6 / 78
第一章 精霊王、冒険者になる
4 冒険者の決闘
しおりを挟む
1・
訓練施設の見物をした後に、タンジェリンが約束してくれていた通りに、俺の装備を買いに行く事になった。
とはいえタンジェリンが言うには、俺は明日に大人に成長しているかも知れないというので防具は後回しにして、見繕うのは武器や備品だけにする事にした。
冒険者ギルド支部の建物の一階ロビーに併設されているお店があるという。俺は、多くの冒険者たちが行き交う中をドキドキしながら通り抜けた。
そして入店した店舗には、想像通りの素敵な中世ヨーロッパ風の武器防具が多く飾られていて、それらの一部は店員さんに頼めば手に取り品定めができた。
俺が目移りしたのはナイフだ。言いようのないロマンを感じる。
子供の頃から、ネットショッピングの画面や雑誌の広告などで見たナイフに憧れていた。
ボーイスカウトに入りたい訳じゃないのに、そういうのを使って野営する自分を夢見ていた。
格好いい感じで魚を捌いたり、見つけた木の実を収穫してみたり、テントを設置したり。簡単な罠なんかも作れるだろう。
そういうイメージがある俺にとり、ナイフそのものが冒険者の証だ。明日突然に大人に成長しても無駄にならない買い物でもある。
なので店員さんを前に、カウンター席に座ってズラリと並んだナイフたちを吟味した。
俺が熱心にナイフを凝視して唸る横で、タンジェリンが言った。
「私のギルドカードは失効している可能性がありますので、更新手続きをして参ります。そこの……この位置から見える突き当たりのギルド受付カウンターにおりますから、何かあればお声がけ下さい」
「うん、分かった」
ナイフを見つめつつ生返事をしたら、彼は一人で離れて行った。
そして俺は趣味に没頭して、至福の時を味わった。
なのに不意に誰かに触れられて冷たさに驚き、現実に引き戻された。
「お前、精霊だろう? こんな綺麗な子供が、まさか人間じゃないだろうし」
「えっ?」
断りなく俺の肩に触ってきたのは、そこいらに沢山いる冒険者たちのうちの一人で、歴戦の戦士に見える装備を身にまとうおっさんだ。子供の俺を簡単に見下ろせるほどに背が高くて体格が良く、顔に傷痕もある。
「一人でいるってことは、契約者を探してるんだろう? どうだ、俺と組まないか」
「いや、その……」
ベテラン冒険者の圧というものか、獲物を沢山手にかけてきた殺気だろうか。そういうものが俺に作用したのか、突然のこともあり怖くなった。
何も言わずに椅子から降りて、タンジェリンが居る筈の受付カウンターの方を見た。
おっさんの仲間かどうか知らないが、他の冒険者たちが野次馬みたいに立って壁になっていて、タンジェリンがいるのかどうか見えない。
どうしようと戸惑うと、おっさんが俺の腕を掴もうとした。
でも不意に逆側に引っ張られ、気付いたらタンジェリンが俺を引き寄せて守るように手を取ってくれていた。その手は、おっさんのと違って温かい。
「申し訳ありませんが、契約者を探してはおりません」
「何だよ。もう契約者がいたのか。でも関係ないな。どうだ、お互いの精霊を賭けて決闘しないか」
「お断りします。……さあ、参りましょう」
冷たい表情のタンジェリンは、俺の手を引いて野次馬をかき分け、この場から立ち去ろうとした。
「おいおい、つまんねえ奴だな。まあエルフってのは実際は弱いし、いつも逃げ隠れするしか能が無いもんな。この腰抜けめ」
おっさんが煽ってる声を聞いているだろうに、タンジェリンは止まらない。
「ちっ、どこが誇り高い一族だよ。売られた喧嘩も買えないぐらい根性無しなんだから、二度と迷宮に近付くんじゃねえ。そんなだから、創造神ウィネリアはエルフの国に迷宮を作らないんだよ! お前らは神が見捨てた小心者だ!」
そのおっさんの台詞で、周囲の冒険者たちがどっと笑った。俺は知らないが、冒険者にとってそのエルフへの認識は嘲笑の的なのか。
タンジェリンが立ち止まり、困った様子で俺の顔を見下ろしてきた。
俺はわざと馬鹿にされていると分かっているけれど、ムカついているのでタンジェリンに自由にしてもらいたかった。
大きく頷くと、タンジェリンは振り向いておっさんに言った。
「そこまで言うのでしたなら、決闘いたしましょう。ただし、私一人のみが相手をします。そちらは精霊と共にかかってきても良いですよ」
「それで負ければその精霊をくれるってんなら、俺は全力で行くが?」
「そうされて下さい」
タンジェリンとおっさんの決闘が決まると、周囲の冒険者たちは声を上げて盛り上がり始めた。
決闘はさっき見物していた訓練施設を使っていいらしく、かつ私闘も認められているようで、冒険者ギルドの職員たちは普段通りなのだろう対応で手続きをするだけだ。
俺とタンジェリン、おっさんと野次馬たちは、ギルドを出て数百メートルを移動して訓練施設に向かった。
円形コロシアムの建物の通路を通り抜けて、タンジェリンと一緒に土の試合場に出た。
逆側の通路を通っておっさんがやって来て、真向かいに立った。
さっきまで訓練していた人たちは、全員が建物内部か観客席に移動した。
「トーマ様、ここでお待ち下さい。すぐ片付けて参ります」
「気を付けて下さいよ」
負けるとは思ってないものの、怪我をするかもしれない。そう思うから真剣に言ったのに、タンジェリンは少し驚いた風な態度の後で、にこやかな笑顔をくれた。
俺を壁ぎわに置いたままで中央に近付いたタンジェリンと、おっさん。おっさんの方は、それなりに大きな精霊をいかにもという身振りで四体も召喚して傍に立たせた。
精霊って連れ歩いているだけじゃなく、どこかで待機もできるらしい。大森林に家があったり巣があったりするのかも。
おっさんは本当に実力者なんだろうなあと思ったものの……四体の精霊たちは、皆一様に怯えているように感じた。
俺を精霊王だと見抜いたのかもと思ったところで、試合開始のベルがコロシアム中に鳴り響いた。
おっさんが威勢良く号令を発し、タンジェリンへの攻撃を精霊たちに命じた。でも精霊たちは、動かない。
タンジェリンの姿が一瞬で変化して、同じ場所に体長が五メートルほどはありそうな巨大な黄土色のイタチ……フェレット? が出現した。
同時に気合いで放った風は、おっさんと精霊たちを壁ぎわまで吹っ飛ばして倒した。
審判役のギルド職員の人が、倒されたおっさんたちを確認してタンジェリンの勝利を宣言した。
俺の励ましなんて、確かに全然いらなかったようだ。
2・
冒険者ギルド支部に戻っても、見物人たちはついてきた。でも話しかけてはこず、俺たちを遠巻きにしている。
「私はエルフ族ではありません。それに似た化身の姿をしている純粋な精霊です。ただこのために、エルフ族の方々とは昔から親密にさせてもらっています。ですので、彼らに対する暴言は許せないのです」
タンジェリンのギルドカードの再発行に付き合って受付カウンターにいる間に、彼は説明してくれた。
「私はイタチの精霊ですが、属性は風です。トーマ様と同じなのです」
「……ああ、それで世話係として部屋に来てくれたんですね?」
「そうです。訓練も付き合いますよ。力を暴走させないように、レベルを上げましょう」
「よろしくお願いします」
俺は本気で頼んだ。
話していると、受付カウンターの職員さんがタンジェリンの新しいカードを持ってきてくれた。
タンジェリンが前のを失効していたのは、単純に五十年ほど働いてなかったからだという。そして見ての通り、人間だけじゃなく、精霊も一部の者が単独でもギルドに加入できてカードを貰えるそうだ。
その金ぴかな装丁のカードを見せてもらいつつ、タンジェリンの説明を聞いた。
「カードを発行してもらえる精霊の条件は、人に近い姿をしているという点です。コミュニケーションが取れるからというだけでなく、精霊において人の姿を持つ者は実力者が多く、それだけで初級入試の免除となるのです」
「じゃあ俺も、作ってもらえるんですよね?」
「ええ。しかし先に訓練を……それに武器を買いましょうか」
「あ─っ、そうでしたね!」
思い出したので、タンジェリンにカードを返してそそくさと武器屋に戻った。
さっき良さげだと思っていたものを購入してもらっている間も、まだ冒険者たちに遠巻きにされて、何かヒソヒソと噂されていた。
彼らの話の中に、半霊人という単語が何度も出てきた。
気になったので、ナイフとそれを収める鞘のついたベルトポーチを受け取りながら聞いてみた。
「半霊人とは何ですか?」
「人の姿を持つ精霊と、人間やエルフとのハーフの者です。化身といえど人の姿をした精霊は、彼らと家庭を持つことができます」
「うお……じゃあ俺も?」
「はい、可能です。しかし生まれ出る半霊人の性質は、精霊寄りか人間寄りかを自由に選択できるものじゃありません。ですので、その場合は子のこともきちんと配慮されて下さい」
「……」
エルフを馬鹿にしていた人間たちだ。半霊人にも悪く当たるのがいるんだろう。興味本位とか、絶対にダメだろう。
「ところで……どうして俺たちが半霊人だと思われているんでしょうか?」
「それは、純粋な精霊で完全に人の姿を持つ者は、よほど高位の者だからです。彼らにとり、純粋な精霊よりも半霊人の方が身近なのですよ」
「なるほど……」
きっと半霊人たちも、一部は冒険者をしているんだろう。
一度ぐらいは会って、話がしてみたい。
訓練施設の見物をした後に、タンジェリンが約束してくれていた通りに、俺の装備を買いに行く事になった。
とはいえタンジェリンが言うには、俺は明日に大人に成長しているかも知れないというので防具は後回しにして、見繕うのは武器や備品だけにする事にした。
冒険者ギルド支部の建物の一階ロビーに併設されているお店があるという。俺は、多くの冒険者たちが行き交う中をドキドキしながら通り抜けた。
そして入店した店舗には、想像通りの素敵な中世ヨーロッパ風の武器防具が多く飾られていて、それらの一部は店員さんに頼めば手に取り品定めができた。
俺が目移りしたのはナイフだ。言いようのないロマンを感じる。
子供の頃から、ネットショッピングの画面や雑誌の広告などで見たナイフに憧れていた。
ボーイスカウトに入りたい訳じゃないのに、そういうのを使って野営する自分を夢見ていた。
格好いい感じで魚を捌いたり、見つけた木の実を収穫してみたり、テントを設置したり。簡単な罠なんかも作れるだろう。
そういうイメージがある俺にとり、ナイフそのものが冒険者の証だ。明日突然に大人に成長しても無駄にならない買い物でもある。
なので店員さんを前に、カウンター席に座ってズラリと並んだナイフたちを吟味した。
俺が熱心にナイフを凝視して唸る横で、タンジェリンが言った。
「私のギルドカードは失効している可能性がありますので、更新手続きをして参ります。そこの……この位置から見える突き当たりのギルド受付カウンターにおりますから、何かあればお声がけ下さい」
「うん、分かった」
ナイフを見つめつつ生返事をしたら、彼は一人で離れて行った。
そして俺は趣味に没頭して、至福の時を味わった。
なのに不意に誰かに触れられて冷たさに驚き、現実に引き戻された。
「お前、精霊だろう? こんな綺麗な子供が、まさか人間じゃないだろうし」
「えっ?」
断りなく俺の肩に触ってきたのは、そこいらに沢山いる冒険者たちのうちの一人で、歴戦の戦士に見える装備を身にまとうおっさんだ。子供の俺を簡単に見下ろせるほどに背が高くて体格が良く、顔に傷痕もある。
「一人でいるってことは、契約者を探してるんだろう? どうだ、俺と組まないか」
「いや、その……」
ベテラン冒険者の圧というものか、獲物を沢山手にかけてきた殺気だろうか。そういうものが俺に作用したのか、突然のこともあり怖くなった。
何も言わずに椅子から降りて、タンジェリンが居る筈の受付カウンターの方を見た。
おっさんの仲間かどうか知らないが、他の冒険者たちが野次馬みたいに立って壁になっていて、タンジェリンがいるのかどうか見えない。
どうしようと戸惑うと、おっさんが俺の腕を掴もうとした。
でも不意に逆側に引っ張られ、気付いたらタンジェリンが俺を引き寄せて守るように手を取ってくれていた。その手は、おっさんのと違って温かい。
「申し訳ありませんが、契約者を探してはおりません」
「何だよ。もう契約者がいたのか。でも関係ないな。どうだ、お互いの精霊を賭けて決闘しないか」
「お断りします。……さあ、参りましょう」
冷たい表情のタンジェリンは、俺の手を引いて野次馬をかき分け、この場から立ち去ろうとした。
「おいおい、つまんねえ奴だな。まあエルフってのは実際は弱いし、いつも逃げ隠れするしか能が無いもんな。この腰抜けめ」
おっさんが煽ってる声を聞いているだろうに、タンジェリンは止まらない。
「ちっ、どこが誇り高い一族だよ。売られた喧嘩も買えないぐらい根性無しなんだから、二度と迷宮に近付くんじゃねえ。そんなだから、創造神ウィネリアはエルフの国に迷宮を作らないんだよ! お前らは神が見捨てた小心者だ!」
そのおっさんの台詞で、周囲の冒険者たちがどっと笑った。俺は知らないが、冒険者にとってそのエルフへの認識は嘲笑の的なのか。
タンジェリンが立ち止まり、困った様子で俺の顔を見下ろしてきた。
俺はわざと馬鹿にされていると分かっているけれど、ムカついているのでタンジェリンに自由にしてもらいたかった。
大きく頷くと、タンジェリンは振り向いておっさんに言った。
「そこまで言うのでしたなら、決闘いたしましょう。ただし、私一人のみが相手をします。そちらは精霊と共にかかってきても良いですよ」
「それで負ければその精霊をくれるってんなら、俺は全力で行くが?」
「そうされて下さい」
タンジェリンとおっさんの決闘が決まると、周囲の冒険者たちは声を上げて盛り上がり始めた。
決闘はさっき見物していた訓練施設を使っていいらしく、かつ私闘も認められているようで、冒険者ギルドの職員たちは普段通りなのだろう対応で手続きをするだけだ。
俺とタンジェリン、おっさんと野次馬たちは、ギルドを出て数百メートルを移動して訓練施設に向かった。
円形コロシアムの建物の通路を通り抜けて、タンジェリンと一緒に土の試合場に出た。
逆側の通路を通っておっさんがやって来て、真向かいに立った。
さっきまで訓練していた人たちは、全員が建物内部か観客席に移動した。
「トーマ様、ここでお待ち下さい。すぐ片付けて参ります」
「気を付けて下さいよ」
負けるとは思ってないものの、怪我をするかもしれない。そう思うから真剣に言ったのに、タンジェリンは少し驚いた風な態度の後で、にこやかな笑顔をくれた。
俺を壁ぎわに置いたままで中央に近付いたタンジェリンと、おっさん。おっさんの方は、それなりに大きな精霊をいかにもという身振りで四体も召喚して傍に立たせた。
精霊って連れ歩いているだけじゃなく、どこかで待機もできるらしい。大森林に家があったり巣があったりするのかも。
おっさんは本当に実力者なんだろうなあと思ったものの……四体の精霊たちは、皆一様に怯えているように感じた。
俺を精霊王だと見抜いたのかもと思ったところで、試合開始のベルがコロシアム中に鳴り響いた。
おっさんが威勢良く号令を発し、タンジェリンへの攻撃を精霊たちに命じた。でも精霊たちは、動かない。
タンジェリンの姿が一瞬で変化して、同じ場所に体長が五メートルほどはありそうな巨大な黄土色のイタチ……フェレット? が出現した。
同時に気合いで放った風は、おっさんと精霊たちを壁ぎわまで吹っ飛ばして倒した。
審判役のギルド職員の人が、倒されたおっさんたちを確認してタンジェリンの勝利を宣言した。
俺の励ましなんて、確かに全然いらなかったようだ。
2・
冒険者ギルド支部に戻っても、見物人たちはついてきた。でも話しかけてはこず、俺たちを遠巻きにしている。
「私はエルフ族ではありません。それに似た化身の姿をしている純粋な精霊です。ただこのために、エルフ族の方々とは昔から親密にさせてもらっています。ですので、彼らに対する暴言は許せないのです」
タンジェリンのギルドカードの再発行に付き合って受付カウンターにいる間に、彼は説明してくれた。
「私はイタチの精霊ですが、属性は風です。トーマ様と同じなのです」
「……ああ、それで世話係として部屋に来てくれたんですね?」
「そうです。訓練も付き合いますよ。力を暴走させないように、レベルを上げましょう」
「よろしくお願いします」
俺は本気で頼んだ。
話していると、受付カウンターの職員さんがタンジェリンの新しいカードを持ってきてくれた。
タンジェリンが前のを失効していたのは、単純に五十年ほど働いてなかったからだという。そして見ての通り、人間だけじゃなく、精霊も一部の者が単独でもギルドに加入できてカードを貰えるそうだ。
その金ぴかな装丁のカードを見せてもらいつつ、タンジェリンの説明を聞いた。
「カードを発行してもらえる精霊の条件は、人に近い姿をしているという点です。コミュニケーションが取れるからというだけでなく、精霊において人の姿を持つ者は実力者が多く、それだけで初級入試の免除となるのです」
「じゃあ俺も、作ってもらえるんですよね?」
「ええ。しかし先に訓練を……それに武器を買いましょうか」
「あ─っ、そうでしたね!」
思い出したので、タンジェリンにカードを返してそそくさと武器屋に戻った。
さっき良さげだと思っていたものを購入してもらっている間も、まだ冒険者たちに遠巻きにされて、何かヒソヒソと噂されていた。
彼らの話の中に、半霊人という単語が何度も出てきた。
気になったので、ナイフとそれを収める鞘のついたベルトポーチを受け取りながら聞いてみた。
「半霊人とは何ですか?」
「人の姿を持つ精霊と、人間やエルフとのハーフの者です。化身といえど人の姿をした精霊は、彼らと家庭を持つことができます」
「うお……じゃあ俺も?」
「はい、可能です。しかし生まれ出る半霊人の性質は、精霊寄りか人間寄りかを自由に選択できるものじゃありません。ですので、その場合は子のこともきちんと配慮されて下さい」
「……」
エルフを馬鹿にしていた人間たちだ。半霊人にも悪く当たるのがいるんだろう。興味本位とか、絶対にダメだろう。
「ところで……どうして俺たちが半霊人だと思われているんでしょうか?」
「それは、純粋な精霊で完全に人の姿を持つ者は、よほど高位の者だからです。彼らにとり、純粋な精霊よりも半霊人の方が身近なのですよ」
「なるほど……」
きっと半霊人たちも、一部は冒険者をしているんだろう。
一度ぐらいは会って、話がしてみたい。
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
本好きゆめの冒険譚
モカ☆まった〜り
ファンタジー
少し田舎の雰囲気がある小さい街に引っ越してきた家族。その家は不思議なことが起こる噂があるらしい。赤子の時から読み聞かせで大好きなおとぎ話の「桃太郎」。ある時桃太郎の噺に疑問を持った主人公「ゆめ」は桃太郎の噺をカスタムしていくのがきっかけで、神様と出会うことになり・・・おとぎ話から始まる異世界と現実世界のファンタジーストーリー
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。
うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。
まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。
真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる!
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる