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人口増加の考え

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            「さて、他には何をしようか。」

「どういうことですか?」

「正直に言ってこの提案をしたときにこれだけで2日は使うかなと思っていたんだけど、こんなに早く終わるなんて。」

「アイン様、我々は仕事は常に最速でやると決めています。2日もかける仕事なんて逆に珍しいですよ。」

「そうなんだ。それじゃあ本当にこれからどうしようか?」

「アイン様、この国の名前はどうするのですか?」

「国の名前?そういえばそういうのも考えなきゃいけないな…」

「まぁ、せっかくのアイン様の国なんですから時間をかけて考えてみてください。実際、まだ国の名前がなくても不便ではないでしょうから。」

「それじゃあ、いつ不便になるの?」

「それは他の大陸に行くときでしょうか?」

「あれ?この大陸は良いの?」

「それは大丈夫でしょう。この大陸でアイン様のことを知らない人はいませんよ。だってこの大陸の国をもう、何個も消しているじゃないですか。」

「つまり、恐れられているって言うこと?」

「はい。実際、他の国ではちゃんと国会に来ている貴族にはアイン様は絶対に手を出してはいけないことになっています。」

「国会に来ていない人だけで良いの?普通は僕に手を出さないために無理やり聞かせると思うんだけど。」

「それについてはもしも国の貴族がアイン様に手を出したら、もうその貴族を国から切り離すつもりだそうです。」

「そんなに簡単に貴族を切り離して良いのかな?」

「そもそも優秀な貴族に関してはちゃんと国会に出ていますから。」

「それじゃあこの大陸ではよっぽどの戦闘狂じゃない限りは挑んでこないんだ。」

「はい。今回の公国の決定もどうやら他の友好関係の国から国のバランスが崩れるといわれていたみたいです。」

「僕ってそんなにやばいかな?」

「そう思いますよ。だってアイン様の兵だけでやろうとしたらこの大陸を制覇できますよ。やるつもりはないでしょうが…」

「うん。そんなことはやるつもりはないよ。それに王国にはちゃんと恩は感じているし。」

「アイン様にそういう思いがないことは分かっています。それではこれからはどうしますか?」

「そうだね。魔族以外の亜人ってどうなっているの?」

「そうですね、それは教会の影響下にあった国ごとに違います。」

「どういうこと?」

「例えば教会の影響があまりない国では結構亜人がいるところも多いですが、影響が強いところでは亜人は差別されるため、森の中に追いやられていることが多いです。」

「教国は倒してあるのにまだそういうのがあるの。」

「はい。国が亜人を受け入れるようになったとしても市民が勝手に差別したり、亜人の方もまだ人間が信用できないそうです。」

「そうなんだ…それじゃあその亜人の人たちをこの国に引き入れておいて。魔王さんが。」

「私ですか?アイン様がやったほうが簡単に人が入ってくるような気がするのですが。」

「だって僕って人間だよ!?元々教会に蔑まれてきた魔王さんの方が信用できるでしょ。」

「分かりました。この大陸の中の亜人だけで良いのですか?」

「うん。」

「それでは私と他の魔人でこの大陸の亜人たちを集めておきますね。」

「よろしく。」

「集めた亜人にも家などをあげていけば良いですか?」

「そうだね。亜人は基本的に、得意分野があるはずだから得意分野ごとに仕事を与えていって。もちろん本人が憧れていた仕事とかあったらそっちをやらせても良いから。」

「分かりました。アイン様はどうするのですか?」

「僕は早いけどもう学校に帰るよ。」

「分かりました。次回の休みまでに集めておきます。」

「それじゃあよろしくね。」

そういってアインは学校に戻っていった。
        
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