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第十三章 養女になる準備
24、ピアノを弾いてみる
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櫻はバイエルを渡され、ピアノの前に腰掛けるようにノアから言われた。
ノアは後ろに立って指導を始めた。
「まず、櫻さんは楽譜は読めますか?」
「えと、学校で音楽の授業があって、それで少しは。」
「ドレミくらい?」
「そう、そうです。」
「今、簡単に書いてある1ページ目の音符はわかりますか?」
「あー。ドレミファソラシド?ですか?」
「そう、グー。」
「でもそれ以外の記号とかイタリア語はわかりません。」
「まず、速度を示すことと音符の長さなどあります。ただ、それを学びつつ、弾いていかないとつまらないので、とりあえず、私のテンポでこれを弾いてみましょう。」
「あの、てはどう置けば?」
「ああ、そうでしたね。手はこう置くのです。」
ノアが鍵盤の上にどう手を置くか示してくれた。
「白い鍵盤と黒い鍵盤があるでしょう?」
「はい。」
「最初の頃は黒いのは使いませんから、まず、きちんと白い鍵盤を打てるようになりましょう。」
「はい。」
「じゃあ、右手の親指からドレミファソと弾いてみて。」
「ど、れ、み、ファ、そ。」
「goo」
「すみません、なんかおぼつかなくて。」
「いえ、最初から力を入れるものではありません。」
その後、何度か簡単な鍵盤を打つ練習をした。
「櫻さん、上手になってきましたね。」
「ノア先生のご迷惑になってませんか?」
「いえ、優等生です。」
「私、いますんです家にはピアノがないんです。練習はどうすれば。」
「ああ、それは残念んですね。では来週、紙の鍵盤を書いてきましょう。」
「紙の?」
「もちろん音は出ません。でも同じ大きさのものだったら、ひいた感じが掴めます。」
「そんなにしてもらっていいのでしょうか?」
「あなたは私の生徒ですからね。」
「私、ピアノまだ今日が初日ですけど、とても楽しいです。」
「そう、そう言ってくれると本当にノアも嬉しいです。」
「ノア先生のおかげです。」
「いい先生?」
「とてもいい先生です。」
「辻君よりも?」
「ノア先生は辻先生と長いんですか?」
「そうですね、留学時代ですから、8年くらいですか。」
「何語で話すんですか?」
「フランス語です。」
「私も外国語本当に上手くなりたいです。」
「ノアのイタリア語レッスンで、上手になりますよ。」
初日のレッスンは終わった。早く結果を辻に伝えたい櫻だった。
ノアは後ろに立って指導を始めた。
「まず、櫻さんは楽譜は読めますか?」
「えと、学校で音楽の授業があって、それで少しは。」
「ドレミくらい?」
「そう、そうです。」
「今、簡単に書いてある1ページ目の音符はわかりますか?」
「あー。ドレミファソラシド?ですか?」
「そう、グー。」
「でもそれ以外の記号とかイタリア語はわかりません。」
「まず、速度を示すことと音符の長さなどあります。ただ、それを学びつつ、弾いていかないとつまらないので、とりあえず、私のテンポでこれを弾いてみましょう。」
「あの、てはどう置けば?」
「ああ、そうでしたね。手はこう置くのです。」
ノアが鍵盤の上にどう手を置くか示してくれた。
「白い鍵盤と黒い鍵盤があるでしょう?」
「はい。」
「最初の頃は黒いのは使いませんから、まず、きちんと白い鍵盤を打てるようになりましょう。」
「はい。」
「じゃあ、右手の親指からドレミファソと弾いてみて。」
「ど、れ、み、ファ、そ。」
「goo」
「すみません、なんかおぼつかなくて。」
「いえ、最初から力を入れるものではありません。」
その後、何度か簡単な鍵盤を打つ練習をした。
「櫻さん、上手になってきましたね。」
「ノア先生のご迷惑になってませんか?」
「いえ、優等生です。」
「私、いますんです家にはピアノがないんです。練習はどうすれば。」
「ああ、それは残念んですね。では来週、紙の鍵盤を書いてきましょう。」
「紙の?」
「もちろん音は出ません。でも同じ大きさのものだったら、ひいた感じが掴めます。」
「そんなにしてもらっていいのでしょうか?」
「あなたは私の生徒ですからね。」
「私、ピアノまだ今日が初日ですけど、とても楽しいです。」
「そう、そう言ってくれると本当にノアも嬉しいです。」
「ノア先生のおかげです。」
「いい先生?」
「とてもいい先生です。」
「辻君よりも?」
「ノア先生は辻先生と長いんですか?」
「そうですね、留学時代ですから、8年くらいですか。」
「何語で話すんですか?」
「フランス語です。」
「私も外国語本当に上手くなりたいです。」
「ノアのイタリア語レッスンで、上手になりますよ。」
初日のレッスンは終わった。早く結果を辻に伝えたい櫻だった。
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