3 / 13
1.リーフリールの森の中。
ゴーレム!ゴーレム?
しおりを挟む
続二日目。
夕方までまだちょっとある微妙な時間帯なので、研究施設の地下の隔離施設で鹵獲したゴーレムを調べてみる事にしました。
魔化する前の素体となっているゴーレムは稀に遺跡等で発見されるらしく、それを調べた資料はメインシステムが持っているのです。
CPUとかがあるのなら頭か胸ですよね。
人型である以上、首は狙われ易い事を考慮すると装甲が強固な胸ですか?
資料のよると頭部装甲を外さないと胸部装甲は外せない仕組みらしいので、胸が当たりでしょう。
サクサク外して中の金属板あけると、おお、ケーブル束にコネクタ!
機械ですよ?これ?なんで魔化したの?生物でなくても魔化するの?
…ソコは一旦保留しましょう。
コネクタを外して接触部を見ると金属っぽくない?。電線ではなさそうです。
光ファイバーっぽくもない?魔術的な魔力ケーブルかも?
とりあえずコネクタを全部外して、コネクタがささっていたCPUケースっぽい金属ケースをゆっくり引っ張り出して、手前の一辺を残して開けられるようになっている蓋を開けます。
蓋の裏には7インチくらいのモニター?コネクタを外さないと見れない構造なのに?これがモニターなら電源…エネルギー源はどこから?
ケースの中は、わたしの知る電子基盤とは違いますが透明なジェル状の緩衝材に包まれた微妙に凹凸のあるフィルム状の基盤らしきモノが積層されています。
熱管理は必要ないのでしょうか?
ジェル状の緩衝材を開くとの端に箱が着いています。箱がクーラーでジェルごと排熱するのかも?
モニターからのケーブルはフィルム状の基盤らしきモノに繋がっていて、とてもパワーサプライに見えません。
あ、モニター蓋が180度以上開いています。開いたまま戻してコネクタを繋げばいいのですね。
隅にはケース外からも物理的に押せるようになっている小さなボタンが一つ。
位置的に揮発メモリのクリアスイッチっぽいです。いわゆるリセットスイッチ。
自爆スイッチの可能性もなくはないですが。
次、パワーサプライは?と、ざっとケーブルの流れを追うと腹部の一番大きなケースに、四肢からも来てるっぽいです。
ケース取り出さずに開けられる蓋を開くと、そこだけここの魔導器っぽいです。
魔力バッテリー的なモノでしょうか?
試に少し魔力移譲してみると少し変質した感じですが移譲した分は貯まっているのを感知できます。
モニターは?…ブラックアウトのままですが軽く触れたら少し明るくなりました。
タッチセンサーですね。ですが十秒くらいでブラックアウト。
思い切ってリセットスイッチらしきモノを十秒くらい押してみます。
このくらいの魔力量で自爆したところレアステーキも焼けないでしょう。
画面に十数行の読めない文章が流れて半分がモニターキーボード画面になりました。
ROMとOS領域は生きてましたか。
タッチスクロールさせて文章ログを見ても文字自体に全く覚えがありません。
「ファル姉様、読めますか?多分パスワード入力を要求していると思うのですが」
『これだけでは無理ですね』
「これは機械ですよね?機械も魔化するのでしょうか?」
『魔力を貯めて消費しているからではないかと推測されます』
「多分こいつ今、腹の中で変質した感じの波長を変えたような…魔力通信をしようとしていると感知できますが、他に黒い一体型サングラス的な目の真ん中辺りから電磁波を放射しているはずだと思うのですが?」
エルフの目はヒューマンにとって不可視光…赤外光やある程度の紫外光まで見えてしまいます。
ちなみに携帯電話やスマホのCCDカメラでも、テレビやエアコンなんかのリモコンの赤外信号光くらい拾ってしまいます。赤くはないですよ?
『そうですね。
暗号化されていて意味は解析不能ですが』
「多分、文字を2進法か16進法32進法…みたいに分解した上で暗号化していると思いますが、ヒントになりませんか?」
『…やってみましょう。
時間はかかると思いますが』
…何をしているかといえば、マスター権限を奪って支配下にできないかな?という試行錯誤なのです。
ワイバーンにしても上手くすればテイムできないかという打算ががあって結界内に降ろして捕獲しました。
どちらにしても瘴気と強化因子をわたしに吸われて魔化が解けた素の状態では、リーフリールの森では弱すぎてすぐに再魔化するか、他の魔化生物や魔物の餌食なのでリーフリールの森では役立たずですが。
屋敷に帰って晩御飯。
といっても厨房の調理台で正に携帯糧食といったモノを温めただけのものですが。
「…マズイとまでいいませんが美味しくない…。
でも魔力だけで食事しないより文化的なはずです…」
『文化的を語るなら、せめてお皿に盛り付けて食卓で食べませんか?』
「むう、返す言葉がありません。
ですが瘴気化魔力と強化因子を一緒くたにドレインで摂取しているので、魔物寄りな栄養摂取を続けるのは抵抗があるのです。
…瘴気化魔力と強化因子は不可分なモノなのでしょうか?」
『いえ、それだとヒューマンは魔物を倒し続けたら皆魔化してしまいます。
通常、魔物を倒したら強化因子のみを吸収して、瘴気は浄化等の処理を行わない限り死体に残り、そのままその肉を食べたりしなければ地に還る時に魔脈に吸収されます。
本来、一緒くたに摂取する方がおかしいのですよ。
今後は分けてドレインする事を意識してみても良いかもしれませんね』
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
3日目。
リーフリールの森脱出路の構築を兼ねて、わたしとファインセラミクスゴーレムをワイバーンに乗せて歩いて強化訓練です。
紅いコーティングされたファインセラミクスゴーレムは色々模索した結果、わたしをマスター認証させた上メインシステム=ファル姉様の直接操作まで可能になりました。
ワイバーンは元々騎竜だったようで、額に蒼い魔石・獣魔契約の楔というアイテムが付いていたのですが魔化によって無効化されていたのを再契約したのです。
ともあれワイバーンは特に弱っちく、6mもあるのに1m級の魔化鳥類にも勝てないのでわたし達を載せて地上を歩かせています。
わたしはわたしで慣れてはきましたが体格的にハルバートが向いていないのでしょうか、気を抜くとハルバートに身体が振り回されます。
まあ、これは身体スぺックの問題ではないので地道に取り回しや型の修業するしかないのです。
武器変更も考えないでもないですが、ただでも小柄な身体なのでリーチのある武器の方が魅力的に思えるのです。ドレイン的に。
一応、例の超高性能装備の中から背中に太刀と投げナイフ代わりの短刀を十本をローブの中に装備しています。見た目が和刀っぽくてカッコ良かったので。
『二時方向、150m討伐ランク30級ゴブリン3 です』
「はい。バーン君、ゴー!くれぐれも食べないでね!」
渋々ワイバーンは2人乗せて慣れない地上を走って、ゴブリンとはいえ地上の魔物と地上戦を始めます。
バーンというのは獣魔契約の時に個体名が必要という事でわたしが名付けました。
「さすがに負ける事はないですが効率が悪いですね。
ワイバーンは魔術を使えないのでっしたっけ?」
『高位の一部個体は多少使えるようになりますが?
あとは高位になれば人でいうスキルみたいなものも覚えますね』
「高位になれば…ですか。
高性能武器でも持たせましょうか?」
『ワイバーンに手はありませんし、飛んだら酷い足手纏いなので足が使えません。
口は唯一使える自前武器である牙が使えなくなります』
「魔術スクロールか魔術リングでも持たせた方がマシですかね?」
『どちらも魔力を通すだけで使えるので調教次第では使わせる事はできると思いますが、魔術リングは低威力固定でリーフリールの森ではほとんど役に立ちません。
魔術スクロールは何枚も持たせる事に無理がありますし、備蓄もそんなにありません。
いっそ自作しますか?
いえ・・・。
バーンに使われている獣魔契約の楔はそこそこ高品質なので他の術式を書き込む余地がありますから書き込んでみますか?
ついでに私…紅の制御魔石にも』
面白そうなのでやってみました。
わたしのエネボ…フルバーストインパクトと名称を欺瞞した魔術と、普通のエネボに3連射マクロを組んだバーストエネボ…バーストエネルギーボルトを2人…2体に書き込んでみました。
…事によって強化訓練・森脱出路の構築がつつがなく終了したのでした。
夕方までまだちょっとある微妙な時間帯なので、研究施設の地下の隔離施設で鹵獲したゴーレムを調べてみる事にしました。
魔化する前の素体となっているゴーレムは稀に遺跡等で発見されるらしく、それを調べた資料はメインシステムが持っているのです。
CPUとかがあるのなら頭か胸ですよね。
人型である以上、首は狙われ易い事を考慮すると装甲が強固な胸ですか?
資料のよると頭部装甲を外さないと胸部装甲は外せない仕組みらしいので、胸が当たりでしょう。
サクサク外して中の金属板あけると、おお、ケーブル束にコネクタ!
機械ですよ?これ?なんで魔化したの?生物でなくても魔化するの?
…ソコは一旦保留しましょう。
コネクタを外して接触部を見ると金属っぽくない?。電線ではなさそうです。
光ファイバーっぽくもない?魔術的な魔力ケーブルかも?
とりあえずコネクタを全部外して、コネクタがささっていたCPUケースっぽい金属ケースをゆっくり引っ張り出して、手前の一辺を残して開けられるようになっている蓋を開けます。
蓋の裏には7インチくらいのモニター?コネクタを外さないと見れない構造なのに?これがモニターなら電源…エネルギー源はどこから?
ケースの中は、わたしの知る電子基盤とは違いますが透明なジェル状の緩衝材に包まれた微妙に凹凸のあるフィルム状の基盤らしきモノが積層されています。
熱管理は必要ないのでしょうか?
ジェル状の緩衝材を開くとの端に箱が着いています。箱がクーラーでジェルごと排熱するのかも?
モニターからのケーブルはフィルム状の基盤らしきモノに繋がっていて、とてもパワーサプライに見えません。
あ、モニター蓋が180度以上開いています。開いたまま戻してコネクタを繋げばいいのですね。
隅にはケース外からも物理的に押せるようになっている小さなボタンが一つ。
位置的に揮発メモリのクリアスイッチっぽいです。いわゆるリセットスイッチ。
自爆スイッチの可能性もなくはないですが。
次、パワーサプライは?と、ざっとケーブルの流れを追うと腹部の一番大きなケースに、四肢からも来てるっぽいです。
ケース取り出さずに開けられる蓋を開くと、そこだけここの魔導器っぽいです。
魔力バッテリー的なモノでしょうか?
試に少し魔力移譲してみると少し変質した感じですが移譲した分は貯まっているのを感知できます。
モニターは?…ブラックアウトのままですが軽く触れたら少し明るくなりました。
タッチセンサーですね。ですが十秒くらいでブラックアウト。
思い切ってリセットスイッチらしきモノを十秒くらい押してみます。
このくらいの魔力量で自爆したところレアステーキも焼けないでしょう。
画面に十数行の読めない文章が流れて半分がモニターキーボード画面になりました。
ROMとOS領域は生きてましたか。
タッチスクロールさせて文章ログを見ても文字自体に全く覚えがありません。
「ファル姉様、読めますか?多分パスワード入力を要求していると思うのですが」
『これだけでは無理ですね』
「これは機械ですよね?機械も魔化するのでしょうか?」
『魔力を貯めて消費しているからではないかと推測されます』
「多分こいつ今、腹の中で変質した感じの波長を変えたような…魔力通信をしようとしていると感知できますが、他に黒い一体型サングラス的な目の真ん中辺りから電磁波を放射しているはずだと思うのですが?」
エルフの目はヒューマンにとって不可視光…赤外光やある程度の紫外光まで見えてしまいます。
ちなみに携帯電話やスマホのCCDカメラでも、テレビやエアコンなんかのリモコンの赤外信号光くらい拾ってしまいます。赤くはないですよ?
『そうですね。
暗号化されていて意味は解析不能ですが』
「多分、文字を2進法か16進法32進法…みたいに分解した上で暗号化していると思いますが、ヒントになりませんか?」
『…やってみましょう。
時間はかかると思いますが』
…何をしているかといえば、マスター権限を奪って支配下にできないかな?という試行錯誤なのです。
ワイバーンにしても上手くすればテイムできないかという打算ががあって結界内に降ろして捕獲しました。
どちらにしても瘴気と強化因子をわたしに吸われて魔化が解けた素の状態では、リーフリールの森では弱すぎてすぐに再魔化するか、他の魔化生物や魔物の餌食なのでリーフリールの森では役立たずですが。
屋敷に帰って晩御飯。
といっても厨房の調理台で正に携帯糧食といったモノを温めただけのものですが。
「…マズイとまでいいませんが美味しくない…。
でも魔力だけで食事しないより文化的なはずです…」
『文化的を語るなら、せめてお皿に盛り付けて食卓で食べませんか?』
「むう、返す言葉がありません。
ですが瘴気化魔力と強化因子を一緒くたにドレインで摂取しているので、魔物寄りな栄養摂取を続けるのは抵抗があるのです。
…瘴気化魔力と強化因子は不可分なモノなのでしょうか?」
『いえ、それだとヒューマンは魔物を倒し続けたら皆魔化してしまいます。
通常、魔物を倒したら強化因子のみを吸収して、瘴気は浄化等の処理を行わない限り死体に残り、そのままその肉を食べたりしなければ地に還る時に魔脈に吸収されます。
本来、一緒くたに摂取する方がおかしいのですよ。
今後は分けてドレインする事を意識してみても良いかもしれませんね』
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
3日目。
リーフリールの森脱出路の構築を兼ねて、わたしとファインセラミクスゴーレムをワイバーンに乗せて歩いて強化訓練です。
紅いコーティングされたファインセラミクスゴーレムは色々模索した結果、わたしをマスター認証させた上メインシステム=ファル姉様の直接操作まで可能になりました。
ワイバーンは元々騎竜だったようで、額に蒼い魔石・獣魔契約の楔というアイテムが付いていたのですが魔化によって無効化されていたのを再契約したのです。
ともあれワイバーンは特に弱っちく、6mもあるのに1m級の魔化鳥類にも勝てないのでわたし達を載せて地上を歩かせています。
わたしはわたしで慣れてはきましたが体格的にハルバートが向いていないのでしょうか、気を抜くとハルバートに身体が振り回されます。
まあ、これは身体スぺックの問題ではないので地道に取り回しや型の修業するしかないのです。
武器変更も考えないでもないですが、ただでも小柄な身体なのでリーチのある武器の方が魅力的に思えるのです。ドレイン的に。
一応、例の超高性能装備の中から背中に太刀と投げナイフ代わりの短刀を十本をローブの中に装備しています。見た目が和刀っぽくてカッコ良かったので。
『二時方向、150m討伐ランク30級ゴブリン3 です』
「はい。バーン君、ゴー!くれぐれも食べないでね!」
渋々ワイバーンは2人乗せて慣れない地上を走って、ゴブリンとはいえ地上の魔物と地上戦を始めます。
バーンというのは獣魔契約の時に個体名が必要という事でわたしが名付けました。
「さすがに負ける事はないですが効率が悪いですね。
ワイバーンは魔術を使えないのでっしたっけ?」
『高位の一部個体は多少使えるようになりますが?
あとは高位になれば人でいうスキルみたいなものも覚えますね』
「高位になれば…ですか。
高性能武器でも持たせましょうか?」
『ワイバーンに手はありませんし、飛んだら酷い足手纏いなので足が使えません。
口は唯一使える自前武器である牙が使えなくなります』
「魔術スクロールか魔術リングでも持たせた方がマシですかね?」
『どちらも魔力を通すだけで使えるので調教次第では使わせる事はできると思いますが、魔術リングは低威力固定でリーフリールの森ではほとんど役に立ちません。
魔術スクロールは何枚も持たせる事に無理がありますし、備蓄もそんなにありません。
いっそ自作しますか?
いえ・・・。
バーンに使われている獣魔契約の楔はそこそこ高品質なので他の術式を書き込む余地がありますから書き込んでみますか?
ついでに私…紅の制御魔石にも』
面白そうなのでやってみました。
わたしのエネボ…フルバーストインパクトと名称を欺瞞した魔術と、普通のエネボに3連射マクロを組んだバーストエネボ…バーストエネルギーボルトを2人…2体に書き込んでみました。
…事によって強化訓練・森脱出路の構築がつつがなく終了したのでした。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
陛下から一年以内に世継ぎが生まれなければ王子と離縁するように言い渡されました
夢見 歩
恋愛
「そなたが1年以内に懐妊しない場合、
そなたとサミュエルは離縁をし
サミュエルは新しい妃を迎えて
世継ぎを作ることとする。」
陛下が夫に出すという条件を
事前に聞かされた事により
わたくしの心は粉々に砕けました。
わたくしを愛していないあなたに対して
わたくしが出来ることは〇〇だけです…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる