街の大通りを通っていて思ったのが、街がとても活気に溢れていて、そこらじゅうから商人やら買い物客やらの明るく元気な声が響いていた。
前々から思っていたが、この世界は現代に近いというよりも、中世ヨーロッパ頃の生活に近いような気がしていた。
俺は気になったので、試しにレオさんに携帯はこの世界には無いのですか?と聞いてみたが、レオさんはそんな物は無いと言っていた。
そもそも携帯みたいな通信器具など、現代の便利なものは、レオさん達の能力でカバーできるものがほとんどなので、本人達はこれといって必要としているわけではないようだった。
そして街を見渡していると、綺麗な街並みにそぐわないような、暗く独特の雰囲気を放つ店を発見した。
そして俺は気になってレオさんにあの店のことを聞いてみた。
「あの、レオさん。このお店って何ですか?」
「ん?あの店はやたら古い本や魔術道具とか扱ってるいかにも怪しい店だ」
「え?なんでそんな怪しい店がこんな大通にあるんですか?」
「あの店は元からここにあって頑固じじいが、立ち退かなかっただけだ。あぁいう店は普通西の外れにあるピネッジマーケットに集まるんだがな」
俺はそうなんですか。と言って、その店に向かおうとすると、レオさんが俺の首根っこを掴み、それ以上先へ進まないようにしてきた。
「え?どうしたんですか急に」
「お前ビビりなくせして興味ある事だけにはガンガン行くタイプのやつか?」
「確かに良く友達とかに言われますね!」
「まじかよ。すげぇーめんどくせぇタイプじゃねぇーか」
「な!ひ、酷くないですかそれ!」
「事実だろが。いいか、ここはお前が住んでた世界と違うんだぜ?お前の世界では平気だった行動が、こっちでは命取りになるかもしれないんだぞ?」
「た、確かに・・・で、でも。今はレオさんもいますし平気ですよ!」
「あのなぁーそういう問題じゃなくてよ・・・」
「あの店のじじいが苦手なんじゃろ?」
そうレオさんの言いかけた言葉を急に誰が後ろから引き継いできた。
俺とレオさんは驚いて後ろを振り向くと、そこにはボロボロの黒いマントを着た大きなフクロウが杖を着いて立っていた。
「ほほほほ、久しぃのレオよ」
「げぇ、クソじじい何でここに」
「お前の気配がしたのでな。あと面白そうなのも引き連れてるようだったしな」
「相変わらずだな。じじいの気配察知能力」
「当たり前じゃワシを誰だと思っておる。さ、そんな事より早く店に入れ」
「入るわけねぇーだろ」
「そうは言ってもお前の連れは入る気満々だぞ?」
「な!おい、昴!」
レオさんがおじいさんに気を取られている隙に、俺は店のガラス窓から中を覗き込んでいた。
「あ、すみません。つい、なんか謎の誘惑に負けて」
「そうだろそうだろ。今なら紅茶とお菓子も付いておるぞ」
そう言われた俺は、元々お菓子には目が無いので、あっさりと中に入って行った。
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