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第82話 大運動会②~バトルロイヤル戦~
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第5競技の『バトルロイヤル戦』は、各学年10名出場し最後まで生き残りをかけた、何でもあり戦闘競技だ。
この競技は『代表戦』の次に盛り上がる競技でもあり、ルールもシンプルである。
競技スペース場外に出た者、降参した者はその場で終了となり、魔力切れもそれに含まれており、周囲には教員やタツミ先生も見ている状況だ。
体には特殊な小型魔道具を取り付け、そこでダメージ量などを計算し教員たちも、それを見て止め入るなどの手段が事前にアナウンスされていた。
「副寮長2人が出て来るとは、なかなか燃える展開じゃねぇか」
「ごほっ、ごほっ、俺はあんまり嬉しくないんだけど」
「ベックス、おめぇは始まったらすぐ場外にでも出ちまえよ。それがお前の為だぞ」
ガイルは弱気なベックスに気を使ったのか、邪魔になると思ったのかは分からないが冷たい言葉を言い放つ。
するとレオンが、「仲間にそんな事を言うのは酷いよ」と割って入って来た。
「な、何だよお前」
「いきなりすまない。僕は、レオン。ダイモン寮の生徒だ」
「レオン? あ~庶民のプリンスとか呼ばれてる奴か。ベックスの奴はひ弱なんだよ、だからさっさとこんな競技から出てった方がベックスの為なんだよ」
レオンは、呼び名についてはあまり好きじゃないと言いつつ、ガイルがベックスの事を心配しているんだと受け取った。
「なるほど、君は言葉と裏腹に優しいんだね」
「なっ、そんなわけねぇだろうが! たっく、調子狂うな……」
「心配してくれてありがとう、ガイル。だけど、出るからには、最後までやり切るから大丈夫だよ」
「だから、心配なんてしてぇっての!」
ガイルは、地獄の夏合宿以来少し性格が変わったのか、以前より皆と交流するようになり人を思いやる気持ちが表面にも出始めていた。
そんな談笑をしていると、競技開始前の最終アナウンスが流れた。
『選手全員が競技スペースに上がりましたので、最終競技確認です。最後までこの競技スペースに残る、または勝ち残った選手が勝利となります。場外、降参、魔力切れ、ダメージ量の超過などは全て脱落となります。よろしいですね』
その問いかけに、競技に参加している計30名が頷いて答えた。
『では、10秒後に第5競技『バトルロイヤル戦』のスタートさせていただきます』
アナウンスが終了すると、空中に10秒前からのカウントダウンが始まり、皆が一斉に戦闘態勢をとり、カウントが0になるとスタートの合図が響き渡る。
合図と共に動いたのは、第1学年の半数と第2学年の3名であり、全員が第3学年に向かって魔法や接近戦を仕掛けに行く。
それから遅れて、第1学年の3名が残った第2学年に向かって魔法を放って来る。
それにいち早く気付いたレオンが、近くのベックスとガイルを守る様に、魔力分類の創造を使用して壁を創り防ぐ。
一方で第3学年は、近付いて来た後輩に3名程が前に出て行き、向かって来る魔法は別の第3学年生徒が魔法で防ぐと、ワイズが口を開いた。
「いい、その威勢の良さは大変素晴らしい! 良い後輩が育っているじゃないか。なら、次はこちらの番だな」
と言うと、ワイズは勢いよく片足を垂直に上げた。
それを見たマルロスは、小さく「聞いてないぞ」と言って軽く飛び上がる。
直後、ワイズが上げた足を地面に振り下ろすと、物凄い衝撃波が全体に広がった。
突然の衝撃波に、ほとんどの選手が場外へと吹き飛ばされた。
「『六武衝・二衝』」
「何カッコよく決めてるんだ、ワイズ。そんな作戦じゃなかっただろうが」
マルロスが、地面に足を着け後方からワイズに向かい声を掛けると、ワイズも我に返り「すまん」と謝った。
ワイズの衝撃波により、現状競技スペースにいるのは半数程になってしまうが、第3学年は7名も残っていた。
一番少ないのは、第1学年で2名となり、第2学年は5名とギリギリ半分の人は残っていた。
その中に、レオン・ガイル・ベックスも残っていた。
「何だよ、今の衝撃波は!?」
「あれは、ダイモン寮長だけが使う武術『六武衝』って奴さ。まさか、副寮長のワイズ先輩も使えたとはね……」
「ごほっ、ごほっ、でもレオンが咄嗟に壁を厚くしてくれなかったら俺たちも場外だった」
レオンはワイズが技を放つ寸前に、マルロスが飛び上がる行動を見て防御に徹していたのだった。
他の奴らは、肌で危険を感じたのか、たまたまかは分からないが先程の攻撃を凌いでいた。
「全く、ワイズは突然熱くなるのが嫌な所だよ。自分まで巻き添えになる所だったよ」
「申し訳ない。つい、気持ちが高ぶってしまってな」
「まぁ、でも半分は削れたし結果的にはよかったのかな」
するとワイズは、第2学年の方を見てマルロスに呟いた。
「でも、強そうな奴はまだ残ってるようだな」
「なんにしろ、前に出るのはここまで。ワイズが出たら他の奴らが何も出来ないだろう」
マルロスはそう言うと、残った第3学年の生徒に「作戦通りに行動して」と言うと、全員が動き一斉に第2学年に向かって突っ込んで来た。
それを見た第2学年のレオン・ガイル・ベックス以外の生徒が、魔法を使い反撃するも跳ね返されりしてしまい、懐に入り込まれ場外へと飛ばされてしまう。
そしてあっという間に、レオンたち3人だけとなり第3学年の生徒に囲まれてしまう。
「絶体絶命って奴だな、最高の展開だ!」
するとガイルが飛び出し、目の前の第3学年に突っ込むが魔法を放たれるも、持ち前の戦闘センスが光り寸前でかわし、足元に滑り込み足を引っ張り転ばせる。
そのまま隣の第3学年に回し蹴りを叩き込み、そいつを踏み出しに飛び上がり『バースト』の魔法を連発した。
ガイルの攻撃に動揺した第3学年たちは、一斉にガイルに視線を向けた所をレオンは見逃さなかった。
レオンはガイルを支援する様に、魔法の『アイス』を使い第3学年の足元を凍らせ、ガイルとは反対にいる第3学年の元に走り胸に両手を当てて、『ガスト』の魔法を唱え場外へと吹き飛ばした。
ガイルも残りの第3学年を体術と魔法で気絶させ、場外へと突き出した。
「何だよ、案外と大した事ねぇな先輩たちも」
そう言って、ガイルは残ったワイズとマルロスに向かって兆発した。
「全く、油断するなって言っておいたのによ、一気に崩れちゃ意味がないな。でも、中々威勢のいいのがいるじゃないか。マルロス、相手してやれよ」
「何で急に自分に振るんだよ。あぁ言うのこそ、ワイズでしょ。てか、もう自分ら以外残ってないのか」
今の状況は人数的には、第2学年が優勢であり残ってるのも、戦闘センスがあるガイルと学院長にスカウトされる実力者レオンなので、このまま勝てると私たちは思い始めていた。
「おい庶民のプリンス。あのさっきの凄い技を使った方は、どう言う奴だ? 後、あの仮面を付けてる方も教えろ」
「えっ……ワイズ先輩は、ダイモン寮長同様に武術が得意だが、魔力も多く魔法も数多く使えるが、大半が炎系だ。マルロス先輩の方はあまり分からないが、さっき見た感じでは身軽で素早い動きが出来る感じだ。だが、あんまり戦闘には参加しない所を見ると、苦手意識がある様に思える」
「なるほどな。なら戦う方は決まりだな」
と呟きガイルは、ワイズに向かって突っ込んで行き接近戦を仕掛けるように見えたが、直前で横に方向を換えマルロスの仮面目掛けて拳を突き出した。
だがその拳は、さらりと避けられてしまい、何度も殴り掛かるもスルスルと避けられ、傍から見たマルロスの動きはまさしく蛇の様であった。
「だから、相手は自分でなくワイズにしてよ」
「くっそ! さっきから避けやがって! これならどうだ!」
ガイルは『バースト』を目の前に乱発させ避けられない様に仕掛けるも、マルロスは飛び上がり避けていた。
だがガイルは、それは想定しておりすぐさま追いかける様に飛び上がると、そこで『スパーク』の魔法を唱えようとした時だった。
マルロスが突然仮面を付けた顔を、ガイルに近付けて呟いた。
「あんまりこれを見せたくないけど、仕方ないな。しつこい君が悪いんだぞ」
「えっ」
仮面の奥の瞳を見たガイルは、突然体に力が入らず『スパーク』の魔法も唱えられずに落下する。
ガイルは地面に落ちると、自分に何が起こったのか分からず動揺していたが、とりえず立ち上がらないと思い生まれたての小鹿の様に踏ん張るが、立ち上がれずにいた。
「何なんだよ突然! どうして力が入らないんだ!」
「良かった。久しぶりだったから、どうなるかと思ったけど。最小限に抑えられたみたいだね」
「はぁ?」
するとマルロスは、立てもしないガイルの後ろ首の襟を掴み、引きづって端まで移動しそのままガイルを場外へと投げた。
そのままマルロスはワイズの元に戻ると、ワイズに小言を言われた。
「戦闘はダメだったんじゃないのか?」
「そうだよ。戦闘は寮長たちより劣るから、ダメなんだって。だから、ああいう手段でしか戦えないんだよ。彼には悪い事したかもだけど」
「全く持って変な理由だ。さて、残りは我輩の相手かな?」
そう言ってワイズは、前に出るとレオンも同じように前に出て行き、両者戦闘態勢をとる。
「ワイズ先輩。いや、ワイズ副寮長、僕は貴方に勝ちます!」
「では、学院長にスカウトされた実力を我輩に見せてみろ、レオン!」
この競技は『代表戦』の次に盛り上がる競技でもあり、ルールもシンプルである。
競技スペース場外に出た者、降参した者はその場で終了となり、魔力切れもそれに含まれており、周囲には教員やタツミ先生も見ている状況だ。
体には特殊な小型魔道具を取り付け、そこでダメージ量などを計算し教員たちも、それを見て止め入るなどの手段が事前にアナウンスされていた。
「副寮長2人が出て来るとは、なかなか燃える展開じゃねぇか」
「ごほっ、ごほっ、俺はあんまり嬉しくないんだけど」
「ベックス、おめぇは始まったらすぐ場外にでも出ちまえよ。それがお前の為だぞ」
ガイルは弱気なベックスに気を使ったのか、邪魔になると思ったのかは分からないが冷たい言葉を言い放つ。
するとレオンが、「仲間にそんな事を言うのは酷いよ」と割って入って来た。
「な、何だよお前」
「いきなりすまない。僕は、レオン。ダイモン寮の生徒だ」
「レオン? あ~庶民のプリンスとか呼ばれてる奴か。ベックスの奴はひ弱なんだよ、だからさっさとこんな競技から出てった方がベックスの為なんだよ」
レオンは、呼び名についてはあまり好きじゃないと言いつつ、ガイルがベックスの事を心配しているんだと受け取った。
「なるほど、君は言葉と裏腹に優しいんだね」
「なっ、そんなわけねぇだろうが! たっく、調子狂うな……」
「心配してくれてありがとう、ガイル。だけど、出るからには、最後までやり切るから大丈夫だよ」
「だから、心配なんてしてぇっての!」
ガイルは、地獄の夏合宿以来少し性格が変わったのか、以前より皆と交流するようになり人を思いやる気持ちが表面にも出始めていた。
そんな談笑をしていると、競技開始前の最終アナウンスが流れた。
『選手全員が競技スペースに上がりましたので、最終競技確認です。最後までこの競技スペースに残る、または勝ち残った選手が勝利となります。場外、降参、魔力切れ、ダメージ量の超過などは全て脱落となります。よろしいですね』
その問いかけに、競技に参加している計30名が頷いて答えた。
『では、10秒後に第5競技『バトルロイヤル戦』のスタートさせていただきます』
アナウンスが終了すると、空中に10秒前からのカウントダウンが始まり、皆が一斉に戦闘態勢をとり、カウントが0になるとスタートの合図が響き渡る。
合図と共に動いたのは、第1学年の半数と第2学年の3名であり、全員が第3学年に向かって魔法や接近戦を仕掛けに行く。
それから遅れて、第1学年の3名が残った第2学年に向かって魔法を放って来る。
それにいち早く気付いたレオンが、近くのベックスとガイルを守る様に、魔力分類の創造を使用して壁を創り防ぐ。
一方で第3学年は、近付いて来た後輩に3名程が前に出て行き、向かって来る魔法は別の第3学年生徒が魔法で防ぐと、ワイズが口を開いた。
「いい、その威勢の良さは大変素晴らしい! 良い後輩が育っているじゃないか。なら、次はこちらの番だな」
と言うと、ワイズは勢いよく片足を垂直に上げた。
それを見たマルロスは、小さく「聞いてないぞ」と言って軽く飛び上がる。
直後、ワイズが上げた足を地面に振り下ろすと、物凄い衝撃波が全体に広がった。
突然の衝撃波に、ほとんどの選手が場外へと吹き飛ばされた。
「『六武衝・二衝』」
「何カッコよく決めてるんだ、ワイズ。そんな作戦じゃなかっただろうが」
マルロスが、地面に足を着け後方からワイズに向かい声を掛けると、ワイズも我に返り「すまん」と謝った。
ワイズの衝撃波により、現状競技スペースにいるのは半数程になってしまうが、第3学年は7名も残っていた。
一番少ないのは、第1学年で2名となり、第2学年は5名とギリギリ半分の人は残っていた。
その中に、レオン・ガイル・ベックスも残っていた。
「何だよ、今の衝撃波は!?」
「あれは、ダイモン寮長だけが使う武術『六武衝』って奴さ。まさか、副寮長のワイズ先輩も使えたとはね……」
「ごほっ、ごほっ、でもレオンが咄嗟に壁を厚くしてくれなかったら俺たちも場外だった」
レオンはワイズが技を放つ寸前に、マルロスが飛び上がる行動を見て防御に徹していたのだった。
他の奴らは、肌で危険を感じたのか、たまたまかは分からないが先程の攻撃を凌いでいた。
「全く、ワイズは突然熱くなるのが嫌な所だよ。自分まで巻き添えになる所だったよ」
「申し訳ない。つい、気持ちが高ぶってしまってな」
「まぁ、でも半分は削れたし結果的にはよかったのかな」
するとワイズは、第2学年の方を見てマルロスに呟いた。
「でも、強そうな奴はまだ残ってるようだな」
「なんにしろ、前に出るのはここまで。ワイズが出たら他の奴らが何も出来ないだろう」
マルロスはそう言うと、残った第3学年の生徒に「作戦通りに行動して」と言うと、全員が動き一斉に第2学年に向かって突っ込んで来た。
それを見た第2学年のレオン・ガイル・ベックス以外の生徒が、魔法を使い反撃するも跳ね返されりしてしまい、懐に入り込まれ場外へと飛ばされてしまう。
そしてあっという間に、レオンたち3人だけとなり第3学年の生徒に囲まれてしまう。
「絶体絶命って奴だな、最高の展開だ!」
するとガイルが飛び出し、目の前の第3学年に突っ込むが魔法を放たれるも、持ち前の戦闘センスが光り寸前でかわし、足元に滑り込み足を引っ張り転ばせる。
そのまま隣の第3学年に回し蹴りを叩き込み、そいつを踏み出しに飛び上がり『バースト』の魔法を連発した。
ガイルの攻撃に動揺した第3学年たちは、一斉にガイルに視線を向けた所をレオンは見逃さなかった。
レオンはガイルを支援する様に、魔法の『アイス』を使い第3学年の足元を凍らせ、ガイルとは反対にいる第3学年の元に走り胸に両手を当てて、『ガスト』の魔法を唱え場外へと吹き飛ばした。
ガイルも残りの第3学年を体術と魔法で気絶させ、場外へと突き出した。
「何だよ、案外と大した事ねぇな先輩たちも」
そう言って、ガイルは残ったワイズとマルロスに向かって兆発した。
「全く、油断するなって言っておいたのによ、一気に崩れちゃ意味がないな。でも、中々威勢のいいのがいるじゃないか。マルロス、相手してやれよ」
「何で急に自分に振るんだよ。あぁ言うのこそ、ワイズでしょ。てか、もう自分ら以外残ってないのか」
今の状況は人数的には、第2学年が優勢であり残ってるのも、戦闘センスがあるガイルと学院長にスカウトされる実力者レオンなので、このまま勝てると私たちは思い始めていた。
「おい庶民のプリンス。あのさっきの凄い技を使った方は、どう言う奴だ? 後、あの仮面を付けてる方も教えろ」
「えっ……ワイズ先輩は、ダイモン寮長同様に武術が得意だが、魔力も多く魔法も数多く使えるが、大半が炎系だ。マルロス先輩の方はあまり分からないが、さっき見た感じでは身軽で素早い動きが出来る感じだ。だが、あんまり戦闘には参加しない所を見ると、苦手意識がある様に思える」
「なるほどな。なら戦う方は決まりだな」
と呟きガイルは、ワイズに向かって突っ込んで行き接近戦を仕掛けるように見えたが、直前で横に方向を換えマルロスの仮面目掛けて拳を突き出した。
だがその拳は、さらりと避けられてしまい、何度も殴り掛かるもスルスルと避けられ、傍から見たマルロスの動きはまさしく蛇の様であった。
「だから、相手は自分でなくワイズにしてよ」
「くっそ! さっきから避けやがって! これならどうだ!」
ガイルは『バースト』を目の前に乱発させ避けられない様に仕掛けるも、マルロスは飛び上がり避けていた。
だがガイルは、それは想定しておりすぐさま追いかける様に飛び上がると、そこで『スパーク』の魔法を唱えようとした時だった。
マルロスが突然仮面を付けた顔を、ガイルに近付けて呟いた。
「あんまりこれを見せたくないけど、仕方ないな。しつこい君が悪いんだぞ」
「えっ」
仮面の奥の瞳を見たガイルは、突然体に力が入らず『スパーク』の魔法も唱えられずに落下する。
ガイルは地面に落ちると、自分に何が起こったのか分からず動揺していたが、とりえず立ち上がらないと思い生まれたての小鹿の様に踏ん張るが、立ち上がれずにいた。
「何なんだよ突然! どうして力が入らないんだ!」
「良かった。久しぶりだったから、どうなるかと思ったけど。最小限に抑えられたみたいだね」
「はぁ?」
するとマルロスは、立てもしないガイルの後ろ首の襟を掴み、引きづって端まで移動しそのままガイルを場外へと投げた。
そのままマルロスはワイズの元に戻ると、ワイズに小言を言われた。
「戦闘はダメだったんじゃないのか?」
「そうだよ。戦闘は寮長たちより劣るから、ダメなんだって。だから、ああいう手段でしか戦えないんだよ。彼には悪い事したかもだけど」
「全く持って変な理由だ。さて、残りは我輩の相手かな?」
そう言ってワイズは、前に出るとレオンも同じように前に出て行き、両者戦闘態勢をとる。
「ワイズ先輩。いや、ワイズ副寮長、僕は貴方に勝ちます!」
「では、学院長にスカウトされた実力を我輩に見せてみろ、レオン!」
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