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74 呪いのカントリ樹海

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 鹿島は、救出救護作戦に置いて、
だれ一人取り残さなかった安心感からか、かなりの空腹を感じたので、
大量の料理を大盛りにしてテーブルに運んだ。

 鹿島と同じテーブルにマーガレットとパトラにトーマス元帥達は、
当然のように着席するが、思わぬ珍客に鹿島達は微笑んだ。  

 放火された教会前のゲルで大粒の涙を流しながら声を出して泣いていた娘が、皮はむいてあるが、
不揃いに切り分けられたリンゴを大盛りにした大皿を持て現れたのである。

「叔父さん。お迎えに来て頂いて、本当にありがとうございました。」
と言って、鹿島の前に不揃いに分けたリンゴを大盛りにした大皿を置いた。
 
 娘に介護されて包帯だらけで焼け焦げた服を着ていた女性は、慌てたように娘のそばに駆けつけてきた。

 顔と手足に巻いていた包帯は、すでに無くなっているのは、
回復塗り薬の効果であろう。

「チルチル。急にいなくなり心配していたのよ。」
 と言って、包帯だらけで焼け焦げた服を着ていた女性は、
娘の母親だったらしく、心配げに娘を抱きしめた。

「守り人のおじさんたちに~、お礼が言いたかったの~。」
と言って、母親を安心させたいのか抱き返していた。

 テテサ教皇は、
焼け落ちた教会前のゲルにいた司祭を伴い鹿島達のテーブルに来て、
娘を気遣いたいがためにか、鹿島の耳元でささやいた。

「この子の父親は、暴漢どもに放火された教会の火を消そうとしたが、
暴漢どもに殴られて、「亜人の血が入ったヤツめ。」と、
残酷にも火の中に投げ込まれたらしいのです。
それを助けようと母親も火に飛び込んだのですが、
母親だけは、周りで消化していた人々に助けていただきましたが、
父親は、激しく燃え盛ったところに押されたらしくて、
さらに火の勢いが激しくなり、助け出せなかったらしいです。」

とテテサ教皇は、小声で耳打ちした後に娘の方へ行き、

「チルチル。よく頑張ってお母さんを助けたですね。」
と娘を抱きしめると、
娘は又もや大声で泣きながら、テテサ教皇にしがみついた。

娘の心に悪夢がよみがえった様子である。

 テテサ教皇も涙を流しながら、
「ガイア様の天罰は、無慈悲な暴漢達に必ず落ちます。
暴漢達に必ず報復の苦痛をあたえるでしょう。」

「お願いします!お父さんを殺した人たちに、同じ罰を与えてください。」
と言いながらも、
テテサ教皇にしがみついた手を解こうとはしない。

 テテサ教皇もさらに強く抱きしめながら、
いつも穏やかな顔だが、いまは唇をかみしめて、
目はきつく天井をにらみつけているのは、何かを決心したようである。

 鹿島は、運営委員会の招集が行われたので戦略会議室に赴くと、
既に四人の運営委員は揃っているが、
運営委員会に呼ばれたのであろう老樹霊が八人もいる。

二人の老樹霊は、何故か葉っぱで身体を覆っていた。

 鹿島が部屋に入るなり、
二万年老樹霊が葉っぱで身体を覆った二人を鹿島の前に押し出し、

「二人は、カントリ国樹海の老樹霊と、深い樹海の老樹霊です。
どちらも今回は、危なかったです。」

「ガイア様に愛さている守り人様、
今回はお陰で大火にならず助かりました。ありがとうございました。
此れからは、亜人協力国に忠誠を誓います。」
と二人共片膝ついた。

 鹿島が着席すると、テテサ教皇は立ち上がり、
「カントリ国にあったガイア教会は、すべて放火されてしまいました。」
と、
いつもは穏やかなテテサ教皇の泣き出さんばかりの悲しげな顔を、
鹿島は初めて見たと思いながら、同情心と悲しみがこみ上げてきたが、
だんだん高揚しだしたのか、怒り顔に変わっていった。

「矢張り、カントリ国は、樹海に飲み込まれるべきです。」
とパトラは、突然に叫んだ。

運営委員全員は、
パトラの意見を承諾していたかのようで、
今回はテテサ教皇も反対意見もなく、消極的同意の素振りで賛成した。

 首席行政長官のマーガレットから、会議議題が提案された。

「カントリ国は、樹海に飲み込まれるべきとの提案は、
既に全員に了解されていると理解して、
何処まで、どんな方法で行うかの議論を始めます。
今回の樹海拡張に協力頂く、
老樹霊の皆さんにもお集まりいただいています。」

 テテサ教皇は最初に手を挙げて、
「勝手とは思いますが、
教会跡地だけは、樹海に飲み込まれることがないように、
花園として残すことは、可能でしょうか?」

「花園にしたい、理由がありますか?」
「今回の犠牲者のい、、、、お墓が残っています。」
「老樹霊の皆々さん。この提案は可能ですか?」

 闇の樹海二万年老樹霊が手を挙げて、
「幸いにもここには二人の能力者がいます。可能でしょう。」

「二人とは?」
「閣下とテテサ教皇です。」

「二人の役割は?」
「閣下には、放水をお願いして、
テテサ教皇には、花以外の種が、教会跡地に落ちるのを阻止することです。」

「テテサ教皇、出来ますか?」
「花の種を、どのように見分けることができるのかが、私にはわかりません。」
「花の種には色を付けます。それで見分けてください。」

「訓練の時間は、ありますか?」
「時間は、たっぷりございます。
訓練後には、先に深い樹海周りから広げていきます。」

 深い樹海の二万老樹霊が、独り言のようにポツリとこぼした。

「カントリ国地は、元々猫亜人にガイア様より贈られた祝福の地で、
その土壌は、素晴らしい耕作地であったのに、活用できなくなって残念だわ。
でも仕方ないわ、だらしないカントリ国耕作者は、
元々土壌がよいとは、理解してなかったのだから。」
と、目をつぶったまま首を横に振った。

 後に、カントリ国を覆う深い樹海は、
呪いのカントリ樹海と呼ばれる事になる。

 種蒔き作戦は、老樹霊八人の協力で発動された。
決行は星が出ていたとしても、
土砂降りの雨を三か月間続けることに決定した。
 
 マーガレットとパトラの腹が目立ちだしたので、
今回の作戦から離れることを、鹿島は提案したが拒否された。

 エアークラフト内でグルグル巻きにされた鹿島が動けないことで、
美魔女は、鹿島にちょっかいを出し始めた。

 美魔女は、鹿島の首に後ろから抱きついて、
「この前の約束、ここでしちゃおうかな。」
相変わらずの馬鹿女郎である。

「今不自由しているでしょう。」
と鹿島の顔を下から覗き込みながら、
怪しく目を輝かせながら下半身に手を添えた。

 鹿島は、後ろの方から強い視線を感じたのもあるが、
美魔女相手では、

「してね~よ。」
と、本心から、美魔女を突き放す言葉を吐いた。

 種蒔き予定地に着いたので、
両脇ドアと後ろの開口部そしてハッチの周りに、
老樹霊全員は、それぞれ二人ずつ配置に着いた。

 三時間の種まきが終わりいったん休憩に入り、
間食のホットドックが出された。

 鹿島と美魔女とのやり取りを、無線を通して聞いていたのか、
パトラは、美魔女の耳を掴んで操縦席に連れて行った。

 そろそろ再開しても良い頃だろうと思い、マーガレットに無線を入れると、
美魔女が操縦席から戻ってきた。

「三区での営業許可をいただいたので、
約束した事を果たしに、お店の開店祝いに来てください。」
と、馬鹿女郎は、突飛なことを鹿島の耳もとで囁いて、

「三区での営業許可をいただいた?」
「究極の快感を与える、喉での歌い方を教えてあげました。期待しなさい。」
と言って、種蒔き配置に着いた。

 かなり広範囲に種まきは続けられたが、
そろそろ明るく成りだしそうなので、今日は引き上げることとした。

 鹿島は、
神降臨街に着くと直ぐに老樹霊たち総出でロープを解いて貰い地上に降りると、そこにはマーガレットとパトラが待っていた。

「今日は皆さんありがとうございました。明日からも協力お願いします。」

 深い樹海の老樹霊二人も皆に礼を言っているが、
美魔女だけは鹿島を見て、鹿島を揶揄するようなにやけ顔である。

 マーガレットとパトラは、美魔女の視線先に気が付いたようで、
鹿島の両側から腕をつかみ、足早に鹿島を軽機動車輌に引きずり込んだ。
 
 マーガレットの運転でパトラ家門の前に着くと、
パトラは、拳を握りしめて挨拶を送るが、
マーガレットはぎこちない笑顔を返すと、
暴走気味と思えるスピードで輸送艦に向かっていった。

 鹿島は、二人のぎこちない笑顔を返し合うのを、初めて見た様に思えた。

 鹿島は軽い食事の後、
タブレットパソコンを開き国境の状況確認をしていると、
パトラにお湯が沸いたので入るように勧められた。

 鹿島が湯船に入ってくつろいでいると、
パトラも入ってきて体を流し始めた。
二人の子供がいるパトラのお腹はかなり膨らんでいる。
 
 湯船を十分に満喫したので、洗い場に降りるとパトラは、
鹿島を遠慮気味に引き留ると、もじもじしながら、
すでに洗い終えている鹿島の体を洗いたいと言い出した。
鹿島は、別に断る理由もないので、パトラのなすがままに座り込んだ。

 今日は特に入念に洗ってくれているようである。

 ベッドで鹿島は、パトラのお腹の子供達が動くのを楽しんでいるが、
パトラは落ち着きなく、鹿島の身体をさすっては止め、
またさすりだしを繰り返していたが、静かに体を起こして、鹿島の一物を夜の娼婦のようなしぐさを始めたが、
直ぐにパトラは、嗚咽してベッドからトイレに走り込んだ。

「パトラの愛は、最高だと感じているので、
今は、普通の体ではないのだから、
無理する必要はないでしょう。
俺に元気がなくなったときは、お願いするでしょうが、今はまだ大丈夫です。」

「闇の樹海二万年老樹霊に、忠告されました。
美魔女のやつが閣下の力を欲しがって、近づいているようだから、
気をつけなさいと言われたのです。」

「俺が美魔女と?有り得ない。」
「一度でも経験すると、美魔女の魅力には、抗しきれないだろうとの事で、美魔女と取引をして、美魔女の魅力は、何なのかを聞き出しました。」

「俺を信じてほしい。決して美魔女には近づかない。」

 パトラは、少し安心したのか静かに寝入ったが、
マーガレットとパトラは身重なのに、
心の不安を感じさせた罪作りな美魔女に腹を立てていた。

 ワープ事故前までの、トカゲモドキとの戦い世界ならいざ知らず、
この惑星に来てからは、昼夜逆転の生活は、あまり頻繁に起きなかったが、
樹海の拡張作戦に伴い更なる昼夜逆転の生活は、頻繁に続くであろう。

 エアークラフト内での鹿島は、
又もや老樹霊達にロープでぐるぐる巻きにされている最中に、
美魔女からの悪戯が始まった。

「おまえ!なにやっているんだ!」
と鹿島が怒るが、
美魔女は、気にする事無くスキンシップと言わんばかりに、
鹿島の露出している肌をなめまわしていると、

「痛い!痛い!」
と、鹿島から離れて悲鳴声を出した。

「何を無礼なことをしでかしているの!
貴女が欲しがっていた、三区での営業許可は、既に頂いたでしょう。」
と、闇の樹海二万年老樹霊が美魔女の耳を釣り上げている。

「ここに居る老樹霊達全員は、ガイア様にお会いして力を貰っているが、
私は、会った事が無いので何の力も貰っていない!
だから閣下の精を頂いて力を持ちたい。」

「誰もが空間移動以外の力はない!」
「違う!皆は隠している。」

「何の力が欲しいのですか?」
「皆に、特に男達に、ガイア様みたいに慕われて尊敬されたい。」
「罪なことを。これ以上老樹霊の名を汚す事や、
共存共栄の気持ちがないのであれば,最悪の樹海を焼き払われようとも、
弁護はしない!」

 美魔女は、闇の樹海二万年老樹霊の脅しにしなりだすと、
しぶしぶと種蒔き配置に着いた。

 美魔女の企みを阻止できたのは、流石に年の功である。

 今日は、二機のエアークラフトが並んでいる発着場に、
花束を持った大勢の人が集まっている。

 テテサ教皇も教会周りの花園造成訓練が終わったのか、
その中心で老樹霊とみんなは、何かの打ち合わせ中である。

 テテサ教皇は、老樹霊を引き連れてエアークラフト乗り場前に立ち、
花束を持った大勢の人を二機に分けると、
それぞれ老樹霊四人を入り口前に並べた。

老樹霊達は、ひとつひとつの花束を受け取りながら、
緑の星屑を花束に降り注ぎ出した。
泣き虫チルチルも、母親と共に降り注ぎ終わった花束を返してもらったのか、大きな花束を抱え込んでエアークラフトに乗り込んだ。

 鹿島がぐるぐる巻きにされていると、チルチルが近づいてきて、
老樹霊達に抵抗するかのように作業を邪魔しだした。

「チルチル。大丈夫だよ。皆は、俺が飛んでかないようにしているのだよ。」

「どうして飛んでいくの?」
「水まきすると、勢いが強いので、飛んでしまうのだよ。」

「水まきすると、飛びたくなるの?」
「川で泳いでいると流されるだろう。
だから水は怖いので、流されないためだよ。」
と鹿島は説明するが、意味が解らないとチルチルは、首を傾げた。

やはり鹿島の説明では、理解出来ない様子である。

 鹿島は、チルチルの持っている花束の下から、
花の根が見えているのに気づき、
「花の根が付いているけど、根っこごと抜いてきたのかい?」
「違うよ。最初は、根は付いて無かったのに、
綺麗なお姉さんが、キラキラした星を花にかけたら、根が出てきたの。」

鹿島は、また不思議な出来事を聞いてしまった。

 深い樹海から種蒔きを始めて、
樹海近くの救出救護活動がおこなわれた街に着くと、
二万年老樹霊の合図で種まきを中止した。

 教会跡地に着くと、
テテサ教皇がハッチから花束を投げると、それを合図に、
鹿島と老樹霊の仕事が再び始まった。

 教会跡地上空でホバリングしていると、
もう一機のパトラ操縦エアークラフトは、
街の防壁外に向かうと、再び種蒔きを始めたようである。

 教会跡地上空でホバリング中、二万年老樹霊が鹿島のそばに来て、
「水まきを止めてください。」
と鹿島を制した。

 テテサ教皇はハッチから地上に向かい両手をかざすと、
髪の毛は真っ赤に燃えだした。
かざした両手から光の輪が広がっていくと、
教会跡地すべてを囲む様な月の光を遮る闇になった。

 もう一機のパトラ操縦エアークラフトは、
街中に入って来て、街中にも種蒔きを始めたようである。

 テテサ教皇は、
教会跡地へ樹木の種が入らないよう、闇の壁で阻止しているようである。

 パトラの操縦するエアークラフトが街の外に向かうと、
テテサ教皇は、両手を引いて起ちあがったって鹿島に抱き付き、
口を大きく開けて赤い微粒子を吸い込み始めると、
燃えているように揺らめいていた髪の毛は、
徐々に何時もの赤髪に戻っていった。

 四カ所目の教会跡地に着くと、
チルチル達遺族は、花束を投げ落としながら
祈りをささげた後に、テテサ教皇の投げた花束を合図に、
老樹霊達は、同じ種まき作業を繰り返した。

 花束投函は、最初の救出救護した教会跡地を最後に、
教会跡地をたどるように種まきは続き、街や草原に耕作地さえも区別なく、眼下全てに種をまきながら国境に向かった。

 それから毎晩、サンビチョ洲側から教会跡地を繋いだ緑地帯までを、
パズルを埋めるように緑地化種まきは続けられた。

 タブレットパソコンに目を向けると、
監視衛星からの画像では、樹海と化したサンビチョ洲側を避けるように、
人の群れがバーミーズ国側へ向かっている。

 教会跡地では、人の高さまで伸びた真っ赤な花を中心に花園と化している。

 暴徒たちの犠牲となった教会跡地では、
二カ所に真っ赤な花が一際大きく咲いていた。

 花園周りは、
すでに緑に覆われてしまっていて、街の面影は無くなってしまっていた。
緑地帯になっているのが原因なのか人影はないが、
鹿島は、一瞬魔物の影を見たように感じた。

 鹿島達は、バーミーズ国境沿いまでの種まきも今日で終わりだと思うと、
カントリ国住民からの恨に振り回される事も無い安どと、
カントリ国住民への憐れみをも湧いていた。
 
 正義の国是と法治を目指すのではなく、
恨で国をまとめようとした愚かな指導者を持った多くの民は、
それに気づく事もなく賛同したがために、哀れな流浪者になるのであろうかと、鹿島の胸を締め付けた。

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