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第1章
レオさんの家 2
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部屋から出ると廊下があまりにも何か出そうな雰囲気を醸し出していたので、俺はへっぴり腰にながら廊下を歩いていた。
すると廊下の窓が空いている訳でも無いのに突然ロウソクの火が後ろから前にユラっとゆらめいた。
俺は怖くて怖くてたまらなかったが恐る恐るゆっくり後ろに振り向くと、薄暗い廊下に1本のロウソクを持った誰かがいた。
そして化け物だと思った俺は恐怖のあまり絶叫しながらその場に蹲り両目を手の平で覆い隠した。
「ギャーー!?!?」
「うわぁ!?昴様大丈夫ですか?」
俺はその声に聞き覚えがあったので恐る恐る指と指の間から覗き見ると、そこには心配そうに俺を見つめるマルクの姿があった。
「良かったー。あのまま気絶してしまったらどうしようかと心配してしまいました」
俺は自分より年下の子になんて姿見せてるんだと思い、恥ずかしくなって顔を真っ赤にしながら「心配をお掛けしました」と言った。
するとマルクは廊下の暗さえも跳ね返しそうなほどの明るい笑顔で「昴様が無事なら良かったです」と言ってくれた。
俺はその笑顔に癒されつつも、やっぱり恥ずかしいところを見せてしまったなという情けなさが残った。
「あ、そういえばなんだけどさ、風呂用意してくれたのに寝ちゃってごめんね?」
「いいえ、昴様はお疲れになっていていたのですからあのまま寝てしまって当然です。ですから全くお気になさらないでください」
「そ、そうかな?ならよかった」
「それと昴様せっかくこの国に来たのですから、この国の名物料理を食べてみてはいかがですか?」
「名物料理?」
「はい!オオパッツェウサギの丸焼きやサキリヤギのチーズなど様々な料理をご用意しております」
「おぉー全く聞いた事無い名前だけどなんだか美味しそうだね!そういえばここに来てから何も食べてないや」
「はい!そう思いまして料理を多めに作っておきました!」
「それは嬉しいな。じゃー食堂まで案内してくれる?」
「はい!もちろんでございます!」
そして俺はマルクに案内されて食堂まで行った。
「す、凄いな。この量と料理の豪華さ」
「はい!昴様は久しぶりのお客様なうえに元々レオ様はここでお食事するのはほとんど朝だけなので、とてもシェフが張り切っておりましたから」
「な、なるほど」
「ではこちらの席にどうぞ」
そう言ってマルクは長い食卓テーブルの一番奥の席、要するにこの家の主が座るべき席に案内された。
「え?俺がこのに座っていいの?」
「はい、昴様はレオ様の大切なお客様なので。さ、冷めないうちに昴様のお好きなものからどうぞ」
そうマルクに言われたが料理の種類が多いうえに全く見た事も無い料理も数多くあったので、正直どれを食べればいいのか迷ってしまった。
「あのさ、マルク。この中にマルクのオススメ料理とかない?料理がありすぎて自分一人では選べないんだよね」
「かしこまりました。でしたらシェフをお呼び致しましょう」
そう言ってマルクが呼んできたシェフは背も高くガッシリとした体つきでベリーショートヘアーに焦げ茶色のでとても目付きが鋭く、熊の耳と尻尾を生やした大男だった。
そしてシェフ俺の横にドンッと立ちじっとこちらを見ていた。
「ヒ、ヒェ・・・え、えっとー・・・」
「昴様ご紹介します。この屋敷の専属シェフで私の弟のベンです。怖く見られがちですが心優しくてとてもいい子なんです!」
そうマルクが言うとベンは少し赤くなりながら、低く小さい優しい声で「兄さんそれは言い過ぎだよ」と言っていた。ベンは俺が思っているよりも優しい良い人なのかもしれないと思った。
そしてふとさっきのマルクが弟のベンですと言っていたことを思い出し少し遅めに衝撃を受けた。
しかし誰がどう見たってマルクの方がベンより10か20くらい下に見えるのに、ベンの方が年下と聞いて俺は全く驚きをかくせていなかった。
そして俺はベンが俺が思っているより年下なのか、それともマルクの見た目が物凄く若々しいのか、どっちなのだろうと少し悩んでいると、マルクがクスッと笑い俺に言った。
「よく見た目と年齢があってないと言われるです。昴様は私が何歳くらいにお見えになったのですか?」
「えっと、10代の後半かと思ってたんだけど違うの?」
「いいえ、私は453歳で、ベンが320歳です。ふふふ、この見た目で453歳はよく驚かれてしまうんです」
「・・・453歳!?は?え?いや、え?だって普通そんな普通その年齢だっら俺らだったら死んでるよ?」
「昴様の世界は寿命が短いのですね。私達はだいたい皆1000年は生きますよ」
そう言われて俺は要するに人間でいうと45歳くらいだろうということがおおよそ分かった。
だとしてもこの見た目であの年齢は不思議でしかなかったので、思わず率直に言ってしまった。
「え、いやだとしてもその見た目で453歳って凄すぎる」
「はい、私もレオ様みたいにダンディーに成長したかったのですが、何故か全く見た目が変化することなく体内だけは成長してしまったんです。ちなみにレオ様は私よりも年下で431歳です」
「え、レオさんの方が年下なんだ。なんかマルクさんの事呼び捨てしすみません」
「いいえ!そのような事お気になさらないでください。昴様はレオ様のお客様なのでございますから呼び捨てをされて当然でございます。そのままマルクとお呼びください。シェフもベンと呼び捨てにして頂いてもかまいませんので」
「じゃーわかった。そうさせてもらうね」
俺は申し訳ないなと思いながら、マルクがそうしてくれと凄い勢いで頼んでくるので、俺はその勢いに負け了承した。
そして俺は兄弟と楽しく話したがら美味しい料理をお腹いっぱいに食べた。
そして俺はマルクに部屋の風呂まで案内され、俺は綺麗な青い色の花が浮かんだいい匂いの風呂にゆっくり浸かり一日の疲れを癒した。
「んー・・・なんだかんだで1日終わっちゃったけど大丈夫かな?はぁー・・・早く元の世界に帰りたいな」
そして俺はボーッとしばらく風呂に入りよく体が温まってから風呂から上がった。そして髪を軽く乾かしてから直ぐにベッドに入った。
すると俺は軽く寝たはずなのにまた強い睡魔に襲われて、あっという間にまた深い眠りについてしまった。
すると廊下の窓が空いている訳でも無いのに突然ロウソクの火が後ろから前にユラっとゆらめいた。
俺は怖くて怖くてたまらなかったが恐る恐るゆっくり後ろに振り向くと、薄暗い廊下に1本のロウソクを持った誰かがいた。
そして化け物だと思った俺は恐怖のあまり絶叫しながらその場に蹲り両目を手の平で覆い隠した。
「ギャーー!?!?」
「うわぁ!?昴様大丈夫ですか?」
俺はその声に聞き覚えがあったので恐る恐る指と指の間から覗き見ると、そこには心配そうに俺を見つめるマルクの姿があった。
「良かったー。あのまま気絶してしまったらどうしようかと心配してしまいました」
俺は自分より年下の子になんて姿見せてるんだと思い、恥ずかしくなって顔を真っ赤にしながら「心配をお掛けしました」と言った。
するとマルクは廊下の暗さえも跳ね返しそうなほどの明るい笑顔で「昴様が無事なら良かったです」と言ってくれた。
俺はその笑顔に癒されつつも、やっぱり恥ずかしいところを見せてしまったなという情けなさが残った。
「あ、そういえばなんだけどさ、風呂用意してくれたのに寝ちゃってごめんね?」
「いいえ、昴様はお疲れになっていていたのですからあのまま寝てしまって当然です。ですから全くお気になさらないでください」
「そ、そうかな?ならよかった」
「それと昴様せっかくこの国に来たのですから、この国の名物料理を食べてみてはいかがですか?」
「名物料理?」
「はい!オオパッツェウサギの丸焼きやサキリヤギのチーズなど様々な料理をご用意しております」
「おぉー全く聞いた事無い名前だけどなんだか美味しそうだね!そういえばここに来てから何も食べてないや」
「はい!そう思いまして料理を多めに作っておきました!」
「それは嬉しいな。じゃー食堂まで案内してくれる?」
「はい!もちろんでございます!」
そして俺はマルクに案内されて食堂まで行った。
「す、凄いな。この量と料理の豪華さ」
「はい!昴様は久しぶりのお客様なうえに元々レオ様はここでお食事するのはほとんど朝だけなので、とてもシェフが張り切っておりましたから」
「な、なるほど」
「ではこちらの席にどうぞ」
そう言ってマルクは長い食卓テーブルの一番奥の席、要するにこの家の主が座るべき席に案内された。
「え?俺がこのに座っていいの?」
「はい、昴様はレオ様の大切なお客様なので。さ、冷めないうちに昴様のお好きなものからどうぞ」
そうマルクに言われたが料理の種類が多いうえに全く見た事も無い料理も数多くあったので、正直どれを食べればいいのか迷ってしまった。
「あのさ、マルク。この中にマルクのオススメ料理とかない?料理がありすぎて自分一人では選べないんだよね」
「かしこまりました。でしたらシェフをお呼び致しましょう」
そう言ってマルクが呼んできたシェフは背も高くガッシリとした体つきでベリーショートヘアーに焦げ茶色のでとても目付きが鋭く、熊の耳と尻尾を生やした大男だった。
そしてシェフ俺の横にドンッと立ちじっとこちらを見ていた。
「ヒ、ヒェ・・・え、えっとー・・・」
「昴様ご紹介します。この屋敷の専属シェフで私の弟のベンです。怖く見られがちですが心優しくてとてもいい子なんです!」
そうマルクが言うとベンは少し赤くなりながら、低く小さい優しい声で「兄さんそれは言い過ぎだよ」と言っていた。ベンは俺が思っているよりも優しい良い人なのかもしれないと思った。
そしてふとさっきのマルクが弟のベンですと言っていたことを思い出し少し遅めに衝撃を受けた。
しかし誰がどう見たってマルクの方がベンより10か20くらい下に見えるのに、ベンの方が年下と聞いて俺は全く驚きをかくせていなかった。
そして俺はベンが俺が思っているより年下なのか、それともマルクの見た目が物凄く若々しいのか、どっちなのだろうと少し悩んでいると、マルクがクスッと笑い俺に言った。
「よく見た目と年齢があってないと言われるです。昴様は私が何歳くらいにお見えになったのですか?」
「えっと、10代の後半かと思ってたんだけど違うの?」
「いいえ、私は453歳で、ベンが320歳です。ふふふ、この見た目で453歳はよく驚かれてしまうんです」
「・・・453歳!?は?え?いや、え?だって普通そんな普通その年齢だっら俺らだったら死んでるよ?」
「昴様の世界は寿命が短いのですね。私達はだいたい皆1000年は生きますよ」
そう言われて俺は要するに人間でいうと45歳くらいだろうということがおおよそ分かった。
だとしてもこの見た目であの年齢は不思議でしかなかったので、思わず率直に言ってしまった。
「え、いやだとしてもその見た目で453歳って凄すぎる」
「はい、私もレオ様みたいにダンディーに成長したかったのですが、何故か全く見た目が変化することなく体内だけは成長してしまったんです。ちなみにレオ様は私よりも年下で431歳です」
「え、レオさんの方が年下なんだ。なんかマルクさんの事呼び捨てしすみません」
「いいえ!そのような事お気になさらないでください。昴様はレオ様のお客様なのでございますから呼び捨てをされて当然でございます。そのままマルクとお呼びください。シェフもベンと呼び捨てにして頂いてもかまいませんので」
「じゃーわかった。そうさせてもらうね」
俺は申し訳ないなと思いながら、マルクがそうしてくれと凄い勢いで頼んでくるので、俺はその勢いに負け了承した。
そして俺は兄弟と楽しく話したがら美味しい料理をお腹いっぱいに食べた。
そして俺はマルクに部屋の風呂まで案内され、俺は綺麗な青い色の花が浮かんだいい匂いの風呂にゆっくり浸かり一日の疲れを癒した。
「んー・・・なんだかんだで1日終わっちゃったけど大丈夫かな?はぁー・・・早く元の世界に帰りたいな」
そして俺はボーッとしばらく風呂に入りよく体が温まってから風呂から上がった。そして髪を軽く乾かしてから直ぐにベッドに入った。
すると俺は軽く寝たはずなのにまた強い睡魔に襲われて、あっという間にまた深い眠りについてしまった。
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