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第81話 大運動会①~第1競技開始!~
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オービンの開会宣言の後、学院長や名前は知らない偉そうな人たちが簡単に話し終えると、開会式は終了した。
そして各学年は、競技場の端にそれぞれ待機スペースが確保されており、その場所へ移動した。
「いや~遂に始まったな。早く競技を始めたいぜ!」
「そうだな、先輩たちをあっと言わせたいよな」
待機スペースでは皆がやる気にあふれ、準備運動を始めたり競技準備をしている所を眺めている者など様々だった。
すると競技場の空中に、大運動会の競技順が表示され、簡単な説明がアナウンスされた。
『大運動会は各競技の順位で、ポイントが配布され、最終戦後にそのポイントが一番高い学年の優勝となります。各競技順とポイントは映し出されている通りです』
第1競技 徒競走 1位30点 2位20点 3位10点
第2競技 借り物競争 1位30点 2位20点 3位10点
第3競技 障害物競走 1位15点 2位10点 3位5点
第4競技 大玉送り 1位30点 2位25点 3位20点
第5競技 バトルロイヤル戦 1位50点 2位45点 3位40点
第6競技 綱引き 1位40点 2位20点 3位10点
第7競技 玉入れ 1位15点 2位10点 3位5点
第8競技 棒倒し 1位15点 2位10点 3位5点
第9競技 騎馬戦 1位50点 2位45点 3位40点
第10競技 代表戦 勝者に50点
『なお、第10競技につきましては、今年度は第2学年と第3学年のみとなります。それでは、第1競技開始までもうしばらくお待ち下さい』
アナウンスが終了し、私たちも空中に映された物を見ていた。
「今年の配点が出たか。やっぱり、競技折り返しの『バトルロイヤル戦』は点数が高いな」
「それ以外も『騎馬戦』も意外と高いな」
「やっぱり、寮長たちは『代表戦』だよな。そうなると、副寮長たちがどこで出て来るかだよな」
皆は、表示された物をみつつ、先輩たちがどこの競技に出て来るかを予想してた。
競技自体は事前に言われているが、そこに誰が出るかまでは教えられていないので、どの学年も他の学年がどのようなメンバーでエントリーされているかを知らないのだ。
するとマックスが私に話し掛けて来た。
「何だ、緊張してるのか?」
「マックス。いや、そんな事ないよ。それより、マックスの方が緊張してるんじゃないの?」
「ちょっとはしてるかもな。でも、こんな大舞台で先輩たちと全力で戦えると思うと、少しワクワクしてるんだよな。っても、俺は徒競走だけどな」
そこにケビンがお得意の眼鏡を人差し指でクイッと上げて、会話に割り込んで来た。
「何言ってるんだ。徒競走だろうがあの先輩たちに勝てることは凄い事だ。僕が思うに、マックスの足なら敵はいないと思ってるけどね」
「なんだ~ケビン。応援してくれるのか? 嬉しいね! 親友にそこまで言われたら、負けるわけにはいかないな」
「ぼ、僕はただ、客観的に見てそうだって言っただけでだ!」
「また、そんなこと言って。でも、少しリラックス出来たよ」
するとちょうど、第1競技の準備が完了したと言うアナウンスが入り、選手たちが呼ばれた。
マックスは私たちに「1位取って来るぜ」と言って集合場所へと向かって行った。
第1競技の『徒競走』は、予選と決勝で大きく分かれ、最初に各学年2人で計6名で決勝進出者を決めるレースが3回行われ、各レースの1位と2位の2名ずつを決める。
そして決勝でのレース順位で、最初のポイントが入ると言う競技だ。
ちなみに競技は、走るに重きが置かれており、前半は魔力をシューズに流して走るが、後半からは魔力なしの体力勝負になっている。
また妨害はなしだが、同じ学年へと補助などは認められており、魔力の使用を協力して倍にして距離を稼ぐなどは例年されているらしい。
だが、うちの学年では協力はなしで全力で戦う事を選んでいると聞いた。
そして第1競技の予選が始まった。
やはり各レースで上位には先輩たちが入るが、私たちも負けずに食い込んでおり、マックスは第2レースで1位を取って決勝進出を決めていた。
暫く休憩後に決勝戦が開始されるが、その間に第2競技の『障害物競争』が始まろうとしていた。
この競技には、ガードルが出場しており、気合十分に向かって行った。
第2競技の『障害物競争』は、スタート直後に借りる物が決められ、それを誰かに借りて競技場のトラックを一周すればゴールと言う競技だ。
だが、トラック場には目標物の破壊やゴール条件となる指示があったりしており、簡単にはゴールできないものとなっているのだ。
準備が終わると、直ぐに全学年出場者18名がスタート位置に行き、合図が鳴り響く。
選手たちは借りる物が分かるとバラバラに散って、それを持っている人を探し出した。
くしや手袋、袋や石ころと一貫性のない物ばかりであり、ガードルは厚い本であり、各人それを探し出し早い人だともう持ってスタートしていた。
その後、借りた物を落としたり、類似品を作れだったりと様々な指示やハプニングが発生した結果、一番速くゴールしたのは第3学年の先輩だったが、2位と3位は第2学年であった。
ちなみにガードルは6位でゴールして、かなり疲れ果てて戻って来た。
第2競技が終了した後、第1競技の決勝戦が始まった。
6人の半数は第3学年の中、第2学年は2人と唯一第1学年が1人というメンバーで決勝戦が始まった。
前半は第3学年が有利に進めるが、後半になり第2学年が追い上げ、かなり僅差の戦いとなった。
結果は、1位が第3学年で2位と3位が第2学年であり、2位はマックスであった。
こうして、第2競技まで終えた時点の点数が空中に表示された。
大運動会ポイント累計
第3学年 60点
第2学年 60点
第1学年 0点
マックスが戻って来て、「2位だったわ」と悔しそうに言うが、皆は「すげぇ走りだった」「あんなに速いのか」とかで盛り上がり責める奴は1人もいなかった。
「1位になれなかったのは残念だけど、2位も十分凄いよ」
「そうだぞ。単純な足の勝負なら、マックスは負けなかったという事だ」
「クリス、ケビンもありがとう。でもやっぱり、2位は悔しいよ~」
「なら、その敵は僕が取って来るよ。第3競技の『障害物競争』でね」
そう言って、ケビンはカッコよく言って第3競技集合場所へと向かっていた。
「あんまり無理すんなよ、ケビン。って、もう聞こえないか。期待してない訳じゃないが、ケビンは張り切った時は大抵失敗するからな~」
「そうなの?」
私の問いかけに、マックスは苦笑いしながら頷いた。
第3競技の『障害物競争』は第2競技に近く、ただゴールまで障害物を乗り切ってゴールするだけのシンプルな競技だ。
でも、障害物は魔力や魔法、または知識と様々な力が求められ、ゴールするのも意外と大変なものらしい。
この競技も、全学年同時スタートとなり、9名が横一列に並びスタートの合図が鳴り響き、一斉に走り出す。
ケビンも初めは他の選手同様に、順調に走っていたが途中で難しい試験問題に当たり、完全に足が止まってしまう。
結果的に、ケビンはそこを抜けた時は順位は最下位に近く巻き上げるも、上位に食い込むことは出来なかった。
最終順位は、1位と2位が第3学年で3位に何とか第2学年の生徒が滑り込む結果になった。
ケビンは肩を落として帰って来たが、マックスは「全力を出した結果だ、輝いてたぜ」と言葉を掛けると、ケビンも顔を上げた。
「マックス……お前って奴は」
「お前のその眼鏡が、一番輝いて眩しかったぜ!」
「マ、マックス! お前って奴は! 俺の感動を返せ!」
と、いつも通り2人のじゃれ合いが始まり、私はその間に挟まれごたごたとしている内に、第4競技の『大玉送り』が始まっており、終盤を迎えていた。
第4競技の『大玉送り』は学年対抗で、行きと帰りに分かれて競争するもので、これに関しては妨害もありなので意外と盛り上がるらしい。
私が観た時には、既に帰りのターンになっており、第3学年とうちが競り合っている所で、出場しているフェルトが妨害によってつまずく場面であった。
それを見た皆が一斉に「あっ」と言葉にだし、当の本人も同じ声を出していた。
直ぐに立ち上がり、追い上げるも第3学年が僅差がゴールしてしまい、私たち第2学年は2位となって終わると累計ポイントも変動していた。
大運動会ポイント累計
第3学年 115点
第2学年 90点
第1学年 20点
フェルトは帰って来ると、とてつもなく申し訳なさそうにしていたが、妨害ありの競技なので仕方ないとは皆が励ます様に声を掛けた。
だがフェルトは、少し離れた所で俯いていた。
私は声を掛けようか迷ったが、ニックに止められ「放っておけば、いつも通りになる」とだけ言われた。
言われた通り、その時はフェルトには声を掛けずに、次の競技に意識を切り替えた。
すると一斉に、観客や皆が盛り上がり始め、何事かと思っていると空中に第5競技の名前が出ていた為だと分かった。
「『バトルロイヤル戦』か」
そして出場選手たちが、中央の競技スペースへと登り始めていた。
その中には、同僚生のガイルとベックスもおり、ベックスの病弱な感じがあの中で目立ち、不安になった。
だが、最後に登ったレオンを見てこの競技は、1位を取れるのではないかと思っていた。
しかし、第3学年の選手が登り始めると、会場の雰囲気が一気に変わったのだった。
「さてと。お前ら後輩の力を我輩に、全力でぶつけて来い。我輩も全力で潰してさしあげよう」
「ワイズは怖いな。自分は、そんな事言えないよ。戦闘とか得意じゃないし」
「何を言っているんだ、マルロス。副寮長として、無様な姿を見せる訳にはいかないだろう」
「自分は戦闘じゃ無理だって、ミカロスには言ったんだけどな……」
ダイモン寮副寮長ワイズと、イルダ寮副寮長マルロスの登場に、私たちも息を呑んだ。
あれ、もしかしてこの競技、私たち第2学年に勝ち目がないんじゃないの……。
そんな不安が寄りぎつつも、大運動会折り返しの第5競技が始まろうとしていた。
そして各学年は、競技場の端にそれぞれ待機スペースが確保されており、その場所へ移動した。
「いや~遂に始まったな。早く競技を始めたいぜ!」
「そうだな、先輩たちをあっと言わせたいよな」
待機スペースでは皆がやる気にあふれ、準備運動を始めたり競技準備をしている所を眺めている者など様々だった。
すると競技場の空中に、大運動会の競技順が表示され、簡単な説明がアナウンスされた。
『大運動会は各競技の順位で、ポイントが配布され、最終戦後にそのポイントが一番高い学年の優勝となります。各競技順とポイントは映し出されている通りです』
第1競技 徒競走 1位30点 2位20点 3位10点
第2競技 借り物競争 1位30点 2位20点 3位10点
第3競技 障害物競走 1位15点 2位10点 3位5点
第4競技 大玉送り 1位30点 2位25点 3位20点
第5競技 バトルロイヤル戦 1位50点 2位45点 3位40点
第6競技 綱引き 1位40点 2位20点 3位10点
第7競技 玉入れ 1位15点 2位10点 3位5点
第8競技 棒倒し 1位15点 2位10点 3位5点
第9競技 騎馬戦 1位50点 2位45点 3位40点
第10競技 代表戦 勝者に50点
『なお、第10競技につきましては、今年度は第2学年と第3学年のみとなります。それでは、第1競技開始までもうしばらくお待ち下さい』
アナウンスが終了し、私たちも空中に映された物を見ていた。
「今年の配点が出たか。やっぱり、競技折り返しの『バトルロイヤル戦』は点数が高いな」
「それ以外も『騎馬戦』も意外と高いな」
「やっぱり、寮長たちは『代表戦』だよな。そうなると、副寮長たちがどこで出て来るかだよな」
皆は、表示された物をみつつ、先輩たちがどこの競技に出て来るかを予想してた。
競技自体は事前に言われているが、そこに誰が出るかまでは教えられていないので、どの学年も他の学年がどのようなメンバーでエントリーされているかを知らないのだ。
するとマックスが私に話し掛けて来た。
「何だ、緊張してるのか?」
「マックス。いや、そんな事ないよ。それより、マックスの方が緊張してるんじゃないの?」
「ちょっとはしてるかもな。でも、こんな大舞台で先輩たちと全力で戦えると思うと、少しワクワクしてるんだよな。っても、俺は徒競走だけどな」
そこにケビンがお得意の眼鏡を人差し指でクイッと上げて、会話に割り込んで来た。
「何言ってるんだ。徒競走だろうがあの先輩たちに勝てることは凄い事だ。僕が思うに、マックスの足なら敵はいないと思ってるけどね」
「なんだ~ケビン。応援してくれるのか? 嬉しいね! 親友にそこまで言われたら、負けるわけにはいかないな」
「ぼ、僕はただ、客観的に見てそうだって言っただけでだ!」
「また、そんなこと言って。でも、少しリラックス出来たよ」
するとちょうど、第1競技の準備が完了したと言うアナウンスが入り、選手たちが呼ばれた。
マックスは私たちに「1位取って来るぜ」と言って集合場所へと向かって行った。
第1競技の『徒競走』は、予選と決勝で大きく分かれ、最初に各学年2人で計6名で決勝進出者を決めるレースが3回行われ、各レースの1位と2位の2名ずつを決める。
そして決勝でのレース順位で、最初のポイントが入ると言う競技だ。
ちなみに競技は、走るに重きが置かれており、前半は魔力をシューズに流して走るが、後半からは魔力なしの体力勝負になっている。
また妨害はなしだが、同じ学年へと補助などは認められており、魔力の使用を協力して倍にして距離を稼ぐなどは例年されているらしい。
だが、うちの学年では協力はなしで全力で戦う事を選んでいると聞いた。
そして第1競技の予選が始まった。
やはり各レースで上位には先輩たちが入るが、私たちも負けずに食い込んでおり、マックスは第2レースで1位を取って決勝進出を決めていた。
暫く休憩後に決勝戦が開始されるが、その間に第2競技の『障害物競争』が始まろうとしていた。
この競技には、ガードルが出場しており、気合十分に向かって行った。
第2競技の『障害物競争』は、スタート直後に借りる物が決められ、それを誰かに借りて競技場のトラックを一周すればゴールと言う競技だ。
だが、トラック場には目標物の破壊やゴール条件となる指示があったりしており、簡単にはゴールできないものとなっているのだ。
準備が終わると、直ぐに全学年出場者18名がスタート位置に行き、合図が鳴り響く。
選手たちは借りる物が分かるとバラバラに散って、それを持っている人を探し出した。
くしや手袋、袋や石ころと一貫性のない物ばかりであり、ガードルは厚い本であり、各人それを探し出し早い人だともう持ってスタートしていた。
その後、借りた物を落としたり、類似品を作れだったりと様々な指示やハプニングが発生した結果、一番速くゴールしたのは第3学年の先輩だったが、2位と3位は第2学年であった。
ちなみにガードルは6位でゴールして、かなり疲れ果てて戻って来た。
第2競技が終了した後、第1競技の決勝戦が始まった。
6人の半数は第3学年の中、第2学年は2人と唯一第1学年が1人というメンバーで決勝戦が始まった。
前半は第3学年が有利に進めるが、後半になり第2学年が追い上げ、かなり僅差の戦いとなった。
結果は、1位が第3学年で2位と3位が第2学年であり、2位はマックスであった。
こうして、第2競技まで終えた時点の点数が空中に表示された。
大運動会ポイント累計
第3学年 60点
第2学年 60点
第1学年 0点
マックスが戻って来て、「2位だったわ」と悔しそうに言うが、皆は「すげぇ走りだった」「あんなに速いのか」とかで盛り上がり責める奴は1人もいなかった。
「1位になれなかったのは残念だけど、2位も十分凄いよ」
「そうだぞ。単純な足の勝負なら、マックスは負けなかったという事だ」
「クリス、ケビンもありがとう。でもやっぱり、2位は悔しいよ~」
「なら、その敵は僕が取って来るよ。第3競技の『障害物競争』でね」
そう言って、ケビンはカッコよく言って第3競技集合場所へと向かっていた。
「あんまり無理すんなよ、ケビン。って、もう聞こえないか。期待してない訳じゃないが、ケビンは張り切った時は大抵失敗するからな~」
「そうなの?」
私の問いかけに、マックスは苦笑いしながら頷いた。
第3競技の『障害物競争』は第2競技に近く、ただゴールまで障害物を乗り切ってゴールするだけのシンプルな競技だ。
でも、障害物は魔力や魔法、または知識と様々な力が求められ、ゴールするのも意外と大変なものらしい。
この競技も、全学年同時スタートとなり、9名が横一列に並びスタートの合図が鳴り響き、一斉に走り出す。
ケビンも初めは他の選手同様に、順調に走っていたが途中で難しい試験問題に当たり、完全に足が止まってしまう。
結果的に、ケビンはそこを抜けた時は順位は最下位に近く巻き上げるも、上位に食い込むことは出来なかった。
最終順位は、1位と2位が第3学年で3位に何とか第2学年の生徒が滑り込む結果になった。
ケビンは肩を落として帰って来たが、マックスは「全力を出した結果だ、輝いてたぜ」と言葉を掛けると、ケビンも顔を上げた。
「マックス……お前って奴は」
「お前のその眼鏡が、一番輝いて眩しかったぜ!」
「マ、マックス! お前って奴は! 俺の感動を返せ!」
と、いつも通り2人のじゃれ合いが始まり、私はその間に挟まれごたごたとしている内に、第4競技の『大玉送り』が始まっており、終盤を迎えていた。
第4競技の『大玉送り』は学年対抗で、行きと帰りに分かれて競争するもので、これに関しては妨害もありなので意外と盛り上がるらしい。
私が観た時には、既に帰りのターンになっており、第3学年とうちが競り合っている所で、出場しているフェルトが妨害によってつまずく場面であった。
それを見た皆が一斉に「あっ」と言葉にだし、当の本人も同じ声を出していた。
直ぐに立ち上がり、追い上げるも第3学年が僅差がゴールしてしまい、私たち第2学年は2位となって終わると累計ポイントも変動していた。
大運動会ポイント累計
第3学年 115点
第2学年 90点
第1学年 20点
フェルトは帰って来ると、とてつもなく申し訳なさそうにしていたが、妨害ありの競技なので仕方ないとは皆が励ます様に声を掛けた。
だがフェルトは、少し離れた所で俯いていた。
私は声を掛けようか迷ったが、ニックに止められ「放っておけば、いつも通りになる」とだけ言われた。
言われた通り、その時はフェルトには声を掛けずに、次の競技に意識を切り替えた。
すると一斉に、観客や皆が盛り上がり始め、何事かと思っていると空中に第5競技の名前が出ていた為だと分かった。
「『バトルロイヤル戦』か」
そして出場選手たちが、中央の競技スペースへと登り始めていた。
その中には、同僚生のガイルとベックスもおり、ベックスの病弱な感じがあの中で目立ち、不安になった。
だが、最後に登ったレオンを見てこの競技は、1位を取れるのではないかと思っていた。
しかし、第3学年の選手が登り始めると、会場の雰囲気が一気に変わったのだった。
「さてと。お前ら後輩の力を我輩に、全力でぶつけて来い。我輩も全力で潰してさしあげよう」
「ワイズは怖いな。自分は、そんな事言えないよ。戦闘とか得意じゃないし」
「何を言っているんだ、マルロス。副寮長として、無様な姿を見せる訳にはいかないだろう」
「自分は戦闘じゃ無理だって、ミカロスには言ったんだけどな……」
ダイモン寮副寮長ワイズと、イルダ寮副寮長マルロスの登場に、私たちも息を呑んだ。
あれ、もしかしてこの競技、私たち第2学年に勝ち目がないんじゃないの……。
そんな不安が寄りぎつつも、大運動会折り返しの第5競技が始まろうとしていた。
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