6 / 34
006 黒幕登場
しおりを挟む
「おー、おはよう!」
「え、あ、あー……おはようっ!」
教室に入ると何人かの男子生徒は気さくに挨拶をしてきた。
俺の高校時代の友人関係はというと仲のいいクラスメイトは中学からの付き合いである友人一人だけで、俺が挨拶するまで一人で黙々とケータイをいじっているような奴だ。
だからこうして挨拶してくるクラスメイトなんかいるはずがないのだが、これも主人公の立ち位置となったからこそ……であろうか。
クラスでの立ち位置が主人公と当然同じであれば、友人関係は広くなっている? それはそれでまあ別に、まんざらでもないがうまく立ち回れるのか俺よ。
しかしやはりみんな……若いな。
「んんっと、俺の席……」
「何? 自分の席が分からなくなったなんて言わないでしょうね」
「い、いやいや! ちゃんと分かってる、分かってるよ」
記憶を掘り返して自分の席を思い出すも、その席には他の生徒が座っていた。
となれば、だ。
自分の立ち位置的に、主人公・公人の席をどこに配置したのかを、思い出さなくてはならないだろう。
俺の書く物語の主人公が座る席は、大体決まっている。
「ま、窓側……一番後ろの席、だよね?」
「そうよ、そんな確認みたいに言わなくても」
「確認って大事だよ!」
「あ、そう」
そそくさと新たな自分の席へ。
こういうのも物語あるあるなもので。ヒロインはよく隣の席になる――もちろん、治世は俺の隣の席だ。
窓側なのは窓の外を見ていち早く異変に気付いてイベントが始まるという展開を作れるというのがある。
いざという時に活用するつもりだった、他の作品でも主人公が窓側に座る理由ってこれなんじゃないかな。
「おはようございます!」
「おはよ……う」
眼鏡っ娘がやってきたが、んん? すぐには名前が出てこない。
俺の考えた登場人物か? 眼鏡にポニーテール……。
あっ、もしや。
「委員長?」
「どうして疑問系かはさておき、委員長ですよ~」
やはり委員長――望月月子で合ってたか。
知性を出すには眼鏡。うんうん、似合っているよ委員長。
ポニーテールはただの趣味だ、いいね、悪くない。
「何か用かしら」
通り過ぎるも、すすすっとついてくる委員長に治世は睨むように一瞥をくれる。
設定では……委員長こと望月月子(もちづきつきこ)と治世の仲はこれといって悪いわけではないのだが、治世の話し方や接し方にはどこか棘がある。
「用があるってわけではないのですが、世間話でもと思いまして」
「間に合ってるわ」
「そんな事言わずに~、ねっ?」
「……はあ」
「ありゃ~そんな顔をなさらずとも。綺麗なお顔なのですから眉間にしわを寄せるのはお勧めできませんよ。笑顔が一番です、はい」
口角に指を当てて笑顔を作る委員長。可愛い、とても可愛い。
けれども、敵かもしれないという不安が、俺の笑顔を固くさせた。
物語でよくあるだろ? 序盤で優しく接してくる奴が、後半に実は敵でした! っていう展開が。
ネタバレ状態であるために、彼女と普通に接するのは、難しいかも。
俺に笑顔を向けてくるも違和感無くちゃんと笑顔を返せているか、自信はない。
「どこかぎこちない笑顔ですね。何かありました?」
「え、別に何も、ないよ? ぎこちないかなあ?」
「彼、朝から少し様子が変なの」
「おや、そうなのですか。大丈夫ですか? もしお体の具合が悪いのでしたら無理しないでくださいね」
「う、うん。ありがと……」
すると彼女は額に手を当ててくる。
やわらかで、すべすべしたそのぬくもりは、心臓の鼓動を跳ね上がらせる。
「わわっ!?」
「熱はないようですね、もしや精神面で何かしら不調を?」
「ご心配なく!」
くっ……この歳にもなって、うろたえるなよ俺よ。
相手は子供だぞ。……って、今は俺も子供か。
童心に帰っても問題はなし、かね。もう少し肩の力を抜くべきか。
タイムリープ経験者がいたらこっそりでいいからその辺どうすべきか教えてもらいたい。
「……委員長」
「月子って呼んでくれてもいいのですよ~」
「そろそろ先生が来るわよ。席に戻ったら?」
「そうですね、そうします。ではでは~」
ふぅ、と俺は胸を撫で下ろした。
このやや過度とも思えるスキンシップは――俺が異能持ちだと疑っているからこそだ。
距離を縮めようとしてくる、心臓の鼓動は、激しくなるばかりである。
「大変だなあ……」
「何か言った?」
「なんでもないよ」
授業が始まりようやくじっくりと考えられる時間ができた。
懐かしさに包まれながらも、授業内容については全然覚えていないためにきっとテストをしたら悲惨な点数を取るのは間違いない。
だからといって真剣に授業を受けよう――とはならず。
今日は先生の話なんて聞いていられない、状況整理が大切だ。
俺は先ず最初に、念のためにもう一度確認をしてみる。
何の確認かって? 夢か現実かの確認さ。
「いだだ……」
「何してるの? 授業中よ?」
「ちょっと大事な確認を」
「あ、そう……」
そんなに残念な人を見るような目をしないでくれ、頼むから。
えと、よし……やっぱり夢じゃない、と。
さて次。妹やヒロインは性格が変更されてるけど、委員長は委員長が成り代わっているものの、委員長としての性格はそのままだったので登場人物全員が性格を変更されているわけではなさそうだ。
まとめると、そうだな……タイムリープした上で、現実と俺の書いた物語が混ざっている、といった感じか。
まだ登場していないのは……敵であるラトタタと、治世の叔母――美耶子さん、それに凛ちゃんかな。
彼女達ももしかすれば性格が変更されている可能性があるな。
その他には、ああ……これだけは確実に確認しておかなければ。
先輩――物見谷先輩だ。
学校が始まって一か月近くだと……その頃は学校にも慣れて部活動紹介やらを聞いて、確か文芸部を探していた頃だったと思う。
文芸部は部員がゼロ人で、途方に暮れていて……先輩と会ったのはこの頃だ。
スマホを見てみる。
初期の古い型だ、懐かしい。
連絡先に物見谷先輩を探したが見つからないあたりから、当時のまだ知り合っていない状態なのは確実。
先輩の連絡先を思い出そうにも――くそっ、数年前から連絡手段は主に連絡アプリやSNSに変更していて当時の電話番号なんて覚えてない。
……会いたい、すごく会いたい。
本当はすぐにでも走り出したい気分だったけれど流石に現実がこうも変化してしまっているとなると無闇に動き回るのはやめておいたほうがいいか?
いや、けれど、授業が終わったらとりあえず先輩の教室に向かおう。
会ったら、なんて言おう。
……会ってから考えよう。
もう会えないと思っていた先輩と、また会える。月日は十年ほど戻っているわけだけど、先輩とはまだ会う前の状態であるけれども、それでも嬉しい事には変わりない。
今からでも……先輩が十年後に自殺する未来を、変えられるのだろうか。
っと、いかんいかん。ノートを開かないもんだから先生がちらっと俺を見てきた。
俺はさりげなく話を聞いている振りをしながらノートを開く……が、二つに折られた紙が出てきた。
なんだろうこれは、こんなもの挟んだ記憶はないけれど……。
------------------------------
昼休みを告げるチャイムが校内を満たしていった。
午前はあっという間に終わったと感じた者もいれば、只管に伸びる一本道を歩ききったかのように長く感じた者もいるであろう。
文弥の場合は……口をへの字にしただけのその表情からは、どちらとも言えないような、曖昧さがあった。
授業中の様子はというと隙あらば隣の席に座る治世を観察しては、目が合いそうになると逸らすの繰り返し。
四時限目の中盤に差し掛かった頃には、一度目が合うや彼女は凄みのある睨みをきかせた後に肩パンを放った。
どうやら怒らせてしまったらしい。
後半は当然ながら授業内容など何も頭には入りなどしないため、反省に時間を使った。果たして反省はできたかどうか。
「文弥」
チャイムの音が緩やかに溶けていく頃。
治世はこれといった感情を込めずに彼を呼んだ。
「な、何かな?」
恐る恐る、彼は問う。
まだ怒っていた場合、追撃があるのではないかとやや身構えながら。
「ご飯、食べましょ」
治世の表情は、変化に乏しいために感情が読み取りづらい。
的確に読み取れるかは、彼の力量に掛かっている。
------------------------------
原稿用紙、それも物語が手描きで書かれた原稿だ。
書き出しには昼休みと書かれているがまだその時間には程遠い。……何なんだこれは。
一体誰が何の目的でこんな文章を書いてここに忍ばせたんだ? 俺の書いた物語には当然原稿用紙なんて出てこない。
……そういえば、昨日アパートに帰った時、廊下に落ちてたよな。あれは、こうなる展開へのフラグだったのか?
もしかしたらあの時から既に、始まっていた……?
この原稿を送りつけてきた主は、一体何者なんだ。
どうしてタイムリープしてしまったのか、どうして俺の書いた物語が現実になっていて俺が主人公の立ち位置にいるのか、どうしてこんな原稿が届くのか――押し寄せるのは疑問ばかりだ。
俺は窓の外を見やり心の中で呟いた。
夢なら覚めてほしい、と。
「え、あ、あー……おはようっ!」
教室に入ると何人かの男子生徒は気さくに挨拶をしてきた。
俺の高校時代の友人関係はというと仲のいいクラスメイトは中学からの付き合いである友人一人だけで、俺が挨拶するまで一人で黙々とケータイをいじっているような奴だ。
だからこうして挨拶してくるクラスメイトなんかいるはずがないのだが、これも主人公の立ち位置となったからこそ……であろうか。
クラスでの立ち位置が主人公と当然同じであれば、友人関係は広くなっている? それはそれでまあ別に、まんざらでもないがうまく立ち回れるのか俺よ。
しかしやはりみんな……若いな。
「んんっと、俺の席……」
「何? 自分の席が分からなくなったなんて言わないでしょうね」
「い、いやいや! ちゃんと分かってる、分かってるよ」
記憶を掘り返して自分の席を思い出すも、その席には他の生徒が座っていた。
となれば、だ。
自分の立ち位置的に、主人公・公人の席をどこに配置したのかを、思い出さなくてはならないだろう。
俺の書く物語の主人公が座る席は、大体決まっている。
「ま、窓側……一番後ろの席、だよね?」
「そうよ、そんな確認みたいに言わなくても」
「確認って大事だよ!」
「あ、そう」
そそくさと新たな自分の席へ。
こういうのも物語あるあるなもので。ヒロインはよく隣の席になる――もちろん、治世は俺の隣の席だ。
窓側なのは窓の外を見ていち早く異変に気付いてイベントが始まるという展開を作れるというのがある。
いざという時に活用するつもりだった、他の作品でも主人公が窓側に座る理由ってこれなんじゃないかな。
「おはようございます!」
「おはよ……う」
眼鏡っ娘がやってきたが、んん? すぐには名前が出てこない。
俺の考えた登場人物か? 眼鏡にポニーテール……。
あっ、もしや。
「委員長?」
「どうして疑問系かはさておき、委員長ですよ~」
やはり委員長――望月月子で合ってたか。
知性を出すには眼鏡。うんうん、似合っているよ委員長。
ポニーテールはただの趣味だ、いいね、悪くない。
「何か用かしら」
通り過ぎるも、すすすっとついてくる委員長に治世は睨むように一瞥をくれる。
設定では……委員長こと望月月子(もちづきつきこ)と治世の仲はこれといって悪いわけではないのだが、治世の話し方や接し方にはどこか棘がある。
「用があるってわけではないのですが、世間話でもと思いまして」
「間に合ってるわ」
「そんな事言わずに~、ねっ?」
「……はあ」
「ありゃ~そんな顔をなさらずとも。綺麗なお顔なのですから眉間にしわを寄せるのはお勧めできませんよ。笑顔が一番です、はい」
口角に指を当てて笑顔を作る委員長。可愛い、とても可愛い。
けれども、敵かもしれないという不安が、俺の笑顔を固くさせた。
物語でよくあるだろ? 序盤で優しく接してくる奴が、後半に実は敵でした! っていう展開が。
ネタバレ状態であるために、彼女と普通に接するのは、難しいかも。
俺に笑顔を向けてくるも違和感無くちゃんと笑顔を返せているか、自信はない。
「どこかぎこちない笑顔ですね。何かありました?」
「え、別に何も、ないよ? ぎこちないかなあ?」
「彼、朝から少し様子が変なの」
「おや、そうなのですか。大丈夫ですか? もしお体の具合が悪いのでしたら無理しないでくださいね」
「う、うん。ありがと……」
すると彼女は額に手を当ててくる。
やわらかで、すべすべしたそのぬくもりは、心臓の鼓動を跳ね上がらせる。
「わわっ!?」
「熱はないようですね、もしや精神面で何かしら不調を?」
「ご心配なく!」
くっ……この歳にもなって、うろたえるなよ俺よ。
相手は子供だぞ。……って、今は俺も子供か。
童心に帰っても問題はなし、かね。もう少し肩の力を抜くべきか。
タイムリープ経験者がいたらこっそりでいいからその辺どうすべきか教えてもらいたい。
「……委員長」
「月子って呼んでくれてもいいのですよ~」
「そろそろ先生が来るわよ。席に戻ったら?」
「そうですね、そうします。ではでは~」
ふぅ、と俺は胸を撫で下ろした。
このやや過度とも思えるスキンシップは――俺が異能持ちだと疑っているからこそだ。
距離を縮めようとしてくる、心臓の鼓動は、激しくなるばかりである。
「大変だなあ……」
「何か言った?」
「なんでもないよ」
授業が始まりようやくじっくりと考えられる時間ができた。
懐かしさに包まれながらも、授業内容については全然覚えていないためにきっとテストをしたら悲惨な点数を取るのは間違いない。
だからといって真剣に授業を受けよう――とはならず。
今日は先生の話なんて聞いていられない、状況整理が大切だ。
俺は先ず最初に、念のためにもう一度確認をしてみる。
何の確認かって? 夢か現実かの確認さ。
「いだだ……」
「何してるの? 授業中よ?」
「ちょっと大事な確認を」
「あ、そう……」
そんなに残念な人を見るような目をしないでくれ、頼むから。
えと、よし……やっぱり夢じゃない、と。
さて次。妹やヒロインは性格が変更されてるけど、委員長は委員長が成り代わっているものの、委員長としての性格はそのままだったので登場人物全員が性格を変更されているわけではなさそうだ。
まとめると、そうだな……タイムリープした上で、現実と俺の書いた物語が混ざっている、といった感じか。
まだ登場していないのは……敵であるラトタタと、治世の叔母――美耶子さん、それに凛ちゃんかな。
彼女達ももしかすれば性格が変更されている可能性があるな。
その他には、ああ……これだけは確実に確認しておかなければ。
先輩――物見谷先輩だ。
学校が始まって一か月近くだと……その頃は学校にも慣れて部活動紹介やらを聞いて、確か文芸部を探していた頃だったと思う。
文芸部は部員がゼロ人で、途方に暮れていて……先輩と会ったのはこの頃だ。
スマホを見てみる。
初期の古い型だ、懐かしい。
連絡先に物見谷先輩を探したが見つからないあたりから、当時のまだ知り合っていない状態なのは確実。
先輩の連絡先を思い出そうにも――くそっ、数年前から連絡手段は主に連絡アプリやSNSに変更していて当時の電話番号なんて覚えてない。
……会いたい、すごく会いたい。
本当はすぐにでも走り出したい気分だったけれど流石に現実がこうも変化してしまっているとなると無闇に動き回るのはやめておいたほうがいいか?
いや、けれど、授業が終わったらとりあえず先輩の教室に向かおう。
会ったら、なんて言おう。
……会ってから考えよう。
もう会えないと思っていた先輩と、また会える。月日は十年ほど戻っているわけだけど、先輩とはまだ会う前の状態であるけれども、それでも嬉しい事には変わりない。
今からでも……先輩が十年後に自殺する未来を、変えられるのだろうか。
っと、いかんいかん。ノートを開かないもんだから先生がちらっと俺を見てきた。
俺はさりげなく話を聞いている振りをしながらノートを開く……が、二つに折られた紙が出てきた。
なんだろうこれは、こんなもの挟んだ記憶はないけれど……。
------------------------------
昼休みを告げるチャイムが校内を満たしていった。
午前はあっという間に終わったと感じた者もいれば、只管に伸びる一本道を歩ききったかのように長く感じた者もいるであろう。
文弥の場合は……口をへの字にしただけのその表情からは、どちらとも言えないような、曖昧さがあった。
授業中の様子はというと隙あらば隣の席に座る治世を観察しては、目が合いそうになると逸らすの繰り返し。
四時限目の中盤に差し掛かった頃には、一度目が合うや彼女は凄みのある睨みをきかせた後に肩パンを放った。
どうやら怒らせてしまったらしい。
後半は当然ながら授業内容など何も頭には入りなどしないため、反省に時間を使った。果たして反省はできたかどうか。
「文弥」
チャイムの音が緩やかに溶けていく頃。
治世はこれといった感情を込めずに彼を呼んだ。
「な、何かな?」
恐る恐る、彼は問う。
まだ怒っていた場合、追撃があるのではないかとやや身構えながら。
「ご飯、食べましょ」
治世の表情は、変化に乏しいために感情が読み取りづらい。
的確に読み取れるかは、彼の力量に掛かっている。
------------------------------
原稿用紙、それも物語が手描きで書かれた原稿だ。
書き出しには昼休みと書かれているがまだその時間には程遠い。……何なんだこれは。
一体誰が何の目的でこんな文章を書いてここに忍ばせたんだ? 俺の書いた物語には当然原稿用紙なんて出てこない。
……そういえば、昨日アパートに帰った時、廊下に落ちてたよな。あれは、こうなる展開へのフラグだったのか?
もしかしたらあの時から既に、始まっていた……?
この原稿を送りつけてきた主は、一体何者なんだ。
どうしてタイムリープしてしまったのか、どうして俺の書いた物語が現実になっていて俺が主人公の立ち位置にいるのか、どうしてこんな原稿が届くのか――押し寄せるのは疑問ばかりだ。
俺は窓の外を見やり心の中で呟いた。
夢なら覚めてほしい、と。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
【完結】愛❤️舞❤️美衣 !
るしあん@猫部
ファンタジー
茨城恭介《いばらき きょうすけ》
私達、埼玉三姉妹の幼馴染みで初恋の人。
そんな彼を想う女の子、幼馴染みのライバルはいっぱい !
だけど、私 埼玉舞《さいたま まい》は負けないんだからね !
恋はバトル・ロワイアル !
ここに、正妻戦争が始まる……
るしあん 十ニ作目の作品です。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ドグラマ ―超科学犯罪組織 ヤゴスの三怪人―
小松菜
ファンタジー
*プロローグ追加しました。
狼型改造人間 唯桜。
水牛型改造人間 牛嶋。
蛇型改造人間 美紅。
『悪の秘密組織 ヤゴス』の三大幹部が荒廃した未来で甦った。その目的とは?
悪党が跳梁跋扈する荒廃した未来のデストピア日本で、三大怪人大暴れ。
モンスターとも闘いは繰り広げられる。
勝つのはどっちだ!
長くなって来たので続編へと移っております。形としての一応の完結です。
一回辺りの量は千文字強程度と大変読みやすくなっております。
色彩の大陸1~禁断の魔術
谷島修一
ファンタジー
“色彩の大陸”にある軍事大国・ブラミア帝国の傭兵部隊に所属し、隊長を務めるユルゲン・クリーガーは、二年前、帝国によって滅ぼされたブラウグルン共和国軍の精鋭・“深蒼の騎士”であった。クリーガーは共和国の復興を信じ、帝国や帝国軍の内情を探るため傭兵部隊に参加していた。
一方、ブラミア帝国では、 “預言者”と呼ばれる謎の人物が帝国の実権を握っていて悪い噂が絶えなかった。ある日、クリーガーは帝国の皇帝スタニスラフ四世からの勅命を受け、弟子であるオットー・クラクスとソフィア・タウゼントシュタインと共に故郷ズーデハーフェンシュタットから、帝国の首都アリーグラードへと数日を掛けて向かうことになった。その首都では、たびたび謎の翼竜の襲撃を受け、毎回甚大な被害を被っていた。
旅の道中、盗賊の襲撃や旧共和国軍の残党との出会いなどがあったが、無事、首都に到着する。そして、首都ではクリーガーは翼竜の襲撃に居合わせ、弟子たちと共にこれを撃退する。
皇帝から命じられた指令は、首都を襲撃する翼竜を操っていた謎の人物が居ると推測される洋上の島へ出向き、その人物を倒すことであった。クリーガーは一旦ズーデハーフェンシュタットへ戻り、そこの港から選抜された傭兵部隊の仲間と共に島へ出向く。洋上や島での様々な怪物との戦いの果て、多数の犠牲者を出しながらも命懸けで任務を完遂するクリーガー。最後に島で倒した意外な人物にクリーガーは衝撃を受ける。
ズーデハーフェンシュタットに帰還後は、任務を完遂することで首都を守ったとして、クリーガーは“帝国の英雄”として歓迎を受ける。しかし、再び皇帝から首都に呼び出されたクリーガーを待ち構えていたのは、予想もしなかった事態であった。
-----
文字数 154,460
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる