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113 公爵令嬢は班別学習をする1
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魔法学校に入学して半月が経った今、だいぶ学校生活に慣れてきた。
最初はクラスの誰も声をかけてくれなかったんだけど、リリーちゃんやロナウド王子達を通じて話しかけてくれるようになった。
でも、未だに私一人で声をかけると、みんなフリーズして会話がぎこちない。
なぜ?
そんなある日、ジョニー先生から課題が出された。
「班別に分かれて、自由研究をしろ。
期限は一週間(地球時間で十日)、テーマは『エレメント魔法学校に関する事』」
早速班分け。
成績上位十人が班長になって、十一番目から順番に一班、二班、三班……と順繰りに振り分けられていく。
私の班は四人。
十一番目、三つ編み眼鏡女子のアンリ・カーペンター
二十一番目、ニコニコ顔男子のウッディ・キット
三十一番目、照れすけ男子のビクター・トレイン
誰も喋った事のない人達。
シーン……と会話のない時間が過ぎる。
き、気まずい。
この空気が耐えられず、最初に声を発した。
「私、フランドール・フィアンマと言います。
この班になったのも何かの由縁、私の事は気軽にフランと呼んでね。」
次に口を開けたのは、ニコニコ顔のウッディ君。
「俺はウッディ・キット。
ビクターとは元々仲良しで、あの有名なフラン様と同じ班になったと思って少し緊張してたけど、今はとっても嬉しいです。
よろしくお願いします。」
ウッディ君に「ほら、頑張れ」と背中を押されて、照れすけのビクター君を促す。
「ボ、ボクはビクター・トレイン。
よ、よろしく、お願いします……」
めちゃくちゃ恥ずかしがっている。
最後に、三つ編み眼鏡女子のアンリさん。
「アンリ・カーペンターと言います。
よろしくお願いします。」
ツンッとおすまし、近寄りがたい空気……
爵位持ち本人なのは学生の中では私だけ。
なので、王族であるロナウド王子の次に爵位が高いのは、公爵家とは関係なく当主の私。
しかも、七歳の時から、寂れた弱小領を国一番の賑わいと流行を発している領に仕上げ、領主として勤め上げている私は、生徒から完全に近寄りがたい存在だったらしい。
ウッディ君による解説で、ようやく私の立場が分かった。
な、なるほど。
因みに、この班では、ニコニコ顔のウッディ君と照れすけビクター君が伯爵家、三つ編み眼鏡アンリさんが子爵家。
「では、リーダーである私がこれから仕切っていくね。
自由研究の内容で、やってみたい事とか気になる事は何かない?」
シーーーーン……
またかよ。
仕方なく指名していく。
「アンリさんは?」
「特にありません」
「ビクター君は?」
「わ、分かりません……」
「じゃあ、ウッディ君は?」
「俺は逆に色々あるんですけど、どれもピンとこなくて。」
「とりあえず、思いついた事を言ってみて?」
「えーっと、学校の歴史、先生方の経歴、魔法の事、卒業後の主な職種とか。
でも、これらって他の班がやりそうな事ばっかりじゃないですか?
「うーん、言われてみれば確かにそうね……」
課題を決めるのは中々難しい。
どうせするなら、他の班がやらないような事したいし、いっそ今までやった事ないような自由研究がしてみたい。
「フラン様は何か思いついてるんですか?」
ウッディが聞いてきた。
「私が今思いついたのは、食堂で出される料理の種類とレシピ、図書館の貸し出し本ランキング、校舎内にある美術品の製作者と値段、学校全体にかかる費用、学校生活あるある、とかかしら。」
「す、すごいへ……独特な目線の内容ですね。
どれも面白そうですけど。」
今変って言おうとしたね?
でも、もしかしたらこの辺は過去に誰かしてるかもしれない。
もう少し、ひねりが欲しい。
あと、気になる事が、
「さっきから私とウッディ君しか発言してないけど、アンリさんとビクター君は、今まで聞いた中で何かやってみたい事はあった?」
ウッディ君は元々空気が読める人なのか、一旦慣れればニコニコと会話を進めてくれる。
こういう人がグループ内に一人いるだけで、雰囲気がガラリと変わるよね、助かるわ。
「アンリさんは何が気になった?」
「無難に学校の歴史とかでいいと思います。」
うっ……ウッディ君とは逆で空気が重い。
「ビクター君は?」
「あの、えーっと、ボ、ボクは、美術品の値段が、面白いと、思い……ました……」
めっちゃくちゃ顔を真っ赤にしながら、ビクター君は語尾の消えかけた喋り方で意思を伝えてきた。
が、、、頑張れ!
「じゃあ、ウッディ君は今の会話から何かピンときた?」
「いや、フラン様の研究内容が普通に面白くて、それだったらどれでもいいやってなっちゃいましたね。」
ウッディ君は逆に迷い出してしまった。
みんなの意見をまとめると、『学校の歴史』『美術品の値段と製作者』そして『私の提案』。
……よし!閃いた!
「じゃあ、こんなのはどうかしら?」
私の意見を言った。
「それ!めちゃくちゃ面白そうですね!」
「で、でも、それ……恥ずかしい……」
「あたしは別に構いませんよ。」
「じゃあ、多数決でこれに決定!
ビクター君、頑張って!」
「うっ……は、はい……」
「早速役割分担をしないとね。
まずは全員でこれらに関する資料を探して、ウッディ君とビクター君とで発表資料作成、私とアンリさんは現物を作っていきましょう!」
こうして、私達の自由研究が始まった。
最初はクラスの誰も声をかけてくれなかったんだけど、リリーちゃんやロナウド王子達を通じて話しかけてくれるようになった。
でも、未だに私一人で声をかけると、みんなフリーズして会話がぎこちない。
なぜ?
そんなある日、ジョニー先生から課題が出された。
「班別に分かれて、自由研究をしろ。
期限は一週間(地球時間で十日)、テーマは『エレメント魔法学校に関する事』」
早速班分け。
成績上位十人が班長になって、十一番目から順番に一班、二班、三班……と順繰りに振り分けられていく。
私の班は四人。
十一番目、三つ編み眼鏡女子のアンリ・カーペンター
二十一番目、ニコニコ顔男子のウッディ・キット
三十一番目、照れすけ男子のビクター・トレイン
誰も喋った事のない人達。
シーン……と会話のない時間が過ぎる。
き、気まずい。
この空気が耐えられず、最初に声を発した。
「私、フランドール・フィアンマと言います。
この班になったのも何かの由縁、私の事は気軽にフランと呼んでね。」
次に口を開けたのは、ニコニコ顔のウッディ君。
「俺はウッディ・キット。
ビクターとは元々仲良しで、あの有名なフラン様と同じ班になったと思って少し緊張してたけど、今はとっても嬉しいです。
よろしくお願いします。」
ウッディ君に「ほら、頑張れ」と背中を押されて、照れすけのビクター君を促す。
「ボ、ボクはビクター・トレイン。
よ、よろしく、お願いします……」
めちゃくちゃ恥ずかしがっている。
最後に、三つ編み眼鏡女子のアンリさん。
「アンリ・カーペンターと言います。
よろしくお願いします。」
ツンッとおすまし、近寄りがたい空気……
爵位持ち本人なのは学生の中では私だけ。
なので、王族であるロナウド王子の次に爵位が高いのは、公爵家とは関係なく当主の私。
しかも、七歳の時から、寂れた弱小領を国一番の賑わいと流行を発している領に仕上げ、領主として勤め上げている私は、生徒から完全に近寄りがたい存在だったらしい。
ウッディ君による解説で、ようやく私の立場が分かった。
な、なるほど。
因みに、この班では、ニコニコ顔のウッディ君と照れすけビクター君が伯爵家、三つ編み眼鏡アンリさんが子爵家。
「では、リーダーである私がこれから仕切っていくね。
自由研究の内容で、やってみたい事とか気になる事は何かない?」
シーーーーン……
またかよ。
仕方なく指名していく。
「アンリさんは?」
「特にありません」
「ビクター君は?」
「わ、分かりません……」
「じゃあ、ウッディ君は?」
「俺は逆に色々あるんですけど、どれもピンとこなくて。」
「とりあえず、思いついた事を言ってみて?」
「えーっと、学校の歴史、先生方の経歴、魔法の事、卒業後の主な職種とか。
でも、これらって他の班がやりそうな事ばっかりじゃないですか?
「うーん、言われてみれば確かにそうね……」
課題を決めるのは中々難しい。
どうせするなら、他の班がやらないような事したいし、いっそ今までやった事ないような自由研究がしてみたい。
「フラン様は何か思いついてるんですか?」
ウッディが聞いてきた。
「私が今思いついたのは、食堂で出される料理の種類とレシピ、図書館の貸し出し本ランキング、校舎内にある美術品の製作者と値段、学校全体にかかる費用、学校生活あるある、とかかしら。」
「す、すごいへ……独特な目線の内容ですね。
どれも面白そうですけど。」
今変って言おうとしたね?
でも、もしかしたらこの辺は過去に誰かしてるかもしれない。
もう少し、ひねりが欲しい。
あと、気になる事が、
「さっきから私とウッディ君しか発言してないけど、アンリさんとビクター君は、今まで聞いた中で何かやってみたい事はあった?」
ウッディ君は元々空気が読める人なのか、一旦慣れればニコニコと会話を進めてくれる。
こういう人がグループ内に一人いるだけで、雰囲気がガラリと変わるよね、助かるわ。
「アンリさんは何が気になった?」
「無難に学校の歴史とかでいいと思います。」
うっ……ウッディ君とは逆で空気が重い。
「ビクター君は?」
「あの、えーっと、ボ、ボクは、美術品の値段が、面白いと、思い……ました……」
めっちゃくちゃ顔を真っ赤にしながら、ビクター君は語尾の消えかけた喋り方で意思を伝えてきた。
が、、、頑張れ!
「じゃあ、ウッディ君は今の会話から何かピンときた?」
「いや、フラン様の研究内容が普通に面白くて、それだったらどれでもいいやってなっちゃいましたね。」
ウッディ君は逆に迷い出してしまった。
みんなの意見をまとめると、『学校の歴史』『美術品の値段と製作者』そして『私の提案』。
……よし!閃いた!
「じゃあ、こんなのはどうかしら?」
私の意見を言った。
「それ!めちゃくちゃ面白そうですね!」
「で、でも、それ……恥ずかしい……」
「あたしは別に構いませんよ。」
「じゃあ、多数決でこれに決定!
ビクター君、頑張って!」
「うっ……は、はい……」
「早速役割分担をしないとね。
まずは全員でこれらに関する資料を探して、ウッディ君とビクター君とで発表資料作成、私とアンリさんは現物を作っていきましょう!」
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