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プロローグ
第10話 魔法の属性
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「おっと、忘れていた。お前に魔法を教える前にまずは魔法の属性と相性の説明をしておかねばな」
「属性と相性?」
「魔法には七つの属性が存在し、それぞれに相性の良し悪しがある。例えば火属性の魔法は水属性の魔法に打ち消されるが、その水属性の魔法は雷属性と相性が悪いという風にな」
「へえ~」
本格的に魔法を教わる前にナイはクロウから魔法の特徴を教えてもらう。冷静に考えれば今までナイは漠然と魔法を覚えたいと考えていたが、そもそも魔法自体がどういう物なのか完璧に理解していない。
クロウは地面に杖を突きつけると、その場で「風」「火」「水」「雷」「地」「聖」「闇」という文字を書き込む。この七つが魔法の属性であり、それぞれに有効な相性と苦手な相性を書き込む。
「風属性の場合は火属性の魔法とは相性が悪いが、使い方によれば火属性の魔法を強化する事もできるし、水属性と組み合わせれば氷を生み出す特殊な魔法も作り出せる。ちなみに複数の属性の魔法を組み合わせることを合成魔術と言うんだ」
「合成魔術?」
「二つ以上の魔法を組み合わせる事で効果を強化する魔術だ。この場合だと風属性の魔法は火属性に吸収させる性質があるが、それが必ずしも弱点になるとは言い切れない。使い手によっては火属性の魔法に風属性の魔法を組み合わせる事でより強力な炎の魔法を生み出せるようになるからな」
「へえ……」
一般的には風属性の魔法は火属性の魔法とは相性が悪いと思われているが、合成魔術などの場合は相性が悪い属性同士を組み合わせる事で効果を増幅させる事もできる。尤も今回は属性の説明のため、合成魔術の詳しい説明は省かれる。
「話を続けるぞ。火属性の場合は水属性とは相性が悪いが、聖属性や闇属性と組み合わせる事で特別な炎を生み出す」
「特別な炎?」
「聖属性の場合は「白火」闇属性の場合は「黒炎」という炎を生み出す。どちらも扱いは難しい魔法だがな」
「白火と黒炎……」
火属性が聖属性と闇属性と組み合わせられるのは意外に思ったが、ナイは続けて他の属性の特徴を聞く。
「水属性は火属性の魔法を打ち消すが、雷属性の魔法とは相性が最悪だ。さっきも言ったが風属性と組み合わせる事で氷を生み出す事もできる」
「暑い時期に便利そうだね」
「……言っておくが魔法の現象は長続きしないからな。氷を作り出してもすぐに消えてしまうぞ」
「えっ!?そうなの!?」
「前に何度か魔法でお前の身体を洗った事があるだろう?どれだけ水浸しになろうとすぐ乾いたのは魔法の効果が切れたからだ」
「あ~……そういえばそうだったね」
発現した魔法は長時間の維持はできず、例えば壺の中に魔法で造り出した水を満たしたとしても、時間が経過すれば勝手に消えてしまう。だから水の魔法で水浸しになってもすぐに乾き、喉を潤す事もできない。
水属性は風属性と組み合わせる事で氷を生み出せるが、こちらの氷も魔法で構成されているために時間経過で消えてしまう。但し、普通の氷と違って熱で簡単に消える事はない。
「魔法で生み出した炎や水は魔法の力でしか打ち消せない。だから炎の魔法に普通の水を浴びせても意味はないと思え。場合によっては水中で炎の魔法を生み出す事もできるからな」
「分かった。気を付けるよ」
「その言葉を忘れるなよ。次の属性は……雷属性か。こいつは全ての属性の中でも攻撃に特化した属性だ。雷の魔法はどれも強力な反面に操作は難しいがな」
雷属性の魔法はクロウによれば七属性の中でも扱いが難しく、伝説の魔術師であるクロウさえも滅多に扱わない。それほどまでに強力で恐ろしい魔法だった。
「地属性の魔法は少々特別でな。こいつは重力を操作する」
「重力?」
「魔法を発現すると紅色の魔力が生まれるのも特徴だな。重力系統の魔法は操作を誤るととんでもない事態を引き起こすから、もしも覚えても不用意に扱うなよ」
「う、うん……」
地属性の魔法は重力を操る魔法であり、この魔法だけは相性の良し悪しは存在せず、どの属性とも交わらない。ちなみにひとつ前の雷属性は風属性と相性が悪い事を付け加える。
「おっと、言い忘れていたが雷属性の魔法は風属性とは相性が悪い。雷属性の魔法は直線的な攻撃しかできないが、風属性の魔法は渦巻を起点としているからな」
「渦巻?」
「風属性の魔法は渦を巻くように吹き溢れるから、雷属性の攻撃を受け流せるんだ。詳しく説明すると長くなるから今は雷属性は風属性だけが弱点とだけ覚えておけ」
「分かった」
クロウの説明にナイは不思議に思うが、とりあえずは五つの属性の相性は理解した。最後に聖属性と闇属性の説明を受ける。
「聖属性と闇属性はお互いに相性が悪くて性質も真逆だ。例えば聖属性の魔法は回復や浄化に特化している。前にお前の怪我を治した時に使った回復魔法も聖属性の系統だ」
「回復魔法か……便利そうだね」
「言っておくが回復魔法は自分自身には使えないぞ。正確に言えば魔法なんか使わなくても魔力を高めれば肉体を治癒できるからな」
「あ、そっか……」
ナイは肉体強化の技術を覚えた際、自分自身で怪我を治す事ができるようになったのを思い出す。クロウに真の回復魔法の使い手は肉体が欠損しても再生させる事ができるらしい。
「一流の回復魔法の使い手なら失われた肉体を再生する事もできるらしい。儂の場合はせいぜい軽い怪我ぐらいしか治せんからな」
「え、そうだったの!?」
「さっきも言っただろう。儂は所詮は二流の魔術師なんだ」
「またそんな事を言って……」
伝説の魔術師と謳われたクロウが魔術師として一流ではないと言われてもナイは信じられず、それよりも説明された時に気になったのは「浄化」という言葉だった。
「浄化はどんな魔法?あ、もしかして汚れを落とす魔法?」
「いや、そんな洗濯とかで役立つ魔法じゃないぞ!?浄化というのは死霊系の魔物を倒せる唯一の魔法だ。アンデッドやゴーストのような魔物に有効だな」
「あ、そっちの浄化か……爺ちゃんも使えるの?」
「覚えたはいいが使う機会は恵まれなかったな。本来は修道士が得意とする魔法だからな……」
浄化は死霊系の魔物に有効的な魔法であるため、普通の魔物には通じないのでクロウは実戦で使った事は一度もない。聖属性の中で彼が扱うのは回復魔法ぐらいだという。
「最後に残った闇属性に関してだが……正直に言ってこれまでの魔法の中でも特殊な性質だ」
「特殊?」
「さっきも話したアンデッドやゴーストの魔物は闇属性の魔法で生み出される魔物だ。死霊魔術師や呪術師と呼ばれる輩が生み出す禁忌の魔法だ」
「禁忌……」
クロウによれば闇属性の魔法の中には禁じられた魔法がいくつか存在し、もしも禁忌を犯せば重犯罪者として国から捕らえられるという。それほどまでに闇属性の魔法は危険で取り扱いには注意しなければならない。
死霊魔術師は死体を「アンデッド」と呼ばれる魔物へと変貌させ、呪術師は怨念を生み出す呪術で「ゴースト」という魔物を生み出して従える。どちらの魔法も現在は世界中で禁じられてる。
「闇属性の魔法の厄介さは聖属性の魔法でしか対処できない事だ。アンデッドもゴーストも完璧に倒すためには聖属性の魔法で浄化しなければならない」
「他の魔法では倒せないの?」
「絶対に不可能というわけではないが、効果は薄いな……実体を持つアンデッドならば火属性の魔法で焼き尽くす事はできるが、ゴーストのような実体を持たない敵には聖属性以外の魔法で対処は難しいだろう」
「爺ちゃんはその……禁忌の魔法を覚えてるの?」
「まあな……だが、使った事はない。正直、覚えた事を後悔してるぐらいだ」
全ての魔法を習得したクロウは死霊魔術師と呪術師の魔法も習得しているが、本人は覚えた事を後悔していた。だからナイには絶対にこの二つの魔法は教えるつもりはない。
「言っておくが死霊を生み出す魔法など儂は教えるつもりはないからな。もしもお前がそんな魔法を使ったら、儂の手で始末する……それが師の役目だ」
「怖いこと言わないでよ……そんな薄気味悪い魔法、覚えたいはずないでしょ。師匠、俺がそんな魔法を覚えたいと本気で思ってるの?」
「そ、そうだな……驚かせて悪かった」
クロウはばつが悪い表情を浮かべ、改めてナイが覚えたい魔法を尋ねようとした。だが、その前に闇属性の魔法に関してもう一つだけ思い出したことがあった。
「そうだ。闇属性の魔法の中で唯一に危険性が無い魔法があったな」
「え?どんな魔法?」
「それは――」
――この時にクロウが答えた魔法がナイの人生を一変させる。
「収納魔法だ」
「……収納?」
クロウの言葉にナイは首を傾げ、この収納魔法がクロウから教わった《《最初にして最後の魔法》なるとは夢にも思わなかった。
「属性と相性?」
「魔法には七つの属性が存在し、それぞれに相性の良し悪しがある。例えば火属性の魔法は水属性の魔法に打ち消されるが、その水属性の魔法は雷属性と相性が悪いという風にな」
「へえ~」
本格的に魔法を教わる前にナイはクロウから魔法の特徴を教えてもらう。冷静に考えれば今までナイは漠然と魔法を覚えたいと考えていたが、そもそも魔法自体がどういう物なのか完璧に理解していない。
クロウは地面に杖を突きつけると、その場で「風」「火」「水」「雷」「地」「聖」「闇」という文字を書き込む。この七つが魔法の属性であり、それぞれに有効な相性と苦手な相性を書き込む。
「風属性の場合は火属性の魔法とは相性が悪いが、使い方によれば火属性の魔法を強化する事もできるし、水属性と組み合わせれば氷を生み出す特殊な魔法も作り出せる。ちなみに複数の属性の魔法を組み合わせることを合成魔術と言うんだ」
「合成魔術?」
「二つ以上の魔法を組み合わせる事で効果を強化する魔術だ。この場合だと風属性の魔法は火属性に吸収させる性質があるが、それが必ずしも弱点になるとは言い切れない。使い手によっては火属性の魔法に風属性の魔法を組み合わせる事でより強力な炎の魔法を生み出せるようになるからな」
「へえ……」
一般的には風属性の魔法は火属性の魔法とは相性が悪いと思われているが、合成魔術などの場合は相性が悪い属性同士を組み合わせる事で効果を増幅させる事もできる。尤も今回は属性の説明のため、合成魔術の詳しい説明は省かれる。
「話を続けるぞ。火属性の場合は水属性とは相性が悪いが、聖属性や闇属性と組み合わせる事で特別な炎を生み出す」
「特別な炎?」
「聖属性の場合は「白火」闇属性の場合は「黒炎」という炎を生み出す。どちらも扱いは難しい魔法だがな」
「白火と黒炎……」
火属性が聖属性と闇属性と組み合わせられるのは意外に思ったが、ナイは続けて他の属性の特徴を聞く。
「水属性は火属性の魔法を打ち消すが、雷属性の魔法とは相性が最悪だ。さっきも言ったが風属性と組み合わせる事で氷を生み出す事もできる」
「暑い時期に便利そうだね」
「……言っておくが魔法の現象は長続きしないからな。氷を作り出してもすぐに消えてしまうぞ」
「えっ!?そうなの!?」
「前に何度か魔法でお前の身体を洗った事があるだろう?どれだけ水浸しになろうとすぐ乾いたのは魔法の効果が切れたからだ」
「あ~……そういえばそうだったね」
発現した魔法は長時間の維持はできず、例えば壺の中に魔法で造り出した水を満たしたとしても、時間が経過すれば勝手に消えてしまう。だから水の魔法で水浸しになってもすぐに乾き、喉を潤す事もできない。
水属性は風属性と組み合わせる事で氷を生み出せるが、こちらの氷も魔法で構成されているために時間経過で消えてしまう。但し、普通の氷と違って熱で簡単に消える事はない。
「魔法で生み出した炎や水は魔法の力でしか打ち消せない。だから炎の魔法に普通の水を浴びせても意味はないと思え。場合によっては水中で炎の魔法を生み出す事もできるからな」
「分かった。気を付けるよ」
「その言葉を忘れるなよ。次の属性は……雷属性か。こいつは全ての属性の中でも攻撃に特化した属性だ。雷の魔法はどれも強力な反面に操作は難しいがな」
雷属性の魔法はクロウによれば七属性の中でも扱いが難しく、伝説の魔術師であるクロウさえも滅多に扱わない。それほどまでに強力で恐ろしい魔法だった。
「地属性の魔法は少々特別でな。こいつは重力を操作する」
「重力?」
「魔法を発現すると紅色の魔力が生まれるのも特徴だな。重力系統の魔法は操作を誤るととんでもない事態を引き起こすから、もしも覚えても不用意に扱うなよ」
「う、うん……」
地属性の魔法は重力を操る魔法であり、この魔法だけは相性の良し悪しは存在せず、どの属性とも交わらない。ちなみにひとつ前の雷属性は風属性と相性が悪い事を付け加える。
「おっと、言い忘れていたが雷属性の魔法は風属性とは相性が悪い。雷属性の魔法は直線的な攻撃しかできないが、風属性の魔法は渦巻を起点としているからな」
「渦巻?」
「風属性の魔法は渦を巻くように吹き溢れるから、雷属性の攻撃を受け流せるんだ。詳しく説明すると長くなるから今は雷属性は風属性だけが弱点とだけ覚えておけ」
「分かった」
クロウの説明にナイは不思議に思うが、とりあえずは五つの属性の相性は理解した。最後に聖属性と闇属性の説明を受ける。
「聖属性と闇属性はお互いに相性が悪くて性質も真逆だ。例えば聖属性の魔法は回復や浄化に特化している。前にお前の怪我を治した時に使った回復魔法も聖属性の系統だ」
「回復魔法か……便利そうだね」
「言っておくが回復魔法は自分自身には使えないぞ。正確に言えば魔法なんか使わなくても魔力を高めれば肉体を治癒できるからな」
「あ、そっか……」
ナイは肉体強化の技術を覚えた際、自分自身で怪我を治す事ができるようになったのを思い出す。クロウに真の回復魔法の使い手は肉体が欠損しても再生させる事ができるらしい。
「一流の回復魔法の使い手なら失われた肉体を再生する事もできるらしい。儂の場合はせいぜい軽い怪我ぐらいしか治せんからな」
「え、そうだったの!?」
「さっきも言っただろう。儂は所詮は二流の魔術師なんだ」
「またそんな事を言って……」
伝説の魔術師と謳われたクロウが魔術師として一流ではないと言われてもナイは信じられず、それよりも説明された時に気になったのは「浄化」という言葉だった。
「浄化はどんな魔法?あ、もしかして汚れを落とす魔法?」
「いや、そんな洗濯とかで役立つ魔法じゃないぞ!?浄化というのは死霊系の魔物を倒せる唯一の魔法だ。アンデッドやゴーストのような魔物に有効だな」
「あ、そっちの浄化か……爺ちゃんも使えるの?」
「覚えたはいいが使う機会は恵まれなかったな。本来は修道士が得意とする魔法だからな……」
浄化は死霊系の魔物に有効的な魔法であるため、普通の魔物には通じないのでクロウは実戦で使った事は一度もない。聖属性の中で彼が扱うのは回復魔法ぐらいだという。
「最後に残った闇属性に関してだが……正直に言ってこれまでの魔法の中でも特殊な性質だ」
「特殊?」
「さっきも話したアンデッドやゴーストの魔物は闇属性の魔法で生み出される魔物だ。死霊魔術師や呪術師と呼ばれる輩が生み出す禁忌の魔法だ」
「禁忌……」
クロウによれば闇属性の魔法の中には禁じられた魔法がいくつか存在し、もしも禁忌を犯せば重犯罪者として国から捕らえられるという。それほどまでに闇属性の魔法は危険で取り扱いには注意しなければならない。
死霊魔術師は死体を「アンデッド」と呼ばれる魔物へと変貌させ、呪術師は怨念を生み出す呪術で「ゴースト」という魔物を生み出して従える。どちらの魔法も現在は世界中で禁じられてる。
「闇属性の魔法の厄介さは聖属性の魔法でしか対処できない事だ。アンデッドもゴーストも完璧に倒すためには聖属性の魔法で浄化しなければならない」
「他の魔法では倒せないの?」
「絶対に不可能というわけではないが、効果は薄いな……実体を持つアンデッドならば火属性の魔法で焼き尽くす事はできるが、ゴーストのような実体を持たない敵には聖属性以外の魔法で対処は難しいだろう」
「爺ちゃんはその……禁忌の魔法を覚えてるの?」
「まあな……だが、使った事はない。正直、覚えた事を後悔してるぐらいだ」
全ての魔法を習得したクロウは死霊魔術師と呪術師の魔法も習得しているが、本人は覚えた事を後悔していた。だからナイには絶対にこの二つの魔法は教えるつもりはない。
「言っておくが死霊を生み出す魔法など儂は教えるつもりはないからな。もしもお前がそんな魔法を使ったら、儂の手で始末する……それが師の役目だ」
「怖いこと言わないでよ……そんな薄気味悪い魔法、覚えたいはずないでしょ。師匠、俺がそんな魔法を覚えたいと本気で思ってるの?」
「そ、そうだな……驚かせて悪かった」
クロウはばつが悪い表情を浮かべ、改めてナイが覚えたい魔法を尋ねようとした。だが、その前に闇属性の魔法に関してもう一つだけ思い出したことがあった。
「そうだ。闇属性の魔法の中で唯一に危険性が無い魔法があったな」
「え?どんな魔法?」
「それは――」
――この時にクロウが答えた魔法がナイの人生を一変させる。
「収納魔法だ」
「……収納?」
クロウの言葉にナイは首を傾げ、この収納魔法がクロウから教わった《《最初にして最後の魔法》なるとは夢にも思わなかった。
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