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第一章 精霊王、冒険者になる
4 冒険者の決闘
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1・
訓練施設の見物をした後に、タンジェリンが約束してくれていた通りに、俺の装備を買いに行く事になった。
とはいえタンジェリンが言うには、俺は明日に大人に成長しているかも知れないというので防具は後回しにして、見繕うのは武器や備品だけにする事にした。
冒険者ギルド支部の建物の一階ロビーに併設されているお店があるという。俺は、多くの冒険者たちが行き交う中をドキドキしながら通り抜けた。
そして入店した店舗には、想像通りの素敵な中世ヨーロッパ風の武器防具が多く飾られていて、それらの一部は店員さんに頼めば手に取り品定めができた。
俺が目移りしたのはナイフだ。言いようのないロマンを感じる。
子供の頃から、ネットショッピングの画面や雑誌の広告などで見たナイフに憧れていた。
ボーイスカウトに入りたい訳じゃないのに、そういうのを使って野営する自分を夢見ていた。
格好いい感じで魚を捌いたり、見つけた木の実を収穫してみたり、テントを設置したり。簡単な罠なんかも作れるだろう。
そういうイメージがある俺にとり、ナイフそのものが冒険者の証だ。明日突然に大人に成長しても無駄にならない買い物でもある。
なので店員さんを前に、カウンター席に座ってズラリと並んだナイフたちを吟味した。
俺が熱心にナイフを凝視して唸る横で、タンジェリンが言った。
「私のギルドカードは失効している可能性がありますので、更新手続きをして参ります。そこの……この位置から見える突き当たりのギルド受付カウンターにおりますから、何かあればお声がけ下さい」
「うん、分かった」
ナイフを見つめつつ生返事をしたら、彼は一人で離れて行った。
そして俺は趣味に没頭して、至福の時を味わった。
なのに不意に誰かに触れられて冷たさに驚き、現実に引き戻された。
「お前、精霊だろう? こんな綺麗な子供が、まさか人間じゃないだろうし」
「えっ?」
断りなく俺の肩に触ってきたのは、そこいらに沢山いる冒険者たちのうちの一人で、歴戦の戦士に見える装備を身にまとうおっさんだ。子供の俺を簡単に見下ろせるほどに背が高くて体格が良く、顔に傷痕もある。
「一人でいるってことは、契約者を探してるんだろう? どうだ、俺と組まないか」
「いや、その……」
ベテラン冒険者の圧というものか、獲物を沢山手にかけてきた殺気だろうか。そういうものが俺に作用したのか、突然のこともあり怖くなった。
何も言わずに椅子から降りて、タンジェリンが居る筈の受付カウンターの方を見た。
おっさんの仲間かどうか知らないが、他の冒険者たちが野次馬みたいに立って壁になっていて、タンジェリンがいるのかどうか見えない。
どうしようと戸惑うと、おっさんが俺の腕を掴もうとした。
でも不意に逆側に引っ張られ、気付いたらタンジェリンが俺を引き寄せて守るように手を取ってくれていた。その手は、おっさんのと違って温かい。
「申し訳ありませんが、契約者を探してはおりません」
「何だよ。もう契約者がいたのか。でも関係ないな。どうだ、お互いの精霊を賭けて決闘しないか」
「お断りします。……さあ、参りましょう」
冷たい表情のタンジェリンは、俺の手を引いて野次馬をかき分け、この場から立ち去ろうとした。
「おいおい、つまんねえ奴だな。まあエルフってのは実際は弱いし、いつも逃げ隠れするしか能が無いもんな。この腰抜けめ」
おっさんが煽ってる声を聞いているだろうに、タンジェリンは止まらない。
「ちっ、どこが誇り高い一族だよ。売られた喧嘩も買えないぐらい根性無しなんだから、二度と迷宮に近付くんじゃねえ。そんなだから、創造神ウィネリアはエルフの国に迷宮を作らないんだよ! お前らは神が見捨てた小心者だ!」
そのおっさんの台詞で、周囲の冒険者たちがどっと笑った。俺は知らないが、冒険者にとってそのエルフへの認識は嘲笑の的なのか。
タンジェリンが立ち止まり、困った様子で俺の顔を見下ろしてきた。
俺はわざと馬鹿にされていると分かっているけれど、ムカついているのでタンジェリンに自由にしてもらいたかった。
大きく頷くと、タンジェリンは振り向いておっさんに言った。
「そこまで言うのでしたなら、決闘いたしましょう。ただし、私一人のみが相手をします。そちらは精霊と共にかかってきても良いですよ」
「それで負ければその精霊をくれるってんなら、俺は全力で行くが?」
「そうされて下さい」
タンジェリンとおっさんの決闘が決まると、周囲の冒険者たちは声を上げて盛り上がり始めた。
決闘はさっき見物していた訓練施設を使っていいらしく、かつ私闘も認められているようで、冒険者ギルドの職員たちは普段通りなのだろう対応で手続きをするだけだ。
俺とタンジェリン、おっさんと野次馬たちは、ギルドを出て数百メートルを移動して訓練施設に向かった。
円形コロシアムの建物の通路を通り抜けて、タンジェリンと一緒に土の試合場に出た。
逆側の通路を通っておっさんがやって来て、真向かいに立った。
さっきまで訓練していた人たちは、全員が建物内部か観客席に移動した。
「トーマ様、ここでお待ち下さい。すぐ片付けて参ります」
「気を付けて下さいよ」
負けるとは思ってないものの、怪我をするかもしれない。そう思うから真剣に言ったのに、タンジェリンは少し驚いた風な態度の後で、にこやかな笑顔をくれた。
俺を壁ぎわに置いたままで中央に近付いたタンジェリンと、おっさん。おっさんの方は、それなりに大きな精霊をいかにもという身振りで四体も召喚して傍に立たせた。
精霊って連れ歩いているだけじゃなく、どこかで待機もできるらしい。大森林に家があったり巣があったりするのかも。
おっさんは本当に実力者なんだろうなあと思ったものの……四体の精霊たちは、皆一様に怯えているように感じた。
俺を精霊王だと見抜いたのかもと思ったところで、試合開始のベルがコロシアム中に鳴り響いた。
おっさんが威勢良く号令を発し、タンジェリンへの攻撃を精霊たちに命じた。でも精霊たちは、動かない。
タンジェリンの姿が一瞬で変化して、同じ場所に体長が五メートルほどはありそうな巨大な黄土色のイタチ……フェレット? が出現した。
同時に気合いで放った風は、おっさんと精霊たちを壁ぎわまで吹っ飛ばして倒した。
審判役のギルド職員の人が、倒されたおっさんたちを確認してタンジェリンの勝利を宣言した。
俺の励ましなんて、確かに全然いらなかったようだ。
2・
冒険者ギルド支部に戻っても、見物人たちはついてきた。でも話しかけてはこず、俺たちを遠巻きにしている。
「私はエルフ族ではありません。それに似た化身の姿をしている純粋な精霊です。ただこのために、エルフ族の方々とは昔から親密にさせてもらっています。ですので、彼らに対する暴言は許せないのです」
タンジェリンのギルドカードの再発行に付き合って受付カウンターにいる間に、彼は説明してくれた。
「私はイタチの精霊ですが、属性は風です。トーマ様と同じなのです」
「……ああ、それで世話係として部屋に来てくれたんですね?」
「そうです。訓練も付き合いますよ。力を暴走させないように、レベルを上げましょう」
「よろしくお願いします」
俺は本気で頼んだ。
話していると、受付カウンターの職員さんがタンジェリンの新しいカードを持ってきてくれた。
タンジェリンが前のを失効していたのは、単純に五十年ほど働いてなかったからだという。そして見ての通り、人間だけじゃなく、精霊も一部の者が単独でもギルドに加入できてカードを貰えるそうだ。
その金ぴかな装丁のカードを見せてもらいつつ、タンジェリンの説明を聞いた。
「カードを発行してもらえる精霊の条件は、人に近い姿をしているという点です。コミュニケーションが取れるからというだけでなく、精霊において人の姿を持つ者は実力者が多く、それだけで初級入試の免除となるのです」
「じゃあ俺も、作ってもらえるんですよね?」
「ええ。しかし先に訓練を……それに武器を買いましょうか」
「あ─っ、そうでしたね!」
思い出したので、タンジェリンにカードを返してそそくさと武器屋に戻った。
さっき良さげだと思っていたものを購入してもらっている間も、まだ冒険者たちに遠巻きにされて、何かヒソヒソと噂されていた。
彼らの話の中に、半霊人という単語が何度も出てきた。
気になったので、ナイフとそれを収める鞘のついたベルトポーチを受け取りながら聞いてみた。
「半霊人とは何ですか?」
「人の姿を持つ精霊と、人間やエルフとのハーフの者です。化身といえど人の姿をした精霊は、彼らと家庭を持つことができます」
「うお……じゃあ俺も?」
「はい、可能です。しかし生まれ出る半霊人の性質は、精霊寄りか人間寄りかを自由に選択できるものじゃありません。ですので、その場合は子のこともきちんと配慮されて下さい」
「……」
エルフを馬鹿にしていた人間たちだ。半霊人にも悪く当たるのがいるんだろう。興味本位とか、絶対にダメだろう。
「ところで……どうして俺たちが半霊人だと思われているんでしょうか?」
「それは、純粋な精霊で完全に人の姿を持つ者は、よほど高位の者だからです。彼らにとり、純粋な精霊よりも半霊人の方が身近なのですよ」
「なるほど……」
きっと半霊人たちも、一部は冒険者をしているんだろう。
一度ぐらいは会って、話がしてみたい。
訓練施設の見物をした後に、タンジェリンが約束してくれていた通りに、俺の装備を買いに行く事になった。
とはいえタンジェリンが言うには、俺は明日に大人に成長しているかも知れないというので防具は後回しにして、見繕うのは武器や備品だけにする事にした。
冒険者ギルド支部の建物の一階ロビーに併設されているお店があるという。俺は、多くの冒険者たちが行き交う中をドキドキしながら通り抜けた。
そして入店した店舗には、想像通りの素敵な中世ヨーロッパ風の武器防具が多く飾られていて、それらの一部は店員さんに頼めば手に取り品定めができた。
俺が目移りしたのはナイフだ。言いようのないロマンを感じる。
子供の頃から、ネットショッピングの画面や雑誌の広告などで見たナイフに憧れていた。
ボーイスカウトに入りたい訳じゃないのに、そういうのを使って野営する自分を夢見ていた。
格好いい感じで魚を捌いたり、見つけた木の実を収穫してみたり、テントを設置したり。簡単な罠なんかも作れるだろう。
そういうイメージがある俺にとり、ナイフそのものが冒険者の証だ。明日突然に大人に成長しても無駄にならない買い物でもある。
なので店員さんを前に、カウンター席に座ってズラリと並んだナイフたちを吟味した。
俺が熱心にナイフを凝視して唸る横で、タンジェリンが言った。
「私のギルドカードは失効している可能性がありますので、更新手続きをして参ります。そこの……この位置から見える突き当たりのギルド受付カウンターにおりますから、何かあればお声がけ下さい」
「うん、分かった」
ナイフを見つめつつ生返事をしたら、彼は一人で離れて行った。
そして俺は趣味に没頭して、至福の時を味わった。
なのに不意に誰かに触れられて冷たさに驚き、現実に引き戻された。
「お前、精霊だろう? こんな綺麗な子供が、まさか人間じゃないだろうし」
「えっ?」
断りなく俺の肩に触ってきたのは、そこいらに沢山いる冒険者たちのうちの一人で、歴戦の戦士に見える装備を身にまとうおっさんだ。子供の俺を簡単に見下ろせるほどに背が高くて体格が良く、顔に傷痕もある。
「一人でいるってことは、契約者を探してるんだろう? どうだ、俺と組まないか」
「いや、その……」
ベテラン冒険者の圧というものか、獲物を沢山手にかけてきた殺気だろうか。そういうものが俺に作用したのか、突然のこともあり怖くなった。
何も言わずに椅子から降りて、タンジェリンが居る筈の受付カウンターの方を見た。
おっさんの仲間かどうか知らないが、他の冒険者たちが野次馬みたいに立って壁になっていて、タンジェリンがいるのかどうか見えない。
どうしようと戸惑うと、おっさんが俺の腕を掴もうとした。
でも不意に逆側に引っ張られ、気付いたらタンジェリンが俺を引き寄せて守るように手を取ってくれていた。その手は、おっさんのと違って温かい。
「申し訳ありませんが、契約者を探してはおりません」
「何だよ。もう契約者がいたのか。でも関係ないな。どうだ、お互いの精霊を賭けて決闘しないか」
「お断りします。……さあ、参りましょう」
冷たい表情のタンジェリンは、俺の手を引いて野次馬をかき分け、この場から立ち去ろうとした。
「おいおい、つまんねえ奴だな。まあエルフってのは実際は弱いし、いつも逃げ隠れするしか能が無いもんな。この腰抜けめ」
おっさんが煽ってる声を聞いているだろうに、タンジェリンは止まらない。
「ちっ、どこが誇り高い一族だよ。売られた喧嘩も買えないぐらい根性無しなんだから、二度と迷宮に近付くんじゃねえ。そんなだから、創造神ウィネリアはエルフの国に迷宮を作らないんだよ! お前らは神が見捨てた小心者だ!」
そのおっさんの台詞で、周囲の冒険者たちがどっと笑った。俺は知らないが、冒険者にとってそのエルフへの認識は嘲笑の的なのか。
タンジェリンが立ち止まり、困った様子で俺の顔を見下ろしてきた。
俺はわざと馬鹿にされていると分かっているけれど、ムカついているのでタンジェリンに自由にしてもらいたかった。
大きく頷くと、タンジェリンは振り向いておっさんに言った。
「そこまで言うのでしたなら、決闘いたしましょう。ただし、私一人のみが相手をします。そちらは精霊と共にかかってきても良いですよ」
「それで負ければその精霊をくれるってんなら、俺は全力で行くが?」
「そうされて下さい」
タンジェリンとおっさんの決闘が決まると、周囲の冒険者たちは声を上げて盛り上がり始めた。
決闘はさっき見物していた訓練施設を使っていいらしく、かつ私闘も認められているようで、冒険者ギルドの職員たちは普段通りなのだろう対応で手続きをするだけだ。
俺とタンジェリン、おっさんと野次馬たちは、ギルドを出て数百メートルを移動して訓練施設に向かった。
円形コロシアムの建物の通路を通り抜けて、タンジェリンと一緒に土の試合場に出た。
逆側の通路を通っておっさんがやって来て、真向かいに立った。
さっきまで訓練していた人たちは、全員が建物内部か観客席に移動した。
「トーマ様、ここでお待ち下さい。すぐ片付けて参ります」
「気を付けて下さいよ」
負けるとは思ってないものの、怪我をするかもしれない。そう思うから真剣に言ったのに、タンジェリンは少し驚いた風な態度の後で、にこやかな笑顔をくれた。
俺を壁ぎわに置いたままで中央に近付いたタンジェリンと、おっさん。おっさんの方は、それなりに大きな精霊をいかにもという身振りで四体も召喚して傍に立たせた。
精霊って連れ歩いているだけじゃなく、どこかで待機もできるらしい。大森林に家があったり巣があったりするのかも。
おっさんは本当に実力者なんだろうなあと思ったものの……四体の精霊たちは、皆一様に怯えているように感じた。
俺を精霊王だと見抜いたのかもと思ったところで、試合開始のベルがコロシアム中に鳴り響いた。
おっさんが威勢良く号令を発し、タンジェリンへの攻撃を精霊たちに命じた。でも精霊たちは、動かない。
タンジェリンの姿が一瞬で変化して、同じ場所に体長が五メートルほどはありそうな巨大な黄土色のイタチ……フェレット? が出現した。
同時に気合いで放った風は、おっさんと精霊たちを壁ぎわまで吹っ飛ばして倒した。
審判役のギルド職員の人が、倒されたおっさんたちを確認してタンジェリンの勝利を宣言した。
俺の励ましなんて、確かに全然いらなかったようだ。
2・
冒険者ギルド支部に戻っても、見物人たちはついてきた。でも話しかけてはこず、俺たちを遠巻きにしている。
「私はエルフ族ではありません。それに似た化身の姿をしている純粋な精霊です。ただこのために、エルフ族の方々とは昔から親密にさせてもらっています。ですので、彼らに対する暴言は許せないのです」
タンジェリンのギルドカードの再発行に付き合って受付カウンターにいる間に、彼は説明してくれた。
「私はイタチの精霊ですが、属性は風です。トーマ様と同じなのです」
「……ああ、それで世話係として部屋に来てくれたんですね?」
「そうです。訓練も付き合いますよ。力を暴走させないように、レベルを上げましょう」
「よろしくお願いします」
俺は本気で頼んだ。
話していると、受付カウンターの職員さんがタンジェリンの新しいカードを持ってきてくれた。
タンジェリンが前のを失効していたのは、単純に五十年ほど働いてなかったからだという。そして見ての通り、人間だけじゃなく、精霊も一部の者が単独でもギルドに加入できてカードを貰えるそうだ。
その金ぴかな装丁のカードを見せてもらいつつ、タンジェリンの説明を聞いた。
「カードを発行してもらえる精霊の条件は、人に近い姿をしているという点です。コミュニケーションが取れるからというだけでなく、精霊において人の姿を持つ者は実力者が多く、それだけで初級入試の免除となるのです」
「じゃあ俺も、作ってもらえるんですよね?」
「ええ。しかし先に訓練を……それに武器を買いましょうか」
「あ─っ、そうでしたね!」
思い出したので、タンジェリンにカードを返してそそくさと武器屋に戻った。
さっき良さげだと思っていたものを購入してもらっている間も、まだ冒険者たちに遠巻きにされて、何かヒソヒソと噂されていた。
彼らの話の中に、半霊人という単語が何度も出てきた。
気になったので、ナイフとそれを収める鞘のついたベルトポーチを受け取りながら聞いてみた。
「半霊人とは何ですか?」
「人の姿を持つ精霊と、人間やエルフとのハーフの者です。化身といえど人の姿をした精霊は、彼らと家庭を持つことができます」
「うお……じゃあ俺も?」
「はい、可能です。しかし生まれ出る半霊人の性質は、精霊寄りか人間寄りかを自由に選択できるものじゃありません。ですので、その場合は子のこともきちんと配慮されて下さい」
「……」
エルフを馬鹿にしていた人間たちだ。半霊人にも悪く当たるのがいるんだろう。興味本位とか、絶対にダメだろう。
「ところで……どうして俺たちが半霊人だと思われているんでしょうか?」
「それは、純粋な精霊で完全に人の姿を持つ者は、よほど高位の者だからです。彼らにとり、純粋な精霊よりも半霊人の方が身近なのですよ」
「なるほど……」
きっと半霊人たちも、一部は冒険者をしているんだろう。
一度ぐらいは会って、話がしてみたい。
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