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新たな戦い 2
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ただ呆然と俺を見下ろすハインを見上げて言う。
すると今度はサヤが、口を開く。
「……ここでは、前世の悪行や、悪魔の誘惑に負けた者が、病になったり、不幸に見舞われたりするという話でしたよね。
それは違うのだと、示す手段があります。
拠点村にも、湯屋を作る予定です。村の人には、それで日々身綺麗にして、過ごしていただきます。
たぶんそれだけでも、他の街や村より、病に罹る人は大幅に減ると思われます。
拠点村だけではなく、セイバーンでも湯屋は使われていくでしょうし、これから湯屋を設置する場所では、どんどんそうなっていくでしょう。
そして、傷口の処理なども、少しずつやり方を改善し、伝えていきます。
あれは傷口から菌が入って化膿しているだけですから、悪行も何も関係ありません。正しい処置をすれば、かなりの確率で化膿は防げます。
草の根的な活動ですけど、そういった小さなことが積み重なれば、神殿の教えを覆す要素に育つでしょう」
「しっ、神殿に楯突こうってのか⁉︎」
驚愕の声を上げた草に、今度はギルが口を開く。
「別に、神の教えを全部ひっくり返そうってんじゃねぇよ。
ただ、都合よく利用されている部分を訂正しますってだけだ。
勝算はあると思ってる。今やフェルドナレンは治世も安定して、神の教えに縋り付かなきゃ心の拠り所もないなんて時代じゃない。
貴族方も、随分と信心が薄らいでいるって話だ。まあ、レイを見てれば分かるだろ?
神殿に毎日祈りを捧げるなんてことしている人間は、随分と減った。
貴族だって、髪を捧げるみたいな、昔からの儀式も形骸化して、たんなる成人の儀式になってるしな。
信心で来世なんて約束されても、しょうがねぇよ。
だってそもそも、前世すら覚えてないんだぞ? 本当のところは、誰にも分からねぇ。たぶん、神殿の連中にも、分からねぇよ」
最後に、胡桃さんの手が首にかかったままのマルが、口を開く。
「僕もうね、やけに走ることはしません。
もっと堅実なやり方を取ることにしました。時間は掛かりますけど、世の中を混乱させて、無理をゴリ押ししたんじゃ、やっぱり人と獣人は、争うことになる。
僕が欲しかったのは、そういうのじゃないんです……。ただ、貴女を人に戻したかったんだ。
僕らの街は、ある種の理想郷でした。
ギリギリの生活だから、目を瞑って、お互いを受け入れていた。
だけどね……目を瞑ってたんじゃ、駄目だった。貴女は、そこから追われてしまった。
だからね、そうじゃない場所を、作ります。お互いを分かって、共に発展していける場を。
だって、考えてみてくださいよ。豺狼組は、人も獣も混在してます。共存できないわけじゃないんだ。場所が無いだけなんですよ。
移動生活でそれができて、定住でできないなんて、そんなわけないでしょう?」
まっすぐ胡桃さんを見つめる穏やかな視線。
胡桃さんは、それに怯むように、首元から手を離す。
「全部レイ様に話したんですよ。
そしたらこの人、あっさり受け入れちゃって……寧ろ先に、勝手に手を打っていっちゃってるんですよね。
これはお互い、バラバラに行動するより、手を組む方が得策だと思ったんです。
僕、とっておきの情報で、この人と取引しようとしたんですよ?
なのに、命賭けて取ってきたそれ、聞きもしないで、あっさりいらないって言われちゃいました。
そんなものなくても良いんですって……胡桃たちを、受け入れてくれるんですって。
もう、この人しかないと思いませんか? たかだか男爵家の妾腹二子で、権力的にはあまり旨味もありませんが……」
おいおい、酷い言われようだな……。
そう思ったけれど、まあ事実だし、苦笑するしかない。
「僕にはこの人を、上に押し上げる能力があります。
だからこの人を、一生かけて大きく育てると決めました。
そして大樹に育ったこの人が、貴女の木陰になってくれます。
今まで僕のかけてきた時間や、打ってきた布石、それよりずっと大きな一手を、この人はここ数ヶ月でこなしてしまってる。
だから……そんなに待たせませんよ。僕がおじいちゃんになる頃には、たぶん貴女は、誰から見ても人だ」
マルと言葉に、しばらく沈黙した胡桃さんが、やっとのことで声を絞り出す。
「……それだって、随分気長な話じゃなぁい?」
「そうですか? でも、全く先が見えてこなかった今までよりは、随分早いと思いません?
まあ、僕の中ではいつだって、貴女が獣だったことなんてないんですけどね」
穏やかな声音で、瞳で、そう言うマルに、胡桃さんが困った顔をする。
これは、マジで行動するらしいぞと、薄々理解できてきた様子だ。
「大丈夫ですよ。俺たちはヤケでもなければ、理想論だけで言ってるんでもないんです。
きちんと作戦も立てますし、無謀なことは極力しません。
俺としもね、ガウリィたちに、領民だと言った言葉を、口先だけにしたくない。
きちんと形を示したいんだ。
俺は領主代行という責任のもと、また、貴族であるという責任のもと、貴女がた獣人を受け入れる。
極力先である方が良いんですが……真実が明るみに出てからの戦いは、俺が責任を担います。
貴女がたが人である証明を、戦いを、俺に委ねてくれませんか」
俺であるから、良いと思うのだ。
曲がりなりにも貴族。この立場を、役に立てることができる。俺がここにいることが、こんな形だが、意味になる。
そのためにも俺は、貴族社会で実績を作らなければならない。俺の声を、大きくする。少しでも、少しでも大きく。
「……もういいわよぅ。本気で馬鹿なのねぇ貴方たちぃ……。
あたしは……どっちでも良いの。人だろうがぁ、獣だろうがねぇ。
今更だし、そういう世の中だって、割り切ってるわぁ。
ただ……神殿に反旗をひるがえすってのは、お勧めしないわぁ」
そう言った胡桃さんが、ハインを見る。
ハインはただ呆然と、俺に視線を落としたままだ。
まだ、彼には信じられないのだろう。目の前の色々が。
「……ハインのことと絡むなら、俺にはそれを避ける余地はありませんよ。
俺はこいつの主人ですから」
「……わぁ、ほんとにこの子、大丈夫なのぅ?」
「今更じゃねぇか? 俺ら、人生の半分くらい、共有して来てんだぞ?」
ギルまでそう肯定し、頬杖をつく。
言葉はつっけんどんだが、ギルがハインを大切に思ってくれていることは、俺が一番よく知ってる。だから彼も、戸惑い一つ挟まず、俺の行動を支えると、言ってくれた。
「どうせいつかは、こうなってたと思うぜ?
俺たちは、お互いもう、無しではやっていけねぇよ。そんな風に過ごしてきたんだ」
「私も、このままが正しい形だとは、思わないです……。
同じ人なのに、愛されて生まれるのに……ちゃんと我が子なのに、それを受け入れられない形が、正しいはずない。
それに、血を流すような戦いだけが、勝利を勝ち取る手段ではないと、私は知ってます。
この世界で、できるだけたくさんの人が幸せだって思える形を探すなら、私だって、頑張れます」
強く拳を握って、それを胸に当てたサヤが言う。
この世界に身を捧げてくれた少女。私がここに来た意味は、きっとここにもあるんですと、そう言ってくれた。
「拠点村に関われば、本当のことを晒した時、正体を知られます。
それはいつか訪れることだ。必ず、その日が来る。それを覚悟してもらわないといけない。
そうであると分かっていても、協力が欲しいんです。
俺たちだけでは、足りないんだ。できるだけ沢山、大勢の獣人と、関わりたい。その先を手に入れる戦いに、参加してほしい。
今、ここで決めなくても良いですよ。皆の意見を聞いてからにしてください。
もし、貴女がたが手を引いたとしても、問題ありません。別の方法を模索しますから。
けれど、諦めません。俺にはハインの未来を作る義務がある。
だからどうか、反対だけは、しないでください」
下手にことを荒立てるなと言われる可能性があった。
だって俺は、そう考えたのだ。
ギリギリ均衡を保つ今を、壊したくない。余計な手は出すなと、マルを責めた。
けれど彼らは、それでも俺の背を押してくれた。根気強く待ち、俺を前に進めてくれたのだ。
だから今度は、俺が彼らに、返す番だ。
「……分かったわぁ。帰って、みんなに話してみる……」
けれど、胡桃さんはそう言ってくれた。
しばらく黙って、言葉を胸の奥に落としてから、静かに言葉を紡ぐ。
「 御子息様、貴方、人が良いにも程があるわぁ。
そうやっていつも、厄介を拾ってるんじゃないのぅ?」
「ま、そうやってハインも拾ったよな」
ギルが茶化す。
そう言えばそうか。ハハッと笑った俺に、サヤもくすくすと笑う。
「私も、そうやって拾われましたっけ」
「なら、悪いことは何もないな。拾ってみるのも案外楽しい」
何もなかった俺の未来に、光を落としてくれたのは、そんな彼らだ。
「まあそれ以前に、俺を拾ったに等しいのはギルだよ」
「そうなんですか? じゃあ、ギルさんが一番人が良いんですね」
「をぃコラっ、俺を巻き込むな」
「だってそうだろ? 本当のことじゃないか」
慌てて腰を浮かすギルを笑ってやると、俺の左手にポタリと何かが落ちた。
それが、続くから……俺も立ち上がって、その雫の生まれる先を抱きしめる。
そこからしばらくは、ただ沈黙だけが続いた…………。
すると今度はサヤが、口を開く。
「……ここでは、前世の悪行や、悪魔の誘惑に負けた者が、病になったり、不幸に見舞われたりするという話でしたよね。
それは違うのだと、示す手段があります。
拠点村にも、湯屋を作る予定です。村の人には、それで日々身綺麗にして、過ごしていただきます。
たぶんそれだけでも、他の街や村より、病に罹る人は大幅に減ると思われます。
拠点村だけではなく、セイバーンでも湯屋は使われていくでしょうし、これから湯屋を設置する場所では、どんどんそうなっていくでしょう。
そして、傷口の処理なども、少しずつやり方を改善し、伝えていきます。
あれは傷口から菌が入って化膿しているだけですから、悪行も何も関係ありません。正しい処置をすれば、かなりの確率で化膿は防げます。
草の根的な活動ですけど、そういった小さなことが積み重なれば、神殿の教えを覆す要素に育つでしょう」
「しっ、神殿に楯突こうってのか⁉︎」
驚愕の声を上げた草に、今度はギルが口を開く。
「別に、神の教えを全部ひっくり返そうってんじゃねぇよ。
ただ、都合よく利用されている部分を訂正しますってだけだ。
勝算はあると思ってる。今やフェルドナレンは治世も安定して、神の教えに縋り付かなきゃ心の拠り所もないなんて時代じゃない。
貴族方も、随分と信心が薄らいでいるって話だ。まあ、レイを見てれば分かるだろ?
神殿に毎日祈りを捧げるなんてことしている人間は、随分と減った。
貴族だって、髪を捧げるみたいな、昔からの儀式も形骸化して、たんなる成人の儀式になってるしな。
信心で来世なんて約束されても、しょうがねぇよ。
だってそもそも、前世すら覚えてないんだぞ? 本当のところは、誰にも分からねぇ。たぶん、神殿の連中にも、分からねぇよ」
最後に、胡桃さんの手が首にかかったままのマルが、口を開く。
「僕もうね、やけに走ることはしません。
もっと堅実なやり方を取ることにしました。時間は掛かりますけど、世の中を混乱させて、無理をゴリ押ししたんじゃ、やっぱり人と獣人は、争うことになる。
僕が欲しかったのは、そういうのじゃないんです……。ただ、貴女を人に戻したかったんだ。
僕らの街は、ある種の理想郷でした。
ギリギリの生活だから、目を瞑って、お互いを受け入れていた。
だけどね……目を瞑ってたんじゃ、駄目だった。貴女は、そこから追われてしまった。
だからね、そうじゃない場所を、作ります。お互いを分かって、共に発展していける場を。
だって、考えてみてくださいよ。豺狼組は、人も獣も混在してます。共存できないわけじゃないんだ。場所が無いだけなんですよ。
移動生活でそれができて、定住でできないなんて、そんなわけないでしょう?」
まっすぐ胡桃さんを見つめる穏やかな視線。
胡桃さんは、それに怯むように、首元から手を離す。
「全部レイ様に話したんですよ。
そしたらこの人、あっさり受け入れちゃって……寧ろ先に、勝手に手を打っていっちゃってるんですよね。
これはお互い、バラバラに行動するより、手を組む方が得策だと思ったんです。
僕、とっておきの情報で、この人と取引しようとしたんですよ?
なのに、命賭けて取ってきたそれ、聞きもしないで、あっさりいらないって言われちゃいました。
そんなものなくても良いんですって……胡桃たちを、受け入れてくれるんですって。
もう、この人しかないと思いませんか? たかだか男爵家の妾腹二子で、権力的にはあまり旨味もありませんが……」
おいおい、酷い言われようだな……。
そう思ったけれど、まあ事実だし、苦笑するしかない。
「僕にはこの人を、上に押し上げる能力があります。
だからこの人を、一生かけて大きく育てると決めました。
そして大樹に育ったこの人が、貴女の木陰になってくれます。
今まで僕のかけてきた時間や、打ってきた布石、それよりずっと大きな一手を、この人はここ数ヶ月でこなしてしまってる。
だから……そんなに待たせませんよ。僕がおじいちゃんになる頃には、たぶん貴女は、誰から見ても人だ」
マルと言葉に、しばらく沈黙した胡桃さんが、やっとのことで声を絞り出す。
「……それだって、随分気長な話じゃなぁい?」
「そうですか? でも、全く先が見えてこなかった今までよりは、随分早いと思いません?
まあ、僕の中ではいつだって、貴女が獣だったことなんてないんですけどね」
穏やかな声音で、瞳で、そう言うマルに、胡桃さんが困った顔をする。
これは、マジで行動するらしいぞと、薄々理解できてきた様子だ。
「大丈夫ですよ。俺たちはヤケでもなければ、理想論だけで言ってるんでもないんです。
きちんと作戦も立てますし、無謀なことは極力しません。
俺としもね、ガウリィたちに、領民だと言った言葉を、口先だけにしたくない。
きちんと形を示したいんだ。
俺は領主代行という責任のもと、また、貴族であるという責任のもと、貴女がた獣人を受け入れる。
極力先である方が良いんですが……真実が明るみに出てからの戦いは、俺が責任を担います。
貴女がたが人である証明を、戦いを、俺に委ねてくれませんか」
俺であるから、良いと思うのだ。
曲がりなりにも貴族。この立場を、役に立てることができる。俺がここにいることが、こんな形だが、意味になる。
そのためにも俺は、貴族社会で実績を作らなければならない。俺の声を、大きくする。少しでも、少しでも大きく。
「……もういいわよぅ。本気で馬鹿なのねぇ貴方たちぃ……。
あたしは……どっちでも良いの。人だろうがぁ、獣だろうがねぇ。
今更だし、そういう世の中だって、割り切ってるわぁ。
ただ……神殿に反旗をひるがえすってのは、お勧めしないわぁ」
そう言った胡桃さんが、ハインを見る。
ハインはただ呆然と、俺に視線を落としたままだ。
まだ、彼には信じられないのだろう。目の前の色々が。
「……ハインのことと絡むなら、俺にはそれを避ける余地はありませんよ。
俺はこいつの主人ですから」
「……わぁ、ほんとにこの子、大丈夫なのぅ?」
「今更じゃねぇか? 俺ら、人生の半分くらい、共有して来てんだぞ?」
ギルまでそう肯定し、頬杖をつく。
言葉はつっけんどんだが、ギルがハインを大切に思ってくれていることは、俺が一番よく知ってる。だから彼も、戸惑い一つ挟まず、俺の行動を支えると、言ってくれた。
「どうせいつかは、こうなってたと思うぜ?
俺たちは、お互いもう、無しではやっていけねぇよ。そんな風に過ごしてきたんだ」
「私も、このままが正しい形だとは、思わないです……。
同じ人なのに、愛されて生まれるのに……ちゃんと我が子なのに、それを受け入れられない形が、正しいはずない。
それに、血を流すような戦いだけが、勝利を勝ち取る手段ではないと、私は知ってます。
この世界で、できるだけたくさんの人が幸せだって思える形を探すなら、私だって、頑張れます」
強く拳を握って、それを胸に当てたサヤが言う。
この世界に身を捧げてくれた少女。私がここに来た意味は、きっとここにもあるんですと、そう言ってくれた。
「拠点村に関われば、本当のことを晒した時、正体を知られます。
それはいつか訪れることだ。必ず、その日が来る。それを覚悟してもらわないといけない。
そうであると分かっていても、協力が欲しいんです。
俺たちだけでは、足りないんだ。できるだけ沢山、大勢の獣人と、関わりたい。その先を手に入れる戦いに、参加してほしい。
今、ここで決めなくても良いですよ。皆の意見を聞いてからにしてください。
もし、貴女がたが手を引いたとしても、問題ありません。別の方法を模索しますから。
けれど、諦めません。俺にはハインの未来を作る義務がある。
だからどうか、反対だけは、しないでください」
下手にことを荒立てるなと言われる可能性があった。
だって俺は、そう考えたのだ。
ギリギリ均衡を保つ今を、壊したくない。余計な手は出すなと、マルを責めた。
けれど彼らは、それでも俺の背を押してくれた。根気強く待ち、俺を前に進めてくれたのだ。
だから今度は、俺が彼らに、返す番だ。
「……分かったわぁ。帰って、みんなに話してみる……」
けれど、胡桃さんはそう言ってくれた。
しばらく黙って、言葉を胸の奥に落としてから、静かに言葉を紡ぐ。
「 御子息様、貴方、人が良いにも程があるわぁ。
そうやっていつも、厄介を拾ってるんじゃないのぅ?」
「ま、そうやってハインも拾ったよな」
ギルが茶化す。
そう言えばそうか。ハハッと笑った俺に、サヤもくすくすと笑う。
「私も、そうやって拾われましたっけ」
「なら、悪いことは何もないな。拾ってみるのも案外楽しい」
何もなかった俺の未来に、光を落としてくれたのは、そんな彼らだ。
「まあそれ以前に、俺を拾ったに等しいのはギルだよ」
「そうなんですか? じゃあ、ギルさんが一番人が良いんですね」
「をぃコラっ、俺を巻き込むな」
「だってそうだろ? 本当のことじゃないか」
慌てて腰を浮かすギルを笑ってやると、俺の左手にポタリと何かが落ちた。
それが、続くから……俺も立ち上がって、その雫の生まれる先を抱きしめる。
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